2012年11月18日日曜日

温泉に行かない日(116) 安易なBeaujolais Nouveauブームを叱咤する

なんだお前ら、日本人の癖にちゃらちゃらしやがって。
なんだあ?Beaujolais Nouveauだあ?
だあぁぁほ!
この中でBeaujolais Nouveauが三度の飯より好きな奴は誰だ!
んん、ああぁ~ん、お前かぁ~~
貴様、一歩前に出ろっ!
目を見開け、歯を食いしばれ!
大和魂を貴様に注入してやるわ!

と、流石にここまでは行きませんけどね、でもまあ嫌いな酒の一種ですかね。
ていうか、正確にはこの酒をありがたがって飲む一部の人が嫌いなのかもね。
わたしがこの酒(を飲むヤツ)に対して悪意を抱いたのは、あれは確か1992か93年頃のことです。
まだ20代で、当時は大阪のIMPという建物に入っていたシステム販売会社で働いてました。
その会社はただでさえ安く長時間働かされるところだったんですけど、毎月第3週というのはいろいろ忙しい時期で、かつその会社で業務用に使用していたIBMのSystem/36が異常に遅く、処理が次の日にかかってしまうこともたびたびでした。

で、その時も処理がなかなか終わらないため、いつものように1階エレベータホールにある灰皿でタバコでも吸おうと(当時はおおらかでしたなあ)と思って、事務所のある17階から降りました。
IMPというのはMID都市開発㈱(旧:松下興産)が京橋でやっている商業ビルで、当時は下層階(1~3階)は商業テナント(要するに小売店や飲食店ですな)が入っていて、上層階は会社のオフィス、で、眺めのよい最上階は確かアサヒビールが運営するレストランがあったって感じのビルです(今はどうなってるか知らないが、7~8年前に訪れたときはやはり衰退感が隠せなかった)。
下層階のテナントエリアは当然ながら深夜になると営業していないので、普段だったらタバコを吸いに降りてきても薄暗く、人っ子一人いません。
ところがその時は様子が違っていました。
0時過ぎの深夜というのにも関わらず、エレベータホール横にある1軒の店からは明るい照明があふれていて、そこではシックな服で身をまとったオレと同じくらいの年齢の若い男女が10人くらい集まっていて、ワイン飲んでるんだな、チーズか何かをつまみにしながら。



その時はよくわからなかったんだけど、アッパーな階層のやつらが、多分結婚式の2次会か、新規開店記念のパーティーか何かをやってるんだろうと思いました。
いずれにしても思ったのが、
「こいつら上手くバブルの風に乗っているヤツらだな、くそったれめ」
当時はバブルが弾けきる寸前の頃です。
今、バブルっぽい感じで浮かれているのは馬鹿で恥知らずで傲慢な中国人ですが、当時は一部の日本人も同じくらい浮かれてたんですね。
高級そうな服を着て、高そうなワイン飲んで、楽しそうに談笑してる、オレと同じくらいのトシのヤツら。
それに引き換え我が身はなんだ。
夜中に1人でクソ遅いオフコンにつながるPS/55に浮かんだ5250PC画面を相手に、会社支給の青くてダサくて小汚いジャンパーを着て、収益の集計しているオレ。
それを思うとむかつきと落胆が同じくらいの量でわたしを満たし、ため息をついて17階に戻りました。

今考えるとあれはBeaujolais Nouveauのパーティだったんだね。
いやだね、金儲けの話でも楽しげにしながら飲んでやがったんだろうな。
「サンテ!」とか言いながらね。

じゃあBeaujolais Nouveauが三度の飯より好きだっていうやつに聞くがな、以下の日本語表記のうち、正しいのはどれだ?


  1. ボジョレー・ヌヴォー
  2. ボジョレ・ヌヴォー
  3. ボージョレー・ヌヴォー
  4. ボジョレー・ヌーヴォー
  5. ボジョレ・ヌーヴォー
  6. ボージョレー・ヌーヴォー

わかんねえだろこの野郎。
ざまあみろ。
こんなこともわかんねヤツが自慢げにBeaujolais Nouveau飲むんじゃねえよこの野郎。
一応言っとくがな、実は俺も知らねえんだ、参ったかこの野郎。

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スミマセン、昔の話を思い出して勝手に凶暴化してしまいました。
今となってはどうでもいいことです。

さてと、しかしながら罪は人にあって酒にはないからなぁ。
来週はLa-Jann[1]に行って、グラス1杯\500のおいしいBeaujolais Nouveauを頂こうかな。
知り合いの常連に笑顔で「サンテ!」とか言いながらね。

[1]
<らじゃん>。
公式サイトはなし。
ググればいくらでも情報あり。
静岡県浜松市中区田町330-11:053-457-1006:日祭日はお休み。
私が好きなスタンディングバー。

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貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。