2021年3月26日金曜日

春野福祉センター すみれの湯(2)

la vie libreを後にしたワシは、久しぶりに春野福祉センター すみれの湯(静岡県浜松市天竜区春野町宮川1330:053-989-1129:¥200:11:00〜17:00:月曜定休)に行くことにした。
la vie libreからは3〜4km程度の近さじゃし、見ての通り入浴料も安い。
ただの沸かし湯じゃが脱衣室も浴室も何時行っても清潔で、おまけにサウナも付いとる。
ワシはサウナは好きでも嫌いでもないが、普通に風呂に入っておれば、横にいる人が「へ、このひと病気なんじゃない?」と心配になるくらい汗がダラダラと出てくるので敢えてサウナに入る必要はない。
しかし最近またもやサウナが流行っとるみたいじゃし、好きな人にとっては僅か200円でサウナにも風呂にも入り放題というのはかなり魅力的かも知れん。
ただし、水風呂はない。

階下にある浴室に行くと、先客が一人だけおったがどうやら地元のじいさまらしい。
温泉地によってはいわゆるジモ専と呼ばれる共同浴場があるが、まあそんな感じでここを使っとる地元の人はきっと多いじゃろうと思う。
そのじいさまは暫くして出ていってしもうた。
ワシはかけ湯代わりにシャワーをざぁ〜っと使い、浴槽にしずしずと入っていった。
あれ、熱いな。
ワシ、ここに4〜5回は来たことがあるが記憶ではこんなに熱くはなかったはずじゃ。
肩まで浸かるとたまらんと思い、まずは腰湯から始めた。
しかしダメだ。
10分と経たぬうちに頭部から肩口から背中から、もう止めどもなく汗が流れ始めた。
かけ湯代わりのシャワーは頭からはかぶっとらんが、もう髪の毛がびっしょりと濡れておる。
これはいかん。
ワシは浴槽を一旦出て浴槽脇の柱のあたりに座り込んで体を冷やすことにした。
浴室と更衣室の間にある引き戸が何故かほんの少し空いておって、いつもであれば「ちっ」と言いながら閉めるんじゃが、そこから結構勢いよく冷たい空気が流れ込んできてちょうどワシの体に当たるので今回はそのままとさせてもらった。
5分ほど休んでおると大分に体が冷めてきたので、次は肩まで浸かることにしてみた。
一回慣れてしまうと、お湯の「熱さ」についてはそんなには気にならなくなる。
しかし「暑さ」は別。
直ぐに暑くなり、その後は3〜4分お湯に浸かり、5分ほど浴槽の外で体を冷ますということを繰り返して時間を使った。
その間、先客一人と、ワシのだいぶ後から入ってきた客が一人だけ。
暑いながらも実質貸し切りで、大変贅沢な時間じゃった。

体を拭いて更衣室に行くと、壁にはこんな掲示がされておったよ。

黙浴!
実に堂々としとる
毅然としとる
この姿勢はワシも見習おう
© ill-health(ruephas) 2021

黙浴。
うむ、黙浴か。
よし、いいぞ。
最近この黙◯というような言い回しが増えてきたな。
黙食とか。
しかしこの「黙浴」はなかなかいいぞ。
「もくよく」といえば普通は「沐浴」(日本では赤子の入浴を指すことが多いが、もともとは宗教的な意味がある)じゃが、それに引っ掛けとるのは明らかじゃろう。
ただしじゃ。
本日のすみれの湯は、多くの時間がワシ一人じゃったから強いて黙浴せんでも自然に黙浴状態になってしまっておったのは皮肉なことじゃったな。
掲示物を見ると、このすみれの湯でも様々な武漢ウイルス対策をしておるようで、安心して入浴出来る環境じゃ。
対策費もかかるじゃろうから、少し値上げすればいいのに。

あともう一つ、特筆すべき事がある。
先だってからワシは「温泉コスパ」というのを算出して併記しておる。
このすみれの湯については、料金が安いためもともとそんなに悪くないスコアのはずじゃが、今回以降はトップを伺えるスコアを叩き出し続けること、確実じゃ。
下にある小さな表がそれじゃが、ここすみれの湯が突如かなり上位に躍り出ることが解った。
この温泉コスパというスコアは体験的に云うと、1を超えてくると「行って決して損はしない」温泉銭湯が多い。
その中にあって温泉コスパ、なんと4.3。
表を見ればその秘密は明らかじゃが、兎に角、マサオと諭吉はいい仕事をなすったということにつきよう。

 

温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
1.0
風情ポイント
1.5
やぎさんポイント
6.0
入浴料
200
温泉コスパ
4.3

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たぶん。