湯谷温泉の「湯めぐり温泉葉書」があと1回分となったので、本日は翠明(愛知県新城市能登瀬上谷平6-2:0536-32-1551:公式Websiteはなく、湯谷温泉発展会のSite内での紹介のみ)に行ってみた。
ここには2012年以前に1回と2012年6月に1回行っていて、記録はしてないんじゃけどあともう1回は来とる。
何故かすべて貸切露天風呂のみで、一般の浴室には入ったことがない。
貸切露天風呂もなかなかいいもんじゃけどそれだけでは片手落ちと云うか王道から外れとるというかそんな感じもするんで、本日は一般の浴室。
宿の前に数台分ある駐車スペースにクルマを入れて玄関に入ろうとすると「自動ドア故障中」とハリガミがしてある。
うむ構わぬ。
ならば手で押し開けるだけの話じゃ。
左右にぐいと押し開けると、すぐに奥から若い女性が来て「いらっしゃいませ」と挨拶してくれた。
クルマが入ってくるところを見ておったらしい。
あと1回分残った湯めぐり温泉葉書を見せて、
「これでお風呂に入りたいんですけど大丈夫ですか」
と訊ねるとその女性は、
「はいはい、どうぞお入りください。いま一箇所は貸し切りにしてますのでもう一箇所の方をご案内します。お客様にご利用いただく方も貸し切りにいたしますので、時間を気にせずごゆっくりお入りください」
おっと、案外厚遇な感じじゃ。
「今、湯加減を見てまいりますので、そちらのロビーで少しお待ち下さい」
暫く待っとると、
「おまたせしました。大丈夫ですのでご案内します」
と、まくりあげたズボンの裾を元に戻しながら声を掛けてくれた。
本当に浴室内まで入ってきちんと湯加減を見てくれたらしい。
女性についていきながら、
「以前何回か貸切露天風呂に入ったことあるんですけど、今もやってるんですか」
「はい。ただ『湯めぐり温泉葉書』の期間はお断りしているのと、あと浴槽が少し傷んでいて、その関係でお断りすることもあります」
ここの貸切露天風呂はちいと高いけどなかなかいい風情、いい眺めで料金なりの満足感があるので、是非続けてほしいものじゃと思う。
浴室には「女湯」の暖簾がかかっとったがこれは公認された入場である故、迷わず脱衣室に入った。
まああれじゃな、正直に申し上げると、湯谷温泉の他の旅館に比べて設備のヘタリが進んどるように思う。
脱衣室に2つある洗面台の一つは「故障中」のハリガミがあり、浴室への入り口扉には「シャワーの温度低下時は、一度止めて再度のご利用をお願い致します」と書かれたハリガミ。
うむ、別に構わんけどね。
浴室に入ると、浴槽はきっちりしたスクエアで、中には湯谷温泉特有の茶色と云うか薄緑と云うか黄土色と云うか、そんな色のお湯が縁まで満たされておる。
じゃばじゃばかけ湯をして、結構大きなその浴槽に身を沈めた。
ふう、気持ちがいいなあ。
広い浴槽にはワシしかおらんし、誰かが出し抜けに入ってくることもないし、全身脱力して暫くじっとしておった。
川の方にある窓は結構広いものの、開くことは出来ん。
あと、雑木林に遮られて川が見えんのがなんとも残念じゃなあ。
ワシは暑がりじゃから、普通の人が「これちょっとぬるいなあ」と感じるような温泉であっても、5分もすれば汗がじゃんじゃん出てくる。
そんな時でも露天風呂があれば一旦外に出て火照った体を冷ましてまたお風呂に入るという繰り返しが出来るんじゃが、ここではそれもままならん。
いつもどおり汗がじゃんじゃん出てきたもんじゃから、これは何とかならんもんかと勘考しておったら、1ヶ所だけ小さな窓が開くことを発見。
早速それを全開にすると外から冷たい空気が流れ込んできて誠に気持ちが良かった。
これで暫くは大丈夫ということで、温泉を堪能した次第じゃ。
最初にもちいと書いたが、全体的に設備のヘタリ感が目立つ。
目立つが、なんていうんじゃろ、これはこれでアリというか、昭和感が漂っていると云うか、いい意味でつげ義春っぽいと云うか、そんな感じでワシ的には結構いい感じじゃった。
あと一つ感心したのは、ここはもちろん源泉掛け流しで、浴槽の端っこにある湯口から温泉がちょろちょろ注ぎ込まれておる。
それ以外に、浴槽底端っこの入浴の邪魔にならんところに、フレキのパイプが密かに回されとって、そのパイプからもどうやら温泉が出ているようじゃった。
上から源泉が注がれて、縁からその分お湯が溢れとるのを見るのはいい気分じゃけど、お湯というものは熱い部分が上に溜まる。
上ばっかり熱くて下の方はぬるいということがままあるが、ここのような仕組みであれば浴槽のどの深さであっても温度が同じということになる。
なかなか考えたものじゃと思った。
しかしまあ、中に入ってちょいと動けば全体的にお湯は混じってしまうので結局は同じなんじゃろうけど、何となく好ましく感じた次第じゃ。
お風呂を出て玄関に戻ると、件の女性が出てきて、
「えっと、脱衣室寒くなかったですか?置いてあった石油ストーブに火を入れようと思ったんですけど、私やり方わかんなくて、スミマセンでした」
どうやらこの女性は本日ピンチヒッターでの勤務のようじゃった。
「いやいや、わたし暑がりなんで、全然平気でしたよ」
「スミマセンでした。ぜひまたお越しください」
はい、ぜひまた来ますとも。
世間に良くある温泉日記。
だけど毎日は行けないので、日記ではなく週記。
温泉だけでなく、町の銭湯とかスー銭に行った事や、Macの事とか、山神社のこともだし、罵詈雑言や更にはやぎさんの件やウォーキングやロードバイクやロードスターやスイフトスポーツやその他の事も。
2019年3月17日日曜日
2018年4月15日日曜日
法泉寺温泉 滝本館(2)
宝泉寺温泉 滝本館(ほうせんじおんせんたきもとかん:静岡県掛川市上西郷5174-1:0537-29-1126:¥1000のはず)。
ここについては2012年5月に撃沈しております。
しかし先週、やはり過去に撃沈済みであった倉真温泉の落合荘に行ってみたら予想外にあっさり入浴できたため、この勢いに乗じてみてはどうかと思い電話してみました。
6年前のあのお断りは何だったんだ?
しかし、電話での会話に一つヒントは隠されてます。
それはおそらく一昨日とか今日の午後おそめだったらアウトだったかもしれないということです。
まあそれについては改めて。
兎に角申し出た時間から遅れることがあっては残念な結果になるかもという恐怖が芽生えたため、さっさと出発。
幸いなことにR1は渋滞もなく、西郷ICで降りて北上、10時50分くらいに滝本館に無事到着。
玄関先には4枚の戒名札(業界隠語で、旅館とかの玄関先に掲げてある宿泊客が書かれた板のこと)が掲げてあり、今日は宿泊客と地元の会合があるようであります。
うんうん、なるほどなるほど。
予想通りです。
玄関の引き戸を開けると愛想のいい女将さんが笑顔で出迎えてくれて、その奥の厨房では宿屋の方が調理に精を出していらっしゃいます。
女将さんに500円を支払い(掲示には1人¥1000と書いてありましたが…)赤い絨毯が敷かれた階段を上がって右に行くとお風呂場です。
古い旅館なんですが、お風呂場に行く途中で目に入った客室ももちろん、脚を踏み入れたお風呂場も非常に綺麗に清掃されていて気持ちいいですな。
服を脱いで浴室への引き戸をガラリと開けると正面浴槽奥にはかなり大きなガラス窓(フィックスですが)があり、旅館内の林が見事な借景となってます。
浴槽は立派な岩風呂仕立てで最大10人でベスト4人くらいの大きさです。
手桶でお湯を掬ってかけ湯をしましたが、このあたりの倉真温泉や倉見赤石温泉と同じくぬるつるローション系の良い泉質。
循環はさせているようですが塩素臭は全く感じません。
このような旅館の日帰りの例に漏れず最初から最後まで貸し切りで、風情のある浴室と素晴らしい泉質を独り占めで堪能させていただきました。
どう?羨ましいだろ?
で、ちなみに冒頭にも書きましが、ここに関しては「運が良ければのみ可」です。
地方にある小さな旅館はなかなか「日帰り」できないところが多いんですが、上手いことやれば入れる可能性が無くもないです。
同じようなことを先週書きましたけど、お風呂に入りたい日の前後、特に後ろに宿泊客がいれば日帰り入浴の可能性が少し高まります。
旅館としては、前日宿泊客が10時にチェックアウトしてその片付けが終わると少し手がすくと思うんですね。
で、その後当日のチェックイン客がいる場合は温泉はそのままの状態、つまり清掃はするかもしれないけれども基本は入浴可能な状態をキープすると思われます。
いない場合は燃料代が勿体無いため循環を停め、休止させると思われます。
ですので狙い目はチェックイン客がいる可能性が高い土曜の午前遅くか午後一番。
午後3時を過ぎるとチェックイン客のお迎え準備に少ない人的リソースをさかれはじめるので可能性は低くなります。
今日は日曜ですが、たまたま会合客とチェックイン客がいたためまさに「運良く」日帰りで楽しめたんだと思われます。
あと、この手の旅館に事前に入浴可否の確認のために電話をかけた時、結構何ていうんだろ、めんどくさそうというか愛想がないというかそんな感じの話っぷりに聞こえるときが結構多いです。
しかし殆どの場合、実際に赴いて見れば電話の印象が良い方に一変することが多いですね。
恐れず電話し、恐れず赴く。
これが大事です。
みなさんも是非お試しあれ。
あ、あと情報ですが西隣にある小杉館は「うちはふつうの旅館じゃないから」という非常に謎な理由であっさりお断りを喰らいました。
ここについては2012年5月に撃沈しております。
しかし先週、やはり過去に撃沈済みであった倉真温泉の落合荘に行ってみたら予想外にあっさり入浴できたため、この勢いに乗じてみてはどうかと思い電話してみました。
「日帰り温泉出来ますか」え、マジ?
「うーん、えーっと、何時くらいに来れますか?」
「えーっとそうですね〜、11時位には行けそうです」
「う〜ん、それだったら大丈夫ですよ。入れます。どうぞいらしてください」
6年前のあのお断りは何だったんだ?
しかし、電話での会話に一つヒントは隠されてます。
それはおそらく一昨日とか今日の午後おそめだったらアウトだったかもしれないということです。
まあそれについては改めて。
兎に角申し出た時間から遅れることがあっては残念な結果になるかもという恐怖が芽生えたため、さっさと出発。
幸いなことにR1は渋滞もなく、西郷ICで降りて北上、10時50分くらいに滝本館に無事到着。
玄関先には4枚の戒名札(業界隠語で、旅館とかの玄関先に掲げてある宿泊客が書かれた板のこと)が掲げてあり、今日は宿泊客と地元の会合があるようであります。
うんうん、なるほどなるほど。
予想通りです。
玄関の引き戸を開けると愛想のいい女将さんが笑顔で出迎えてくれて、その奥の厨房では宿屋の方が調理に精を出していらっしゃいます。
女将さんに500円を支払い(掲示には1人¥1000と書いてありましたが…)赤い絨毯が敷かれた階段を上がって右に行くとお風呂場です。
古い旅館なんですが、お風呂場に行く途中で目に入った客室ももちろん、脚を踏み入れたお風呂場も非常に綺麗に清掃されていて気持ちいいですな。
服を脱いで浴室への引き戸をガラリと開けると正面浴槽奥にはかなり大きなガラス窓(フィックスですが)があり、旅館内の林が見事な借景となってます。
浴槽は立派な岩風呂仕立てで最大10人でベスト4人くらいの大きさです。
手桶でお湯を掬ってかけ湯をしましたが、このあたりの倉真温泉や倉見赤石温泉と同じくぬるつるローション系の良い泉質。
循環はさせているようですが塩素臭は全く感じません。
このような旅館の日帰りの例に漏れず最初から最後まで貸し切りで、風情のある浴室と素晴らしい泉質を独り占めで堪能させていただきました。
どう?羨ましいだろ?
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地方にある小さな旅館はなかなか「日帰り」できないところが多いんですが、上手いことやれば入れる可能性が無くもないです。
同じようなことを先週書きましたけど、お風呂に入りたい日の前後、特に後ろに宿泊客がいれば日帰り入浴の可能性が少し高まります。
旅館としては、前日宿泊客が10時にチェックアウトしてその片付けが終わると少し手がすくと思うんですね。
で、その後当日のチェックイン客がいる場合は温泉はそのままの状態、つまり清掃はするかもしれないけれども基本は入浴可能な状態をキープすると思われます。
いない場合は燃料代が勿体無いため循環を停め、休止させると思われます。
ですので狙い目はチェックイン客がいる可能性が高い土曜の午前遅くか午後一番。
午後3時を過ぎるとチェックイン客のお迎え準備に少ない人的リソースをさかれはじめるので可能性は低くなります。
今日は日曜ですが、たまたま会合客とチェックイン客がいたためまさに「運良く」日帰りで楽しめたんだと思われます。
あと、この手の旅館に事前に入浴可否の確認のために電話をかけた時、結構何ていうんだろ、めんどくさそうというか愛想がないというかそんな感じの話っぷりに聞こえるときが結構多いです。
しかし殆どの場合、実際に赴いて見れば電話の印象が良い方に一変することが多いですね。
恐れず電話し、恐れず赴く。
これが大事です。
みなさんも是非お試しあれ。
あ、あと情報ですが西隣にある小杉館は「うちはふつうの旅館じゃないから」という非常に謎な理由であっさりお断りを喰らいました。
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