2014年11月30日日曜日

休暇村富士 富士山恵みの湯(1)

昨日はほぼほぼ終日自宅警備業務に勤しんでいて、ベッドの中でiPhoneとにらめっこしていたわけなんですが、今日はそんなボクとはお別れしてどっかお外に出ようと思いました。
当初の予定は、吉原商店街で開催中のまるごとフェスタってのに行って、昼酒かっくらってくだをまくというものでしたが、物凄い人が予想され、人混み大嫌いな私としては泣く泣く諦めました。
で、流しの下から105円で買った鍋に水を張って(富士の水は旨い)そこに頭と腹を取った煮干しと出汁昆布を投入し、コメ一合を洗って40分水に浸し、続いて横川釜飯の土鍋を引っ張り出して洗ったコメを投入しガスレンジに掛けて飯を炊き、蒸らす間に味噌汁を作り、納豆をまぜまぜして炊きあがった飯に全量ぶっかけ、出来上がった味噌汁とともに熱々の状態で食ったわけだ。
腹も満たされて気分が落ち着いたため洗濯にとりかかり、その間ブログ用にあやめ湯の文章を書いてアップし、洗濯を干し、洗い物をして、車に乗り込みました。
行く先は田貫湖畔にある宿泊施設であります。



 
そこは休暇村富士(静岡県富士宮市佐折634:0544-54-5200:¥650:11:00~14:00)というところで、休暇村という宿泊システムは寡聞にして知らなかったんですが全国各所にあるようです。
富士・富士宮エリアの温泉・銭湯関係は、バカ高くて行く気になれない華の湯を除いてほぼ行き尽くしたと思うんですが、ここだけは何故か今まで足が向きませんでした。
まあ云ってみれば、
  • 日帰り入浴営業時間が比較的短く、午前中だらだらしてると終わってしまう
  • R139の西富士道路より北側、富士宮抜ける辺りが何時も混んでいて個人的にはあまり好きではない道路
  • 宿泊客がワンサカ風呂に入っていて芋洗い状態ではないかと思えてしまう
というのが理由かもしれない。
でももうそろそろ行かなきゃだし、百聞は一見に如かずで意外にイイとこかも知れないしと思い、せめてR139は外して一本西側のr176を選んでみました。
途中特に混むこともなく、何のストレスもなく1時間程度、13時くらいに到着。
営業時間は14時までで受付は13時30分で終了するのですがまだ全然余裕です。
ホテルの3階フロントで料金を支払って階段で4階に上り脱衣室に入ると5〜6名の入浴客が風呂から出て着衣しているところでした。
浴室を見ると入浴中なのは若いおにいさんが一人だけ。
もう終了まで1時間なのであまり客もいないのでしょう。
タオルをぶら下げ浴室に入ると正面浴槽側は全面的に窓になっており、そこからは雲がかかった富士山が、まさに「ド〜ン!」という感じで見えます。
しかも、ここに来る途中は富士山をちら見しながら走ってきたんですけど、今日は全面的に雲が掛かっていてお姿は拝見できなかったのですが、今や雲が切れかかっており、山頂部分が見えつつあるではないですか!
兎に角体を洗い、浴槽につかることにしました。
浴槽は最大何人ベスト何人とか考えるのも無駄なくらい結構デカく、湯温もわたし的には適温であります。
ちなみに湯口は富士山の形をしていて、高さ37.76㎝だそーです。
なかなか細かいところで凝ってます。
泉質はアルカリ性単純泉で基本的にはMTMMですが、それでも僅かに緑色というか水色っぽく見えます。
でも特に特徴だった温泉というわけでもなく、塩素臭はやや気になる程度ではあるけど、感じられます。
でも、ここは泉質とかじゃなくて、断然眺めですね。
浴槽に浸かり、先客が早く出て行かないかジリジリしながら待ちます。
なんでかというと、窓から見える富士山をどうしても撮りたいと思ったからです。
全国各所にある銭湯の一部には壁に富士山の絵が書いてあります。
私が一番好きな神奈川県の秘湯、星山温泉にも所長がペンキで手ずから描いた富士山の絵が壁を飾ってますし。
でもここは絵じゃなくて、モノホン。
可成り大きくモノホンの富士山を湯船に浸かりながら眺められます。
しかも誠に驚くべきことに、体を動かさないように静かに湯船に入り、水面の波を起こさないようにすれば、まあ何て事でしょう!
浴槽で「逆さ富士」を見れるではないですか!
これはすごい。
考えてみれば、お湯に浸かりながら富士山を眺めることの出来る温泉はいくつかあると思いますが、これだけ障害物なく殆ど人工物がない状態で見れるのはもしかしてここだけかも知れません。

やがて先客は出ていき、掛かっていた雲は粗方消え去りました。
大急ぎで体を拭き、脱衣室に戻ってロッカーをあけ、iPhoneを取り出して早速写真を撮りました。
湯気で曇るレンズをティッシュで拭き拭き、何とか2枚ほど写真を撮りました。
主義を曲げて載せちゃいます。
© ill-health(ruephas) 2014
湯気で曇っていてしかもやや画角が悪いのと、あとこれは写真一般に言えると思うんですけど、眼で見た雄大さが写真にすると半分以下になっちゃうせいもあって「ど〜ん!」感が上手く伝わらないのが誠に残念。
でもホントにまさに、
「見たかったら現場に行けば」
です。
素晴らしい風景を、温泉浸かりながら楽しめますから。
運が良ければね。
つまり、天気に恵まれればね。
矢張り、冬場の晴れた日が最上なんでしょうね。
ここ結構穴場感もあり、施設全体も落ち着いてるし田貫湖周辺は自然いっぱいだし、喧騒が嫌いだという向きはきっと気にいると思いますよ。
ここに泊まって、早朝や夕暮れの富士山を眺めながらこの温泉に入りたいと真剣に思いました。

正直言うと私は「風景」ってあんまり興味が無いんですね。
いわゆる景勝地とかに行って、世間では「素晴らしい」とされている風景見ても10秒くらいで飽きちゃうし、感動を覚えた風景って今まであんまりないんじゃないかなあ?
そんな「風景不感症」の私がこう云うくらいですからね。

ついでに今日撮った写真、何枚かあげときます。
© ill-health(ruephas) 2014

© ill-health(ruephas) 2014

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