ワシは風呂に行くときにはハンドタオルか手拭いしか持って行かない。
普段はそれでいいんじゃが、今回はそうも行かん。
腰回りをぐるっとタオルで巻いたほうが良さそうな感じがしたためじゃけど、ハンドタオルだと何とかなるかならんかという感じで、辛うじて腰から落下せんギリギリでしか結べん。
落下しないように手で抑えなから浴室に入ってみた。
結構広い浴室じゃ。
スポーツ施設に併設された風呂として類似のものは湖西市にある湖西アメニティプラザ(静岡県湖西市吉美3294-48:053-573-0777:10:00〜21:00:¥210)があるが、確かそこも広い浴室じゃった。
スポーツ施設併設じゃから若くて結構鍛えた体のやつが多いかと勝手に想像しとったが、実際は全くそうではなく年寄(ワシも含む)が殆どで、若かったのは小さなお子さんを連れたお父さんだけ。
浴槽の構成としては最大何人ベスト何人とか云う表現があまり意味がないくらいの大きさの内湯、水風呂、サウナ。
窓の外には丸い外湯も見える。
シャワーも全部で10基以上あって充分。
かけ湯があったかどうか記憶にないが、かけ湯の代わりにシャワーを使ったので多分なかったんじゃろう。
充分にシャワーを使ってからまず四角い内湯に入ってみた。
壁を見ると「トゴールの湯」と書いてある。
トゴールの詳しい事はワシにはわからんが、まあ何らかの効能がある石を使った人工温泉みたいなものじゃろうと思う。
富士市で単身赴任しとった時に行った鷹の湯(静岡県富士市久沢788-1:0545-73-1526:¥400:平日10:00~23:00:休日8:00~23:00:年中無休)で体験しとるが、逆に云うとその程度じゃ。
体感的には「やあ成程、こりゃいいや。流石トゴール凄えなあ」というのは正直まったくない。
でもそんなこと言えば他の人工温泉だってそうじゃし、下手したら天然を標榜しとる一部温泉でも「なんじゃいこりゃあ、水道局源泉か」てなところもある。
当然塩素添加の循環システムを入れておるんじゃが、気に入ったのは循環の結果溢れる湯を、浴槽壁側の溝に全量流し込んどるところじゃ。
これだとお湯の上部にプカプカ浮いとる毛髪や垢をキレイに流せるし、疑似とはわかっておっても「掛け流し」感を味わえるのがいい。
ちなみにこれと同じ仕組みを入れとる銭湯に千人風呂(愛知県豊橋市新栄町南小向93:0532-32-1126:電話番号いいふろじゃよ:¥440:12:00〜23:00)があるな。
あそこもなかなか良かったな。
浴槽の深さはまさにベスト。
ワシは池乃めだか程ではないが、まあまあコビト族。
小柄なワシが浴槽に尻をつけて座ってお湯が顎に来る程度。
浴槽は深すぎても浅すぎてもくつろげんのじゃがここはまあまあベストじゃと思う。
なかなかいい浴槽じゃが、強いて難点を指摘するなら隣りにある水風呂(温浴槽より上にある)から時折水が降ってくることくらいか。
まあこれは強いて云うならの話であり、実用上の問題はないじゃろう。
汗を掻く程度に温まってからワシは外湯に切り替えることにした。
外湯は大きめの真円型で、大きさ的には最大8人ベスト3人程度。
露天と云っても当然眺望はなく、見えるのは砂岩煉瓦で装飾された壁面と、真上に見える四角く切り取られた青空だけ。
でもこれはこれでなかなか良い風情じゃと思った。
浴槽も含めて外湯スペースは可成り清潔に保たれとって気持ちがいいし、湯温も浴槽深さも結構いい感じなのに何故かあまり他の客が入ってこない。
殆ど独り占め、たまにもうひとり入って来るけど5分も立たずに内湯に戻る。
なんでそうなのかはわからんが、ワシにとっては好都合なことであり、結構長時間出たり入ったりをして楽しんだ。
堪能して浴室を出たのじゃが入る時と同様、前室でタオルを腰に巻いて脱衣室に戻ったほうがいいのかマッパのママで入っても問題ないのかさっぱりわからんかったので、タオル巻にしておいた。
着衣して脱衣室を出て帰ろうとしたのじゃが、例のプラスティックカードをどうすればいいのかわからん。
ワシは改札機近くのベンチで長い時間をかけて靴紐を結び直すフリをしながら別の人が来るのを待った。
暫くすると若者が来て、カードを機械のポケットにストンと落とすと棒だか板だかがふわっと開いた。
ワシは「ああ、漸く靴紐が結べた」という体というか雰囲気を周囲に流しながらさも慣れた風体でカードをポケットに落とし込み、板を開けて外に出た。
しかしやはり緊張しとったんじゃろう。
赤い毛糸の帽子を先程座っとったベンチに忘れてしもうた。
受付の人に声をかけて横にある関係者専用の隙間から入って事なきを得た次第じゃ。
さて最後に、ここ同様に人工温泉・外湯・サウナ+水風呂、施設内レストランがある日帰り施設としては竜洋にあるしおさい竜洋(静岡県磐田市駒場6866-10:¥360:割引回数券有り:10時~21時:最終入場20時30分:定休毎週木曜日:7/21~8/31と年末年始は営業)がある。
自宅からじゃとたまたまどちらも同じ位の距離感なんで、どっちに行くか悩むかもしれん。
どっちを選べばいいじゃろうか。
こんな場合はワシが考案の「温泉銭湯コスパ」が便利じゃろう。
下にもあるが、今回のコスパ指数は0.4。
一方のしおさい竜洋は2021年6月19日のときのコスパ指数は0.8。
価格差がそのまま出とるという結果じゃな。
この指数は高ければ高い程良いのじゃが、結果としてはしおさい竜洋の圧勝じゃ。
しかし、それぞれにメリデメがある。
しおさい竜洋は安くて気軽じゃが、季節によっては凄く鬱陶しくて常識が極端に欠落したオートキャンパーが乱入してくることと、リピーターの質が最近やや落ちてきたことじゃろう。
そして時間にもよるが混み合うことが多い。
方や古橋廣之進記念浜松市総合水泳場じゃが、価格がちいと高いのと、脱衣室から浴室inまでの正式なルーティンが不明なので不安を覚えるのが難点じゃが、しおさい竜洋よりは高級感があり比較的空いておることが魅力じゃ。
そんなことを基準にして、その日の気分と財布の中身で決めればいいじゃろう。
温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント |
1.5
|
風情ポイント |
1.5
|
やぎさんポイント |
0.0
|
入浴料 |
770
|
温泉コスパ |
0.4
|
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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。