2012年11月17日土曜日

浜名湖かんざんじ荘(1)

浜名湖の北東、都田川が流れ込む奥浜名湖に面して2つの宿舎があります。
一つは国民宿舎奥浜名湖で、このブログでも何回か触れている通り、非温泉ではありますが中々良い入浴施設であります。
で、もう一つは浜名湖かんざんじ荘(静岡県浜松市西区呉松町1768-1:053-487-0257:¥500:立ち寄りは土日祝の11時~14時)で、現在は遠州鉄道グループが運営していますが、かつては国民宿舎奥浜名湖同様、国民宿舎[1]でした。
この宿舎については、東名の静岡県区間を頻繁に走る人なら見た事あるかもしれません。
東名高速道路上りを走行して浜名湖SAを過ぎるとすぐに浜名湖を跨ぐS字橋にかかります。
緩い右カーブを抜けて橋上の直線区間に入った時、正面に見えるのが大草山ですが、その山上にあるホテルの様な建物が即ち浜名湖かんざんじ荘です。

かつて一度だけ行きました。
そうだな~、自宅から車で20分ってとこかな。
大変近いロケーションと言ってもいいですよね。
しかし、行ったのは1回だけ。
何故かというと、ヤな温泉好きがよく言う、
「ここのお風呂は温泉じゃないから」
という理由ではないです。
私は温泉好きではあるけど、温泉じゃないお風呂も同様に好きですから。
或いは、
「自宅から近すぎるから」
でもないです。
ここよりもっと近くにある銭湯も好きだから。

答えは、
「時間が合わないから」
です。
なにせこの浜名湖かんざんじ荘、日帰り入浴可能なのは土日祝の11時~14時というごく限られた時間帯のみ。
「時間的秘湯」
と言ってよいのではないでしょうか。
休みの土日なんて下手すると午後3時過ぎまで寝てたりぼ~っとしてたりするし、そうじゃなくてもこの時間帯は結構愚にもつかない所用で詰まったりしている事が多いからね。
ここに関してはだから、遠方の温泉に行くのとほぼ同様の段取りと心構えが必要でありました。

で、あけすけに言っちゃえば、お湯自体は全くたいしたことはありません。
塩素の香り高い水道水を沸かしただけであり、特徴はな~んにもありません。
だったら薬草湯にするとか、六一○ハップでも投入して無理やり白骨温泉化するとか(懐かしいね、この話)ちょっと工夫すりゃあいいと思ったりもします。
浴槽は大きなもので、全体はピアノをモチーフにしたデザイン。
浴槽の形はグランドピアノで湯口の辺りの浴槽デザインが鍵盤なってたりしてこじゃれてますが、まあそんなもんです。

ただ、西に広がる浜名湖側に設けられた大きな窓から望む風景は昼間の時間でも素晴らしいです。
大変素晴らしい。
これだけでも心が広くなる感じで、このお風呂のポイントはもうここに尽きます。
この角度で浜名湖を望めるポイントは他にあんまりないと思いますので、それを味わうだけで充分に価値が有ると思います。

で、思ったんですが。
西向きの大きな窓、浜名湖を一望。
となればやっぱり、光の加減が刻々と変化するすばらしい夕焼けの風景を見たいじゃないですか。
でも、通りすがりの日帰り入浴客にはそれは叶わないんですね。
だって、14時までだから。

ふうん、そおか。
なるほどね。
日帰り営業時間の意味は、そこにあるのかも。
敢えて14時までにしておいて、夕焼けを見たいと思う客には「次の機会には是非ご宿泊を」と誘導する為なのではないかねえ?

…、考え過ぎですね、多分。
宿泊客との兼ね合いや清掃、メンテナンスの都合なんでしょう、多分。

でも本当にいつか、あの大きな窓から浜名湖に沈む夕日、夕刻の素晴らしい風景を眺めたいものです。

[1]
国民宿舎ってのはもともと低廉な公共の宿(市町村とかが設置運営して、施設設備整備補助金もあったりして)っていうイメージがあったんだけど、いまじゃその補助金もなく、普通のホテルとか旅館と価格はそう変わんないね。
ちなみに何でもかんでも定義するのが三度の飯より好きな頭の固いヤツらが国民宿舎を定義すると、
自然公園国民保養温泉地等の自然環境に優れた休養地に建てられた宿泊施設・休憩施設である。日本国民の健全なレクリエーション健康の増進を図り、国民の誰もが低廉でしかも快適に利用出来る事を目的として昭和31年(1956年)に制度化された。
ということになるみたいです。

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たぶん。