2024年6月21日金曜日

温泉に行かない日(533) 山の辺の道(8) 白川ダム➔石神神宮(1)

前回は5月11日に鹿野園から白川ダムまで歩きましたが、その翌週は所要があり歩けず、1週飛ばして5月25日に白川ダムから再開。
早朝にアパートを出て奈良交通バスに乗車して白河橋バス停(奈良県天理市櫟本町)で下車、そこから歩いて白川ダムまで行くんですが、ただ行くだけだとつまらんため、奈良で数少ない大山祇命が祭神の神社である山ノ神神社(奈良県天理市和爾町)に寄って参拝するコースを選択。


もしあなたが奇特な人で、この神社に参拝したい場合なんですが地図のない道を歩きますので、Google Mapsのワシの書き込みを参考にしてくだされ。
で、無事参拝して白川ダムまで歩き6時40分踏破再開。

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今日も今日とてベラを狙う釣人が大量に蝟集しており、いつも思うんだけど釣りって何が楽しいんだろうね。
釣人からすりゃ「やぎや散歩のどこが面白いんじゃい」ってことなんだろうからお互い様か。
白川ダム湖の西岸を通る歩道を歩き公園エリアを抜けると、正面に名阪国道の高架が見えてきます。
浜松に変えるときはこの道をクルマで東に向かっとるんじゃけど今日は下をくぐり抜けて南に向かいます。
くぐるトンネル(っていうのかな)の壁面にはどなたか親切な人により案内がちゃんと書かれてたりします。

北側から撮った写真じゃ
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ずんずん歩くと左手の擁壁の上にデカくて丸いタンクのようなものが見えてきてこれは多分天理市の水道施設だろうなあ。

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この先のとこををぐっと大きく左(東)に入ります。
この先はしばらく地図にない道。

ここは向かって左方面に進みます
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途中このようなY字の分岐があったりしますけど、そんなところには公式なやつではなく、何ていうのかな地元有志の人が設置した道標があったりしてあまり迷うことはないです。
全体的には、山の辺の道は南に行くほど案内がしっかり設置されていて、地図を片手にしなくても基本的には踏破可能かなあと思います。
とんでもない例外はありましたがそこはまたいずれ。
この区間はほんとにいい感じの山道というか野道というかで、自分以外に歩いてる人はいないし気分は良いですな。
この区間にはウワナリ塚古墳(奈良県天理市石上町1111-1)とか石上大塚古墳(奈良県天理市石上町632)とかがあって、そのへんに興味のある人は是非見学してみては。
ワシはあまり興味ないのでスルーしましたけど。
「スズメバチ注意」なる掲示もあって、過去2回ハチにやられているワシはそっちにも気をつけながら歩きます。

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ほら、いい感じの道でしょ。
竹藪なので蚊がいるんじゃないかと思ったんですがそうでもなく、日陰で爽やかな小道でほんとにいい感じですなあ。
道の脇に穴があったりするんですが、人が掘ったのかはたまたイノシシが掘ったのかわかんないですが、イノシシがたけのこを掘ったあとだったとしたら怖いなあ。

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この区間は竹林の中を通り抜ける小道が続いててほんとにいい雰囲気なので何枚か写真を載せちゃうぞ。

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気分良く歩いて竹林を抜け、山田農園(奈良県天理市豊田町976-1)あたりで舗装路に合流。
いくつかベンチもあるので小休止にはいいポイントかも知れない。

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ワシはそのまま舗装路を直進、南下して天理環状線(奈良県道51号線)に出ました。
もちろんここにも道標があってそれに従い環状線西側の歩道をてくてく歩き進めます。

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環状線というくらいの道ですので立派な道で、それ即ち「つまらん道」。
ここをしばらく歩くと思うと、今までの道が素晴らしかった分更に「つまらん」度が増す感じ。
しかし仕方ない。
とにかく先に進むしかない。
この区間に入ってから道標が全く現れないので不安に感じとったが途中東海自然歩道の道標があり、まあ大丈夫じゃろうとそのまま直進。

ここを直進
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じゃんじゃん歩くけど、この道標以降は全く道標が現れない。
かなり注意して歩いたけどとにかく道標が一切ないので進むしかない。

で、つまらん道を進んで豊井町交差点のあたりまで来たわけじゃ。


山の辺の道 案内Map

この「山の辺の道 案内Map」ですが2024年6月18日現在、iPhoneで閲覧した場合、ルートを示すラインが縮尺により見えたり見えなかったりする不具合があるみたいです(ios17.5.1:Googleマップ6.120.1)。
My Maps特有の現象だと思われます。
とは言っても原因も直し方もわからんし、そもそも多分ワシのせいでもないので勘弁してくだされ。
心眼で見てくだされ。
PCの場合、Google ChromeであればWindows環境でもMac環境でも問題なく見ることは出来てます。

2024年6月20日木曜日

温泉に行かない日(532) 山の辺の道(7) 鹿野園➔白川ダム(3)

道標があり、円照寺は南に、弘仁寺は東に進めばいいのはわかるんだけど、どっちが正しい山の辺の道かが書かれてない。
Google Mapsを見るとどっちから行っても良さげには見えるけど、出来れば正しい方を進みたいと思うのは人の常じゃろう。
道標の他にも、デカい看板もあるがそれにも当然必要な情報は書かれていない。


どっちに行けばいいんじゃい?
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途中の道標では確か弘仁寺という記載が多かったような記憶なので、それだけを頼りに結局南進することに決めました。
南進する道は片側1車線で立派な歩道もある道で、要するに県道187号線。
言い換えれば、非常につまらん道ということです。

あついなあ、つまらんなあ
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強い照り返しで結構な気温の中、つまらん道を一人で歩くのはもちろんつまらん。
少し歩いた時点で「こりゃ間違ったな」と思いつつ、道標が全く見当たらない広い舗装路をてくてく歩く。
歩きながら、さっき選択しなかった方の道を見やると…、

火の見櫓の左下に見える道標
くっそお
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火の見櫓の下あたりに茶色い道標があるのが見えました。

くう…

向こうが正しい道じゃったか。
クソ、と思いながらもう仕方ない。
覆水盆に返らず。
程なく、正しいと思われる道との合流点に出ました。

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ワシは写真手前方向から歩いてきた
写真左手からの道が正しいと思われる山の辺の道
くっそ~!

まあよい、そんな大した間違いじゃないと気を取り直し、県道187号線を渡って正しい山の辺の道に復帰しました。
そこから先はもう雰囲気がいい方に一変し、木立の中、空気もひんやりしてきて気分は完全に回復しました。
現金なもんだ。

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正しい道に復帰して歩くと奥の院があり、そこから比較的すぐに弘仁寺(奈良県奈良市虚空蔵町46)に出ます。

次回はちゃんと拝観料払って拝観しますので許してくだされ
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とても立派で清浄な雰囲気の良いお寺ですが、入山料・拝観料がかかるという理由だけで山門をくぐるのはパスし門前から参拝。
無宗教ってのはある意味無敵だなと思いつつ、次回はしっかり参拝してみようと思う。

で、今回は迷うポイントが多い。
弘仁寺を尻目にして進むとすぐに道がY字になっていて、またもや道標なし。
南に向かう野道と、東に向かう舗装路。


南方面は地図にない道で雰囲気良さそうだし、どちらに行っても最終的には同じところに出そうな感じだったので南の野道を選択。
そうしたらすぐにまたもやY字の分岐がある。
何の道標もなし。

これ誰でも迷うでしょ
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「どちらにしようかな」の例のおまじないの結果、左の登り坂を選択しましたが玉砕。
お墓に出てそこで行き止まり。
引き返して右の下り道に戻り暫く歩くと集落に出て、丁字交差点になります。


またもや道標はなく、ここは完全に勘で東方向に行きましたが、ここまで道標がないとなると、多分今歩いた弘仁寺からの区間は山の辺の道ではないと思われます。
そうかもしれんけど道の雰囲気はとても良かったのでこれはこれでOKです。
しかし後日確認したところ、実は東方向ではなく西に向かうのが正しいっぽいです。
虚空蔵町集会所(奈良県奈良市虚空蔵町148)方面に行き、ワールドセキュリティーサービス(奈良県天理市和爾町756)のあたりを南下するのが正解らしい。
まあそれも後日の話で仕方ないことじゃけど。

次の丁字交差点には、ああやっと道標が設置されていて、大きく右、即ち西南方向に向かえば本日の目的地である白川ダム(奈良県天理市和爾町875-1)方面に行けることがわかりました。
正面に天理大学の野球場が見えてきて、そのまま道なりに進むんですが、ここもまた超つまらん区間。
たまに聞こえてくるほ~ほけきょの鳴き声だけが爽やかだけど、基本ほんとにつまらんです。
広い舗装路を登って下って次の交差点にある古墳公園(奈良県天理市和爾町)のところを左(南東)に曲がります。
や。
ついに奈良市から天理市に突入したみたいだな。
駐車場があり、周辺が名の通り公園っぽくなっているのでアスファルトの道ではなくそちらから入ることにしました。
デカいすべり台の横の散策路を登りきると、眼前に白川ダム貯水湖の広い水面が現れました。

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とりあえずここが本日の目的地ですな。
いくつか東屋があり、休憩するのにはいい場所かもしれない。
貯水湖の周辺には多くの釣人が何かを釣ってましたが、後日職場の人に聞いたらここはベラ釣りの名所らしいですね。
そういや駐車場には他府県ナンバーのクルマが結構停まってました。

一休みしてから、最寄りの駅であるJR櫟本駅(いちのもと:桜井線:奈良県天理市櫟本町)に向かい、素直に電車に乗り込み、JR奈良駅まで乗り通して近鉄奈良駅前まで歩いて行ってサイゼリア(奈良県奈良市東向中町28 奈良近鉄ビル3F)に迷うことなく吸い込まれ、間違い探しに興じながら昼酒を食らって帰宅したのであった。

指さしているのは一番むずかったとこ
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この「山の辺の道 案内Map」ですが2024年6月18日現在、iPhoneで閲覧した場合、ルートを示すラインが縮尺により見えたり見えなかったりする不具合があるみたいです(ios17.5.1:Googleマップ6.120.1)。
My Maps特有の現象だと思われます。
とは言っても原因も直し方もわからんし、そもそも多分ワシのせいでもないので勘弁してくだされ。
心眼で見てくだされ。
PCの場合、Google ChromeであればWindows環境でもMac環境でも問題なく見ることは出来てます。

2024年6月18日火曜日

温泉に行かない日(531) 山の辺の道(6) 鹿野園➔白川ダム(2)

藤原観音堂の参拝が終わって道なりに行くと、右手に嶋田神社(奈良県奈良市八島町325)があります。

たくさんの境内社があってなかなか良い神社
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この神社はワシが好きな大山くん関連神社ではないのですが何回か来たことがあり、本日も抜かりなく参拝。
思うのは、やはり奈良ってところは土地柄だと思うんだけど、天皇直系祭神神社が結構多くて、大山くんのような地の神様系の神社が少ない印象じゃ。
実際ここも崇道天皇が祭神で、この天皇(在位はしてないですが天皇)のお墓である崇道天皇 八島陵(奈良県奈良市八島町124)がこの先にあります。

お参りしたけど神式仏式のどっちか迷いました
なので両方の流儀で参拝
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調べてみたらわかりますがこの天皇、まあまあそこそこ可哀想な人生を送ったみたいで、その祟りを恐れてかこの近辺には崇道天皇関連の史跡が結構多いですね。
その崇道天皇 八島陵ですが、墓陵の南側の道のど真ん中にある池?かな、その中にデカい石が7ケあって、これも崇道天皇関連物件らしいんですが、まだ調べてなくて詳細はわからん。

本来8ケあったらしいのですが1ケは帯解の方に転がってったらしい
さらにどう数えれば7ケになるのかイマイチわからんかった
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今度調べてみようと思いつつ、すぐ脇にある丁字交差点を南に入り大きな溜池(前池)の西側にある野道を進みます。
池の西南角まで行くと、もうすでにお馴染みになった感のあるイノシシよけゲートがあり、それを潜ってさらに南に進みます。

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此処から先は、これまたお馴染み感になってきた地図にない道になります。

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道標を見落とさないよう周りに気をつけながら歩き、途中東に折れて無縁仏を通り過ぎ(この手のお墓はやっぱりしっかり参拝したほうがいいと思います)、向山地蔵という地蔵さんを通り過ぎ、最後急坂を下ると舗装路に合流します。
合流して東に進みますが、直進すると圓照寺(奈良県奈良市山町1312)に出ます。
別称、山村御所ということはそれなりの謂れがあるお寺だと思うんですが、遠くから一礼するにとどめ、お寺の手前にある地図にない野道を南に入ります。

そのうち弁財天社が中程に祀られている池に出て舗装路に合流、西に曲がって天武神社(奈良県奈良市山町485)を通り過ぎ、舗装路を道なりに歩いていくとやがて中澤忠七翁壽碑という石碑がある交差点(住所)に到達します。
ここを大きく東方向に曲がって進みますが、この先の区間は山の辺の道に時折登場する非常にクソつまらんところです。
出発したのは早朝でしたけどそれからそこそこ時間が経過し、お日様も高く昇って気温は上昇。
クルマの行き来が結構多い照り返しのすごい舗装路を何の見どころもなくただ歩き進めるしかない区間です。

無機質過ぎていやんなる感じの道
今後も時々こんな道が出てくる
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とにかく歩き、山本珈琲天理工場(奈良県天理市中之庄町458-1-1)を通り過ぎ、ルーツ機械研究所(奈良県奈良市高樋町127)というところも通り過ぎ、名前はないけど少し大きな交差点に出ます。
奈良県道187号線が合流する交差点です。

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遠目から見ても「こりゃ絶対迷うポイントだぞ」という雰囲気がバンバン伝わってくる交差点。
一応道標はあるんだけど、どっちに進めば山の辺の道かという肝心要の情報は書いてない。

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ということで、実際ここでかなり迷うことになりました。



この「山の辺の道 案内Map」ですが2024年6月18日現在、iPhoneで閲覧した場合、ルートを示すラインが縮尺により見えたり見えなかったりする不具合があるみたいです(ios17.5.1:Googleマップ6.120.1)。
My Maps特有の現象だと思われます。
とは言っても原因も直し方もわからんし、そもそも多分ワシのせいでもないので勘弁してくだされ。
心眼で見てくだされ。
PCの場合、Google ChromeであればWindows環境でもMac環境でも問題なく見ることは出来てます。

2024年6月13日木曜日

温泉に行かない日(530) 山の辺の道(5) 鹿野園➔白川ダム(1)

前回は2024年5月6日(月)に、奈良市高畑町の新薬師寺付近から奈良市鹿野園の鹿野園町集会所付近までの約4kmを歩きましたけど、その翌週の5月11日(土)に再開しました。
この日の目標としては、鹿野園から天理市の白川ダムというところまで歩いて、そこからJR桜井線(まほろば線)に乗り、奈良まで出て昼飲みをするという感じにしました。
白川ダムの最寄り駅は櫟本駅(いちのもとえき:奈良県天理市櫟本町)なんですけど、周辺には昼飲み出来そうな店はないので。

再開地点はここで、朝6時40分スタート。


道標に従って南に行くのですが、この区間もGoogle Mapsにはない野道です。
万葉集の歌碑を通り過ぎて大きな溜池の西側を歩くんですけど、そこが少し高くなってて、ちょうど朝日が東側からさすもんですから、下にある畑にワシの影が映るわけじゃ。
ワシは若い頃からこうした場面では必ずある写真を撮ることにしとる。

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シェ~じゃ。
従って今回もシェ~の写真撮影を試みたんじゃけど、単独でのシェ~撮影は極めて困難を伴う。
今回も全く不完全な形で誠に忍びないことじゃ。
そこから先に溜池堰堤を降りて扉をいくつかくぐり抜けて行くのですが、山林というか竹林の中を通るいい感じの道で、2日目にして初めて山の辺の道っぽい雰囲気になってきます。

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暫く歩くとトマトホームという特養の近くの丁字路に出て舗装路と合流。
丁字路を東南方向に左折して道なりに進むと奈良射場という何やら恐ろしげな施設があります。
自衛隊の施設らしいんですが、その名に反して射撃音などは一切聞こえず、単なる官舎という雰囲気で静まり返っており、それが逆に怖かったりします。
奈良射場より少し西側に「円照寺・三輪」「山の辺の道」と書かれた道標があるので、それを左(南)に入ります。

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小さな橋をわたって道なりに進むんですが、地図にない小道で途中動物の罠(イノシシ?)があったりします。
触るべからず。
これも地図にない川の横を暫く歩くと舗装路に出るので右(西)に曲がり、その先は結構見晴らしの良い道になります。

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基本農道かなあ。
以後こんな感じで、「こりゃあいかにも山の辺の道だなあ」という感じの区間もあるし、「なんじゃいこりゃあ、ただの苦行じゃねえか」てな道もありいろいろですが、あとから考えるといろんなタイプの道が降り混ざっているのもそれはそれで楽しいかなあと思う。

道標に気をつけながら歩くと白山比咩神社(奈良県奈良市藤原町572)に出ます。
白山神社なのでご祭神は菊理比咩命、岐阜県出身です。
残念ながら大山くん物件ではないけど同郷なので参拝。
すぐ近くに藤原観音堂(奈良県奈良市藤原町560)もあるので同じく参拝。
想定ゴール地点である白川ダムはまだまだ先なので、安全踏破を祈願しときました。
今回はここまでじゃろう。

2024年6月11日火曜日

温泉に行かない日(529) 山の辺の道(4) 破石➔鹿野園(3)

茶色い鉄扉から少しの距離はGoogle Mapsに書かれていない小道です。
山の辺の道はこんな感じでGoogle Mapsに書かれてない道が結構ありますが、まあまあ道標がしっかりあるので迷うことは少ないです。
ワシは何回か迷いましたけど。
ゼンリンのデータを使っている地図アプリであればGoogle Mapsに載ってない道が書いてある場合がありますけど、まあそこまでは不要かなあ。

先程の鉄扉から約300mほどそんな感じの道ですけど、途中いくつか鉄扉があるので、通り抜けるたびにちゃんと閉めることと、道の脇には鹿よけの電柵が取り回されてますのでそのへんご注意くだされ。

© ill-health(ruephas) 2024

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そのうち野道はバルツァ・ゴーデル(奈良県奈良市鹿野園町1000-1)という施設付近で舗装路に合流します。
左(東)に曲がってすぐのY字交差点を右(南)に入り、岩井川という小さな川をわたって更に直進、次の交差点をぐ~っと左(東)にはいってじゃんじゃん進みます。
このへん全くイベント性がない区間。
途中大伴家持の歌碑とか大國くんやアメノコヤネくんの神社や八坂神社とかがあったりして、それらにテキトーに参拝しつつ更にまっすぐ歩くと丁字交差点に出ます。


鹿野園(ろくやおん)付近です。

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この地名、なんか教科書とかで見たことがある気がするけど詳しくはわからん。
昔はこの辺に鹿がおったんじゃろか?
そこから先、南方向に直進するんですが、本日はここまで。
次回はここから再開します。

2024年6月10日月曜日

温泉に行かない日(528) 山の辺の道(3) 破石➔鹿野園(2)

昨日書き始めて思ったのは、これ書くの結構難しいぞ。
内容的には基本、初老のおっさんが古い野道を歩くというだけのもので、自分自身でも読む方も盛り上がり要素はかなり薄い。
人との出会いもほぼなし。
面白いイベントもほぼなし。
郷土史家みたいなタイプの人はそのつまんなさを補って書き加えることができる知識があったりするがワシにはそういうのは皆無だから、ただ淡々と道程の内容を書くだけのうっすい内容に成るじゃろうと今ここで予告しておこう。

6時41分、十字路に到着。



直進(南)すると円照寺(奈良県奈良市山町1312)、左(東)に曲がると白毫寺(奈良県奈良市白毫寺町392)。
このポイントが山の辺の道で有ることは間違いなさそうじゃけど、どっちが正規ルートなのかこの道標には記載がない。
しかし円照寺ってのは山町、遠いなあ。
通勤時よく見るのはここからほど近い白毫寺なので、根拠ないまま東に向かった。
行く先に白毫寺の山門っぽいのが見えてきて、ワシはその門前から参拝。
どんな歴史や謂れがあるお寺かわかんないので深入りすることなく門前の四角を右(南)に入ってそのまま進む。
この辺から山の辺の道関係の道標がなくなり、途中東海自然歩道の道標は何箇所かあったけど「これは道を外れたな」と不安になり始めた。
奈良市寺山霊苑の前をV字型(左手でギャルピーする感じ)に右折
舗装されているものの人や車の行き来が皆無の道を、近くの溜池に住むウシガエルの不気味な鳴き声を聞きながら歩き進めると、前方に道を遮るガードレールと「通行止」の看板。

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こりゃ完全に間違ったなと内心舌打ちしながらそれを突破し、下り坂を歩いていくと奈良県道80号線に合流した。
この地点で地図を見返してみると確証はないものの、さっき迷った四ツ角をそのまま南に直進するのがどうやら正しかったみたい。
でもまあ大外れしたわけではなく無事正規ルートに復帰できたらしいのでこれはこれで良しとしよう。
しかしここからこの県道伝いに進むのか、それとも正しい山の辺の道が他にあるのか一見わからない。
ぱっと見た感じ道標も見当たらない。
もう少しあたりをしっかり見渡すと、県道挟んだ向こう側の歩道に茶色い鉄扉があるのを見つけた。
クルマを避けて道を渡り鉄扉を見るとそこには「山の辺の道『奈良道』」と書かれていて、こちらに入るのが正しい模様。
「鹿が入りますので開けたら閉めて下さい」との但し書き。

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ははあ、奈良公園から直線距離で約2kmのここまで来とるな。
鉄扉を入って階段を降り、Google Mapsには載っていない細道に入った。
ここからは今までの道の具合から一変し、野道になる。

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まあまあそれっぽい雰囲気になってきた。
ウシガエルも鳴いてないしな。

2024年6月9日日曜日

温泉に行かない日(527) 山の辺の道(2) 破石➔鹿野園(1)

2024年5月6日、早めに起きたワシは奈良交通バス破石バス停(奈良県奈良市高畑町:「わりいし」と読みます)に歩いて向かった。
アパート最寄りのバス停からももちろん行けるんじゃが、まあ歩くのが好きなもんで。

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山の辺の道の北側の端っこは、このバス停から東に約600m東、新薬師寺の近くにある。
関係ないんじゃが、新薬師寺の案内看板がいろいろやられたみたいで変に歪んどるが大丈夫じゃろうか。
中に居る十二神将も嘆いておるぞ多分。
今日はここからどこまで行けるかはわからんが、まあ行けるとこまで行ってみよう。
この辺は奈良盆地の東側にあたるので東に歩けば基本登り坂になる。
この道も例外なくだらだらと登っとる。
暫く歩くと道標が見えてきてここがスタートポイントじゃろう。
6時11分に出立した。

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ここから全体的には南に進んでいくことになる。
事前の調べ通り山の辺の道はまあまあ道標がしっかり設置してあるので、それに従っておれば基本道を間違うことはないけど、何ヶ所か案内が不十分なポイントが有り、この先実際3回位かな、道を間違っちゃった。
そのへんはちゃんと書きますからね。

6時32分に宅春日神社(やけかすがじんじゃ:奈良県奈良市白毫寺町116)着。

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春日神社なので祭神は天児屋根命なんじゃけど、境内社の祭神が大山祇命なので奈良に来る前から注目しとって、引っ越した直後の2月4日にすでに参拝しとる。
言い忘れたがワシは大山祇命サポートチームリーダーを持って任じとる。
そして奈良には大山くん物件が大変少ないのでここはワシにとっては貴重な存在なわけじゃ。
そんなことは気にせずとことこと歩いとったら出し抜けに再会できたので嬉しい気持ちで驚き、早速再度参拝してこの先の無事を祈願したわけじゃ。

途中、最近珍しいあの例の半分脅しのような標語看板もある。
久しぶりに見たなあこれ。

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この業界も当然のようにITやDXの潮流の中にあって、なんとQRコードも書かれとる。
怖いもの見たさでアクセスしようかとも思ったが、ログを手繰られてしつこい勧誘を受けるのもイヤなのでやめときました。
誰か見といてください。
さらにこんなのもある。

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後で調べたらすでにGoogle Mapsには誰かが登録しとって、一部マニアにはひっそり有名な物件らしい。
「嫁入」「国鉄」「デパート」などのパワーワードに溢れており、それよりも何よりも今の今まで撤去されるという憂き目に会うことなくここにあり続けいていることに驚きを禁じ得ない。
なお今の「日吉家具デパート」はもしかしたらここかもしれない。


探してみたけど公式サイトがなく確定的なことは言えないけども、奈良市内にある日吉家具という会社はここしかない。

現社屋は二条にあるが、この看板の本社所在地は三条で非常に近いし、添川町という名前のバス停は現在存在しないが三条添川町というバス停は存在してるし。
誰か物好きな人は現日吉家具に行って聞いといてください。

くそお、スタートしてここまで距離的にはまだ1km未満、時間的には20分くらいしか経過してないのにこのざま。
もっとサクサクいかねばと思うが、実はこれ既に全路踏破してから書いており、人工物的にこの手の面白い物件はこの先ないことをワシは知っとるのでここまで時間がかかることもあるまいと思っとる。
今回はここまで。

温泉に行かない日(527) 山の辺の道(1)

温/泉/週/記、唐突に再開します。

昨年10月にアブレーションやってから、親父が亡くなったりとか私生活上いろいろあったんじゃが、最大の変化はやはり転職して奈良に引っ越したことかなあ。
転職した理由はいくつかあるけど、前の職場を役職定年になって基本仕事がヒマになり給料も下がりモチベーションもその分綺麗さっぱり下がってしまったので、ここではもうやれないと考えたのが元で、就職先を奈良の法人に決めたのは自分の経験とか才能とが知識がそのまま活かせそうなところで、かつそこにはそういうことが出来る人がいなくなってしまっていたから。
もちろんサラリーも希望するものだったのもある。
家の近くにそういうとこがあれば一番良かったんだけどなかなかそう上手くはいかないよねえ。

で、奈良に引っ越したのが2024年の1月末。
2月から働き始めてまる4ヶ月経過してだいぶここでの生活にも慣れてきた感じ。
中部地方より東に住む人は一般的に関西弁が苦手とされてるようですが、ワシの場合はもともと最初の就職した場所が大阪で、前の法人に転職したときも一時期宝塚に住んでいたりして関西弁へのアレルギーは皆無。
業務そのものに関しても職場環境に関しても、もちろん百点満点とは言えないけどまあぎりぎり合格点。
その分私生活も楽しめる状況だなあ。

ただ残念なことに、奈良には温泉がない。
出向していた富士市から地元浜松に戻ったときも「いやあ、温泉銭湯ねえなあ」と悲しかったんですが、奈良はそれ以上にない。
奈良県全体とか近隣都府県まで含めればあるかもですけど、少なくとも近場にはあまりない。
銭湯がいくつかある程度。
また、やぎさんもおらん。
皆さん御存知の通り、しかさんだったらそれこそ馬に食わすぐらい嫌になるほど溢れかえってますけど、奈良にあってやぎさんは絶滅危惧種じゃなあ。
ちなみにしかさんじゃが、奈良公園近辺だけではなく、例えば奈良公園から4Úkmほど離れたとこにあるワシのアパートの近くの神社にも住んどるし、話によれば生駒山を越えた東大阪近辺にまで出張っとるということらしい。
まあそれは置いといて、やぎさんがいない、温泉銭湯もあまりないというのはワシにとっては極めて厳しい。
そういう意味では引っ越してから今までつまらん生活じゃった。

ところでワシはここ数年散歩が好きじゃ。
自転車も好きじゃけど、距離100km到達前に膝が痛くなる症状が改善されておらず依然として乗るのが怖いんじゃが、歩く分には今んとこ問題ない。
どんだけでも歩ける自信がある。
じゃから引っ越してきてから近所を中心にちょこちょこほっつき歩いとったんじゃが、ある日アパートの近くを歩いとった際、道端に毛筆体で「山邊道」と刻まれた小さな石標があるのに気づいた。
こりゃ何じゃと思い、石標があった道を暫く歩くとところどころに小豆色した「山の辺の道」の道標があるのがわかった。
うむ、なんじゃこりゃ。
何じゃろこりゃ多分、土地柄からして歴史街道的なものなんじゃろうと思って気になり始めた。
少し調べてみると、山の辺の道(山辺の道/山辺道/山邊道)っていうのは日本史上最古の道というなんかすごい道らしい。
道なんざはじめ人間ギャートルズの時代からあったはずと思うんじゃが、、記録に残る最古の道とのことじゃ。
こりゃいっぺん歩いとくのが吉じゃろうと思ったワシはもう少し調べてみた。
事前に詳しく調べると実行に移した際のライブ感が喪失されて面白くないじゃろうから、本当に軽〜くサクッと調べるに留めたが、道は奈良盆地の東側の縁を通っていて、だから山の辺の道と呼称しとるわけじゃろう。
どこからどこまでというのはいくつか意見があるようじゃけど、飛火野あたりから桜井まで続く道らしい。
住んでいるアパートがあるのは奈良市北部なので飛火野はすぐ近くにある。
早速Google Mapsで飛火野周辺を調べてみると、あの有名な新薬師寺(奈良県奈良市高畑町1352)の少し北側、百々屋(奈良県奈良市高畑町1286)というお茶販売店の近くに山の辺の道の道標があり、これが道標の北限みたいじゃ。


よしわかった。
ホントかどうかはわからんが、ワシとしてはここを山の辺の道の起点と定め、基本事前調査抜きで実際に歩き通してみようと決めた。
Google Mapsで「山の辺の道」を検索してみると結構な数の結果がヒットし、多くは道標関係なのでそれを頼りに行けるじゃろう。
なお一部に「『山の辺の道』という表記は間違っていて、歴史などを考えると『山辺の道/山辺道/山邊道』が正しい」という七面倒臭えことを主張するやつもおるが、ワシとしては一般的な表記である「山の辺の道」で押し通そうと思う。
ただし道中にある史跡や古墳などには、宮内庁が正式に用いておる「山辺道」を用いてる場合があり、そういった場所を記載するときにはもちろんそちらを用いるよ。