2019年4月23日火曜日

温泉に行かない日(375) まる8年

若い時から今に至るまで、色んな事を無理して集中しとった、そして今もしとるような気がする。
無理っぷりは若い時の方が強かったかも知れん。
10代後半から20代前半はまあ音楽で、当時まだ何とか隆盛を誇っとったPOPCONの決勝2つ手前まで行くなど結構な達成感を感じつつ愉しんどった訳じゃが、一方では実際のところ元々音楽の資質は0じゃったから(ワシ、音階楽器は基本できん)、自分の才能の無さに「趣味としての無理っぽさ」を感じ嘆いとった部分は正直ある。
その後、嫌いな勉強を無理して過ごし人より長めの大学生活を終えて(勉強ギライなんで普通に留年した)サラリーマンを始めた後はこれまた嫌いな仕事に集中しとって(と書くとバリバリの仕事人みたいに見えるが、ワシみたいな三流大学出身で何の資格もない男が食う為にはイヤでもそうするしかなかった)、趣味的な事にはあまり手を出さんかった(出せんかった)気がする。
まあ酒と温泉銭湯は愉しんでおったのは事実じゃが。
そのワシの稼業、昔から今まで数字関係なんじゃが、実はワシは子供の頃より数字は大のニガテで、大学の時などは「どんなバカでも100%単位を取れる。取れなかったら真正バカだ」と噂されていた簿記論を取って見たもののまさに1から10までまるっきり理解できず、あっさりと単位を落とした。
ぱんぱかぱ~ん!真正バカ爆誕の巻じゃ。
ホントに何なんだよ、減価償却とか引当とかキャッシュ・フローとか、未だにさっぱり意味わからんわい。
そんな数字を、ワシは稼業としとる。
即ち、職業生活は昔から今に至るまで「臥薪嘗胆」状態じゃ。

それとワシは1つのことに集中する事が大変にニガテで、何にしても1つの事が長く続いた試しがない。
しかし中年以降、特にこのブログを始めた以降は、仕事以外の事象で何かの拍子で未知の事柄に出会い、その瞬間「お、これって面白そうじゃん」と直感的に思った事に就いては余り何も考えずに素直に手を出すようにしとる。
前までじゃと「どーせいつか飽きが来てほっぽり出すんじゃろうから、まあ手を出すのはやめとこう」なんて云う感じで意味なく自制しとった。
だけども今じゃ何だか「手を出して飽きたらやめりゃあいいじゃん」というような開き直った考えに変わってしもうた。
ワシは、先もう長くはないので、死ぬ前にいろいろやっておいてソンはないじゃろうといった感じかも知れぬ。
なので、今じゃ広角打法と云うかはしたないと云うか、いろんな事に絡んでおる。
新しい順で行くと、
などで、何れも刹那的に始めた割には、浜松番街区プロジェクト(浜松市内のところどころに掲げられとる「〇〇〇番街区」という表示の謎に迫りたいというプロジェクトで、資料収集は続けたいがまだ1回しか書いとらん)など極少数を除いて案外長いこと続いとる。

多くの事が続いとるのは、やったこと感じた事をこのブログに書いとるという事も原因のような気がする。
ブログを始めた最初のきっかけというか心境と云うのは、
何だろうな、(ブログを始めた)当時(=2011年4月)は東日本で大変な出来事が起こった直後ということと、個人的・仕事的にいろいろ行き詰まる事が多かったりして何となく厭世的気分になっていました。
加えて、若いと思っていたら知らぬうちにトシが積み重なっており、その結果精神的にも肉体的にも老いの影が見え隠れし始めて、まだまだ遠い先の事ながらうすぼんやりと「死」を感じ始めたのが昨年くらいであり、死ぬまでに自己に関する記録をどんな形でもいいから残しておきたいなあと思って始めたのがきっかけです。(2012年4月23日:まる1年
という感じじゃったんじゃが、最近では始めたそのきっかけ自体は根底に置きつつもワシが根源的に持っとる「おもしろがり」(関西弁で云うところの「いちびり」に近い感じ)も手伝って、ブログに必要以上に面白可笑しく書く事によって書いた対象の興味が続き、それによりまたブログも続くという事になっておるようじゃ。
誰も何も読んどらん単なる日記代わりのブログじゃが、ワシ自身にとってはある程度の意味は認められるブログじゃとは思う。

なんじゃかんじゃ云って兎に角もうまる8年も続いたこのブログ。
夏休みの日記を3日でやる気を無くしたワシとしては瞠目すべき事じゃろう。
ブログを始めた時に思った根幹は変えてない積りじゃけども、上記のように内容は増えて温泉ネタを超えて拡散し、当初は出来るだけドライにしようと心がけていた文体(ドナルド・E・ウェストレイクの乾いた文体が当時好きじゃった)はいつの間にやら巫山戯たものに変わり、しかしそれはそれで別に構わん。

始めた頃はまだ中年じゃったが、ワシも今や立派な初老と相成った。
2011年4月23日23時54分に折角始めたこのブログじゃ。
社会的には毒にも薬にもならんが、ワシ自身にとっては多少の薬となっておるのは間違いない。
初老より先これからも、こんな調子で巫山戯た感じでだらだら続けていく所存じゃよ。

やぎさん
© ill-health(ruephas) 2019

浜松番街区プロジェクト
© ill-health(ruephas) 2019

ロードバイク
© ill-health(ruephas) 2019

謎の構造物(富士宮の巨大貯水池)
© ill-health(ruephas) 2019

地図になかったので探すのが大変だった山神社
© ill-health(ruephas) 2019

富士山カンパイ
© T-Suzuki 2019

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貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。