2021年8月14日土曜日

温泉に行かない日(504) 昼酒が呑めない

今回は誠に時分勝手な個人的志向に基づく内容じゃから善良な一般人は無視して宜しい。
まあこんな事書かなくとも普段から無視されとるから要らぬお世話じゃが。

ワシの住む辺りにも蔓延防止なんちゃらが出た。
その結果、ほぼ全部の飲食店で終日酒が呑めなくなった。
ワシはこれまで屡々書いていたとおり酒が好きで、医者の言いつけを完全無視してほぼ毎晩呑んでおる(が、何故かγの数値は年々下がっているというこの不思議よ)。
またたまさかには、一人でぶらりと歩いたりバスで出掛けて料金が手頃そうな店に入り昼呑みをするのが愉しみじゃ。
適度な罪悪感と幸福感を感じながらの独り昼酒。
年に数回のこのちょっとした個人的なイベントはワシにとっては大事なものじゃ。
ところがそれが訳の分からぬ蔓延防止なんちゃらのせいで出来なくなった。

この辺以降は特に自分勝手な部分じゃから「何云ってんだオマエ」という内容になるが別に構わん、ここはワシの場所じゃ。
ワシは昼呑みでも夜呑みでも、大人数での呑み会はダイキライじゃ。
意味のない持ち上げ会話に疲れるだけで、それに正比例して酒も不味くなる。
特に定期異動時における会社絡みの大規模呑み会はもう本当に本当に本当にダイキライで絶対に出たくないため、多くの呑み会を「昨年から決まっている外せない用事があるから」という理由で断っておる。
これを皆にも明示するため、会社のグループウエアのスケジュールにも目立つ色で「夕刻より外せない所用あり」と入れておく。
酒は独りで呑むべきであり、そうでない場合でも上限は3人まで。
酒の場でワーワー騒いだり歌ったりはすべきではなく、ただ黙って呑むべし。
数人の際には静かな低い落ち着いた小声で語るべし。
これが昔から変わらぬワシの考えじゃ。
こう云いつつも、もう何十年も前から毎年末に続けておる個人的呑み会がある。
ワシを含む同じ歳の初老が3人集まってやる忘年会のようなものじゃが、これは流石に一昨年より控えておる。
同じエリアで働いておるのならまあやってやれんことも無いんじゃろうが、不幸にしてワシ以外の1人は県東部、もう1人は四国で働いておるので、そういった意味でもやめておくのが良かろうと決めた。

何が云いたいかと云うと、独りで黙って節度を保って呑む分には昼だろうが夜だろうがリスクは殆どゼロじゃろうということじゃ。
透明な仕切りの中に独り入って黙ってつまみを突き、酒を呑むののどこがどう危険なのか政治屋の人は教えてくれと思う。
昼間に暇な中年主婦がファストフード屋やファミレスに集まり、やっすいフリードリンクで何時間も粘ってその間デカい声でわあわあ喋っとるのを見ることがあるが、そっちのほうがほうがよっぽど危険じゃ(煩いし)。
また大都会での電車の方がそれより遥かに危険じゃ。

なんでこうやって根拠も理由もない一律な線を引いて呑み屋を締め付けるのか。
或いはたまの休みに居酒屋で独りで一息つきたい中年初老をいじめるのか。
売上が少なすぎて利益になるかどうかはわからんが、リスクが無い範囲というか基準を科学的根拠に基づき定めて、少しでも営業できるようにしてあげれば居酒屋の皆さんとて生きがいを保てるじゃろうと思うのに。

繰り返しになるがワシとてたまには外で呑みたい。
特に昼に独りで静かに飲む酒は最高に美味い。
庶民がたまに味わう小さな幸せを奪うな。
なんとかならんもんかと思う。

2021年8月9日月曜日

温泉に行けない日(8) 蔓延防止ナントカで営業制限を区別される温泉銭湯

古市という若いが大学教授か何かをやっとる男が「オレはオリンピックは見ない」と断言しておったが、ワシも実際同じような気分じゃった。
とは云ってもまあ野球好きなワシとしては野球だけは数試合見たけれども。
古市という男もトータル10分ほどは見たそうで、何でも見たのはスケートボード女子パークの試合らしい。

各国の選手が負けてもナイスファイトということで称えあったじゃないですか。苦しい運動ということでもなくて、個人の楽しみの延長でとしてのスポーツを体現してくれて。こういう競技が増えるんだったら、次のオリンピックは30分くらい見てもいいかな。

という感想で、これについてもほぼ同感じゃ。
しかしワシはやはり今回のオリンピックはやっぱり見送るべきじゃったと感じておる。
「武漢ウイルスが蔓延る中、今後も行われる国際大会運営の良いベンチマークになった」という前向きな意見もあるが、わざわざそのためにやるのはどうかと思う。
それだったら次の北京を人柱にしておけばよかったじゃろう。
勿論、ワシら市井に暮らすパンピーが色々我慢しとるのに、あんたらだけは色々自由にやれて結構なことじゃね、なる天の邪鬼的思想がとても強いのは否定せん。

ところでワシの住む静岡でも蔓延防止ナントカというのが一昨日より始まった。
これは緊急事態宣言(じゃったかな?正確には覚えとらん)が都道府県単位で出るのと異なり、市区町村単位で出されるそうじゃ。
具体的には、
沼津市、熱海市、三島市、富士宮市、伊東市、富士市、御殿場市、下田市、裾野市、伊豆市、伊豆の国市、東伊豆町、河津町、南伊豆町、松崎町、西伊豆町、函南町、清水町、長泉町、小山町、静岡市、浜松市
の各市町に出されておって、ワシの住むところも当然ながら含まれとるな。
偶然か必然かはわからぬが、有力な温泉エリアも軒並み対象となっておる。
出されたところの人は何をやってはいかんかと云うと概ねじゃが、
  • 飯屋や飲み屋においては20時で店を閉じて酒は絶対出すな
  • 店屋は20時、イベント屋は20時とか21時までにやめろ
  • 市民町民においては県外に出るな、遊びに行くな
ということじゃ。
もっと詳しく色々書いとるが、まあこんな感じにまとめればよい。
要するに、仕事と飯の買い物以外はなにもしてくれるな、ということじゃろう。

さて問題は、ワシらが好きな温泉銭湯じゃ。
これについては「飲食店以外の施設への対応」の中の「サービス業を営む施設(生活必需サービスを除く)」の中に「スーパー銭湯」として定義されており、1,000㎡を超える施設については「20時までの営業時間短縮」が要請されておる。
ここで気になるのは「スーパー銭湯」の法的位置づけじゃろう。
「銭湯」と「スーパー銭湯」の違いは何となくじゃが、昔ながらの街中にあるのが「銭湯」で、郊外とかにあるデカくて娯楽性の高いのが「スーパー銭湯」というイメージじゃ。
銭湯については基本的には「公衆浴場法」(昭和23年7月12日法律第139号)で定められておるが、その中には「銭湯」「スーパー銭湯」の区別は特段無い。
が、実際には多くの市町村で条例で区別されておる。
例えば浜松市の場合は「浜松市条例第83号 浜松市公衆浴場法施行条例」の「第2条 定義」に書かれておる。
引用してみると、

第2条 (定義)
この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
 (1) 一般公衆浴場 浴場業を営む者が経営する公衆浴場であって、地域住民の日常生活において保健衛生上必要なものとして利用されるものをいう。
 (2) 特殊公衆浴場 浴場業を営む者が経営する公衆浴場であって、個室を設け、当該個室において異性の客に接触する役務を提供する営業の施設であるものをいう。
 (3) その他の公衆浴場 浴場業を営む者が経営する公衆浴場であって、一般公衆浴場及び特殊公衆浴場以外のものをいう。

つまり、スーパー銭湯とは上記(1)・(2)以外のものと云うことになる。
(1)が(昔ながらの街中にある)銭湯、(2)はなんだかエッチくて入浴料が莫迦高い怪しいお風呂、それ以外のものは全て「その他の公衆浴場」に当てはまり、スーパー銭湯はここに属する施設ということになる。

ここで疑問じゃ。
今回の蔓延防止ナントカで営業制限を要請されとるのは「スーパー銭湯」(正確に言うと、スーパー銭湯を含む「その他の公衆浴場」)だけじゃと思われる。
ということは、「一般公衆浴場」(昔ながらの銭湯)と「特殊公衆浴場」(だいぶ怪しくてエッチい風呂)は、これまで通り大手を振って何の制限もなく営業しても良いということになる。
端的に云いまして、上記(2)にカテゴライズされるところの「特殊公衆浴場」なんざ、極めてリスキーで超接近戦的な怪しいサービスを日夜繰り広げておると思うんじゃが「今まで通りじゃんじゃんやってくだされ」という取り扱いになっとる。
誠に変なことじゃ。
また、近隣住民の日常生活に欠かせない「銭湯」は、狭い分接触リスクはスーパー銭湯と変わらないか、若しくはもしかして高いかも知れん。
各銭湯では当然ながら万全の体制を敷いて感染防止に努めておるはずじゃから杞憂じゃろうし、銭湯でクラスターが発生した事例はワシの知る範囲ではない。
ただ、これらにはお上からの具体的な要請はなく、スーパー銭湯と区別されとるのがおかしいと思うんじゃな。
まあスーパー銭湯があまり好きではなく、特殊公衆浴場なんて行く気がサラサラ無いワシとしてはこれで全然いいんじゃが、制限や要請は一律でないと事業者も顧客もちょっと混乱する元じゃと思う。
一方で特殊公衆浴場なんて期間中営業停止でいいじゃろうとも思う。

更にあと気になるのは、一部のホテルとか旅館が提供する所謂「日帰り入浴」はどの扱いじゃろうか。
ホテル・旅館については「イベント関連施設」の中に書かれておって、1,000㎡を超える施設について「集会の用に供する部分に限」り21時までの営業時間短縮要請となっておる。
すごく穿った見方をすれば、風呂場で仲間が語り合うのも「集会」と云えるかも知れんが、常識的にはまあそれは違うじゃろうとは思う。
従って、こちらは特に制限なくサービス提供を受けられると思う。
まあ、武漢ウイルス蔓延前と同じ営業をしておってくれればの話じゃ。

まあ以上変なことをぶつくさ書いたが、ワシとしては実際のところ、感染力が極めて強いとされておるデルタ株とやらの動向がしっかり見極められるまでは温泉銭湯は控えるが吉じゃろうと思っとる。
ほぼ完璧に安全なのは、近隣では倉真赤石温泉くらいじゃろうと思う。
予約の上の貸し切りで、先客が出た後はきちんとした消毒がされるからじゃ。
銭湯・スーパー銭湯はやはりちょっとリスクが有るように思う。
残念ながら当面は、自宅のシャワーで我慢するしかあるまい。

やぎさんが好き!(60) 遂に入会 全国山羊ネットワーク

ワシは、仕事に関係が無い決断は誠に速い。
先日ある方からお借りした「会報 ヤギの友」を熟読し、また公式サイトも確認し、こりゃあさっさと入会するのがいいじゃろうと決めた。

実はこの全国山羊ネットワークの存在については相当前から承知しておった
しかし、この手のやつは専門家とかディープな愛好家が集うようなものかと思っとった。
しかし先日、ある縁から会報を一読し、そのような組織では無いと思いワシは決断したわけじゃ。

早速サイトのダウンロードページから入会申込書を入手し(左のリンクからはPDFが落ちてくるが、docx形式もあります)、さっさと記入し、さっさとメールに添付して送付したのが先週のこと。
平日に会費を振り込むのは中々難しいため、昨日休日でもやっとる郵便局に行ってさっさと3000円振り込んだ。

さあ、これでワシも全国山羊ネットワークの個人会員じゃ。
齢五十の半ばも過ぎ、まさかワシがヤギの全国組織会員になるとは思いもよらんかったがまあ構わんじゃろう。
最近じゃあ、このブログに書く記事の半分以上がやぎさんの件という為体でもあるし[1]
まあ個人の好き勝手じゃから特に無理強いはせんが、もし少しでもやぎさんが好きだと言うのなら(多分)入って損はなかろう。

何れ「素人の立場からのやぎさん」について書いて、もしそれが採用されたら人生のホコリとなるじゃろう。
狙ってみるヨ。

どうやらこのやぎさんがメインキャラの模様
凛々しき中にもニヤリあり
©20XX BUILDER ASSOCIATION all rights reserved.[2]
© Japan Gort Network 2021

一方、このめすやぎさんも見逃せないよ
ニヤリ度120%じゃからなあ
© Japan Gort Network 2021

[1]
まあ、温泉銭湯に関する投稿が減ってるのはやぎさんポストが多くなってきたこともありますが、本質的には「武漢ウイルス感染リスクを避けるため、不特定多数の人が集まる温泉銭湯に行くのを避けている」からです。
まだまだこの状況は続きそうであり、誠に辛いところです。

[2]
この著作権表示は多分「全国山羊ネットワーク」(Japan Gort Netowork)のものでは無いような気がします。
ウェブサイトビルダーのテンプレ的表示というか。
また現在、日本山羊ネットワークでは会のロゴマークを募集してますがその案内には、
  • 採用されたロゴマークの商標権、著作権(著作権法第21条から第28条までに規定する権利をいう。)、意匠権(権利の登録を受ける権利を含む)、その他の知的財産権の一切は、全国山羊ネットワークに帰属することといたします。
  • 全国山羊ネットワークは、最優秀作品を独占的に利用できるものとし、最優秀作品に選出された時点で無償で権利の委譲が行われることといたします。
とあり、これから類推すると公式サイトや「会報 ヤギの友」に記載されているものは基本的に「全国山羊ネットワーク」が著作権を保有していると思われます。
ですので以後、何かを引用するような場合は勝手に「© Japan Gort Network」と表示するようにします。

2021年8月8日日曜日

やぎさんが好き!(59) 明治屋醤油㈱

Instagramの情報と噂により、浜北にある醤油屋さんにどうやらやぎさんがおるとのことじゃった。
それは明治屋醤油㈱(めいじやしょうゆ:静岡県浜松市浜北区小松2276:053-586-2053:平日8:00〜18:00・土9:30〜16:30:日曜定休:数台なら駐車OK)というところで、この辺の道は山神社やそれこそやぎさん関係でちょこちょこ通るんじゃが、浜北に醤油を醸造しとる蔵があるなんて初めて知った。
場所は小松というところで、田舎ではなく郊外と形容したほうが相応しく、住宅や店舗がそこそこあるような感じの街並みじゃ。
勿論やぎさんがおるから行くんじゃが、そんなところにある醤油屋さんという事自体にも興味が湧いたので、やぎさんがおらんでも多分行ったと思う。

現地に近づくと、やぎさん広場によくある金網の柵で囲われた広場があり、その中にしろやぎさんの姿も見えた。
ワシは嬉しくなって「やあ、おるなあ」と思わず声が出た。
大きな蔵の横にある駐車スペースに真っ黃っ黄のスイスポを停めてやぎさんの方に歩み寄った。

© ill-health(ruephas) 2021

やあ、しろやぎさんが3匹じゃ。
皆、思い思いに寛いだり草を食んだり周りを眺めたりしとる。
そして皆おとなしそうな感じじゃ。
ワシは当然の如く先ずは金網の間から手を差し出して「べへへい」と呼ばわってみた。
すると、一番大きくてピンクの首輪をしたやぎさんがワシの方に静かに寄ってきて、差し出した掌をぺろぺろし始め、最後に軽くカプリと噛んだ。
うひひひひ、かわいいのう。

ややニヤリ気味になりながら寄ってきたしろやぎさん
手前にあるのはかつて醤油醸造に使っとった
貯蔵瓶じゃろうと思われる
© ill-health(ruephas) 2021

ここのやぎさんに限らず一般的にやぎさんの皆さんは、何故か人の掌とか腕をぺろぺろする時には決して強く噛むことはない。
たま〜に噛む事はあるが、大抵は今回の如く軽く噛む。
ワシは改めてそこらの草を引きちぎってあげてみた。
蔓性の長〜い草じゃったので、食べきるのに少し時間がかかる。
しゃくしゃくむしゃむしゃばりばり食べて、ついでにワシの手をぺろっとして、最後に軽くカプリとする。
大変に可愛い。
そうこうしとると、他の2匹もこっちに寄って来てくれた。

滑りやすい瓶の上を小器用に歩いてくる
少し小さいしろやぎさん
ちょっと滑りかけとった
© ill-health(ruephas) 2021

草を差し出すと、皆嬉しそうにして食べてくれる。
青い葉っぱだけではなく、枯れた落ち葉もまるでポテトチップスのような音を立てて美味そうに食べる。
草や落ち葉を食べるついでにワシの腕をぺろぺろするのは、ピンク首輪のやぎさんだけのようじゃ。
ワシは心で「うひひひ」となりながら、3匹に順繰りに手当り次第草をあげて喜んでおった。
首を伸ばして木の葉を食べようとしとるのもおる。

必死にぐ〜っと首を伸ばして
木の葉を食べようと試みるしろやぎさん
風があったのでお髭が棚引いておるな
© ill-health(ruephas) 2021

しかしその試みは失敗に終わり、その結果このような澄ました格好して誤魔化そうとしておる。

© ill-health(ruephas) 2021

片脚を折り曲げて茶色の瓶へ粋な格好で乗せ、寛いだ雰囲気を醸し出しておるようじゃ。
人で例えるならば差し詰め、オープンカーに乗ったおっさんが窓枠に腕を掛けておるような感じと云えばよいじゃろう。

長い時間遊んだワシはやぎさん広場を後にして、敷地内の店舗に行ってみた。

歴史のある建物のデザインをうまく利用した店舗
© ill-health(ruephas) 2021

時間の経過を感じさせる風格・風情のある建物の一角に店舗がある。
奥の方に若くて短髪の(多分)ご主人がいらっしゃって忙しそうに立ち働いておられる。
ご主人に一言ご挨拶をした後品定め。
社名の通り元々はお醤油の蔵元として明治時代に始まったんじゃが、少し経ってから「高嶺ソース」というのも製造販売始めたそうじゃ。
まずはお醤油じゃが、有名な蔵なんかに行くと四合瓶でしか売ってなかったり、しかも結構高かったりするんじゃがここはそんな感じではなくて、いろんな種類のお醤油を0.15L程度の小さな瓶で売っとる。
じゃから好みに合わせて異なる種類のお醤油を買うことが出来る。
しかも小瓶なので、使い切る前に消費期限になることもない。
価格も妥当というか、安い。
無論、四合瓶でも売っとるよ。
ワシは「ひとてま醤油 再仕込み 150ml」「さしみしょうゆ 200ml」「高嶺ソース ウスター 300ml」を買ったんじゃが、1000円でお釣りが来たくらいの値段じゃった。
あと欲しいと思ったのがうちのおしょうゆキットというやつ。
これを買えば何と自宅で自分自身がお醤油を作れるという 。
今日は買わなんだが、近々買ってやってみようと思う。
店を出る前にふと天井を見上げると、レトロなデザインのぶら下げ照明が4つかかっておる。


4つの照明器具の真ん中に「やままん」という屋号をデザイン化したマークが取り付けてある。

公式サイトよりキャプチャ
© Meijiyashouyu.,Ltd All rights reserved.

見えないところでのさりげないお洒落は大人っぽいと日頃思っておるので、こういうのを見つけると「やあいいなあ」と感じてしまう。
その点ワシ自身はガキな初老じゃとつくづく思うわけじゃ。

帰りしな、会計をしてくれた店の方に、
「ところであのやぎさんたちの名前なんですか」
と訊ねると、
「…、えっとですね、実は名前ないんです。つけてないんですよ」
とどこか恥ずかしそうに小さな声になって教えてくれた。
「3匹とも大人しくていいやぎさんですよねえ」
「ええ、そんなんですよ。ピンク色の首輪をしたやぎがおかあさんやぎで、あとの2匹はこどもなんです」
ああそうか。
顔つきや体つきが似とるのでそうではないかあとは思っておった。

名前がないやぎさん。
ま、これはこれでいいじゃろう。
なんせ日本の小説界で一番有名なねこさんには名前がないくらいじゃから別にかまわんよねえ。


2021年8月1日日曜日

やぎさんが好き!(58) 龍山秘密村

いやあ、連日のやぎさんポストじゃ。

龍山秘密村(たつやまひみつむら:静岡県浜松市天竜区龍山町大嶺1371-2:053-969-0755:駐車場は問題なし)というところにやぎさんがおるらしいという情報は相当前に既に掴んでおった。
白倉峡という紅葉で有名な場所の近くにあるんじゃが、現地に通じる静岡県道361号線がやや天候に弱く、たまに通行止めになる。
そうなると軟弱な林道を通らねばいかん、下手すると帰り道が全て塞がれてしまうので少し尻込みをしておったんじゃ。
しかしいつまでも行かんままでは済まされん。
本日は暑いが、その代わり天候が急変する様子もないので、やぎさんに会いに行ってきた。

上記リンク先を見て貰えば分かる通り、ここは基本はキャンプ場で、お泊りキャンプの他デイキャンプも受け付けとるし、コテージもある。
じゃけどもこれらキャンプ系だけではなく、軽くコーヒーを飲むだけでも利用OKじゃ。
本日は夏休みに入った休日で、デイキャンプを愉しむ人たちで溢れかえっとったら嫌じゃなあ思いつつ現地に向かったんじゃが、到着してみれば駐車場にクルマは1台もおらん。
おかしいなあと思いつつクルマを降りて受付をしとる建物の方に行こうとすると、車止めが置かれておる。
いやあ、ハイシーズンなのにまさかのお休みじゃろうか、ツイてないなあと思いつつ車止めの隙間から歩いていくと、建物の扉は大きく開かれており、ワシの雰囲気を気取った番犬さんがしきりにわんわん鳴き始めた。
そして、おったよ。
しろやぎさんが敷地内を流れる小川に降りて、脇に生えておる草をしきりにむしゃむしゃ食べとる姿も見える。

むしゃむしゃ
© ill-health(ruephas) 2021

ワシはそのしろやぎさんのところに飛んで行きたかったが、しかしまずは管理人さんに声を掛けねばいかんじゃろう。
中は無人じゃったがこんにちはと呼ばわると、奥から女性が出てきてくれた。
「こんにちは。あの、デイキャンプとかじゃなくて、コーヒー頂きながらやぎさんと少し遊びたいんですけどいいですか」
「あ、はい。いいですよ。今日はコーヒーくらいしか出来ませんがいいですか」
本音のところは別に何も出来なくても全く問題ない。
ワシとしては、やぎさんと遊べればそれだけでいい。
しかし、何も買わずにただただやぎさんと戯れるだけというのもこれはこれで心苦しいもんじゃから、そういう意味でコーヒーは有り難かった。
そして
「雨降って無いですか」
と訊かれた。
やぎさんは雨がニガテじゃから、もし降っとったら小屋に戻すからそんなに遊べませんよ、という意味じゃろうと理解した。
ワシは、
「いや、降ってないです」
と答えると、女性は頷いてコーヒーを淹れるために奥に入っていった。
コーヒーを注文しおえたワシは、出来るまでの間を利用して早速やぎさんのところに駆け寄った。
やぎさんの名前は「さくら」と云って2019年2月生まれの女の子じゃ。
さくらさんは依然として小川の辺りにおって、草を高速に引きちぎってはむしゃむしゃ食べとる。
べへへいと呼ばわってみたが、草に夢中で中々上には上がってくれん。
その様子を見ておると「コーヒーできましたからここに置いときますね〜」というお声がかかったんで、ワシは冷たいコーヒーを飲むために一旦建物の方に戻った。
美味しいアイスコーヒーを一口啜ってからやぎさんの方を見ると、やれ嬉しや、いつの間にか川っぺりから上に上がってきてくれておるではないか。

しゃくしゃく
© ill-health(ruephas) 2021

ワシはコーヒーをテーブルに置いてさくらさんに近づき、手近に生えとった雑草を手早く引き千切って差し出してみた。
するとさくらさん、少しだけ後退ったかと思うやいなや実に素早く躍り上がってワシに頭突きをカマしてきたんじゃった。
いやあ、若い女性なのに実に好戦的なやぎさんじゃ。
偶然じゃが浜松市西区、浜名湖畔にある薪石窯パン工房Chevre(静岡県浜松市西区古人見町1475-1:不定休というか休みのほうが多い変わったパン屋さん)におるしろやぎさん(東京の渋谷からきたやぎさんじゃヨ)も同じさくらという名前で、同じような体格で、同じように素早い頭突きを得意技としとる。

Chevreの方のさくらさんじゃ
気軽に触んじゃないわよ!
© ill-health(ruephas) 2019 / 2021
偶然とは面白いものじゃ。
それは置いといて、こっちのさくらさんは兎に角食欲旺盛で、首に繋がれた長い紐が届く範囲を隈無く歩き回ってかなりの高速度で草を食いまくっておる。
その食いっぷり、高速っぷりはこちらの動画を見れば宜しかろう。


こんなに食欲があるならと、ワシとしては頭突かれ覚悟で何回か草をあげようとトライしてみた。
最初のうちは普通に鋭い頭突きをワシに繰り出してきておったが、そのうちだんだん慣れてきて、
「もうしつこいわねぇ。めんどくさいけどついでにあんたのも食べて上げるわ」
といった感じで、おとなしく草を食べてくれるようになってきた。
ただし、何も持たずに頭を撫でようと手を差し出すならば、

 ワシを1秒観察 ⇨ 数歩後じさり ⇨ 素早い躍り上がり ⇨ 鋭い頭突き

というお得意のルーチンを繰り出すのじゃった。
しかしそれがこのさくらさんの性格じゃから、ワシとしては当然受け入れる訳じゃ。

もぐもぐ
© ill-health(ruephas) 2021

ワシとしてもさくらさんの頭突き攻撃を巧みにかわしながら、草を食べさせて喜んでおったと、そういった具合じゃった。

あと、建物の方の脇には冒頭書いたとおり茶色いムクムクのいぬさんがおる。
「そらちゃん」という名前で、大分にお年寄りのようじゃ。
中々可愛いいぬさんじゃけど、驚かせると体に良くないのでそっと近寄って少しだけそっと撫でてあげたが、みなさんもそらちゃんと触れ合う時は、びっくりさせぬよう優しくやるべしじゃヨ。

もう眠いよう…
半眼になって寝落ちしつつあるそらちゃん
© ill-health(ruephas) 2021



やぎさんが好き!(57) やぎさんの削蹄と全国山羊ネットワークと「会報 ヤギの友」

いつ頃からか然(しか)とは覚えておらんが、なぜかやぎさんがが好きになってもう何年も経つ。
富士市に単身赴任しとった頃、富士ミルクランド(静岡県富士宮市上井出3690:地番は偶然なのか?:0544-54-3690)に行って、屋根に登っとるやぎさんや、水色の籠の中にぎっしり詰まっておる産まれたてのこやぎさんを見て「うひひひひ、こりゃいいなあ」と思ったのが2017年4月じゃから少なくとも5年以上経つが、もっと前からやぎさんが好きじゃった気もする。

屋根の上から下界の様子を莞爾として眺める
つくしさん
© ill-health(ruephas) 2021 / 2017

どんだけ詰め込まれても眠いものは眠い
© ill-health(ruephas) 2021 / 2017

爾来ワシは暇がある時には、いやむしろ暇を作ってはほぼ毎週の如く近隣のやぎさんのところに行っては遊んだり、草をあげたり、頭押ししたり、頭突されたり、汗かいた腕をペロペロされたり、手をはむはむされたり、指をがぶりとされたりしては嬉しがっとる。
ただワシはあくまで「愛好家」の域を出ることはない。
実はやぎさんを飼いたいなあとは思っとることは思っとる。
いつかはやぎさんをぜひ飼いたい。
ただ、サラリーマンという身分に縛られとる限り毎日やぎさんのお世話は出来んし、やぎさんが病気になったときに対応出来んし、そもそもやぎさんを飼う土地が無い。
じゃから「愛好家」としての視線でしかやぎさんを見たことはなく、「やぎさんを飼う人」という視線はワシにはなかった。

以下、個人情報やそれに類似する事柄を書くんで、読んどる方にしたら隔靴掻痒な文章になっとることを事前にお詫びしとく次第じゃ。

先日ある伝手で、ある方とちょっとしたお知り合いになった。
その方は実際にやぎさんを飼っており、全国山羊ネットワークの会員でもあられるというワシのような遊び専門のド素人とは可成り格が異なる人じゃ。
全国山羊ネットワークの会員ということは、ワシとしては一度は是非読んでみたいと熱望しておる「会報 ヤギの友」をお持ちであると云うことじゃ。
更にその方の文章が今般掲載されたとの事。
僭越ながら「ぜひ拝読したいのですが」とお願いしてみたら、 
「今度知り合いのやぎの削蹄しに行くんですけど、そこまで来て頂ければお貸ししますよ」
と快諾してくれた。
ちなみに削蹄とは、文字通りやぎさんの伸びた蹄(ひずめ)をハサミを使って削る事じゃ。
そんな様子は見たこと無いので是非それも見たい。
ワシは「うひひひ」となり、お礼を述べて約束した時刻と場所に行ったわけじゃ。

現地に着いたが約束より少し早い時刻じゃったので、まだ誰も来とらん。
近くにあった自販機でお茶を購入しごくごく飲んでおると、1台のクルマが入ってきてそれっぽい人が降りてきた。
ワシは歩み寄って「はじめましてどうも。◯◯(ワシの名字)です。今日はどうもすみません。よろしくお願いします」とご挨拶した。
その方は物静かで、想像していたよりは大分にお若いように見受けられた。
以後、Aさんと表記しよう。
Aさんはワシに「会報 ヤギの友」が入った袋を「これです」と預けてくれた。
「ああすみません。ありがとうございます拝借いたします」とワシは受け取った。
すぐにでも読みたかったんじゃが本日も大変に暑く、ワシは既にもう汗みどろになっとる。
顎先からは大量の汗がぼたぼた滴っとるし、腕も手のひらも同様じゃ。
そのような状況で冊子を広げるならば、ワシの汗で湿って貴重な会報がぶわんぶわんになってしまうかも知れん。
じゃから帰宅まで我慢することにした。
やがて削蹄をやりますよ、ということになったためワシはAさんとやぎさんの飼い主さんに特別に了承を得て、やぎさん広場の中にある小屋の中に共に入っていった。
Aさんは流石に手慣れたもので、こやぎさんを横にして抱きかかえそのままの格好で台に寝かせて、肩甲骨のあたりを巧みに押さえつける。
少し違うがなんだかプロレス技のキャメルクラッチを思い出した。
勿論この場合は「ゴートクラッチ」じゃろう。

やぎさんに跨って巧みに抑え込むAさん
© ill-health(ruephas) 2021

そうするとやぎさんは案外大人しくそのままにしておる。
もっと激しく「べへへいべへへいべへへへへ〜〜〜〜い」と抵抗するかと思ったんじゃがそういう事は意外にもなかった。

このようにおとなしくしておる
こうなる前はちょっとした騒ぎにはなっとったけど
© ill-health(ruephas) 2021

その後(多分専用の)ハサミのようなものを使って前足から蹄を削っていった。
削ると云うよりか「切る」という感じに見えた。
Aさんは作業しつつ飼い主さんに、
「お1人ではなかなかこうは行かないでしょうから、1人が押さえ込んで1人が切るという感じのほうがいいかもしれません」
などと伝えておる。
Aさんは蹄を切りながら作業のポイントというかコツというか必要性を飼い主さんに教えてくれとる。
例えばこの写真でいうと、

© ill-health(ruephas) 2021

上の部分はほぼ切り終えた蹄で、下の方はこれから手入れするわけじゃ。
で、下の部分をよおく見ると、先っぽの方に小石が挟まっとるのがわかるじゃろう。
「これ、結構痛かったりするんですよ。こういうのは取ってあげないとダメなんですよ」
また、やぎさんの場合足の裏全体が全部硬いわけれはなくて、真ん中辺りは柔らかくなっとるのもわかった。
切るのは周囲の硬い爪のような部分と後ろの踵に当たる部分が中心で、真ん中の部分は削らん。
柔らかいところには血管や神経が通っとるのでということじゃった
飼い主さんが「痛くないんですか」と聞くと「大丈夫です」。
「深爪とかあるんですか」「ありますね。気をつけてください」
といった具合の問答じゃ。
「野生のやぎはどうしてるんですかね」
ワシは「仲間同士で削り合ってるんです」とか云うギャグっぽい答えを期待しとったんじゃがそんなことは当然なく、
「野生のヤギは岩場とか走り回りますんで、自然に削れるんですよね」
作業の様子を見ておった飼い主さんが「いやあ。こりゃあオレ怖くて出来んわ」と云っとったが、ワシも全く同感。
やぎさんの脚がビクッと動いて間違って真ん中のところを切ってしまったらやぎさんに悪いなあと思うし、「深爪」というのはどの部分をどこまで攻め込んだ状態かよくわからんしなあ。
「概ね1ヶ月ごとに削蹄しますので、数をこなすしか無いですね」
まあそりゃそうじゃろう。
この飼い主さんとてひと月ごとにAさんに来てもらうわけにもいかんじゃろうし、蹄を削るためにやぎさんを押さえ込むことで体調の変化に気づけるかもしれんしねえ。
Aさんはこのような感じで1時間ほどかけて何匹かのやぎさんを削蹄していったわけじゃけども、他のやぎさんたちが心配げに削蹄されとるやぎさんをじっと見つめておったのがなかなかおもしろかった。

さて後は、やはり「会報 ヤギの友」の件じゃろう。
こういった感じのA4サイズの冊子で、例えば最新号である第44号は全133ページで厚さも1cm弱位ある大変立派なものじゃった。

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内容も盛りだくさんで、研究者や獣医師等による専門的な論文や一問一答といったものから、教員による学校におけるやぎさん飼育の報告、やぎさんミルクの栄養についての報告等が書かれとる。
メンバーにやぎさんがおるロックバンドの記事もある。
研究誌と同好会誌をミックスしたような中々愉しい構成になっておる。

ワシはその中からAさんの記事を見つけ、ゆっくり拝読させていただいた次第じゃ。
ちなみに全国山羊ネットワークの個人会員の年会費は3000円。
しかもこの会費について、全国山羊ネットワーク規約の4項では、
「ただし、会費滞納が3年経過した時点で自然退会とする。」
などと書かれておる。
おいおいこれじゃあ実質年会費1000円じゃよ、大丈夫ですかと誰もが思うような規定になっておる。
太っ腹と云うかなんというか…

まあ兎に角この年会費じゃったら財布も大して傷まんし、ヤギの友も送ってくれるし、今は武漢ウイルスにより中々開けんようじゃが基本は年1回「全国山羊サミット」なる大規模なイベントをやっておって、そこにも参加できるしといい事ずくめのように思える。
今週にでも入会しようかと思っとる。

あ、そうじゃ。
第44号の裏表紙にはこんな可愛いやぎさんイラストが描かれておったよ。

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