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2025年4月6日日曜日

薬師湯殿(1)

今朝起床した時から理由はわからんが今日こそは温泉銭湯に行きたい気分で、コーヒー淹れて歯を磨いて、奈良近辺の温泉銭湯を調べとった。
吉野方面にある宿泊施設系の日帰り温泉に行きたい気分が結構強かったけど、今は桜の時期。
吉野といえば桜。
桜の名所といえば人が多い。
人が多い場所はワシは嫌い。
吉野は来週以降にすると決めて、近場でいいところはないかとしつこく探した結果、目星をつけたのは薬師湯殿(やくしゆどの:奈良県奈良市中町3879:0742-48-3077:¥600:10:30~19:00:ポイントカードあり♪:駐車場潤沢)じゃった。
奈良の名刹、霊山寺境内にある日帰り施設じゃ。
お寺の境内にある風呂の知識はあまりなくて、知っている限りでは一畑山薬師寺 御霊泉(いちはたさんやくしじごれいせん:愛知県岡崎市藤川町王子ケ入12-44:0564-48-7112:ご祈祷付きで¥1500:平日10:15~16:15・土日祝10:00~16:15:駐車場あり)ぐらいしかなく、寺の風呂ってどうしてもイメージとして辛気臭そうというのがあって行ったことはなかった。
実は今回ここに決めたのポイントは風呂そのものではなくて、神社探索してるときに腰抜け地蔵という非常に興味が惹かれる名前の地蔵があって、その近くにある風呂だったということ。
腰抜け地蔵参りのついでに薬師湯殿でひとっ風呂浴びるかという程度。
奈良市内なので近いといえば近い。
ワシはスイスポくんに乗り込んでカーナビにポイントを設定し走り始めた。
場所的には奈良の人に言わせれば富雄というエリアで、生駒山の少し東側。
ワシのアパートからは30分くらい。
渋滞もなく、お風呂が始まる10時30分ちょっと過ぎに到着。
非常に立派なお寺だけど時間がまだ早いせいか広い駐車場には数台しかクルマがなく、あまり混雑はしていなさそうでありがたい。
駐車場の受付で入浴料を払うとロッカーキーが渡される。
それを手に薬師湯殿の建物へ入る。
予想通り人はおらず、お風呂の建物自体は辛気臭い雰囲気はゼロ。
靴を脱いで脱衣室に入ると、その辺の下手なスー銭より清潔感あふれるスペースでやはり辛気臭さはゼロ。
浴室に入ると先客は1人だけ。
黙って身動ぎもしないでお湯に浸かっとる。
浴槽は狭くはないけどとても広いというわけでもなく、最大12人、ベスト4人という感じ。
敢えて、じゃと思うけど浴室内の照明は仄暗く設定されていて落ち着いた雰囲気。
シャワーは7基で、ワシはその1つを使って体を清め、手桶で浴槽のお湯にかかってから浴槽に入った。
浴槽のへりの下に腰掛けられる段差があるのでそこに足をかけて入ろうとしたらちょっと滑りかけた。
ここは温泉ではないが名前の通り薬草風呂で、お湯には漢方の薬草が入った袋がプカプカ浮かんどる。

こういった薬草たちが入っています
漢方かな?
© ill-health(ruephas) 2025

その成分のせいで滑りそうになったんじゃろう。
入った時はちょっと熱いかなと思ったが、肩まで浸かるとそうでもなくまあまあ適温。
浴槽の深さはちょうどよくて、完全にお尻を下ろすと顎にお湯が浸かるくらい。
水が良いのか薬草成分が効いているのかお湯は柔らかい感じになっていて、もちろん薬草の香りもほのかに感じられる。
浴槽の奥は大きな窓ガラスになっていてその借景は竹林。
開放感があるかと言われればまあないけど、言葉はわからんけど静謐感というか、そんな感じがあって、仄暗い雰囲気とあいまって気持ちが落ち着く。
ワシが入ってすぐに先客は出ていき、その後はワシの貸し切り。
素直に嬉しい。
4〜50分ほど薬湯を楽しんでワシは満足した。
一言だけ言うとすれば、塩素がちょっと強すぎるかな。
せっかくの薬草の香りが打ち消されてしまう。
いろんな基準とか、運営側のビビリとかは理解できるけどもう少し研究して、もう少し塩素を抑えてくれればもっといい浴室になるのになあ。
それ以外は満足。
ここ穴場ですぜ。

あ、あと、そもそもの目的であった腰抜け地蔵、霊山寺の拝観料が必要とのことで今回はパス。
話を伺った霊山寺受付の人は「いやあ、行ったことないなあ腰抜けさん。なんか境内でも切り離された感じなんですよねえ」などとおっしゃっていた。
冷遇されているのかもしれん。
すまん、腰抜けさん。
近い内にいってお参りするからそれまで待っていてくれろ。



温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
2.5
風情ポイント
2.5
やぎさんポイント
0.0
入浴料
600
温泉コスパ
0.4

2022年7月16日土曜日

KAReN HaMaNaKo かんざんじ荘(1)

やあ、今年の2月から半年近くも書いとらなんだなあ。
いろいろ理由はあるけど、基本は単なるぐうたらしとるからじゃ。

さて今日は久しぶりに風呂に行ってきた。
KAReN HaMaNaKo かんざんじ荘(かれんはまなこかんざんじそう:当ブログでは英数は半角を原則としていますが、この表記は公式サイトに合わせてます:静岡県浜松市西区呉松町1768-1:053-569-6433:¥800:9:00~16:00:駐車場は潤沢)ってとこです。

ここは以前は国民宿舎かんざんじ荘という名前で、その名前のときに行ったのは2012年が最後だった気がする。
その後遠州鉄道が経営を引き継いで廃業。
しばらく営業しとらなんだけど、何年か前にRe・lationという会社が引き継ぎ、リゾート系のホテルとして改装され、浴室関係では貸切風呂が先行オープンし、最近3Fにある展望風呂がオープンしたわけじゃ。

今日はだいぶ荒れ気味な天候で、こんな時はあまり人は動かない。
covid19は現在所謂、第7波到来とされておるので、あまり人と交差しない環境でお風呂に入るのにはむしろこの悪天候が有利じゃろうと思って行ったんじゃけど、思惑通り最初から最後までずっと貸切状態じゃった。
大雨の中、真っ黃っ黃のスイスポくんから降り立って館内に入ると、出迎えてくれたのは紳士然とした初老のフロントマンさんでなかなか好ましい。
プレオープンの時期は若いお姉さんやお兄さんばかりでそれはそれでいいんじゃけど、やはりこのような方がおると同じ初老のワシとしてはホッとする。
玄関口で検温アルコール消毒を済ませてからそのフロントマンさんに、
「上の展望風呂が始まったと聞いて伺って来たんですがやってますか」
と訊ねると、
「はいやっております」
との返事。
良かった。
ちなみに展望浴槽には「湖海」という名称が与えられとる。
入浴するには玄関脇にある券売機で入浴券を購入する必要がある。
気分的にはフロントで買いたいところじゃけど、このご時世可能な範囲で人との交差を避ける意味もあるんじゃろう。
券売機には展望風呂の他、貸切風呂(朝焼けの湯/夕焼けの湯:¥3300)の他、タオル(フェイスタオル¥110・タオルセット¥330)や缶ビール¥350のボタンもある。
ワシはその缶ビールのボタンをみて思わずゴクリと喉を鳴らしたが、本日はクルマじゃから我慢じゃ。

フロントマンさんの案内で券を購入すると、その方はそのままワシをエレベータにアテンドし、そのままともにかごに乗り込み、浴室入り口まで連れて行ってくれた。
たまたま他に客がいなかったからじゃろうけど、ご丁寧に対応していただき痛みいった次第じゃ。
早速脱衣して浴室に入る。
フロントマンさんは「展望浴場はほとんど何も手を入れてなくて前のままです」とおっしゃっておったが、確かにそのような感じじゃった。
築後何十年も経過しているはずじゃけど内装や設備のヘタレ感はほとんどなくて、金属を使っとる天井部分がほんの一部錆びとるくらいで大変綺麗な状態。
浴槽構成はギミックは一切ない大きな浴槽と10基のシャワー、それとは別にボディシャワーもある。
10基のシャワーのうち椅子と桶は5箇所に置かれておるが、まあこのご時世じゃからじゃろう。
そしてなんといっても国民宿舎時代にあった素晴らしい特徴はそのまま引き継がれとる。
一つは湯口周辺の意匠じゃ。
音楽の街らしく、ピアノをモチーフにしたデザインになっとる。

キーボードの部分に腰を掛けることができる
ご丁寧に譜面台もあるよ
鍵盤の下の半円のところからお湯が流れ落ちる仕組み
© ill-health(ruephas) 2022

そしてもう一つが浜名湖に面した大きな窓。

床材は砂岩調の(多分)人工のやつ
人工と云っても滑りにくい材質じゃ
© ill-health(ruephas) 2022

遊園地のパルパルから東名高速道路のS字橋の範囲を大きく見渡せ、なかなかの眺望じゃ。
舘山寺温泉や足湯の水神の森も見える。

浴室から見た舘山寺温泉方面の眺めじゃよ
天候が悪くて見栄えが悪くてすまんのう
謝るワイ
© ill-health(ruephas) 2022

こういった眺望を楽しみながらお風呂に入れるわけじゃ。
言い忘れたがこの風呂は水道局源泉で温泉ではない。
塩素の香りもやや感じるが、それは仕方ないじゃろう。
もし天気が良ければ素晴らしい浜名湖の風景を味わうことができるはずじゃ。
浴槽のベストポイントはキーボード型浴槽内腰掛けの一番窓側。
窓際じゃから展望がいいし、腰湯になりたければキーボードに腰掛け、肩まで浸かりたければ浴槽に直接お尻をつければいいし、暑くなったけど浴槽から出たくないとなれば窓際の浴槽縁に座れば良い。
色んな所が素晴らしいこの風呂じゃが、若干の残念ポイントを無理やりあげるとすれば、
  • 通気があまり良くなくてワシのような暑がりじゃと汗がドバドバ湧いてきてやや辛い
  • ボディシャワーの水勢があまりよろしくない
    頭上と左右からお湯が出てくるがそれらを同時に使うと勢いは弱々しい
  • 脱衣室はエアコンが効いておるが、できれば扇風機はほしい
    普通の扇風機だとデザイン的に興ざめと言うなら、ダイソンのかっこいいやつにすればよろしい
くらいかなあ。
上記3点はいずれもワシが暑がりだということに起因する弱点じゃから、普通の人類であれば全く問題ないじゃろう。
あとは、
  • 営業時間が16時まで
かなあ。
国民宿舎時代にワシが思ったのは、この浴室から眺める浜名湖の夕景は間違いなく素晴らしいじゃろうなあということじゃった。
しかし当時の営業時間は土日祝の11時~14時という「時間的秘湯」であり、夕景は望むべくもなかった。
今はそれより長くなったが、春夏じゃと夕景は望むべくもない。
冬になればもしかしてラストまで粘ればなんとかなるかもしれんが、できればもう一声か二声、17時か18時まで延ばしてくれれば嬉しいんじゃがなあ。

あと、女子にとって嬉しい点として、アメニティに少しええやつを使っとることがある。
浴室内のシャンプー系はクラシエのボタニカルとかいうのが置いてあって、普通のスー銭とかに置いてあるやつよりはずいぶんと品質が良いように思えた。
また脱衣室の洗面にはコーセーの雪肌精とかいうのが置いてあった。
今改めて公式サイトで見てみたが、えらくたっかいやつやん。
タオルの販売/バスタオルのレンタルもあるし、この辺、女子でも手ぶらで行けるのはいいことかもしれん。


玄関わきにある券売機
お風呂関係は全部ここで購入できます
© ill-health(ruephas) 2022


脱衣室を出たところにあるウォーターサーバー
脱衣室内にあると嬉しいけどなあ…
しかしあるだけありがたいのじゃ
© ill-health(ruephas) 2022




温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
1.0
風情ポイント
2.5
やぎさんポイント
0.0
入浴料
800
温泉コスパ
0.4

2022年2月12日土曜日

古橋廣之進記念浜松市総合水泳場(2) 風呂に入ってみた編

ワシは風呂に行くときにはハンドタオルか手拭いしか持って行かない。
普段はそれでいいんじゃが、今回はそうも行かん。
腰回りをぐるっとタオルで巻いたほうが良さそうな感じがしたためじゃけど、ハンドタオルだと何とかなるかならんかという感じで、辛うじて腰から落下せんギリギリでしか結べん。
落下しないように手で抑えなから浴室に入ってみた。
結構広い浴室じゃ。
スポーツ施設に併設された風呂として類似のものは湖西市にある湖西アメニティプラザ(静岡県湖西市吉美3294-48:053-573-0777:10:00〜21:00:¥210)があるが、確かそこも広い浴室じゃった。
スポーツ施設併設じゃから若くて結構鍛えた体のやつが多いかと勝手に想像しとったが、実際は全くそうではなく年寄(ワシも含む)が殆どで、若かったのは小さなお子さんを連れたお父さんだけ。
浴槽の構成としては最大何人ベスト何人とか云う表現があまり意味がないくらいの大きさの内湯、水風呂、サウナ。
窓の外には丸い外湯も見える。
シャワーも全部で10基以上あって充分。
かけ湯があったかどうか記憶にないが、かけ湯の代わりにシャワーを使ったので多分なかったんじゃろう。
充分にシャワーを使ってからまず四角い内湯に入ってみた。
壁を見ると「トゴールの湯」と書いてある。
トゴールの詳しい事はワシにはわからんが、まあ何らかの効能がある石を使った人工温泉みたいなものじゃろうと思う。
富士市で単身赴任しとった時に行った鷹の湯(静岡県富士市久沢788-1:0545-73-1526:¥400:平日10:00~23:00:休日8:00~23:00:年中無休)で体験しとるが、逆に云うとその程度じゃ。
体感的には「やあ成程、こりゃいいや。流石トゴール凄えなあ」というのは正直まったくない。
でもそんなこと言えば他の人工温泉だってそうじゃし、下手したら天然を標榜しとる一部温泉でも「なんじゃいこりゃあ、水道局源泉か」てなところもある。
当然塩素添加の循環システムを入れておるんじゃが、気に入ったのは循環の結果溢れる湯を、浴槽壁側の溝に全量流し込んどるところじゃ。
これだとお湯の上部にプカプカ浮いとる毛髪や垢をキレイに流せるし、疑似とはわかっておっても「掛け流し」感を味わえるのがいい。
ちなみにこれと同じ仕組みを入れとる銭湯に千人風呂(愛知県豊橋市新栄町南小向93:0532-32-1126:電話番号いいふろじゃよ:¥440:12:00〜23:00)があるな。
あそこもなかなか良かったな。
浴槽の深さはまさにベスト。
ワシは池乃めだか程ではないが、まあまあコビト族。
小柄なワシが浴槽に尻をつけて座ってお湯が顎に来る程度。
浴槽は深すぎても浅すぎてもくつろげんのじゃがここはまあまあベストじゃと思う。
なかなかいい浴槽じゃが、強いて難点を指摘するなら隣りにある水風呂(温浴槽より上にある)から時折水が降ってくることくらいか。
まあこれは強いて云うならの話であり、実用上の問題はないじゃろう。
汗を掻く程度に温まってからワシは外湯に切り替えることにした。
外湯は大きめの真円型で、大きさ的には最大8人ベスト3人程度。
露天と云っても当然眺望はなく、見えるのは砂岩煉瓦で装飾された壁面と、真上に見える四角く切り取られた青空だけ。
でもこれはこれでなかなか良い風情じゃと思った。
浴槽も含めて外湯スペースは可成り清潔に保たれとって気持ちがいいし、湯温も浴槽深さも結構いい感じなのに何故かあまり他の客が入ってこない。
殆ど独り占め、たまにもうひとり入って来るけど5分も立たずに内湯に戻る。
なんでそうなのかはわからんが、ワシにとっては好都合なことであり、結構長時間出たり入ったりをして楽しんだ。

堪能して浴室を出たのじゃが入る時と同様、前室でタオルを腰に巻いて脱衣室に戻ったほうがいいのかマッパのママで入っても問題ないのかさっぱりわからんかったので、タオル巻にしておいた。
着衣して脱衣室を出て帰ろうとしたのじゃが、例のプラスティックカードをどうすればいいのかわからん。
ワシは改札機近くのベンチで長い時間をかけて靴紐を結び直すフリをしながら別の人が来るのを待った。
暫くすると若者が来て、カードを機械のポケットにストンと落とすと棒だか板だかがふわっと開いた。
ワシは「ああ、漸く靴紐が結べた」という体というか雰囲気を周囲に流しながらさも慣れた風体でカードをポケットに落とし込み、板を開けて外に出た。
しかしやはり緊張しとったんじゃろう。
赤い毛糸の帽子を先程座っとったベンチに忘れてしもうた。
受付の人に声をかけて横にある関係者専用の隙間から入って事なきを得た次第じゃ。

さて最後に、ここ同様に人工温泉・外湯・サウナ+水風呂、施設内レストランがある日帰り施設としては竜洋にあるしおさい竜洋(静岡県磐田市駒場6866-10:¥360:割引回数券有り:10時~21時:最終入場20時30分:定休毎週木曜日:7/21~8/31と年末年始は営業)がある。
自宅からじゃとたまたまどちらも同じ位の距離感なんで、どっちに行くか悩むかもしれん。
どっちを選べばいいじゃろうか。
こんな場合はワシが考案の「温泉銭湯コスパ」が便利じゃろう。
下にもあるが、今回のコスパ指数は0.4。
一方のしおさい竜洋は2021年6月19日のときのコスパ指数は0.8。
価格差がそのまま出とるという結果じゃな。
この指数は高ければ高い程良いのじゃが、結果としてはしおさい竜洋の圧勝じゃ。
しかし、それぞれにメリデメがある。
しおさい竜洋は安くて気軽じゃが、季節によっては凄く鬱陶しくて常識が極端に欠落したオートキャンパーが乱入してくることと、リピーターの質が最近やや落ちてきたことじゃろう。
そして時間にもよるが混み合うことが多い。
方や古橋廣之進記念浜松市総合水泳場じゃが、価格がちいと高いのと、脱衣室から浴室inまでの正式なルーティンが不明なので不安を覚えるのが難点じゃが、しおさい竜洋よりは高級感があり比較的空いておることが魅力じゃ。
そんなことを基準にして、その日の気分と財布の中身で決めればいいじゃろう。



温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
1.5
風情ポイント
1.5
やぎさんポイント
0.0
入浴料
770
温泉コスパ
0.4

2022年2月11日金曜日

古橋廣之進記念浜松市総合水泳場(1) 風呂に行き着くまで編

水泳するか、それともしないかと云われたら絶対しない。
だけど本日ワシは古橋廣之進記念浜松市総合水泳場(愛称ToBiO:静岡県浜松市西区篠原町23982-1:¥770:9:00〜21:00:053-489-5463)に行ってきた。
なんでかと云うと、そこに風呂があるからじゃ。
ひょんとしたことからここに風呂があると知った以上は行くしかない。
たたっとる(静岡の方言で「建っている」の意)場所はタマネギで有名な篠原というあたりじゃが現場にタマネギ感は一切ない。
料金は770円というちいと強気な設定じゃけども、これはプール若しくはジムとのワンセット価格であるからじゃ。
というか寧ろ、プールやジムがメインであって風呂が付属品と考えた場合、決して高くはないかもしれん。
ちなみにこの風呂を沸かすために使っとるのは、近隣にたたっとる浜松市西部清掃のゴミ焼却を熱源としとると聞いたことがある。

現場について駐車場に入ろうとすると警備員が立っており(この場合は「たたっとる」は使わん)、ぴかりぴかりと赤く光る棒を振り下ろしてワシの進入を阻んだ。
窓を開けて何だと訊くと「どのようなご用向きですか」。
ワシは狼狽えた。
さて、どう答えるか。
「ああ、いつものように体を鍛えるためにジムに行くんです」

ありえん。

「ああ、いつものようにひと泳ぎするためにプールに行くんです」

ありえん。

結果としてワシは、
「ちょっとジムでやってからから風呂に入ろうと思って来ました」
と答えた(何をやるんだ?)。
すると警備員のおっさんはワシに、
「ああ、風呂ですね。どうぞ」
その時おっさんはうっすらと笑ったようにみえた。
やあ、見透かされたようじゃ。
駐車場は結構一杯でそれなりに繁盛しておる様子。
ご時世がご時世だけに混んどるのは嫌じゃなあと思いながら立派な建屋に入ったが、中は案外閑散としとる。
皆すでにプールやジムに行って体を鍛えとるんじゃろう。
若しくは風呂に行っとるのか。
券売機に770円を投入してボタンを押そうとすると、ジムとプールのボタンがある。
どっちかを選ばねばならん。

むう…

しかしワシは先程警備員のおっさんに「ワシはジムに行く」と宣言しておる。
それとの一貫性及び整合性を担保するためには、ここは一発「ジム」のボタンを押さねばならん。
間違えて押してはならんと思うとワシは少しく緊張した。
ボタンを押すとプラスティック製のカードがカランと出てきた。
そこには「プール」と書いてある。

むう…

どうやら緊張のあまり押すボタンを間違えたようじゃ。
が、まあどっちにも用はないので別に構わぬ。
しかしプラスティックのカード?

むう…

ワシはこのプラスティックのカードをどうすればいいかわからず立ち尽くした。
このような場合、先に行く人の真似をすればいいのじゃが、不幸にして誰もおらん。
ワシはさもこの場所に慣れた人のような雰囲気を無理矢理醸し出しつつ、併設されとる「日本水泳の歴史資料館」の辺りをぶらりとしたり(中に入らないのが常連っぽい挙動のように思えた)、入口近くにあるレストランのメニュー看板を常連っぽい雰囲気で眺めたりしとると(案外安くて美味そうじゃった)、1人のジジイが券売機に金を投入すべく近づくのが見えた。
ワシは素早くレストランの看板から離れ、そのジジイの挙動を密かに観察した。
ジジイは券売機から出てきたカードを新幹線改札機のような機械に翳した。
するとその改札機の棒のような板のようなモノがカパッと開き、ジジイは中に入っていった。
ワシもジジイに倣い、カードを翳してぱかりと開け中に入った。
そのままズカズカ中に入ろうとしたが、先行するジジイを見ると改札機先に引かれた警戒色の線で靴を脱ぎ靴下の状態で歩いていく。
危なかった。
ジジイがおらんかったら土足で踏み入る所じゃった。
ワシはさも慣れた雰囲気でサクッと靴を脱ぎ、下駄箱に入れた。
しかしその僅かな間にジジイは姿を消しており、ワシは一人残された。
なんてことだ!
おいジジイ!ワシはこの先どうすればいい?

© Hamamatsu Green Wave Co.,Ltd.
All Rights Reserved.

ワシは今この絵ののあたりに立っとるが(この場合は「たたっとる」は使わん)、そこにはなんていうんじゃろ、入口が2つある。
場所が場所だけに写真を撮るのは叶わなんかったから説明がむつかしいんじゃが何じゃろ、選手専用口とパンピー口というか、そんな感じで分かれとる。
風呂はとにかくその先にあるように思えるが自信はない。
もしかしてプールしかないかもしれん。
わからん。
よくわからん。
ワシは選手ではないのでパンピーの方と思われる方に不安を抱きながら進むと、脱衣室というよりはロッカールームと表現するのがふさわしい場所に出た。
そして残念な事に誰もおらん。
先達がおらん。
あかん。
とても不安な気持ちになった。
この先プールがあるかもしれんと考えると、この部屋で全裸となっていいのかどうなのかがわからず本当に不安じゃ。
奥にある引き戸を見ると「風呂から出るときにはよく体を拭いてください」というようなことが書いてある。
まあこの先に風呂があるのは確実じゃろう。
脱衣前にその引き戸を開けてみると、そこは風呂場の前室のようなスペースになっており、正面は風呂場に入れるようになっておって右手に行くとどうやらプールに行ける様子じゃ。
で、その前室には全裸のデブジジイが体を拭いており、その横には水着をつけた鍛えた体の若い衆がおる。

むう…

カオスじゃ。
本当にどうすればいいんじゃここは。
脱衣室で脱ぐのか前室で脱ぐのか。
脱衣室ではパンツまでに留めておいて前室で本格的に全裸になればよいのか。
はたまた前室には着衣のままで入ればよいのか。
どうすればいいんじゃい。
ワシは可成り悩んだ末にロッカールーム風脱衣室で全裸にはなったが、腰にタオルを巻いて前室に入った。

今回はここで一旦終わるよ。

2021年7月10日土曜日

道の駅 潮見坂の足湯(1)

道の駅 潮見坂(静岡県湖西市白須賀1896-2:無料:5月〜10月10:00〜17:00・11月〜4月10:00〜16:00)は国1バイパスにあって、海の眺めがいいちょっとした高台に建っとる。
地元産の野菜や海苔などの特産品も贖っとるし、美味しい食物を出してくれるレストランもある。
駐車場軒下にはたくさんつばめの巣があって、子供つばめが巣の中で仲良く並んで親が運んでくる餌を待って口を大きく開けておる様を見とるだけで楽しい。
このように中々いいところじゃと思うが、ワシがここに来るのはそれらが目的ではなく、道の駅のすぐ横に居るやぎさんたちに会いに来るためであることが殆どじゃ。


今日もそこにいる茶やぎさん、くろやぎさん、しろやぎさん、カフェオレやぎさんに草を食べさせてそのまま帰ろうとしたんじゃが、少し待て。
確か道の駅には足湯があるが入ったことがない。
おそらく武漢ウイルスのせいじゃろう、長らく閉鎖されとった。
今はどうなっておるんじゃろう。
気になってちょいと覗いてみたら、こりゃいい。
やっておった。
ワシは基本的にはこのブログでの温泉関係ポストには写真を載せんことにしとるが、ここの足湯は秘湯でもなんでも無いし、多くの人が利用しとるし、ちょっと探せばわんさか写真が湧いてくるはずなので今回は載せることにする。

左上を走っとるのは国1バイパス
更にその先は太平洋
© ill-health(ruephas) 2021

このような感じになっておって、海を見ながら足湯を愉しめる。
構造的にいいなと思ったのは、見ての通り浴槽縁の土台に据えられとる座面が浮いておることじゃ。
多くの足湯ではこのようになっておらんので、マナー知らずの足湯客が出るときに縁の部分をベタベタに濡らして仕舞い、次に入ろうとする客が座れなくて難渋する事がある。
ここはそのような心配がないのがいいところじゃ。

舘山寺温泉にある足湯(水神の松)
右側の木の部分に座り
石の部分からから出るのがマナーじゃが
座面から出る人が多いため
座面が濡れてしまう
© ill-health(ruephas) 2021 / 2018 

ワシが行った時はレストランのテラス席はほぼ満席じゃったが足湯の方は空いておって、カップル風の2人程しかおらんかった
クルマの車外温度計によれば今日の気温は33℃。
今年一番の暑さじゃったから、皆敬遠しとったのかも知れん。
しかし足湯を使いながらアイスクリームとか冷たいお茶とか、またドライバーでなければビールなどを飲めば気持ちがいいのにと思う。
ワシはクルマで来ておるから当然ビールは飲めんかったが。
早速ワシはカバンからタオルを取り出し靴を脱ぎ、靴下も脱ぎ、ジーンズの裾を絡げて脚をお湯につけた。

うむ、なかなかいいかも知れん。
足湯浴槽の前には、

多分冬場に掲示されたのじゃろうと思われる
© ill-health(ruephas) 2021

というような掲示もなされておるが、まあまあ快適な温度じゃと思う。
かなり前に行った伊豆の峰温泉大噴湯公園(静岡県河津町峰446-1:無料:9:00〜16:00:定休火金:駐車場は河津桜まつり等イベント時を除き無料で10台分あり)の足湯は篦棒に熱くて、湯船から脚を引き抜くと浸かっていたところまでが真っ赤になっておったが、ここはそんなことはない。

熱めの足湯に浸かった結果、浸かった部分が赤色化した例
右脚の黒いシミは数年前にいぬさんにがぶりとやられた痕
© ill-health(ruephas) 2021 / 2018

今では機械仕掛けな峰温泉噴出泉
ここについてはブログに書いとらん
さらに肝心の足湯の写真も取り忘れておる
© ill-health(ruephas) 2021 / 2016

脚だけなので大体の温度もわからんが、熱くもなくぬるくもなく誠に適当な温度で長いこと入っておられる。
足湯に浸かりながら道路を眺めておると、いつもの癖というか趣味というかをしたくなってきた。
ワシは目の前を走り去る乗り物、クルマ・船・電車などに乗っている人に向けて手を振る趣味がある。
多くの人はそんなワシを無視するんじゃが、中には手を振り返してくれる酔狂な人もおり、そんな人に出会うとワシは非常に嬉しい。
足湯から国1バイパスまでの距離感はこんな感じじゃ。

国1バイパスも太平洋も至近距離
© ill-health(ruephas) 2021

このような感じで、写真ではちょいとわかりにくいが実際にはクルマの助手席側の人の表情を何とか判別できる程度であり、云うまでもなく手を振ってくれれば明確にわかる距離感じゃ。
ワシは飽きもせずバイパスを走り去る何百台というクルマに向かって両手を大きく振っておったが、暫くすると白いプリウスの助手席に乗る若い女性が手を振り返してくれた。
よし、いいぞ。
成果がゼロというときも決して珍しくない中で、これは中々幸先がいい。
気を良くしたワシは更に力を込めて手を振り続けたが、今度はオレンジ色のエッセの助手席に乗ったやはり若い女性が窓を開けて大きく手を振り返してくれたのには、流石のワシも感動を禁じ得ず、思わず涙が滲み出てきた次第じゃ。
足湯は言うまでもなく開かれた空間の中にあるので、このような愉しみ方も出来る訳じゃ。
とは云っても、普通の人はこんな事せんじゃろうけど、ワシにとっては面白い遊びなんじゃ。
そんなことをやりつつワシは暫く足湯を使い、満足して脚を出した。
足湯に浸かるたび不思議に思うのは、出たあとさっきまで湯に浸かった脚の部分が軽やかになるというかさっぱりとしとるというか、そんな感じになる。
今回もそのような感覚になった。

あと、この足湯のすぐ隣には冒頭書いたとおりやぎさんが4匹おる。
従って文末の「温泉銭湯コスパ算出表」の「やぎさんポイント」は、やぎさん4頭 ✕ 5ポイント = 20ポイント、と相当な高ポイントを獲得しておるんじゃが、如何せんタダで利用できるもんじゃからコスパが出せん。[1]

兎に角誠に残念じゃ。



温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
1.0
風情ポイント
1.5
やぎさんポイント
20.0
入浴料
0
温泉コスパ
∞ [1]

[1]
ゼロ除算(今回の例で書けば「(1 + 1.5 + 20.0)÷ 0円」のように「ある数をゼロで割ること」)については、現在では「数式の定義が出来ないので計算も出来ない」とされているそうです。
10升の日本酒を5人で分けたら1人何升貰える? ⇨ 1人2升
10升の日本酒を0人で分けたら1人何升貰える? ⇨ そもそも貰える人がいない
というのが一番わかり易い説明だとされています。
Excelなんかですと、このような数式に対しては「#div/0」とエラー表示されて処理できません。
ただかつて「ゼロ除算の結果=無限大∞」と誤って理解されていた時期(若しくは人)があったそうで、私のような素人から云わせると、実はなんとなくこっちのほうが感覚的には一番しっくり来る。
つまり、入浴料ゼロの場合「そのコスパは無限大∞」「Priceless」みたいなイメージですね。
従って今回よりはその感覚を優先させ、これまで「#div/0」(division by 0)と無機質に表記してたのを、今回より「∞」に変えることにしました。
このほうがロマンがあります。

2021年6月19日土曜日

しおさい竜洋(4)

安くて楽しめる温泉銭湯が身近にあるのは幸せなことなんじゃが、ワシの自宅近辺には残念ながら存在しない。
ワシにとって一番いいのは、歩いていける距離に安くていい温泉銭湯がある状況じゃと考えておる。
休みの午後、石鹸とタオルを持って歩いて温泉銭湯に行き、ゆっくり入って帰りに居酒屋に寄り、焼き鳥をアテにビールとお酒を飲んで帰って早めに寝る。
嗚呼、そんな昭和な生活がしたい。
しかし現実は厳しい。
当然ながら身近にそんなものは無い。
まあただ、お酒と温泉銭湯のうち温泉を諦めてクルマを使う前提となれば多少は状況が違ってくる。
安くてまあまあな銭湯で一番近いのはみよし湯(静岡県浜松市中区曳馬6-5-30:053-471-3844:¥350:15:00〜20:00:駐車場少ないがあります)ですが、最近行けてない。
もう一つ気に入ってるのが、しおさい竜洋(静岡県磐田市駒場6866-10:¥360:割引回数券有り:10時~21時:最終入場20時30分:定休毎週木曜日:7/21~8/31と年末年始は営業)じゃ。
恐らくは元々竜洋町(現磐田市)設立の公的な施設で、指定管理者が運営しておる。
じゃからスーパー銭湯のような雰囲気は可成り薄く、落ち着いた感じ。
料金も安い。
従ってワシは時々出かける。
ただし、この良さげな施設にも結構大きな弱点がある。
隣にオートキャンプ場があるということじゃ。
そこには大量の浮かれた者共が楽ちんキャンプをしており、時にして大量に入浴しておる時があるのが要警戒ポイント。
浴室内でも浮かれ続けており、全くたまったものではない。
しかし本日は雨で、腰抜け腑抜けなオートキャンパー共はあまり来ておらんじゃろうと踏んだ。
行ってみると、駐車場は7割方程度。
向かいにあるバカ蝟集場(つまりオートキャンプ場)の混み具合は高い生け垣に阻まれて良くはわからん。
建物に入り検温消毒を済ませ、券売機にお金を投入し券をおばちゃんに渡し、脱いだ靴を下駄箱に入れようとしたらいつものところに下駄箱がない。
「あれ、下駄箱の場所変わったんですか」
とおばちゃんに聞いたら、
「そうなんですよ。4月から模様替えしまして」
「へえ、そうなんですね」
「はあい。4月から運営会社が変わってねえ」
「ふうん」
運営会社が変わったら下駄箱のレイアウトが変わるというのもよくわからんのじゃが、調べてみたら、以前は竜洋環境創造という会社が指定管理者じゃったのが、今は遠鉄アシストという会社に変わっておった[1]
運営会社が変わっても、料金と浴室浴槽の様子が変わらなければワシとしてはどうでも良い。
早速浴室に入ると、当然何も変わっておらん。
そして警戒しておった浮かれたオートキャンパーは皆無で、入浴客はワシ以外全員おじいやんばかり。
どなたも地元民と思われる。
云ってみればワシ自身も既に初老じゃもんじゃから、浴室内は全員老人認定で宜しかろう。
良かった。

ここはかかり湯が無いのでシャワーをしっかり浴びてメインの大浴槽じゃ。
因みにここは、この浴槽と露天風呂はそれぞれ異なる人工温泉にしとる。
内風呂のは医療部外品の天然光明石、露天は恵那ラジウム鉱砂を使った人工温泉。
一つの施設で2つの人工温泉が用意されとるのはなかなか珍しいかもしれん。
何となくとろっとした泉質に感じる。
浴槽内にはステンレスのベンチが沈められておるので腰湯に最適じゃし、ベンチを使わず直接浴槽の底にお尻をつけても、水面が顎にかかるかどうかという絶妙の深さじゃ。
温度は40℃前後で、ワシの場合じゃとやや熱めで10分程入ると汗がじゃんじゃん出てくる感じで、もしかして普通の人なら「ぬるいなあ」と思うかもしれん。
汗がじゃんじゃん出てきたら、水風呂に入るか若しくは露天風呂エリアに出てベンチに腰掛けて冷気に当たれば宜しい。
暑がりのワシにとってはこの環境があるかどうかがポイントで、特に本日は小雨模様で外気温は20℃とひんやりしとる。
露天エリアには大きな傘がささっとって、その下にプラ製の椅子が置いてある。
雨にあたることなく座って体を冷やすことが出来る。
これは大変に宜しい。
内湯に入って、外に出て体を冷ましてということを何回か繰り返して満足し、Radikoで阪神巨人戦を聴きながら帰宅の途についた。

で、帰宅後の今、ラジオの続きを聴きながら、そしてカルビーのプロ野球チップスをつまみにビールを呑みながらこれを書いとる。
どうじゃろうか。
冒頭書いた、
休みの午後、石鹸とタオルを持って歩いて温泉銭湯に行き、ゆっくり入って帰りに居酒屋に寄り、焼き鳥をアテにビールとお酒を飲んで帰って早めに寝る。
とまあまあ同じと云えるじゃろう。
まあこれでいいじゃろう。



温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
2.0
風情ポイント
1.0
やぎさんポイント
0.0
入浴料
360
温泉コスパ
0.8

2019年11月3日日曜日

千人風呂(1)

豊橋に千人風呂(せんにんぶろ:愛知県豊橋市新栄町南小向93:0532-32-1126:電話番号いいふろじゃよ:¥440:12:00〜23:00)なる銭湯があるのは知っとった。
今まで行ったことはなかったが、最近愛知県方面の温泉銭湯を目指しとる流れに乗って本日行ってみた。
千人風呂と云えば伊豆は下田の金谷温泉が有名じゃが、他にもあったような気がする。
調べてみると下田の千人風呂の他に、
などが見つかる。
変わったところでは、長野県松本市に本社を構えるルピナ中部工業㈱という会社が東日本大震災当時、被災地に簡易入浴設備を無償提供し、それが千人風呂と呼ばれていた例もある。
まあ最後のものは除き何れの千人風呂も可成り有名なものじゃが、ワシが目指す豊橋の千人風呂はそのような有名で格調高いところではなく、気軽かつ安価に楽しめる銭湯じゃ。
ワシに似合いじゃろうと思う。

現地に着いて建物を見ると可成り大きなモノじゃった。
しかし、築後結構な時間が経過しとるのもわかる。
まあまあ古びておる。
中に入ってみると雑然感があり、しかしそれはワシにとっては不快なものではない。
券売機にお金を投入し大人440円のボタンを押すと、長年の仕様により角が丸くなった赤いプラスティックの札がからんと出てきた。
紙に印刷したものではない。
中々風情に溢れとる。
それを手にとってフロントに立っとるおばちゃんに渡して階段を上り浴室に向かう。
あ、そうだ。
きちんと確認はしとらんが、多分エレベータはないと思う。
2階に上がると広い脱衣室があり、コインリターン式のロッカーが充分な数設置されとる。
壁際にあるカウンターのような部分を見ると、有料のドライヤーが置いてある。
料金といい有料ドライヤーといい、可成り「昔ながらの銭湯」ライクな雰囲気が濃く感じられるお風呂じゃ。
浴室に行くには更に階段を登る必要があり、上りきった左側にある引き戸が浴室入り口になっとる。
引き戸をガラリと開いて中に入ると、これは広い!
天井はとても高くて開放感がある。
掛り湯もちゃんとできる。
浴槽はえっと幾つじゃったかな。
高温湯・変わり湯・ジェット浴槽・バイブラ浴槽・静止湯・電気浴槽があり、その他に打たせ湯(誰も使っとらんかったから、もしかして故障しとったかもしれん)とボディシャワーもある。
非常に充実したバラエティ豊かな浴槽構成じゃ。
洗い場を見やればこれまた街の銭湯チックな感じであり、すなわち固定式のシャワー(ホースがなくて直接壁にシャワーヘッドが付いとるタイプ)と、お湯と水が別々になっとるカラン。
加えて書くと、浴室内には石鹸シャンプー類は一切置かれておらん。
うむ。
つまり要するにここは「巨大な銭湯」じゃ。
所謂「スーパー銭湯」とは断じて異なる。
街にある昔ながらの銭湯がそのコンセプトのまま巨大化したものと理解するが宜しかろう。[1]
まずは体を持参の石鹸で清め、最初に入ったのが丸い形状をした浴槽じゃ。
かなり深い浴槽なんじゃけど、腰掛けるにちょうどよい段が設えられておる。
しかもその段が何と表現すればいいんじゃろうか、お尻側がやや低くなっており文字通り非常に「座りがいい」設計になっとる。
そのように座っても肩までお湯が来るベストの浴槽形状じゃ。
しかもお湯の温度が極めてワシ向き、つまりぬるい。
これはいい、いいぞ。
この浴槽はジェット浴槽だったんじゃが、実は入るまでそれとはわからなんだ。
単なる静止湯と思って入ったら、腰のあたりにある穴から弱〜くお湯が出ており、それが腰にあたって気持ちが良い。
如何にも腰回りのインナーマッスルに効きそうな微弱で優しい水流じゃ。
これならば良しじゃ。
最初に入ったその浴槽がこのように非常にいい出来であったため、ワシはゆったりゆっくり入っておった。

入っとって気づいたんじゃが、お湯がじゃんじゃん浴槽の縁からオーバーフローしとる。
この銭湯は当然水道局源泉の循環浴槽である筈じゃから、通常であらばオーバーフローなんかせんはずじゃ。
これは贅沢、しかし勿体ないなぁありえんなぁと思い浴槽をよく観察してみると、溢れたお湯は浴槽の縁の外側にぐるりと回された溝に流れ落ちてそれを回収し浄化し循環させとるようじゃ。
これはいい。
何故ならば、髪の毛や体の汚れは大抵の場合お湯の表面に浮く。
多くの温泉銭湯ではお湯を上から流し込んで浴槽の中から回収するから、お湯に浮いたそのような髪の毛や汚れが結構長くプカプカしとるケースが多い。
ここ千人風呂では浴槽の中にお湯を出して、それをオーバーフローさせて浄化し再利用しとるから、水面に汚れが少ないわけじゃ。

だめだ、このまま書き綴るならば意味なくダラダラとした長文になってしまう。
まだまだ書きたいことは多い。
今書いた浴槽があるところから更に階段を登ると露天風呂もあるし、ドライサウナと塩サウナもある。
それも書きたいし、それ以外のことも書きたい。

続きは次回、この千人風呂に再訪した際に書くことにしよう。

[1]
ただし、愛知県公衆浴場生活衛生同業組合(あいち銭湯)のサイトにはここ千人風呂の記載はないです。



温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
1.5
風情ポイント
1.5
やぎさんポイント
0.0
入浴料
440
温泉コスパ
0.7

2019年10月27日日曜日

ナツメ別館(1)

先週Google Mapで発見したナツメ別館(愛知県豊橋市石巻町字南山93-7:0532-88-0111:¥500:11:00〜18:00:日帰り入浴は土日祝のみ:タオル貸出は無料♪)に早速行ってみた。
石巻と云うとワシにとっては大好きなMauiの行き帰りに通るとか、あとはこの辺りには幾つか山神社があるんで参拝しに来るとか、その程度の関わりしかない。
まあ特に観光的要素もないし豊橋や浜松のベッドタウンという立ち位置でもない。
なにもない。
こんな石巻にまさか(多分)穴場っぽいのみ可旅館があるとは、どういうことじゃろうと不思議に思っとった。
実際に行けば何かわかるかもしれん。

自宅からは至近距離と云って良く、時間にして40分程度じゃ。
本坂トンネルを抜け、例の難読地名である嵩山(すせ)を通り過ぎるとすぐに石巻じゃ。



カーナビの御神託に従い指定された交差点を山の方に向かって曲がり登っていく。
暫く進むと石巻山頂上近くにある公共駐車場に到着し、そのすぐ横がナツメ別館じゃった。
玄関を開けて中に入ると、ワシと同じ位と思われる年齢の男子がカウンターの中に立っており、その人に「風呂に入りに来た」旨を伝えると、頗る元気がよくデカい声で、
「はあい。どうぞお入りください」
と返事をしてくれた。
ワシは先週その声を電話で聞いて勝手に爺様じゃと思いこんでいた。
ほれ、畑とか田圃とかで野良仕事しとる爺様は声が大きいじゃろう。
そんなイメージでの勝手な思い込みじゃった。
しかして実際には中年のおっさんでありました。
お詫びして訂正いたします。
お金を払うと、
「そこにタオルがあるんで持っていって使ってください。使い終わったら脱衣室にあるカゴに返してくださいね」
と云われた。
ハンドタオルも無料で貸してくれるようじゃ。
云われたとおりにタオルを借り受け、云われたとおりに階下に降りると浴室があった。
そこにはこのような掲示がある。
因みにこのブログでは通常温泉銭湯の写真は載せんが、今回は何枚か写真を掲載する。

© ill-health(ruephas) 2019
カレンダーの裏側に「石巻山の湧水を大切に利用して下さい」と書いてある。
公式WebSiteには、
山から湧き出る天然水を使用した味わい 深い料理と、滑らかな鉱泉の露天風呂を御満喫下さい。
とあるが、実際には鉱泉ではなく山の湧水であるようじゃ。
探してみたが温泉分析表の類の掲示はなかったので、ここは多分温泉ではない。
しかし、温泉(鉱泉)でなくともワシは別に構わん。
そりゃ温泉のほうが嬉しいが、それは気に入る気に入らんを決める決定的な要因ではない。
寧ろ、多分山の湧水を沸かした風呂に入るのは初めてじゃから期待は高まる感じじゃ。

脱衣室に入ると、外湯の方でしきりに声がする。
見ると子供1人と大人4人が仲良く風呂に入っとる。
爺様1人と比較的若い3人とお子さんじゃ。
じゃからワシはまず、誰も入っとらん内湯に入った。
細長い長方形の浴槽で結構深い。
浴槽の底までお尻を下ろすと、お湯が口まで達する程度の深さじゃ。
浴槽は大理石で設えてある。
浴槽の窓は可成り大きくFixではなく開け放つことが出来るので、ワシは他に客がいないことを幸い、全部開け放った。
この宿は石巻山の山上に建っとるので、窓を開けると誠に気持ちいい空気が流れ込んでくる。
中々良い風情じゃと思う。
湯温はワシにとっていい具合に低めであり、いつまでも入っておられる感じじゃ。
浴室壁面の一部は岩になっておりよく見ると上の方に蛇口のようなものがあった。
恐らく嘗てはその蛇口からお湯若しくはお水が流れ出て雰囲気を醸し出しておったものと思われる。
お湯は何だろ、所謂「きしきし感」が全く無くてまろやかであり、これは恐らく山の湧水の為せる技じゃろうと思う。
いい気分で暫く内湯に入っとると、外湯に入っとった先客が出ていったためワシは早速外湯に移動した。
内湯も素晴らしい湯加減であり、内湯同様にやや深めの木で出来た浴槽じゃった。
ワシにとってやや残念じゃったのはバイブラが装備されていたことじゃ。
ブクブクという音が折角の自然の静寂を壊してしまっておる。
これさえなければ最高じゃと一旦は思った。

とは云っても石巻山の自然を眺めながら入る外湯は非常に気持ちがよいものじゃ。
ウトウトしながら結構長い時間お湯に浸かっとったら、新たな客人が入ってきてそれも爺様ではなくて中年のおっさんであった。
ワシの経験的にはこの手のお風呂には爺様が好んでやってくる事が多いのじゃけど、ここはそうではないようじゃ。
何でかなあと考えとったがこれは恐らくこの石巻山が低山登山の場所になっとるからじゃと思いついた。
石巻山でググると登山ハイキング関係のサイトが大量にヒットする。
恐らく、そのような登山ハイキング客がこのナツメ別館日帰り入浴客となっておるのじゃろう。
となると、外湯のバイブラもまあ理由のあることとなる。
山歩きで疲れた足腰をバイブラでマッサージすればこれは気持ちのいいものじゃろうと思うから。
じゃからここに関してのみは、バイブラは許す次第じゃ。

兎にも角にも自宅から適当な距離にあるなかなかいい入浴場所を見つけた。
気軽に行けるし安いし雰囲気はいいし、今後しばしば使わせていただこうと思っとる。

玄関先にあるナツメ別館の営業案内
館内には「喫茶ロールストーン」がある
そのネーミングセンスはブリジストン級じゃろう
五平餅は予約が必要らしい
© ill-health(ruephas) 2019



温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
1.5
風情ポイント
2.0
やぎさんポイント
0.0
入浴料
500
温泉コスパ
0.7

2019年9月1日日曜日

国民宿舎奥浜名湖(4)

案外結構行っているのに2012年以降書いとらんかった。
すまんかった国民宿舎奥浜名湖(静岡県浜松市北区細江町気賀1023-1:053-522-1115:¥510:11:00〜20:00)。
今日は浜北方面の大山くん関連物件2社に参拝(別途書きます)し終えた時点でまだ時間的余裕があったもんじゃから、近隣にあって気軽に入浴できる場所のひとつであるここに行ったわけじゃ。
行ってみると、宿舎の外にこのような幟旗が立っておった。

特製の幟旗
高そうじゃなあ
© ill-health(ruephas) 2019
旗がまくれとって読みにくいが「サイクリスト応援キャンペ…」「サイクリスト入浴…」という文字までは読み取れる。
どうやらサイクリストさんが入浴した場合に入浴料が割引になったり、或いはビワイチのサポート宿舎などがよくやっている「ドリンクボトル1本分のおいしい水サービス」とかそのようなキャンペーンをやっとるのじゃろうか。
宿舎入り口の自動ドアまで行くと、きちんと書いたポスターが貼られとった。

ふむふむなるほど成程
© ill-health(ruephas) 2019
ここまで自転車でこれば、素晴らしい借景を望める大浴場に半額引きで入れるよ、と。
そのようなキャンペーンのようじゃ。
うむうむなかなかいいサービスじゃ。
自動ドアを入って風除室の右っかわを見ると、

暗い画像ですまんのう
古いiPhoneで逆光写真を
上手く撮る方法を誰か教えてくれろ
© ill-health(ruephas) 2019
これが掲げられとるということは、仏式エアポンプは勿論の事、簡単な工具も用意されとる筈でなかなかうれしい話じゃ。
但し、但しじゃ。
これを見てくれろ。

Google Mapのキャプチャ
著作権表示をしようと思うんじゃが地図の下に書かれておるのは
「地図データ © 2019 日本」
日本が著作権保有しとるらしい
太っ腹じゃあ、流石Googleじゃあ
これだけ見ると広い公園を巻くようなフラットな道をしゃ〜っと快適に走れるというようなイメージを抱くことじゃろう。
しかし実際はこのような惨状じゃ。

一応念の為書いとくんじゃがね
「地図データ © 2019 日本」
さっきの地図の勾配を示した図じゃ。
1.2kmで86m登ることになっとる。
これは分度器的な「角度」で云うと平均「4.1°」。
道路などでよく見る「%」表示で云うと平均「7.2%」。
これがどんくらい厳しいものかと云うと、ぐぬぬぬ、皆さんに具体的に説明できる材料を持ち合わせておらん。
まあまあ多くの人が結構キツいと思える勾配じゃ。
出来るならば人生でおいてこの坂を自転車で登らなくていいのであればそれはそれで素晴らしいと思える程度の坂じゃ。
因みにわしの場合は、数年前に当にこの道を登って更にかなり先まで登って三ヶ日まで抜けた結果、あっさり膝を壊した。
そう考えると、この幟旗はワシに云わせりゃアントニオ猪木のあの台詞じゃ。
「いついかなる時も誰の挑戦も受ける」
これじゃ。
ワシに挑戦して勝てば、入浴料が半額引きになる。
これじゃ。

我こそと思うサイクリストよ。
平均7.2%の坂を僅か1kmちょっと走るだけで、な、なんと!
あの素晴らしい眺望で有名なあの国民宿舎奥浜名湖の大浴場に半額引きの僅か250円で入れる。
広くて涼しいロビーで疲れた体を休めるもよし、もし時間が合えば三ヶ日牛の素敵なランチも試すことが出来る。
ソフトクリームは美味しくて値段は300円。
実際美味い。
近日、三ヶ日のオレンジロードはオートバイからロードバイクのヒルクライマーが好んで走る聖地となっとる状況じゃから、そのような人は是非ここ国民宿舎奥浜名湖を上手いこと利用すれば宜しいじゃろう。

因みにこのブログで、タイトルを入浴施設名にしたポストで入浴の際の感想とか入浴関係そのものを一切書かんかったのは今回が初めてじゃ。
まあ偶にはこのような仕儀でも構うまいよ。

最後にこの画像。

静岡県浜松市北区細江町での暖簾の例
© ill-health(ruephas) 2019
この浴場にかかっとった暖簾じゃ。
一方、

愛知県新城市での暖簾の例
© ill-health(ruephas) 2019
これは先日、松風苑のポストで紹介した暖簾じゃ。
流行っとるんじゃろうか?

温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
1.0
風情ポイント
1.5
やぎさんポイント
0.0
入浴料
510
温泉コスパ
0.5

2019年8月15日木曜日

風の湯(1)

先月、8月に入ったら奄美に行くことが急に決まった。
奄美には仕事・プライベートで何回か行ったことがあり、あれは何年前になるんじゃろうか、ネイティブシー奄美(鹿児島県大島郡龍郷町芦徳835:0997-62-2385)というホテルに数日滞在したことは特に素晴らしい記憶として残っておる。
今回は奄美に居る知り合いを訪ねて行き、他の時間はテキトーにぼーっとするという特に内容がない旅じゃ。
出発日は2019年8月15日という、当に民族大移動中ど真ん中の時期。
以前にも書いたことがあるかも知れんが、ワシは飛行機がダイキライ、というか大変な恐怖感を覚えておってできれば乗りたくないと思っとる。
且つ、人混みがダイキライであり、黄金週間やお盆、年末年始などには絶対に出歩かないことにしとる。
今回はこの2つの悪条件がピタリと重なり合っており、気分としては楽しみであり、恐くもありというものじゃったが、結果としてその時期日本を直撃した台風11号により搭乗予定の飛行機が欠航。
自宅からセントレアの往復のみというバカンスに相成った。
ちなみに8月15日にセントレアから出発予定のANA便はすべて欠航で、JALも同様じゃったと思う。

ANA357鹿児島行きが登場予定じゃったフライト
ワシのを含めて軒並み欠航
© ill-health(ruephas) 2019
飛行機が飛ばねば奄美に行くこともままならんわけじゃから帰るしかないんじゃが、まあただなんもせずにただただ帰るのもつまらんし何となく悔しくもあるんで、前から気になっとった風呂に一つ入ってみることにした。

それは風の湯(ふーのゆ:愛知県常滑市セントレア1-1 中部国際空港4Fちょうちん横丁:0569-38-7070:8:00~22:00:¥1,030)という風呂で、空港内にある。
空港内に風呂があるというのは結構珍しいと思う。
空港開設後暫くしてからオープンしたような記憶じゃが違うかも知れん。
この風呂についてはかなり以前にニュースかなにかで見かけたんじゃけど、もう物凄い混みっぷりであり入浴待ちが何時間、中に入っても芋洗い状況というものじゃったから「絶対行くか」と思っとった。
しかし今回は幸か不幸か、アタリマエの事ではあるが空港内にあまり客がおらん。
飛行機のランディングやテイクオフの様子を見ながらひとっ風呂浴びれるという珍しい風呂じゃから入浴客はおるじゃろうが少なくとも芋洗い状態ではないじゃろうとあたりを付けて、空港4階にある風の湯に行ってみた。
暖簾を潜って券売機で入浴券を購入した。
これが購入した入浴券じゃ。

大人女性じゃ
まいったか!
© ill-health(ruephas) 2019
特に他意はない。
ただただ間違って買ったものじゃ。
「大人女性」を買ったならば従業員が女湯に案内してくれるのではないかなる期待をしとったわけでは絶対にない。
絶対にな。
なお、券売機における男女問題についてはこちらもご参照めされい。

浴室に入ってみると驚いたことに誰もおらん。
多少の客はおるじゃろうと思っとったが誰もおらん。
これまでここに入浴した客は何千人何万人にもなるじゃろうが、自分以外に客が誰もおらんということはかなりレアじゃろう。
これはいい体験をした。
浴槽構成は大きなメイン浴槽、ジャグジー浴槽、ジェット浴槽、ドライサウナ、水風呂という具合。
外湯はないがウッドデッキがあって、椅子に座ったりしながら飛行機を眺められる。
本日はただだだっ広いスペースが見えるだけじゃけど。
泉質は水道局源泉じゃから感動もクソもない。
そこには期待しとらんかったが、塩素臭が立ちすぎていたことが残念ポイントといえるじゃろう。

メイン浴槽には何か黄色いものが大量に浮かんどる。
何かと思って近づいてみると大小のアヒルがぷかぷか浮いとる。
もちろんおもちゃのアヒルじゃ。
兎に角篦棒に大量のアヒルじゃ。
何じゃろうかと思ったが、これは8月末までの限定イベントで浮いとるアヒルは全部で何と2000羽。
しかも、この中に1羽だけ「眉毛アヒル」が紛れ込んでおり、それを見つけたならば手に握ってフロントまで行って見せるとソフトドリンクが貰えるということが壁に浴槽内の張り出されとった。
ワシは俄に色めき立った。
繰り返しになるが客はワシ一人。
誰の目も気にすることなく、眉毛アヒルの発見に集中することが出来る。
兎に角片っ端からアヒルをチェックし始めた。
案外簡単に見つかるのではとの期待もあったが、見ても見てもいくつ見てもいっかな見つからん。
しかし何とか見つけて写真を撮り、ソフトドリンクをタダで貰いたい。
仕事では絶対に見られない集中力と継続力を持って本当に粘り強く確認作業を続ける。
どうじゃろうか、開始後約30分経過した時点でひっくり返った状態で浮かんでおった小さなアヒルを見てみたら、何と!
そのアヒルには眉毛が書いてあり、お尻のあたりにMと書かれたアヒルをついに発見した!

ほれどうじゃ!
眉毛アヒルじゃ!
まいったか!
© ill-health(ruephas) 2019
急いで体を拭き、眉毛アヒルを握りしめて更衣室に戻り、素早く着衣してフロントの中の人に眉毛アヒルを突き出すように見せつけて、
「やりました!30分かかって遂に見つけました!」
と誇らしげに叫んだじゃ。
したらばフロントの中の人は、
「わあ凄いですね。見つけた人を見たの私初めてですよ」
と返事をしてくれた。
さてワシは大人じゃから、自らソフトドリンクを要求するといったヤボはやらない。
暫く少し話をしとると中の人が、
「しかし残念ですねえ、お子さんがいらしたらソフトドリンクのプレゼントがあるんですけどねえ。お一人ですよね」
「(??。一体どういうことじゃろう?)」
「はは、は、ははは。そ、そうですよねえ。うんうん残念だ。残念ですねえ。うん」
状況が全くわからぬままワシは中の人と調子を合わせるしかなかった。
アヒルを返却し、外に出て掲示されとるポスターを見てみた。

ちいとばかり見にくいが…
© ill-health(ruephas) 2019
よく見ると、ソフトドリンクプレゼントと書いてあるあたりに緑色のテプラが貼ってあり、そこには、
<※入浴利用の幼児。小学生対象>
なる冷酷な一文が印字されておったよ。
くそう…。

泉質ポイント
1.0
風情ポイント
2.0
やぎさんポイント
0.0
入浴料
1,030
温泉コスパ
0.3


2019年4月14日日曜日

湖西市アメニティプラザ あめにてぃの湯(1)

常々書いとるように、ワシが住んどる地域及びその周辺にある温泉銭湯は概ね行き尽くしとる。
従って、週末になるとどっかに行って風呂に入りたいんじゃがなかなかそれが儘ならぬ。
本日もどっか面白そうなとこはないか探しては行きたいところが見つからず、落胆のため息をついておったが、更にしつこく探しておると、1ヶ所未開拓の入浴施設が見つかった。
それは湖西市アメニティプラザ(静岡県湖西市吉美3294-48:053-573-0777)にあるあめにてぃの湯(10:00〜21:00:¥210:公式サイトには「BATHROOM」と記載されとるが、現地の脱衣室には「あめにてぃの湯」と書かれた掲示がされとったため、ここではそちらを採用)じゃ。

幸いにして家からは比較的近距離にあり、しかも料金が210円という激安。
貧乏人なワシには誠に有り難い話じゃよ。
早速行ってみた。

下道を走っても40分前後でまさに至近じゃ。
現地に着いて館内に入ると、かなり大規模なスポーツ施設であることがわかった。
そして館内を歩く係員のような人が着とるのは赤いユニフォームであり、その胸の部分には「KONAMI」と書かれておる。
ははあん、公設民営、KONAMIが指定管理で運営受託しとるようじゃ。
クルマを降りて周りを見渡すと、すぐ横に「湖西市環境センター」という名のゴミ焼却場と思われる施設があった。
ゴミ焼却場を作る引き換えにこの施設が作られたのかもしれぬ。
また、温水プールや浴室の熱源はゴミ焼却場のものを活用しとるのかもしれぬ。
中に入ると多くの人が来館しており、館内の大きな温水プールにはウォータースライダーが2つも備えられとって子供らが盛んに滑り降りておる。
なかなか盛況じゃ。
しかして、ワシの目的はプールやジムなどの運動施設ではなく、あくまで風呂。
券売機に210円也を投入し入浴券を購入して2階に上がった。
受付に座っとった番台(若い女性)に券を渡すと、代わりにロッカーのカギを貰える。
脱衣室には誰もおらんかったが浴室に入ると先客が5人ほどおり、そのすべてが爺様。
こんな環境なので、トレーニングを終えたスポーツ系男子が汗を流しとるんじゃろとイメージしておったがそんな人は一人もおらん。
要するに近所の爺様たちが銭湯代わりに使っとる。
それはそれでいいことじゃろう。

浴室は結構広く、浴槽はジェット付きでこれまた結構広い。
シャワーは7基+入湯時のかけ湯もしくは湯上り用の起立して使うやつ1基で、サウナと水風呂も設えとる。
やや古めの建物のようじゃけど、清掃はきちんとされておるようじゃった。
その入湯時用シャワーでざあざあかけ湯をしたあと、早速浴槽に入った。
当然じゃけど、水道局源泉なんでお湯自体は味も素っ気もないし、気になる人は塩素臭が気になる程度に香っとる。
ワシはまあ平気じゃった。
しかし、お湯の温度は適切で多分42℃前後じゃろう。
万人に対応できるちょうどいい温度じゃろう。
また、浴槽洗い場側にはゆったりと座れる段差があって、誠に具合がよろしい。
ワシはジェットとかバイブラ等のギミックはあまり好かんので、ジェットの影響がない端っこの方に陣取ってお湯を楽しんだ。
しばらく肩まで浸かって、その後座面が深く採ってある段差に腰掛けて汗をかき、その後かなりしばらくぶりにサウナに入ってみた。
よくあるドライサウナで、温度は90℃。
いつもワシは不思議に思うんじゃが、一般人であれば90℃のお湯に入ったら目も当てられん惨劇が待ち受けとる。
しかし、サウナであれば誰であれ90℃でも平気の平左でおられるというのはこれはどうしたことじゃろう。
その90℃の環境の中で少し考えてみたがよくわからん。
考えるのがめんどくさくなったのでそれはやめて、壁にある砂時計の砂が下に降りきるのを待ってサウナ室を出て、水風呂に入る。
これが誠に気持ちいいものじゃ。

浴室の換気がイマイチであるのが玉に瑕なんじゃけども、概ね満足なお風呂じゃった。
しかも、繰り返すがお値段は210円。
夜9時までやっとるし、ワシの家の近所にこれがあればほぼ毎日通うであろう。
ワシんちの近くにも気軽に入れるスー銭はあるにはあるが、お値段は倍くらいするので毎日とは参らん。
湖西市の人は誠にラッキーじゃと思う。