2019年12月1日日曜日

温泉に行かない日(414) 亀山屋はかなり凄かった

このサイトでは理由はないが独立した形で食い物屋関係のポストはあまりやらんようにしとるけど、今回はそういう内容じゃ。
ちなみに文中、ラーメンとチキンライスの記述がなされとるが、そのものの写真は載せとらん。
理由はこちらを参照してくだされ。

今日は日曜日じゃから遅く起きた。
概ね9時に目が醒めた。
普段離床するのは公式には6時、しかし実質的には高齢化に伴い「覚醒」する時刻は次第に早まっておる。
即ち大抵朝3時から4時には目が醒めており、6時まではなんとなく義務的に布団に入っとるという感じじゃ。
従いまして、本日の覚醒は普通の日より4〜5時間は遅かったということじゃ。
ワシは普段は朝飯を食わん。
理由はよくわからんのじゃけど普段の朝は何故か非常に吐き気が強く、食べたとしても戻してしまうので食っとらん。
とは云っても、今朝のようにこれだけ遅く起きると流石に懸念となっとる吐き気は発生しておらず、久しぶりに「腹が減ったことが理由で起きた」という感じじゃった。

普段の休日じゃと「さて今日はどこの温泉に行こうか。それとも未参拝の大山くん物件に行くか」という感じでGoogle Mapとにらめっこすることが多いんじゃが、本日は「何を食いに行くかなあ」という感じで考えをめぐらしとった。
そのうち全く脈略も何もなく何となく頭に浮かんできたのが「チキンライス」という単語とそのイメージじゃった。
そのイメージとは、例えば東京銀座の資生堂パーラー(ワシ、一回だけ飯を食ったことがあるヨ)で供されるチキンライスはワシが敬愛する池波正太郎先生の大好物らしかったけども、いくらするかは知らんし知ったとしたら驚愕する[1]じゃろうから特に食いたくない。
例えば卵と私とかのチェーン店のヘンにアレンジされたチキンライスはワシにとってのチキンライスではない。
その他、有名洋食屋で出されるのも違う(と思う。行ったことないんで知らんのじゃ)。
ワシが食いたいチキンライスは、昨日の残りご飯をカゴメのトマトケチャップと味の素(もう死後に近い調味料かも知れん。社名は別として)だけで炒めた感じのやつじゃ。
それを店で喰いたい。
そう思ったワシは、早速Google先生にお伺いを立ててみた。
その結果見つかったのが亀山屋(公式Websiteなし:静岡県浜松市中区鹿谷町27-39:053-453-8759:11:00〜19:30:定休金曜)という街のラーメン屋じゃ。
鹿谷の美術館の近くというかそのへんにある。
亀山というのはこの辺の旧地名であり、軽便鉄道の亀山トンネルにその地名をとどめておる。
ワシ、このあたりはそれこそ何十回何百回と走っとるはずじゃけどもこの亀山屋なるラーメン屋の存在は全くノーマークと云うかマークする以前と云うか本当に知らんかった。
興味を覚えたワシは早速行ってみることにした。

これが亀山屋じゃ
© ill-health(ruephas) 2019
行ってみると率直に云ってそのへんにいくらでもありそうなふつーのラーメン屋じゃ。
店のすぐ脇にある駐車場にクルマを停めて店先に行くと12月に入ったというのに冷やし中華の品札を掲示しておる。
ラーメンと書いてある赤い暖簾を潜って中に入るとかなり狭い店じゃ。
4人掛けのテーブルが3つと二人掛けのテーブルが1つ。
そのうちの1つにはすでに先客が座っており、何かをつまみにしながら大瓶のビールを飲んでおる。
まだ昼前じゃよ。
ワシは空いとったテーブルに席をとり、壁に貼ってあるメニューを眺めた。

写真が斜めなのはメニューの下でビール飲んどる
おっさんの個人情報を保護するためじゃ
勿論腕がないことも理由じゃ
© ill-health(ruephas) 2019
本日ワシはこの店でチキンライスを食うためにやってきた。
400円じゃ。
しかし、他のメニューを見てワシは思わず呻き声を上げた。
  • ラーメン350円?!
  • 野菜いため300円?!
  • 餃子(6ケ)250円?!
はあ?
なんじゃこりゃ?
この価格は?
おかしいじゃろこれ。
例えばじゃ、腹を空かした男がここに辿り着き、ラーメンとチキンライスと餃子を食っても千円札1枚で済む。
どうなっとんじゃここは。
ワシは当初の目的であるチキンライスに加えてラーメン350円也を注文した。
お店は所謂「ワンオペ」で、コマのようにくるくると立ち働いとるのはおばちゃん1人だけじゃ。
調理も提供も会計もテーブルの片付けもすべてこの小柄なおばちゃんが執り行っとる。
すげえ。

まず来たのはラーメンじゃ。
超正統派のラーメン、いや中華そば若しくは支那そばと云ったほうが宜しかろう。
鹹水の効いた麺が丼の縁までいっぱいに注がれた住んだスープの中に潜んどる。
小口に刻まれた青葱、昔懐かしいナルト、チャーシュー、シナチク。
比喩の言葉が陳腐すぎてすまんが、誠に昔ながらの中華そばそのもの。
味もいいけども、特筆すべきは「ちゃんと熱い」ことじゃ。
ラーメンの基本中の基本。
ぬるくて味の良いラーメンより、そんなに旨くなくてもちゃんと熱いラーメンをワシは選ぶ。
ここ亀山屋は、旨くて熱い。
文句なし。
嬉しがりながらラーメンを啜っとると、おばちゃんが遂に目的のチキンライスを持ってきてくれた。
値段の割に盛りは極めて多く、グリーンピースと鶏肉のかけらが入っとるこれはまさにワシの期待通りの一品じゃ。
いい意味で毒々しいほどケチャップ色をしており、一口食すとかなり熱い。
出来たての熱々。
期待通り、いや、期待以上にワシの好みの味。
特筆すべきは、紅生姜の存在じゃ。
最初は「ん?」と思ったが、チキンライスに適量載せてともに食すとこれが非常に合う。
チキンライスと紅生姜の素敵なマリアージュじゃ(くふ)。
ラーメンもチキンライスも十分に盛りがいいので、完食するのが辛かったほどじゃ。
満腹により、ラーメンのスープを全部飲めなかったことが実に悔やまれる。

しかしこれはいいとこを見つけた。
鹿谷で営業時間が19時30分じゃったら会社帰りに寄れるかも知れんし、本日のような休みの日にふと思いついて行くにも何の問題もない。
気をつけねばならんのは唯一つ。
注文すべきは何か1品のみ。
主食級を2品頼んでしまうと完食できなくて結果後悔するのがオチじゃ。
あと、途中でも書いたがこの店は「ワンオペ」じゃ。
おばちゃん1人が全部やりなすっとる。
じゃから、席についてから注文を取りに来るまでに時間がかかるし、注文してから提供されるまでも時間がかかる。
1人で切り回しとる人気店じゃから当たり前の話じゃ。
時間に余裕を持って、ゆったりした気持ちで出向かれるが宜しかろう。

[1]
書いた後値段が気になったので、サイバー空間をいろいろと捜し歩いてみましたが、不思議なことにどこにも価格が書いていない。
資生堂パーラーの公式サイトにも、個人系のブログにも、グルメサイトにも一切書いていない。
おかしな話です。
因みに名古屋店の価格は1,700円(税込)。

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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。