2020年6月12日金曜日

プロジェクト "山神社"(60) 大山木花神社

過日、暇にあかせて蜘蛛の巣空間及びGoogle Mapで大山くん探索をしていたところ、このようなサイトを見つけた。
ご覧の通り地域情報を発する個人系ブログサイトなんじゃがそこには、湖西市に大山木花神社(静岡県湖西市新居町新居797−4:地図から住所検索利用)なる神社があり、毎年7月のお祭りの際には大盛りあがりをすると書いてある。
隣には大日如来もおると書いてある。
気になるのは矢張り神社の方の社名で、大山くんと其の娘を繋げて一体化しとる。
見つけたサイト内には、
大日如来(だいにっつぁま)は(中略)大山木花神社(おおやまこのはなじんじゃ)〔通称お富士さま〕と共に祀られていました(中略)。
大山木花神社の祭神は、木花佐久夜姫=木花邪姫(コノハナサクヤヒメ)で女神様です。
と書かれており、娘が祀られとることは書いてあるがその親父たる大山くんについては触れておらぬ。
ただこの社名から行くと、ここに勧請した人は大山くんと木花ちゃんの親子関係を理解していたか、若しくはもしかして大山くんを合祀しているかも知れんと考えた。
この手の極小神社については地元図書館にもまず全く記録はなく、取り敢えず行ってみるしかあるまい。
現場百回じゃ。

場所の概略は新居の関所の近く、また、ワシがまだ入湯しておらんみどり湯(静岡県湖西市新居町新居1127:053-594-0344)の近くとも表現できる。



早速真っ黄っ黃のスイスポくんに乗って湖西に出かけた。
この辺りは戦災の影響から免れることが出来たのか古い町並みが殆どそのまま残されておって、言い換えれば即ち駐車スペースが非常に厳しいエリアということじゃ。
じゃからワシは新居の関所にある観光客向け無料駐車スペースにクルマを乗り入れ、そこから徒歩で現地に目指すことにした。
そんなに距離は無いと思われる。
本日時点でGoogle Mapにはこの神社の記載が無いため(本日「地図にのっていない場所を追加」したがまだ未承認)場所に関して他の情報をあたってみると、源太山なる小山に建立されとる湊神社の近くにあるとか、源太山の山べりにあるとかいう事がわかった。
もしかしてその湊神社の境内社かも知れんなあと思い、ますそっちを当たることにした。
暫く歩くと、このようなものを見つけた。

このような愉快なハリガミを
最近てっきり見なくなった
寂しい限りじゃ
© ill-health(ruephas) 2020
犬 トイレ ダメ バカ
である。
しかも2枚掲示という念の入れようである。
事ここに至るまでの経緯・葛藤・闘争・監視等を妄想して、ぐふぐふとくぐもった笑いを発しつつここは通過。
更に少し歩くと取り敢えずの目的である湊神社(静岡県湖西市新居町新居1788)に到着。

© ill-health(ruephas) 2020
立派な神社である。
早速境内を探索してみたが境内社の雰囲気はなく、参道入口の説明書きにも合祀等の情報は書かれておらん。
この神社の境内ではないようじゃ。
湊神社を後にして、新居小学校を巻くようにして通されとる道を歩き始めると直ぐにこのような小道があった。

自転車が向いとる方に進んでいった
© ill-health(ruephas) 2020
ワシはこのような細い路地が好きなもんじゃから、神社探索は一旦扠置いてこの道に入ってみることにした。
入ってみると、地面にはこの小道が「津波避難経路」であることが書かれておる。
ということは、この道は高台即ち源太山につながっておると考えて間違いない。

地震を感じたらこっちの方に向けて
逸散にかけあがるのじゃ!
© ill-health(ruephas) 2020
もしかしたらこの道の先に大山木花神社があるかも知れんなと思い先に進んでみた。

車校のクランクを思い出した
© ill-health(ruephas) 2020
直角に曲がった曲がり角を過ぎて歩くと、新居小学校の体育館建屋が見えてきた。

当日はお休みで誰もおらんかった
© ill-health(ruephas) 2020
更に進んで右に入ると、ありました。

お。あったあった
おったおった
© ill-health(ruephas) 2020

簡易な雨よけ構築物の下に、仏像とコンクリ製の祠がある。

二人仲良くならんでおらっせる
© ill-health(ruephas) 2020
これが大山木花神社と大日如来さんじゃ。

くう…
頭が超長いぜ…
まいったよ…
© ill-health(ruephas) 2020
左側に鎮座するのが大日如来。
最初はビリケンさんかと思ったヨ。

小さく質素ながら
必要最低限な形式を備えておる
木花ちゃんの住処
長屋ではなく単特タイプの祠
© ill-health(ruephas) 2020
右側に木花ちゃんが住んどる祠じゃ。
このようなモロな形で神仏混淆しとる場所に来たのは実は産まれて初めてじゃから、どのような形式で参拝するのが正しいのか、このお二人に失礼ではないのかちょいと迷ったが、まあ無難なセンという事で、大日如来サイドでは合掌、木花ちゃんサイドでは二礼二拍手一礼方式でそれぞれに参拝した。
ただ、大日如来及び木花ちゃん周辺には由来書きなど経緯や出自がわかるようなものは一切なく、したがって社名についている「大山」くんがこの神社に居るのかおらんのか判別することができんかった。
祠にある扉を開けるのも矢張り憚られるしねえ。
そこは残念じゃけども、この神社というか仏様は地元の皆様に愛され可愛がられておる様子じゃし、お祭り以外の平時に於いては恐らくすぐ横の小学校が平和安寧に保たれるよう目を配られておるに違いないと思った次第じゃ。

くう…
横から見ると超長え頭の様子が
更に明確になるのであった…
© ill-health(ruephas) 2020
しかしアレじゃな、この大日如来、何ていうかはっきり書くがほぼほぼ二頭身。
冒頭にリンクを張っとる個人ブログでは「傷んだ如来の首を修理し」との記載があるが、その際もう少し、せめて三頭身くらいにしてあげればよかったのにと思ったが、しかしまあこのほうが愛嬌があるというか少し剽軽で寧ろ愛されやすくなるかなあと思い直した。

あと追加情報じゃが、みどり湯のほうは何とか営業を継続できている様子が伺えた。
玄関の上にある「湯りどみ」の文字も健在じゃ。
営業開始がちと遅いのでなかなか厳しいが、今度また是非風呂に入りに来たいと思っとる。

りどみ、じゃよ
© ill-health(ruephas) 2020

営業案内
こちらは現代風に「みどり湯」表記
どうせならこだわってほしかった
© ill-health(ruephas) 2020

インバウンダー対策もこれにて万全
の筈が…
© ill-health(ruephas) 2020

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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。