ワシは以前よりビワイチを目論んどる。
ビワイチ即ち琵琶湖1周は琵琶湖大橋の南側を入れるかどうかで総走行距離は異なるが、入れん場合だと大体150km位じゃと云われておる。
健脚家の場合、早朝出かけて夕方までに1周片付けてしまうという話を聞くがワシにはとても無理じゃから、やる場合は琵琶湖大橋近辺をスタートして東側を走り湖北まで行って1泊し、酒や温泉などを活用して英気を養った後、翌2日目には西側を走って元の琵琶湖大橋まで戻ってこようかという概略の計画を持っておる。
其のためには、1日80km程度の距離をある程度トラブルフリーで走れる事と、翌日疲れや痛み、特に膝に痛みを残さぬ事という2つの条件が必須であるのは云うを俟たぬところじゃ。
それに向けてという訳でも無いが、2020年に入ってすぐに奥浜名湖から猪鼻湖周辺を50km、その後暫く空いて4月に3回、5月に2回、それぞれ30km前後を走ってきた。
ビワイチ即ち琵琶湖1周は琵琶湖大橋の南側を入れるかどうかで総走行距離は異なるが、入れん場合だと大体150km位じゃと云われておる。
健脚家の場合、早朝出かけて夕方までに1周片付けてしまうという話を聞くがワシにはとても無理じゃから、やる場合は琵琶湖大橋近辺をスタートして東側を走り湖北まで行って1泊し、酒や温泉などを活用して英気を養った後、翌2日目には西側を走って元の琵琶湖大橋まで戻ってこようかという概略の計画を持っておる。
其のためには、1日80km程度の距離をある程度トラブルフリーで走れる事と、翌日疲れや痛み、特に膝に痛みを残さぬ事という2つの条件が必須であるのは云うを俟たぬところじゃ。
それに向けてという訳でも無いが、2020年に入ってすぐに奥浜名湖から猪鼻湖周辺を50km、その後暫く空いて4月に3回、5月に2回、それぞれ30km前後を走ってきた。
多くのローディにとって30kmは自宅周辺の散歩程度、50kmは数kmのジョギング程度の感じじゃと思う。
しかしワシはこれまで何回も書いてきたとおり深刻な膝痛の問題を抱えておる。
現状ですと上記の通り精々が50km程度が上限であり、それ以上走るならば下手すると両膝に激痛が走り、激痛が走る代わり自転車を走らせる事が出来なくなる。
少し前にZAMSTという会社のサポーターを膝に巻きつけることにより大分にマシになって、装着する前に比べれば問題なく走れる距離は20km程度は増えたものの根本的な解決に至っておらん。
さてそんな中、ワシは本日浜名湖をくるりと1周してきた。
こちらはいわゆる「ハマイチ」じゃね。
こちらはいわゆる「ハマイチ」じゃね。
ハマイチもビワイチと同じくルートに寄って距離が何種類かあるんじゃが、昨日のワシはこんな感じのルートとした。
Garmin Connectのルート機能で描画 Copyright © 1996-2020 Garmin Ltd. or its subsidiaries |
因みに多分完全なハマイチとは、浜名湖の北にある猪鼻湖の東岸を通るだろうし、浜名湖の西にある大きな入り江(名前がわからんが「はまゆう大橋」がかかっとるとこじゃ)もぐるっと廻るというものじゃろうが、ワシはそこまでの拘りはない。
いや、本来拘りたいが拘れる程の膝の機能に欠けているというのが事実じゃ。
ワシの考えた省略版ハマイチは、距離60km弱で最大高低差50m程度、獲得高度は合計800m弱となっておるが、実際にはこの周回ルートまでは自宅から行こうと思っとるので距離は70kmと少し、高度上昇は800〜900mくらいあると思われる。
これが走れん事には、いや、走った後も何も問題ない状態でなければビワイチのビの字も語ってはならぬということじゃ。
いや、本来拘りたいが拘れる程の膝の機能に欠けているというのが事実じゃ。
ワシの考えた省略版ハマイチは、距離60km弱で最大高低差50m程度、獲得高度は合計800m弱となっておるが、実際にはこの周回ルートまでは自宅から行こうと思っとるので距離は70kmと少し、高度上昇は800〜900mくらいあると思われる。
これが走れん事には、いや、走った後も何も問題ない状態でなければビワイチのビの字も語ってはならぬということじゃ。
朝8時位にメルくんに跨り自宅を出発して細江大橋まで行き、そこからスタートした。
まず天浜線の三ヶ日駅を目指す感じじゃが、その間には3つ程の峠を越えていく。
まだコースの前半であり問題なく越えられた。
三ヶ日駅前で水分塩分補給して猪鼻湖西岸から瀬戸港に行った。
かつてはこの辺を走るたび、瀬戸港観光船乗り場の食堂でカレーを食べておったんじゃが、2018年に発生した台風24号で観光船を横付けする桟橋が流出し、それ以来休業が続いとった。
その後そのまま放置されておったんじゃが、ある日建物が取り壊され始めとった。
館内にはワシが使っとるEddy Merckxブランドの古い自転車が何台も展示されておることもあって好きな場所だったんじゃが…。
当日はもう完全に更地になっとった。
なかなか寂しい気分。
カレーを作ってくれとったあのおばちゃんは元気じゃろうかと気になる。
加えて同じ場所にあった果物屋さんも6月初めに撤退しており、寂しさがいや増す感じじゃ。
悲しい気分で瀬戸港を出発し、知波田から松見ヶ浦を回って女河浦海水浴場までやってきてその辺で少し道に迷った。
迷ったとは云えこちとら自転車じゃから何とでもなる。
迷いついでに海水浴場横にあった自販機の横にあるベンチにどっかと座り込み水を追加購入し、その後Google Mapを確認してみたが大した迷いっぷりではないとわかったので一安心し、Gloを吹かしながらはるか遠くの対岸眺むれば、やああれに見えるは舘山寺パルパルの観覧車。
ここから舘山寺まで直線で7kmほどじゃからそんなに遠くはない。
しかし実際にはこの女河浦海水浴場から舘山寺までは、鷲津 ⇛ 弁天島 ⇛ 浜名湖ガーデンパーク ⇛ 村櫛 ⇛ 舘山寺と浜名湖の南側をぐる〜っと回らねばならず、その距離25kmと直線距離の3倍近くに上る。
溜息を付きながら再スタート。
この先の完走を祈願して女河八幡宮に参拝し、次なる目標ポイントの新居の関所に向かう。
産まれて初めて新居の関所に入ってみるかと思っておったんじゃが、大人300円との掲示を見るやいなやワシはひっそりと踵を返しこっそりメルくんに跨った次第じゃ。
渚園を過ぎ、雄踏大橋駐車場まで差し掛かったときに、遂に来た。
右膝に違和感を感じた。
水分塩分とともに、サドルバッグに常時潜ませとるロキソニン(のパチもん後発薬品)をそっと取り出しそっと服用し、薬効が得られるまで30分ほど大休憩した。
この時点で感覚的な数値で云えばヤバい度30%程度。
根拠なしじゃがまだなんとかなる感触じゃった。
充分に休憩してから、とりあえず村櫛まで行く。
何とか大丈夫。
この先舘山寺までは完全にフラットな道ばかりじゃし、当日は運がいいことに風は弱い。
少なくとも舘山寺まではなんとかなるじゃろう。
走り始めたが、25km/h以上の速度を出すと痛いとは云わんまでも違和感が非常に強くなる。
20km/hくらいしか出せない中頑張って舘山寺を目指して到着。
膝をいわした時にはあっためればいいのか冷やせばいいのかは知らんが、とにかく舘山寺に着いたらなにはともあれ水神の松の足湯に浸かろうと思っておったから早速行ってみたが、まあ予想通りお休みであった。
仕方ない。
この先は最終ゴールである浜松市北区の気賀周辺を目指すことになるが、間に立ちはだかるは呉松の峠(正式名に非ず)じゃ。
舘山寺到着時点で膝のヤバい度は感覚値50%で、残り50%で呉松の峠を越え気賀に到達すればハマイチ完成。
しかし本日は自宅から出発しとるから、気賀から約10km走って自宅まで帰着する必要がある。
気賀から自宅までは1つの激坂と1つの谷の上り下りが待っとるから、それを含めて50%で収めねばならん。
暗澹となりながら舘山寺を後にして暫くして呉松の峠に差し掛かる。
膝に問題がなければ難なくとは云わぬまでもまあまあ平気で越せる峠じゃけれども、立ちこぎ(座り漕ぎよりも全然楽)をしても膝がおかしいのが明らかにわかる。
おかしいというのと痛いというのの間くらいの感覚じゃ。
膝痛持ちのローディならばこの感覚はおわかり頂けると思う。
膝を誤魔化し何とか峠を越えて、あとは湖岸を通る完全フラットな自転車専用道を走って気賀周辺まで何とか辿り着く事が出来た。
生まれて初めて自宅発着のハマイチを成功させたわけじゃ。
勿論嬉しいは嬉しいし、一つの自信にはなったのは間違いない。
但し、この状態ではビワイチなんてまだまだ望むべくもないということも同時に判明した。
この稿を書いとるのは実は走った翌日の2020年6月7日夕刻なんじゃけど、今以て両膝にはやや違和感が残っとるのを正直に伝える必要がある。
歩けんこともないが、今日また70km走れと云われたら「無理じゃ」と答えるしかない状態ということじゃ。
そもそも、目標の80kmには10kmも足らん。
更に本番のビワイチでは、1日めの最後の辺りは結構な山道が長く続いておる。
今のままではとてもビワイチは無理じゃ。
冒頭に書いた、
とは云え、以前までは80kmも走ったら激痛で歩くことすら出来なかったことを思えば随分と進歩はしとる。
膝周辺の筋肉を鍛えるとか、大腿筋をうまく使ってペダリングできるようになるとか幾つかやってみようと思うこともある。
もう暫く頑張ってみようと考えとる。
まず天浜線の三ヶ日駅を目指す感じじゃが、その間には3つ程の峠を越えていく。
まだコースの前半であり問題なく越えられた。
三ヶ日駅前で水分塩分補給して猪鼻湖西岸から瀬戸港に行った。
かつてはこの辺を走るたび、瀬戸港観光船乗り場の食堂でカレーを食べておったんじゃが、2018年に発生した台風24号で観光船を横付けする桟橋が流出し、それ以来休業が続いとった。
その後そのまま放置されておったんじゃが、ある日建物が取り壊され始めとった。
館内にはワシが使っとるEddy Merckxブランドの古い自転車が何台も展示されておることもあって好きな場所だったんじゃが…。
当日はもう完全に更地になっとった。
有形物はいつかはなくなるとは云え… © ill-health(ruephas) 2020 |
カレーを作ってくれとったあのおばちゃんは元気じゃろうかと気になる。
2018年3月に訪れたときのカレー 美味い日本式カレーだったんじゃ © ill-health(ruephas) 2020 |
伽藍堂になってしまった果物屋さん © ill-health(ruephas) 2020 |
迷ったとは云えこちとら自転車じゃから何とでもなる。
迷いついでに海水浴場横にあった自販機の横にあるベンチにどっかと座り込み水を追加購入し、その後Google Mapを確認してみたが大した迷いっぷりではないとわかったので一安心し、Gloを吹かしながらはるか遠くの対岸眺むれば、やああれに見えるは舘山寺パルパルの観覧車。
遥か遠くに見えるパルパルの観覧車 写真では判別できませんが肉眼では見えます © ill-health(ruephas) 2020 |
しかし実際にはこの女河浦海水浴場から舘山寺までは、鷲津 ⇛ 弁天島 ⇛ 浜名湖ガーデンパーク ⇛ 村櫛 ⇛ 舘山寺と浜名湖の南側をぐる〜っと回らねばならず、その距離25kmと直線距離の3倍近くに上る。
Garmin Connectのルート機能で描画 ㉕の辺りが女河浦海水浴場で㊿の辺りが舘山寺 Copyright © 1996-2020 Garmin Ltd. or its subsidiaries |
この先の完走を祈願して女河八幡宮に参拝し、次なる目標ポイントの新居の関所に向かう。
産まれて初めて新居の関所に入ってみるかと思っておったんじゃが、大人300円との掲示を見るやいなやワシはひっそりと踵を返しこっそりメルくんに跨った次第じゃ。
300円くらい払えよという思いを ワシの貧乏性が邪魔をする © ill-health(ruephas) 2020 |
右膝に違和感を感じた。
水分塩分とともに、サドルバッグに常時潜ませとるロキソニン(のパチもん後発薬品)をそっと取り出しそっと服用し、薬効が得られるまで30分ほど大休憩した。
これが問題を抱えたワシの両膝 ZAMSTさんも頑張ってくれておるんじゃが… © ill-health(ruephas) 2020 |
因みにこれは2016年11月に同じ場所で 撮影したワシの右膝 激痛が走り殆ど漕げない状態であった 当然写真ではその痛みは伝わらんけども © ill-health(ruephas) 2020 / 2016 |
根拠なしじゃがまだなんとかなる感触じゃった。
充分に休憩してから、とりあえず村櫛まで行く。
何とか大丈夫。
この先舘山寺までは完全にフラットな道ばかりじゃし、当日は運がいいことに風は弱い。
少なくとも舘山寺まではなんとかなるじゃろう。
走り始めたが、25km/h以上の速度を出すと痛いとは云わんまでも違和感が非常に強くなる。
20km/hくらいしか出せない中頑張って舘山寺を目指して到着。
膝をいわした時にはあっためればいいのか冷やせばいいのかは知らんが、とにかく舘山寺に着いたらなにはともあれ水神の松の足湯に浸かろうと思っておったから早速行ってみたが、まあ予想通りお休みであった。
蓋で覆われ使用不可となっとる足湯の風景 残念じゃがこのご時世仕方なかろう Via Instagram © ill-health(ruephas) 2020 |
この先は最終ゴールである浜松市北区の気賀周辺を目指すことになるが、間に立ちはだかるは呉松の峠(正式名に非ず)じゃ。
舘山寺到着時点で膝のヤバい度は感覚値50%で、残り50%で呉松の峠を越え気賀に到達すればハマイチ完成。
しかし本日は自宅から出発しとるから、気賀から約10km走って自宅まで帰着する必要がある。
気賀から自宅までは1つの激坂と1つの谷の上り下りが待っとるから、それを含めて50%で収めねばならん。
暗澹となりながら舘山寺を後にして暫くして呉松の峠に差し掛かる。
膝に問題がなければ難なくとは云わぬまでもまあまあ平気で越せる峠じゃけれども、立ちこぎ(座り漕ぎよりも全然楽)をしても膝がおかしいのが明らかにわかる。
おかしいというのと痛いというのの間くらいの感覚じゃ。
膝痛持ちのローディならばこの感覚はおわかり頂けると思う。
膝を誤魔化し何とか峠を越えて、あとは湖岸を通る完全フラットな自転車専用道を走って気賀周辺まで何とか辿り着く事が出来た。
生まれて初めて自宅発着のハマイチを成功させたわけじゃ。
勿論嬉しいは嬉しいし、一つの自信にはなったのは間違いない。
但し、この状態ではビワイチなんてまだまだ望むべくもないということも同時に判明した。
この稿を書いとるのは実は走った翌日の2020年6月7日夕刻なんじゃけど、今以て両膝にはやや違和感が残っとるのを正直に伝える必要がある。
歩けんこともないが、今日また70km走れと云われたら「無理じゃ」と答えるしかない状態ということじゃ。
そもそも、目標の80kmには10kmも足らん。
更に本番のビワイチでは、1日めの最後の辺りは結構な山道が長く続いておる。
今のままではとてもビワイチは無理じゃ。
冒頭に書いた、
- 1日80km程度の距離をある程度トレブルフリーで走れる事
- 翌日疲れや痛みを残さぬ事
とは云え、以前までは80kmも走ったら激痛で歩くことすら出来なかったことを思えば随分と進歩はしとる。
膝周辺の筋肉を鍛えるとか、大腿筋をうまく使ってペダリングできるようになるとか幾つかやってみようと思うこともある。
もう暫く頑張ってみようと考えとる。
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貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
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