2014年4月19日土曜日

ヴィラ雨畑 すず里の湯(1)

ホントは今日は(無給で)仕事すべき日なんですが見事に寝坊をしてしまい、何だか行く気を無くして仕舞いました。
やる気が無いのに仕事をしても身が入らないので、今日は(或いは今日「も」)温泉か山神社巡りをしようと思いました。
取り敢えず最低限の家事、即ち掃除機かけ・食器洗い・食器洗い籠の漂白・昨夜ベランダに干した洗濯物の一部を浴室に移し替え浴室乾燥機に掛けておく、位の事を済ませておいてMacを立ち上げ、行き先を検討しますが、何か行きたい所が無い。
富士エリアには山神社は馬に喰わす程多くの山神社がありますが、二週連続で山神社ってのも芸が無いし、温泉にしよう。
しかし逆に富士エリアは温泉砂漠で、ほんっとうに全く温泉がありません。
今日は行った事の無い温泉に行きたい気分なんで、それは多少遠出をする事を意味します。
沼津エリアか山梨エリアのどちらにしようか一寸迷いましたが、よし今日は廃校した学校の校舎を利用した宿泊施設の温泉を一挙に二ヶ所攻め込もうと決めました。





先ず向かったのは、ヴィラ雨畑 すず里の湯(ゔぃらあまはた すずさとのゆ:山梨県南巨摩郡早川町雨畑699:0556-45-2213:¥550:11:00〜20:00:冬期15:00〜20:00:公式サイトなし:早川町のサイトの中に公式サイトへのリンクが貼られていますが見ての通り機能してません)です。
富士から芝川、南部町を抜け身延に至り、早川へ抜ける道はいつも本当に空いていて、カーナビやGoogleマップでの経路検索では2時間以上かかる事になっていますが、実際には1時間と少しで行く事が出来ます。
現地に着き建物を見ると確かに校舎っぽい雰囲気がまだ残ってます。
建物左手には茶色に塗装されたでっかい温泉タンク(って云うのかね、あれ)があって期待が高まります。
建物に入るとロビーには、火が入ったストーブが置いてありました。
そう、本日の早川町の気温は10℃で肌寒かったです。
富士じゃもう花は散ったのに、校庭(で良いんだよね)には散りかけているもののまだしっかり花の咲いてる桜の木が見えます。
ふうんと思いながらフロントで料金を払い、職員さんに浴室の場所を訊くと、温泉は別棟にありますとのこと。
理由はありませんが、何となく校舎内の教室の一部を改造して居るのではと思い込んでたので少し意外。
で、云われた通り外に出ると、結構小洒落た感じの湯屋です。
南欧風というか、瀟洒な感じでこれも意外でした。
早速中に入り入浴だ。
お、誰も居ない。
浴室に入ると弱いながらも硫黄の香りが何とか感じられます。
浴槽は真四角で、大きめ(2/3位)のと小さめ(1/3位)の二つに仕切られていて、小さめの方から大きめの方に流れ込んでる様に見えました。
ぬるいのが好きな私は当然大きめの浴槽にin。
温泉の肌触りはさらりとした感じで、お湯に浸かると硫黄の香りがやや強く感じられます。
塩素臭はそんなには感じませんでした。
温度はやや熱位ですが、熱がりの私ですので10分も入っていると吹き出すような汗が流れ始めます。
浴室の窓は開かないので換気が悪いせいもあるのでしょう。
汗は出ますが滅茶苦茶熱いという訳でもなく、浴室には私一人しか居ない事も手伝ってか眠くなり、少しうとうとしてしまいました。
と、ガラリと音がして入浴客登場。
その音で眠気から醒めました。
私の自宅の隣に住んでいるオッサンに激似の人です。
「○○から来たんですか?」
ほほう、オレの車のNo.を見た訳か。
「いえ。東京からです」
当然これは嘘。
自分の車のNo.押さえられるのって、何かヤじゃないですか。
「そうですか。遠方から大変ですね」
と云った程度で二人の会話はあっさり終了し、私は再度居眠り態勢に突入。
で、時々目をあけて曇った硝子を手で拭い、窓の外に見える桜を眺めながらだらだらお湯に入り続けていました。
そうしてると更に新手の客登場。
老人、じいさん、ジジイ、老爺、まあどうでも良いけど兎に角高齢のオヤジ。
シャワーを使って手早く体を洗い、ゆっくり浴槽にin。
私が入っているデカい方の浴槽であります。
で、オヤジは矢庭に俯せ態勢を取り、それをそのままキープしております。
動かない。
何か水死体を思わせます。
おい大丈夫かじじい、と暫くジッと観察しているとゆっくり半回転し態勢を仰向けにチェンジ。
生きてた、良かった。
そして半眼です。
相当気持ち良さそうですな、オヤジ。
その頃には私はすっかり茹で上がっちゃったんで、浴室を後にしました。
ここは客が少なくて、穴場ですよ〜!

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その後、湯屋を出て表のベンチで温泉の感想等をiPhoneにメモしていると、出し抜けに可成りの大音量で、
〽 今日も来ました港町ぃ〜
〽 もう一度会いたい〜

という歌詞の演歌が町中に流れ始めました。
何だなんだ!?
腰を抜かさんばかりに驚いていると始まった時と全く同様に出し抜けに、演歌はピタっと止みました。
その時オレは、
「よくわからんけど兎に角凄えな、早川町」
って思いました。

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たぶん。