2021年3月28日日曜日

やぎさんが好き!(43) みかん狩りとくら園東 太陽光発電所

またもややぎさん情報が飛び込んできた。
飛び込み元はInstagramで、shin.yasai.toというアカウントさんの投稿じゃ。
この方、浜松市西区のイオンタウン志都呂の近くでたくさんのやぎさんを飼っておる人じゃと思うんじゃが、まだその場所を見つけきれておらん。
その中には「浜松市西区の北端のメガソーラーで飼われている」と書かれていて、場所を指し示す情報はこれだけじゃ。
これだけではわからんなあと思いつつも、ワシはGoogle Mapsを開いて西区の衛星写真を表示してみた。

 

改めて見てみると、西区広いなあ。
このエリアの北端のメガソーラーか。
このエリアの北側と云うと、舘山寺とか呉松とか、若しくは花川か和光の辺りになるんじゃが、太陽光発電に有利な南側に開けた斜面地があるのは呉松の辺りじゃろう。
それが証拠に呉松の辺りの山の緩やかな傾斜地には幾つかみかん園があり、みかん狩りをやっとるところもある。
まあまずこのへんじゃろうとアタリを付け、呉松周辺を探してみたら直ぐにあった。


ちょっと前に新設された東名舘山寺スマートICのすぐ北側にかなり大規模な太陽光発電所がある。
浜松市西太陽光発電所と、浜松東太陽光発電所という名前のようじゃ。
メガソーラーと云うからにはここに違いないと思ったワシは、曇天の下すぐさま真っ黃っ黄のスイスポくんに乗り込み、自宅からはそう遠くないそのメガソーラーに向かった。
Google Street Viewで確認したところでは、来客用の駐車スペースも整備されておる様子じゃからその点安心じゃ。
で、そこに辿り着く少し前にも小規模な(とは云っても結構大きい)太陽光発電所があり、最近は本当に太陽光発電所が増えたなあと思いつつ、発電パネルの下の辺りをなにげに見てみると何と、そこに何匹かのやぎさんがおるのを見つけた。
現場を確認したり帰宅後Google Mapsを確認してみたもののこの発電所の固有名詞を特定できる情報が全く見つからなかったため、以後「名称不明の太陽光発電所」(静岡県浜松市西区深萩町304−435:Google Mapsのプラスコードは「QJFX+JX 浜松市、静岡県」:発電所東側の空き地に停めても多分大丈夫)と呼ぶことにする。
やあ、さてはここか!と思い素早く後ろを確認し前も確認し他のクルマが走っておらんと解るやいなや、ワシはステアリング捌きも巧みにUターンをカマし、上手いこと駐車スペースを見つけて上手いこと駐車して素早く車から降り、迅速にやぎさん方面に向かった。
いやあ、かなりたくさんのやぎさんじゃなあ。
数えたら17匹のやぎさんがおってこの広々とした発電所の敷地内に住まわっておるようじゃ。
大きなやぎさんもおれば、まだ小さいこやぎさんもおって、こりゃあいいなあ。

いやあ、こりゃあたくさんおるなあ
© ill-health(ruephas) 2021

この写真じゃと、やぎさんの大量っぷりがなかなか伝わらん恨みがあるが、兎に角たくさんじゃ。
これほどたくさんのやぎさんを見たのは、豊橋にあるMaui(愛知県豊橋市大村町黒下77:地図から住所検索による地番)以来じゃろう。
そしてやぎさんを囲っとる柵の脇には半分枯れかかっておるものの、大量のみかんの葉っぱが山積みされておりいい香りがしておる。
周りを見渡してもこの発電所のオーナーとかやぎさんの飼い主と思しき人が見当たらんかったが、ワシは積まれたみかんの木から小振りな枝をもぎ取り、「ほーいほーい、べへへいいやぎさん、みかんの葉っぱじゃよう」と声を掛けながら柵越しに与えようとした。
すると直ぐにその大量のやぎさんたちがわ〜っと寄ってきて盛んにむしゃむしゃ食べ始めた。
どのやぎさんも、大きいのも小さいのも白いのも茶色いのも全員食欲旺盛でバリバリ葉っぱを食べ、あまり太くない枝であればそれもバリバリ食い込む。
誠にいい食いっぷりじゃ。
ただ、このやぎさんたちはあくまで人様が飼っておられるものじゃ。
もしかしてその人の餌やり方針とかあるかも知れんのであまりたくさん食わせるわけにもいかん。
じゃからワシは「へーい、べへへ〜い。少しずつ食べなされい」と云いながらちょっとずつ上げておった。
しかし皆、あまりに元気に食べるもんじゃから嬉しくなってジャカジャカ食べさせておったら、1台のクルマが敷地内に入ってきた。
中には年配のご夫婦が乗っておられて、クルマを停めるとワシの方に近づいてきた。
「あ、すみません。通りがかったらやぎさんが居るのが見えて、私やぎさん好きなもんですから餌あげちゃいましたごめんなさい」
「いやいいよ。どんどん上げていいよ」
どうもこの人が飼い主さんじゃろう。
「このみかんの葉っぱはあげてもいいんですか」
「いいよ。どんどん食べるから」
というと飼い主さんが藪から棒に大量のみかんの枝を抱えて、それをそのまま柵内に投入した。
結果がこれじゃ。

我も我もと…
© ill-health(ruephas) 2021

四方八方から老若男女大小関係なくやぎさんたちがわっと集まってきてばりぼりばりぼりじゃんじゃん食べとる。
奥に居る茶色いめすやぎさんなどは興奮したのかまだ生まれて間もないと思われるこやぎさんに頭突きをカマしたりして食べとる。
カマされたこやぎさんもそれが日常なのか如才なくスウェイで軽やかに逃れ、別方向から頭を入れてじゃかじゃか食べる。

小さいのも大きいのも関係なし
食ったもん勝ち
© ill-health(ruephas) 2021

「いやあ、可愛いですねえ」
「うん、こやぎはみんな今年の1月に生まれたばっかりでねえ。あの白黒の小さいやつがワシには一番かわいい」
まあ人のことは決して云えんが、結構恰幅体格が良く、強面な感じのその飼主のおっちゃんの表情が緩んでその口から「かわいい」などという単語を迷わず吐かせるのも、やぎさんの力じゃと思う。
ワシとて正直かわいいとしか思えん。
誰が見ても人種年齢性別政治的志向年収など一切関係なく、このやぎさんたちを見れば100%全員確実に「かわいい」と口を揃えるじゃろう。

いやあ、可愛いですねえ
© ill-health(ruephas) 2021

いやあ、もうくっそ可愛いですねえ
© ill-health(ruephas) 2021

そのうち近所のお子さんが3人やってきて、これまた脇に積んである大根の葉っぱとかをポンポン柵の中に投げ込み始め、それをやぎさんは美味そうに食べる。
そうこうしとると、飼い主さんが柵の中に入って奥の方に歩いていった。
するとそれに気づいたやぎさんたちは一斉にそちらの方に駆けていくではないか。
たくさんのやぎさんたちが一斉に駆ける姿はこれはなかなか壮観じゃ。
皆がぱ〜っと元気よく走っていくなあ。
残念なことに柵内は発電所じゃから危険であり、ワシは立ち入ることが出来ん。
しかし発電所敷地の外側を柵伝いに回っていって駆けていった方に行くことは出来る。
見ると駆けていった方には立派なやぎさんタワーが設えられており、早速何匹かのやぎさんがそのタワーに登ったり、やぎさん座りの体制のまま滑り台を滑り降りていく様子が見える。
柵からはやや遠くに位置しておるため間近に見ることは出来んが、なかなか楽しそうにしとるのは解る。

やぎさんは高いところが好きなんじゃ
© ill-health(ruephas) 2021


高所で戯れるやぎさんたち
© ill-health(ruephas) 2021

その姿を見て満足してワシは帰ったのじゃった。
しかし、菊川市の吉沢第3発電所(静岡県菊川市吉沢624−1)と云い、TOKAI 富士山静岡空港太陽光発電所(静岡県島田市湯日397:現場には行ったがやぎさんにはまだ会えておらず)と云い、太陽光発電所とやぎさんは、案外相性がいいのかも知れぬなあ。


2021年7月23日 追記)
このポストは元々は「やぎさんが好き!(43) 名称不明の太陽光発電所」でしたが、Google Mapsに「みかん狩りとくら園東 太陽光発電所」の名称を(勝手に)申請し証印されたため、タイトルを変更しています。

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貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。