2021年8月9日月曜日

温泉に行けない日(8) 蔓延防止ナントカで営業制限を区別される温泉銭湯

古市という若いが大学教授か何かをやっとる男が「オレはオリンピックは見ない」と断言しておったが、ワシも実際同じような気分じゃった。
とは云ってもまあ野球好きなワシとしては野球だけは数試合見たけれども。
古市という男もトータル10分ほどは見たそうで、何でも見たのはスケートボード女子パークの試合らしい。

各国の選手が負けてもナイスファイトということで称えあったじゃないですか。苦しい運動ということでもなくて、個人の楽しみの延長でとしてのスポーツを体現してくれて。こういう競技が増えるんだったら、次のオリンピックは30分くらい見てもいいかな。

という感想で、これについてもほぼ同感じゃ。
しかしワシはやはり今回のオリンピックはやっぱり見送るべきじゃったと感じておる。
「武漢ウイルスが蔓延る中、今後も行われる国際大会運営の良いベンチマークになった」という前向きな意見もあるが、わざわざそのためにやるのはどうかと思う。
それだったら次の北京を人柱にしておけばよかったじゃろう。
勿論、ワシら市井に暮らすパンピーが色々我慢しとるのに、あんたらだけは色々自由にやれて結構なことじゃね、なる天の邪鬼的思想がとても強いのは否定せん。

ところでワシの住む静岡でも蔓延防止ナントカというのが一昨日より始まった。
これは緊急事態宣言(じゃったかな?正確には覚えとらん)が都道府県単位で出るのと異なり、市区町村単位で出されるそうじゃ。
具体的には、
沼津市、熱海市、三島市、富士宮市、伊東市、富士市、御殿場市、下田市、裾野市、伊豆市、伊豆の国市、東伊豆町、河津町、南伊豆町、松崎町、西伊豆町、函南町、清水町、長泉町、小山町、静岡市、浜松市
の各市町に出されておって、ワシの住むところも当然ながら含まれとるな。
偶然か必然かはわからぬが、有力な温泉エリアも軒並み対象となっておる。
出されたところの人は何をやってはいかんかと云うと概ねじゃが、
  • 飯屋や飲み屋においては20時で店を閉じて酒は絶対出すな
  • 店屋は20時、イベント屋は20時とか21時までにやめろ
  • 市民町民においては県外に出るな、遊びに行くな
ということじゃ。
もっと詳しく色々書いとるが、まあこんな感じにまとめればよい。
要するに、仕事と飯の買い物以外はなにもしてくれるな、ということじゃろう。

さて問題は、ワシらが好きな温泉銭湯じゃ。
これについては「飲食店以外の施設への対応」の中の「サービス業を営む施設(生活必需サービスを除く)」の中に「スーパー銭湯」として定義されており、1,000㎡を超える施設については「20時までの営業時間短縮」が要請されておる。
ここで気になるのは「スーパー銭湯」の法的位置づけじゃろう。
「銭湯」と「スーパー銭湯」の違いは何となくじゃが、昔ながらの街中にあるのが「銭湯」で、郊外とかにあるデカくて娯楽性の高いのが「スーパー銭湯」というイメージじゃ。
銭湯については基本的には「公衆浴場法」(昭和23年7月12日法律第139号)で定められておるが、その中には「銭湯」「スーパー銭湯」の区別は特段無い。
が、実際には多くの市町村で条例で区別されておる。
例えば浜松市の場合は「浜松市条例第83号 浜松市公衆浴場法施行条例」の「第2条 定義」に書かれておる。
引用してみると、

第2条 (定義)
この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
 (1) 一般公衆浴場 浴場業を営む者が経営する公衆浴場であって、地域住民の日常生活において保健衛生上必要なものとして利用されるものをいう。
 (2) 特殊公衆浴場 浴場業を営む者が経営する公衆浴場であって、個室を設け、当該個室において異性の客に接触する役務を提供する営業の施設であるものをいう。
 (3) その他の公衆浴場 浴場業を営む者が経営する公衆浴場であって、一般公衆浴場及び特殊公衆浴場以外のものをいう。

つまり、スーパー銭湯とは上記(1)・(2)以外のものと云うことになる。
(1)が(昔ながらの街中にある)銭湯、(2)はなんだかエッチくて入浴料が莫迦高い怪しいお風呂、それ以外のものは全て「その他の公衆浴場」に当てはまり、スーパー銭湯はここに属する施設ということになる。

ここで疑問じゃ。
今回の蔓延防止ナントカで営業制限を要請されとるのは「スーパー銭湯」(正確に言うと、スーパー銭湯を含む「その他の公衆浴場」)だけじゃと思われる。
ということは、「一般公衆浴場」(昔ながらの銭湯)と「特殊公衆浴場」(だいぶ怪しくてエッチい風呂)は、これまで通り大手を振って何の制限もなく営業しても良いということになる。
端的に云いまして、上記(2)にカテゴライズされるところの「特殊公衆浴場」なんざ、極めてリスキーで超接近戦的な怪しいサービスを日夜繰り広げておると思うんじゃが「今まで通りじゃんじゃんやってくだされ」という取り扱いになっとる。
誠に変なことじゃ。
また、近隣住民の日常生活に欠かせない「銭湯」は、狭い分接触リスクはスーパー銭湯と変わらないか、若しくはもしかして高いかも知れん。
各銭湯では当然ながら万全の体制を敷いて感染防止に努めておるはずじゃから杞憂じゃろうし、銭湯でクラスターが発生した事例はワシの知る範囲ではない。
ただ、これらにはお上からの具体的な要請はなく、スーパー銭湯と区別されとるのがおかしいと思うんじゃな。
まあスーパー銭湯があまり好きではなく、特殊公衆浴場なんて行く気がサラサラ無いワシとしてはこれで全然いいんじゃが、制限や要請は一律でないと事業者も顧客もちょっと混乱する元じゃと思う。
一方で特殊公衆浴場なんて期間中営業停止でいいじゃろうとも思う。

更にあと気になるのは、一部のホテルとか旅館が提供する所謂「日帰り入浴」はどの扱いじゃろうか。
ホテル・旅館については「イベント関連施設」の中に書かれておって、1,000㎡を超える施設について「集会の用に供する部分に限」り21時までの営業時間短縮要請となっておる。
すごく穿った見方をすれば、風呂場で仲間が語り合うのも「集会」と云えるかも知れんが、常識的にはまあそれは違うじゃろうとは思う。
従って、こちらは特に制限なくサービス提供を受けられると思う。
まあ、武漢ウイルス蔓延前と同じ営業をしておってくれればの話じゃ。

まあ以上変なことをぶつくさ書いたが、ワシとしては実際のところ、感染力が極めて強いとされておるデルタ株とやらの動向がしっかり見極められるまでは温泉銭湯は控えるが吉じゃろうと思っとる。
ほぼ完璧に安全なのは、近隣では倉真赤石温泉くらいじゃろうと思う。
予約の上の貸し切りで、先客が出た後はきちんとした消毒がされるからじゃ。
銭湯・スーパー銭湯はやはりちょっとリスクが有るように思う。
残念ながら当面は、自宅のシャワーで我慢するしかあるまい。

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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。