2021年1月16日土曜日

やぎさんが好き!(37) 栄松苑

知り合いから新規やぎさんの情報が飛び込んで来た。
浜松市浜北区にある造園屋さんに茶色のやぎさんが住んどらっせるとの話じゃ。
何でも蜘蛛の巣を散歩しとったらこのようなブログを見つけたと知らせてくれたんじゃ。
早速読んでみると、この造園屋さんは栄松苑(えいしょうえん:静岡県浜松市浜北区新原6625:053-587-6623:10:00〜17:00:定休火水)と云う所らしい。
矢も楯も堪らずワシはとっととクルマに乗り込み浜北区に飛んで行った。
着くと可成り広い敷地に植木が植わっとって、現在風なお洒落な形の幟旗も立っとる。
幟旗には「bloom interior green」と英語で書かれておる。
敷地近くの駐車場にクルマを停めて外に出ると「ご自由にご見学ください」と云うような案内看板があったので、お言葉に甘えて遠慮会釈なく敷地内にずかずか入って行った。
そしてすぐにやぎさんエリアは見つかった。
柵に囲われてはおるものの、敷地は広くやぎさん小屋は2つもある。
差し詰め、本宅と別宅という所じゃろうか。
中を覗くと、可愛い茶色やぎさんが本宅の方に一匹おって、干し草をちまちまボリボリ食べておる。
名前は「ゆきちゃん」で、多分牝やぎさんじゃろう。

© ill-health(ruephas) 2021

ただ、ゆきちゃんは少し恥ずかしがり屋なのか本宅の奥の方に引っ込んでおって、仲々ワシの方まで寄ってきてくれん。
そんな時には、ワシ自身もやぎさんになりきって呼ばわるのが比較的有効な作戦ということを、やぎさんセミプロ三歩手前を持って任ずるワシは心得ておる。
ワシは「へえいゆきちゃあん、へーい、べへい、べへへええい」と辛抱強く呼ばわり続けた。
ゆきちゃんは時々ワシの方をちらりと眺めるが、その眼差しははっきりと「おかしなやつが来たぞ。まいったなどうするかな」と云うものじゃ。
しかしワシは更に「へえいゆきちゃあん、へーい、べへい、べへへええい」と辛抱強く呼ばわり続けた。
そして遂にゆきちゃんは諦めたようで、ワシの方にとことことこと歩み寄って来てくれたのじゃった。
これは決してゆきちゃんをけなしているのではないが、ゆきちゃんはちょっと脚が短い。
そしてその分、体が小さめなことも相まって大変に可愛い。
ワシはCafe de Clarkのマサオと諭吉が大好きじゃが、特にマサオは脚がすらっと長くて少なくとも見た目は格好いい。
少なくとも見た目はな。
ゆきちゃんはマサオとかとは違って、ちんまりしとって可愛いんじゃ。
柵には風除けの為に青い網が取り付けられておるために直接触れ合うのは仲々むつかしいんじゃが、それでも網の外から手を差し出すとベロベロなめてくれる。
グーを突き出して角の付け根のあたりを押さえると、ゆきちゃんもぐーっと押し返してきたり、軽〜く頭突きの真似事さえしてくれる。
指を突き出すとはむはむして、最後にカプリと噛んだりもする。
そしてたまに、すごおく小さく可愛い声で「べへへへへ」と鳴いてもくれる。
誠に可愛いやつじゃ。
またゆきちゃんは、自分の尻尾で遊ぶことが好きなようじゃ。

尻尾を追っかけるゆきちゃん
仲々むつかしそうじゃ
© ill-health(ruephas) 2021

どっかのいぬさんみたいじゃな。
尻尾を追っかける時は「べへへへへ」ではなく、ちょっとくぐもったような声で「ぐぐぐぐぐ」と鳴くのが面白い。
行動に合わせて声を変えるという珍しい特技を持っておるようじゃ。
ワシは暫くゆきちゃんと遊んで、雨が降り出したので別れを告げて帰宅したのじゃった。

あとここ栄松苑は、敷地内に貨物コンテナを転用したカフェもやっておる。

© ill-health(ruephas) 2021

気候の良い際などには、カフェ淹れてもらったコーヒーを外のベンチで楽しみながらゆきちゃんを眺めたり、遊んだりも出来るという事じゃね。
こりゃあいいなあ。
造園屋さんじゃから此れ即ち木々という緑に囲まれておるから落ち着いた雰囲気じゃし。
メニューとしては、ハンドドリップコーヒー・紅茶・ハーブティー・りんごジュース・三ケ日みかんジュースなどがあり、価格も200円〜500円とお高くはないようじゃよ。

前脚を揃えておすましのゆきちゃん
© ill-health(ruephas) 2021


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貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。