2021年8月1日日曜日

やぎさんが好き!(58) 龍山秘密村

いやあ、連日のやぎさんポストじゃ。

龍山秘密村(たつやまひみつむら:静岡県浜松市天竜区龍山町大嶺1371-2:053-969-0755:駐車場は問題なし)というところにやぎさんがおるらしいという情報は相当前に既に掴んでおった。
白倉峡という紅葉で有名な場所の近くにあるんじゃが、現地に通じる静岡県道361号線がやや天候に弱く、たまに通行止めになる。
そうなると軟弱な林道を通らねばいかん、下手すると帰り道が全て塞がれてしまうので少し尻込みをしておったんじゃ。
しかしいつまでも行かんままでは済まされん。
本日は暑いが、その代わり天候が急変する様子もないので、やぎさんに会いに行ってきた。

上記リンク先を見て貰えば分かる通り、ここは基本はキャンプ場で、お泊りキャンプの他デイキャンプも受け付けとるし、コテージもある。
じゃけどもこれらキャンプ系だけではなく、軽くコーヒーを飲むだけでも利用OKじゃ。
本日は夏休みに入った休日で、デイキャンプを愉しむ人たちで溢れかえっとったら嫌じゃなあ思いつつ現地に向かったんじゃが、到着してみれば駐車場にクルマは1台もおらん。
おかしいなあと思いつつクルマを降りて受付をしとる建物の方に行こうとすると、車止めが置かれておる。
いやあ、ハイシーズンなのにまさかのお休みじゃろうか、ツイてないなあと思いつつ車止めの隙間から歩いていくと、建物の扉は大きく開かれており、ワシの雰囲気を気取った番犬さんがしきりにわんわん鳴き始めた。
そして、おったよ。
しろやぎさんが敷地内を流れる小川に降りて、脇に生えておる草をしきりにむしゃむしゃ食べとる姿も見える。

むしゃむしゃ
© ill-health(ruephas) 2021

ワシはそのしろやぎさんのところに飛んで行きたかったが、しかしまずは管理人さんに声を掛けねばいかんじゃろう。
中は無人じゃったがこんにちはと呼ばわると、奥から女性が出てきてくれた。
「こんにちは。あの、デイキャンプとかじゃなくて、コーヒー頂きながらやぎさんと少し遊びたいんですけどいいですか」
「あ、はい。いいですよ。今日はコーヒーくらいしか出来ませんがいいですか」
本音のところは別に何も出来なくても全く問題ない。
ワシとしては、やぎさんと遊べればそれだけでいい。
しかし、何も買わずにただただやぎさんと戯れるだけというのもこれはこれで心苦しいもんじゃから、そういう意味でコーヒーは有り難かった。
そして
「雨降って無いですか」
と訊かれた。
やぎさんは雨がニガテじゃから、もし降っとったら小屋に戻すからそんなに遊べませんよ、という意味じゃろうと理解した。
ワシは、
「いや、降ってないです」
と答えると、女性は頷いてコーヒーを淹れるために奥に入っていった。
コーヒーを注文しおえたワシは、出来るまでの間を利用して早速やぎさんのところに駆け寄った。
やぎさんの名前は「さくら」と云って2019年2月生まれの女の子じゃ。
さくらさんは依然として小川の辺りにおって、草を高速に引きちぎってはむしゃむしゃ食べとる。
べへへいと呼ばわってみたが、草に夢中で中々上には上がってくれん。
その様子を見ておると「コーヒーできましたからここに置いときますね〜」というお声がかかったんで、ワシは冷たいコーヒーを飲むために一旦建物の方に戻った。
美味しいアイスコーヒーを一口啜ってからやぎさんの方を見ると、やれ嬉しや、いつの間にか川っぺりから上に上がってきてくれておるではないか。

しゃくしゃく
© ill-health(ruephas) 2021

ワシはコーヒーをテーブルに置いてさくらさんに近づき、手近に生えとった雑草を手早く引き千切って差し出してみた。
するとさくらさん、少しだけ後退ったかと思うやいなや実に素早く躍り上がってワシに頭突きをカマしてきたんじゃった。
いやあ、若い女性なのに実に好戦的なやぎさんじゃ。
偶然じゃが浜松市西区、浜名湖畔にある薪石窯パン工房Chevre(静岡県浜松市西区古人見町1475-1:不定休というか休みのほうが多い変わったパン屋さん)におるしろやぎさん(東京の渋谷からきたやぎさんじゃヨ)も同じさくらという名前で、同じような体格で、同じように素早い頭突きを得意技としとる。

Chevreの方のさくらさんじゃ
気軽に触んじゃないわよ!
© ill-health(ruephas) 2019 / 2021
偶然とは面白いものじゃ。
それは置いといて、こっちのさくらさんは兎に角食欲旺盛で、首に繋がれた長い紐が届く範囲を隈無く歩き回ってかなりの高速度で草を食いまくっておる。
その食いっぷり、高速っぷりはこちらの動画を見れば宜しかろう。


こんなに食欲があるならと、ワシとしては頭突かれ覚悟で何回か草をあげようとトライしてみた。
最初のうちは普通に鋭い頭突きをワシに繰り出してきておったが、そのうちだんだん慣れてきて、
「もうしつこいわねぇ。めんどくさいけどついでにあんたのも食べて上げるわ」
といった感じで、おとなしく草を食べてくれるようになってきた。
ただし、何も持たずに頭を撫でようと手を差し出すならば、

 ワシを1秒観察 ⇨ 数歩後じさり ⇨ 素早い躍り上がり ⇨ 鋭い頭突き

というお得意のルーチンを繰り出すのじゃった。
しかしそれがこのさくらさんの性格じゃから、ワシとしては当然受け入れる訳じゃ。

もぐもぐ
© ill-health(ruephas) 2021

ワシとしてもさくらさんの頭突き攻撃を巧みにかわしながら、草を食べさせて喜んでおったと、そういった具合じゃった。

あと、建物の方の脇には冒頭書いたとおり茶色いムクムクのいぬさんがおる。
「そらちゃん」という名前で、大分にお年寄りのようじゃ。
中々可愛いいぬさんじゃけど、驚かせると体に良くないのでそっと近寄って少しだけそっと撫でてあげたが、みなさんもそらちゃんと触れ合う時は、びっくりさせぬよう優しくやるべしじゃヨ。

もう眠いよう…
半眼になって寝落ちしつつあるそらちゃん
© ill-health(ruephas) 2021



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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。