2012年10月27日土曜日

天然温泉 湯庵(1)

記憶に頼る関西の温泉シリーズです。

宝塚在住時代には大阪より西にある温泉によく行きました。
ここ天然温泉 湯庵(ゆうあん:兵庫県三木市別所町西這田566-2:0794-86-1126:¥785:10時~24時)は当時1回行った事がある、何と言っても露天風呂のお湯が極めて特徴的な温泉でした。
有馬温泉の金の湯に匹敵するくらいお湯の色。
いろんな表現ができましょうけど、錆色・ミルクティ・ある種のトマトソース・ある種のオレンジジュース・赤黄土色、等々。
透明度はまったくなく、お湯の表面から1㌢も手を沈めれば、もうまったく見えなくなってしまうほどの濃さです。
従って、自前で白いタオルなどを使おうものなら、簡単に染まってしまいます。
温泉成分はその色に比例して非常に濃厚で、見ているだけで体によさげな感じを受けます。
湧出量のデータが入手できないためなんともいえませんが、そんなに豊富ではないらしくて(違ってたらごめん)100%循環でOFが一切見られない[1]のと、露天風呂に比べて内湯のクオリティが非常に低いのが一寸残念なところです。
ここの場合、露天が源泉掛け流しではなくても、標準的温泉のレベルを大きく超えた泉質だけで十分満足といえますが、内湯のあの塩素臭は如何ともしがたいです。
たぶん、何かの基準どおりに塩素を投入しているだけなんでしょうけど、例えば伊丹の力湯など、まったく塩素臭がしない公衆浴場もあるということは、技術的にもっと塩素量を減らせるかあるいは、塩素を使わない殺菌消毒の方法があるはずで、そちらを採用してほしかったです。
あの濃厚な露天風呂に入った後、気分を入れ替えるために入る白湯としてはちょっと残念です。
ですので、ここでは兎に角ひたすら露天風呂を楽しむのが一番だと思います。
湯加減は少しぬるめなので、長湯できます。
晩秋の夕方から夜の時間帯、星空を眺めながら長めの入浴を楽しんで、お酒を引っ掛けて帰れば、最高な気分になれると思います。
バスタオル・フェイスタオルに加えて浴衣までがついていて、建物から出なければ何度でも入浴可能。
寝湯やサウナ等いろんな入浴設備が充実していてこの価格。
この天然温泉 湯庵という温泉、とってもお値打ちだと思います。

[1]
公式ウェブサイトによると、「温泉水の循環について」は「掛け流し部分を除き、温泉資源の保護と衛生管理のために、循環濾過しております」とありますが、露天風呂のメイン浴槽である「美人の湯(露天)」はOFは矢張りなかったと思います。
その横にある「源泉掛け流し高野槙樽風呂」は量は少ないものの確かに掛け流しの状態でした。
しかしそのお湯は澄明な泉質でメイン浴槽のものとは明らかに違ってた感じでしたので、ここの温泉は異なる2つの泉源を持っているのかもしれません。
或いは、樽風呂のお湯は可成り新鮮なお湯で、メイン浴槽で使っているのは鉄分が充分酸化させるまで寝かせているのかもしれません。

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