2015年4月26日日曜日

弁天の湯(1)

昨日は午前中仕事で、その後温泉に出かけようと思ったんだけど、平日多忙のゆえ洗濯が溜まっており、掃除もしたかったんで午後はそっちに振り向けました。

ここんところ数週間は私が最も苦手とする細かく神経を使う仕事が続いていて、そのせいか精神がだいぶ不安定。
そのせいでしょう、無闇に人に当たったり毒吐いたり、或いはちょっとした事ですぐ拗ねたり怒りを感じたり、はたまた躁状態の時の北杜夫のごとく他人には全く理解不能な行動を出し抜けにやってみたりとホントにガキのような有様。
当たられた人ゴメンナサイ。
こういう時の処し方について私はよくわからなくて、家に引きこもるのがいいのかどっかに出掛けるのがいいのか?
でもまあ好きなことをやるのが一番の精神安定剤だろうと考えて、伊豆に行くことに決めました。
最初は松崎の辺りまで行こうかと地図を眺めていたんですが今の体力的にはちとしんどいだろうと諦めて、手前にある土肥にしました。

土肥には沢山の温泉宿といくつかの立ち寄り温泉(共同浴場)があります。
温泉宿の幾つかはきっとのみ可だとは思うんですが情報を集めるのも面倒なので、今回は共同浴場のうち幾つかに入ることにし、先ず最初に行ったのは弁天の湯(静岡県伊豆市土肥61-3:¥500:10:00~21:00:7~8月は7:00~21:00:定休第2火曜日)。
この手の共同浴場には珍しく10時からやってるので好都合です。
9時過ぎに出発して、海沿いの路を走りたかったので王道であるR136は敢えて外し、ちょっと厳し目なr17を選択。
下手くそバイクがコーナーでオーバースピードにより大きく右にそれ、反対車線(車線は無いが喩えです)を走っていた私の車にぶつかりかけて派手に転倒した事を除けば誠に順調でした。

目的の弁天の湯は土肥港を見下ろす立地で、ネーミングの由来はすぐ隣にある大藪弁天神社に違いない。
道挟んだ港側に有る駐車場に車を停めて建物2階の温泉へ階段を登ります。
券売機で500円の券を買い中にいたおっちゃんにそれを渡して浴室へ。
裸になって浴室に入ると、洗い場の床は乾ききっていました。
開店してから1時間位は経過してるのですが、どうやら私が本日の一番客のようです。
浴槽は最大6人ベスト2人の内湯と、最大2人ベスト1人の露天風呂。
そして泉質は云うまでもなく伊豆半島温泉最大の特徴「特に特徴が無いMTMM」であります。
ただし、浴槽の湯口には温泉成分と思われる白い析出物がびっしりこびりついていましたので、それなりの成分は含有されているものと思われます。
内湯でかかり湯をしましたが、ちょっと熱いとだいぶ熱いの中間ぐらいの熱さ。
上手い表現が見つからない。
あ、そうか「結構熱い」でいいのか、ははは。
もう兎に角、伊豆半島の温泉は可成りの高確率で熱いんだよなあ。
内湯の温度は熱いには熱いがまあ入れんことは無い感じ。
でも出来ればもう少しぬるい方がいい。
脱衣場の掲示によれば「内湯には水をいれないでください」との事だったし、内湯と外湯がある場合、大抵は外湯のほうがぬるいことが多いので先に露天風呂に入ることにしてドアを開けて外に出ました。
さて入るかとザバッっと右足を入れて驚きました。

スーパー超激熱。
スーパー超激熱。
スーパー超激熱。
玉砕。
撤退。
恨恨。

一瞬にして足を引き上げました。
あれマジでやけどすると思うよ。
高齢化に伴いいろんな感覚が鈍くなってきている筈なのにあの熱さ。
恐らくはこれまでで最高に熱いお湯だと思われますホントに。
不幸にも他に相客は居なかったのですが、もし常連客が居合わせたらどんな入り方をするのか見てみたかったですね。
こりゃたまらんと露天は撤退し、それに比べれば全然ぬるい内湯に入りました。
さっきは「結構熱い」と感じたその湯が、今となっては極めて適温に感じられるのは、これが人間の奥深さ・不思議さであります。
何の苦もなく肩までどっぷりと湯に浸かり、ふう〜っと息を吐きました。
とは云っても数分で激しく汗が出てきて全身が茹だってきました。
適温と云ってもそれは絶対的なものではなく、激熱たる露天に比較しての相対的なものであり、通常の私であれば「結構熱い」のですからそれもアタリマエ。
よし、これだけお湯に慣れたのであればあの激熱露天にも何とかかんとか入れるのではと思い極めて内湯からざば、と立ち上がり、再度露天に足を差し入れました。

スーパー超激熱。
スーパー超激熱。
スーパー超激熱。
玉砕。
撤退。
恨恨。

何ら変化はない。
安定の高熱湯。
その後何回か露天に入ろうと試みましたが熱さに何らの変化もなく、遂に露天に入ることは出来ませんでした。
ちなみにですが、内湯には水はご法度ですが露天にはOKとのことです。
従ってバンバン加水すれば良かったんですが、もしかしてこの超高熱泉を楽しみにしている地元のジジイがいるかもしれないし、内湯は問題なく入れるわけですのでそれはやめときました。
これまで結構な熱さの温泉銭湯にもやせ我慢して入ってきましたが、入ることなく撤退するのはこれが初めて。
残念であります。
ロビーに掲示してあった男湯案内
沢野ひとし画伯を彷彿とさせる
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