2020年6月20日土曜日

温泉に行かない日(448) 真っ黄っ黃のスイスポくんがパンクした

先程ちいとした所用があり、スイスポくんに乗って出かけた。
走り始めてすぐに何か腰の辺りの感覚がふにゃらけたと云うか、何て云うんだろぐにゃぐにゃした感じがしたためどうしたんじゃろと思い、取り敢えずすぐ近くにあった広い駐車場がある店舗に停めてスイスポくんのぐるりを確認してみたらなんと、左リアタイヤがパンクしとる。
うぬぬぬ。
くう。
そのままにしておくとタイヤが潰れた状態で変形してしまうし、もしかしてアルミホイールにもあまりよろしくないかも知れんから、兎に角ジャッキアップしてタイヤ及びホイールに圧力がかからんようにした。
ジャッキの在り処を探すのにも一苦労した。
昔のクルマだと、トランクの床に敷いてある板付きカーペットのようなものを剥がすとそこに填められとったものじゃが、スイスポくんの場合はそこにはなくトランク右側の横に収納されとった。
その上でどうするかを考えたんじゃが、今日日のクルマの多くはスペアタイヤ若しくは緊急タイヤ(テンパータイヤと呼ばれとるほれ、小さめの黄色いホイールのやつじゃ)を積載しとらん。
軽量化のためじゃろう。
その代わり「タイヤパンク応急修理セット」なるものが装備されとる。
これはネバネバしたゴムのような液体を電気仕掛けでもってタイヤの内側にぶしゅうと噴出し、開いた穴を塞いでしまおうという目論見で使用される。
しかし、これが有効なのは接地面に釘などが刺さったようなケースのみであり、それ以外の例えば側面を断裂してしまったような場合は用をなさない。
しかも、ゴム状のネバネバはそこそこ重量があるんで、もし穴を塞げたとしても左右タイヤの重量バランスが崩れる可能性もある。
だから余り使いたくはない感じじゃ。
このような時は、まずはあのおっさん、即ちドライブレコーダー取付についてワシに対して「オマエには出来ない」と喝破した出入りディーラーの店長に相談するに限る。
で、電話した。
幸いにもおっさんは在席しておって電話に出てくれた。
おっさんによると矢張り出来ればタイヤパンク応急修理セットは使いたくないとのことで、まずはテンパータイヤがあるかどうか探すから暫く待てと。
もしテンパータイヤがなかったらキャリア(車載車)持っていくからとワシに喋って電話を切った。
自販機で缶ジュースを贖い飲みながら待っとったら数分で折り返しが入った。
なかなか素早い。
使えるテンパータイヤがあったんでそれを持って現場まで行く。
時間を節約したいから待っとる間にタイヤ外しとけ。
という司令が下った。
いや、これは取り敢えず運がいい。
ワシは暑い中汗をダラダラ流しながらタイヤを外した。

改めて見ると、リアのディスク口径
案外小さいなあ
まあリアだしこんなもんでいいのか
© ill-health(ruephas) 2020
そして外したタイヤをしげしげと眺めてみた。
接地面には何の異常もなかった。
ならば側面(サイドとかショルダーとかいう云い方をする人も居る)じゃろうかと思い、外側をじっくり観察したがこちらにも異常なし。
最後に内側を探し始めたら、すぐに見つかった。

あちゃ〜!
© ill-health(ruephas) 2020
「Continental」というタイヤメーカー名(因みにワシのもう一つの愛車であるメルくんにもこの会社のタイヤを履かせとる)の「C」の時の左下に亀裂が認められた。
うむ、見事に断裂しとる。
かてて加えてほんの若干ではあるがアルミホイールにも傷が入っとる。
こちらはまあ、この程度であらば問題はないと思われる。
改めて昨日の走行を振り返ってみると、帰着寸前の曲がり角を左折する時少しどんという衝撃があったことは事実じゃからそれが恐らく原因じゃろう。
そんな大きな衝撃ではなかったんじゃけど、他には考えられん。
原因はともかく、この部位のこの大きさの傷であるならば要するにこれは修理不可能じゃ。
交換するしか無い。
しかしまあ、こうなってしまったには仕方あるまい。
おっさんの到着を待ちながら、どういう形で交換すべきか考えた。
何も支障がなければ、全く同一の、しかも新車装着用のタイヤを2本購入しそれをフロントに装着し、今フロントについとるタイヤをリアに回すというのが最も望ましい形じゃ。
しかしそこに立ちはだかるのは云うまでもなく、財政という高くて分厚い壁じゃ。
出来れば1本のみで済ませたい。
それに向けてポイントになるのはトレッド山の残りの高さじゃろう。
あまりに摩耗が進んでおる場合、左右のグリップ力が異なって踏ん張れる左回りの感覚で右回りをするとおかしなことになりかねん。
スイスポくんは納車から2年半、見たところまだ8分程度は残されておる。
勿論おっさんのようなプロに最終判断はしてもらうが、ワシとてもうトシじゃし、峠をぶん回すような走り方はもうしとらん。
常識的な日常使用の範囲で、かつリアに付けておくならば左右のグリップ力に多少の差があったとて問題になることはなかろう。
駆動と操舵を担当するフロント側に装着するのは絶対ダメじゃろう。
問題は次回点検時のタイヤローテーションの方法じゃ。
スイスポくんについとるContinentalのSports Contactというタイヤは方向性が決まっておるから、昔よくやっていたような襷掛けのタイヤローテーションが出来ず、前後だけに限られる。
じゃから、今回1本だけ購入することになる新タイヤを常に後ろ側に装着するという技は使えん訳じゃ。
が、それはその時に考えるとしよう。

と、ここまで心を定めた時、ディーラーの人がやってきてくれた。
おっさんではなく、別のYという方じゃった。
クルマから持ち出されたのは予想していたテンパータイヤではなく、普通のタイヤじゃった。
ワシのスイスポくんはいわゆる現行型で型式は「ZC33S」じゃが、持ってきてくれたのは先代のスイフトスポーツ(ZC32S)の純正ホイールじゃ。
Yさんはプロらしく手早くタイヤを装着し、最後はトルクレンチを用いてきちっと規定通りの強さでナットを締めてくれた。
その後、取り敢えずワシの希望についてお伝えしてお礼を述べてサヨナラした。

因みにこれがZC33Sの標準ホイール。

© ill-health(ruephas) 2020
そしてこれが応急で付けておるZC32Sのホイール。

© ill-health(ruephas) 2020
結果、暫くはこのような姿で走ることに相成りました。

© ill-health(ruephas) 2020
ちいとかっこ悪いが、まあ仕方ない。
緊急用のホイールにはPOTENZAがついておって当然ながらトレッドパターンが全く異なり、Sports Contactよりもハイグリップなタイヤじゃ。
山も結構残っておる。
これで暫く走ってみて、明確な違和感などが感じられなかったら当初の計画通り1本購入で乗り切ろうと思う。

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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。