2014年4月13日日曜日

温泉に行かない日(272) 玉の湯玉砕

今日は早朝から汽車に乗って神社巡りしたり、車に乗って神社巡りしたり、まあ後は神社巡りをしたりと色々忙しかった訳ですが、それら種々の所用は基本的には午前中までに済ませ、午後は掃除と朝日テレビで阪神−読売戦を観戦し(試合途中で切るなよ、勝ったから良いけど。いひひひ)、然る後電話を掛けました。
通話先はホテル玉や(実質旅館)です。
当然、同ホテル(実質旅館)が経営する銭湯「玉の湯」の営業状況を確認する為です。

5コール、10コール、20コール…
出ない。
一旦切ってリダイヤル。
5コール、10コール、20コール…
に達しようとした時、おばさんとおばあさんの中間位の声をした女の人が、
「待たせて悪かったね、玉やです」
と、漸く応答。
2回目の途中から、
こ、これは若しや昨日位に出し抜けに廃業してしまったのでは??
等という不安が過ってましたんで、どんな声の誰が出ようと関係なくほっとしました。
「あ。忙しいとこすんません。あの、そちらでは銭湯もやってるって聞いたんですが、ほんとにやってるんですか?」
「やってますよ。夕方の5時からね」
電話の雰囲気だと何となく此処でさっさと切られてしまう雰囲気濃厚だった為慌てて、
「あ、そうですか。えとあの、その、料金は幾らですか?」
「うーん、えーっと、大人が400円、それで子供が幾らだったかな、ああ(この辺りで電波状況がいきなり悪くなりノイズが入り聞き取れず)で、5時からね」
「う、あ、そうですか。はい解りました。じゃあ伺いますすみません」
こんな感じの電話でした。

ふふふ。
怪しさ爆裂。
こういうの、オレ好きだ。
そうか、17時か。
電話の時点で15時でしたんで、暫く家事をしたり本読んだりして過ごし、17時少し前にアパートを出ました。
道が空いてれば10分位で着いちゃう近さです。
で、案の定道は空いており、営業開始である17時丁度に現地着。
兼業のホテル(実質旅館)の玄関辺りに習字体で「玉や駐車場 裏にあります」との表示が出ていたんで、その裏と思しき場所に行ってみた所、確かに結構な台数が停められる駐車場がある。
しかもガラガラ。
しかしそこには「こここそ玉やの駐車場である」と確信出来る表示は一切無く、かといって逆に「ここは玉やの駐車場なんかではなくどこそこの駐車場である。関係者以外が停めやがったら罰金10万ぼるぞ」といった表示もない。
どうしても確信が持てなかったので取り敢えずホテル(実質旅館)正面玄関辺りの一寸したスペースに無理矢理車を捻じ込み、先ずはホテル(実質旅館)の方に行ってみる事にしました。
実質的に旅館とは云え流石にホテルを標榜するだけありドアは自動で、それはちゃんと開きました。
でも、ホテルで云う所の「フロント」に類するものは無く、誰もいない。
人気(ひとけ)というものが全く感じられないのです。
広い玄関には白い文字で「玉や」と書かれた年代物の下駄が並べてあるばかり。
呼び鈴の類いも無く、何回かホテル(実質旅館)の人を呼ばわってみましたが反応はありません。
ううむ、うううむ。
ワシはどうすればいいのだ。
仕方がない。
玄関を出て、車は玄関先に放置したままホテル(実質旅館)の回りを確認してみようと思いました。
と直ぐに、銭湯専用の入り口を発見。
入り口上部には「玉の湯♨」(鍵括弧内4文字目がもしかしたら化けてるかもですけど、所謂温泉マーク。俗称「逆さクラゲ」です)と書かれております。

おを、あった。
やったぁ!

ここで私はこう思いました。
この手の零細ホテル(実質旅館)は人的リソースがシビアだろうから(要するに人手不足)、そのリソースを営業開始直後の銭湯部門に振り向けているに違いない。
選択と集中ってやつだ。
だからホテル(実質旅館)の方には人が居なかったに違いない。
即ち、こっち(銭湯)の方には問題なく入れるであろうと勝手に判断し、期待に胸躍らせながら古風で(というか実際古い)茶色く塗装された木製桟のガラス戸をがらりと開けようとしました。
が、開かない。
力を込めて頑張ると少しだけ開くんですが、これは単にガタが来てるってヤツで、施錠されてて開かない。
そしてガラス越しに見えるのは、銭湯暖簾。
通常銭湯では、営業時間中は玄関の外に暖簾を下げ、終わると中に仕舞うものです。

うーん。
どうも本日はやっていないかもですね。
そうか考えてみりゃあ今日は日曜日だもんな。
もしかしたらさっきの電話の時、通信状態が一瞬悪くなったその間、おばさんとおばあさんの中間位の女の人は、
「でも、今日は日曜日で休みだからね」
というような事を云っていたのかも知れない。

ま、と云う事で、玉砕。
今後暫くは会社帰りにはアパートに直帰せず、玉の湯を経由して営業状況を自らの目で確認してから帰宅しようと思います。
待ってろよ、玉の湯。
いつかモノにしてやるぜ。

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たぶん。