2019年4月13日土曜日

プロジェクト "山神社"(36) 新城の山神社

大山くん探索先としてお隣の愛知県に触手を伸ばすことに決定したワシじゃ。
先日は豊橋市中央図書館に赴き大山くん関連新規物件を幾つか見出すことが出来た。
豊橋市にいる大山くんについては何れゆっくり訪れるとして、豊橋市と同じく静岡県のお隣に位置する新城市についても探索しておこうと思いたち、本日は新城図書館 ふるさと情報館(愛知県新城市下川1−1:0536-23-2333)に参った。
なお新城市はワシの住んどる市域の北隣に当たり、大好きな湯谷温泉郷があるところじゃ(因みに湯谷温泉は旧鳳来町じゃ)。



多くの図書館と同様、ここの図書館の2階にも郷土資料コーナーがあるので少し当たってみたが適切な資料がちょっと上手く見つからん。
見つからん時はその道のプロに訊くに限る。
ということで、「新城の神社について書かれた資料はありまっか」と司書係の人に問うと「新城市内のお宮とお寺」(2013年3月発行:新城市資料室 編)を紹介してくれた。
A4横の、明らかにワープロ原稿をそのまま書籍化したような資料で、得てしてこのような資料には、県神社庁出版資料には書かれていない細かくて興味深い内容が書いてあることも多いもんじゃから、期待しながら一通り内容を確認してみた。
しかしながらまあはっきり書くが、書かれていたのはワシが欲しかった情報の粒度ではなかった。
項目的には、
  • 社名
  • 鎮座地の地区名(住所ではないんじゃよ)
  • 御祭神(本殿だけ)
  • 由緒のサマリー
という感じじゃった。
大山くんの特性として「センター(主祭神)を張ることが少ない」「センターは勿論、合祀とか配神というケースさえあまりない」「あるとしたらまあ大抵は境内社、しかも末社じゃん」ということがあるんじゃが、この資料はそう云った末席系に座する大山くんの情報は一切なかった。
そのような粗い粒度の情報ではあるが兎に角隈なく確認したところ、大山くんが本殿内におる神社として以下の3社があるのが判明した。

【石座神社】
初参拝:2019年4月13日
鎮座地:愛知県新城市牛倉菅沼30
Plus Code:WGG9+CV 新城市、愛知県
主祭神:天御中主命・比売大神・大山祇神・素盞鳴尊・天雅彦命・伊弉冊命・倉稲魂命
合祀:
創建時期:不詳
社格:県社(7等級)

【八名井神社】
初参拝:2019年4月13日
鎮座地:愛知県新城市八名井宮ノ内11
Plus Code:VF86+76 新城市、愛知県
主祭神:菅原道真・大国主神・事代主神・仲津彦尊・大山祇神・大山咋神・仲津姫尊・少名彦神・倭建神・素盞鳴尊
合祀:
創建時期:不詳
社格:(13等級)

【日吉神社】
初参拝:未参拝
鎮座地:(新城市吉川地区:詳細不明)
Plus Code:不明
主祭神:大山咋命・猿田彦命・彦火火出見命・豊玉比売命・大山積命・豊受大神
合祀:
創建時期:不詳
社格:郷社(11等級)

ただでさえ少ない3社なんじゃが、特に最後の日吉神社に至ってはGoogle Mapsを探しても所在が確定できん。
なんでわからんかというと、新城市には確かに「吉川」という地区はある。



あるにはあるんじゃがその地区内に日吉神社はなく、あるのは「新城市日吉宮ノ腰」「新城市日吉原」「新城市富岡凡」の3ヶ所であり、見れば分かる通り何れも地区名は「吉川」ではない。
ここについては郷社という社格じゃから、愛知県神社庁の書籍をあたって祭神などをキーにして探せば正確な位置はわかるじゃろう。

以上の如く、新城市の大川くん物件探索については現段階としては事程左様に残念な結果に終わってしもうた。

若干気落ちしつつ、調べ上げた少ない大山くん物件をMy Mapsに落としておこうとスマホをいじっとったら、何と。
新城図書館にほど近い場所に、全く偶然でもって山神社(やまのかみしゃ)を発見してしもうた。


それは「富永神社」(愛知県新城市宮ノ後78)の境内社として存在しており、その富永神社が7等級の郷社という景気のいい神社だけあって、末社としての境内社に対しても誠に手篤い取扱いをしておる。
これこの通り。

立派な表札 立派な鳥居
このような厚遇にあずかる大山くんは
境内社としては珍しいんじゃよ
© ill-health(ruephas) 2019


ほれ、素晴らしいじゃろ。
本殿上の扁額も金文字。

山之神 大山祇社!
かっこいい!
© ill-health(ruephas) 2019
これは大山ファンにとっては誠に嬉しいものじゃ。
そして、更にこれじゃ。

立派な由緒書じゃ
© ill-health(ruephas) 2019
これまた、境内社という立場なのにこんな立派な由緒書を掲げてくれとることはほんとに珍しい。
この辺、大山くんを境内社として収容しとる全国の諸神社に見習ってほしいと切に思うが、しかし云いたいのはその件ではない。
由緒を詳しく読んでほしいんじゃが、ワシの心がトキメイたのはこの部分じゃ。

なんてったって総元締め、じゃ!
© ill-health(ruephas) 2019
総元締め

えーい!控えおろう!
こちらにおわす大山祇命、なんと心得る?!
日本の山の神の総元締めであらせられるぞ!
控えい、控え〜い!

とまあこんな具合じゃけども、控えめで真面目な大山くんはこの程度のことでブイブイ云わせることなく、地道に自分の仕事をこなすばかりじゃろうと思う。

ということで、境内社として存在する大山くんはここ新城にも確実に一定数存在すると見た。
今後、そういったことが記されておる資料をどのように見つけていくかが最大の問題じゃ。
少し勘考してみるかな。

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貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。