今夜は桂文珍師匠の独演会が浜松であったのです。
私は初めてだったのですが、高座で師匠本人が語った所によると、浜松での独演会は始まってからもう10年にもなるということで、寡聞にして私はそれを知りませんでした。
私は文珍師匠の創作落語、特に老人ものというか、爺さん婆さんの事をテーマにした噺が好きで、時々車で「老楽風呂」とか聞いたりしています。
今日も「老人と耳」(なんのパロディか解りますね?)という傑作で、浜松アクトシティ大ホールの狭い座席の中を笑い転げてた次第です。
本日は文珍師匠の高座に備えて午後カイシャを休み(贅沢ですが、必要な事です)、一旦帰宅して着替え、バスに乗って16時前に駅前に到着しました。
独演会の開場は18時、それまで2時間があります。
となると当然行く所は決まっています。
というか、最初からそのつもりで午後のプランを立てたという方が正確だけど。
バスを降り、会場とは逆の西の方に歩みを進め、到着したのは巴湯です。
前回、カイシャの忘年会前に行った銭湯で、今回が2回目の来訪。
上のリンクでその時の事を書いているので読んでもらえれば解りますが、それこそ落語の強情灸を銭湯バージョンで地でいく様な体験をした銭湯です。
簡単に言うと、兎に角湯加減が熱すぎて10秒も入っていられなかったのですが、それがここ巴湯の標準的湯加減かもしれず、下手に水でうめると常連さんに白眼視されるのではないかと思って我慢して入っていたんですが、実際には矢張り普通より熱すぎで、結局その常連さんが水でうめてたというような体験でした。
きょうはまさかそんな事もないだろうと思い、前回と同じく番台に坐っている超美人女将に料金を払って浴室に入り、石鹸で体を清めてから浴槽に入ると、何てことだ、前回と同じくらいに熱い…
冷静になろうと思いました。
そう言えばここ数日、急に寒くなった。
今朝もカイシャに向かうため乗り込んだ車のインパネに表示されていた外気温は15℃だったじゃないか。
だから、実際以上に熱く感じるのではないか。
そういえば既に先に浴槽にはいっているおじさんを見ると、確かに普通な感じでお湯に浸かっているように見える。
見えるがしかし、10秒程肩までお湯に浸かったあと、やや荒い呼吸で浴槽を後にしたな。
ふうん、これは判断が難しいぞ。
熱かったから早めに出たのか、それとも何時もそう言う感じの「烏の行水」的入浴スタイルなのか?
果たして今日の巴湯は熱いのか、それとも普通なのか?!
オレとしては確かに熱いと思う。
出来れば水でうめたい。
そうは思うがしかしここは一発、他の常連さんの反応を伺ってから水の蛇口を捻った方がいいだろう。
そう思って、我慢して浴槽に踏み留まりました。
ああ、全く前回と同じ進行であります。
と、萎びた古漬け茄子の様な風体の爺さんが浴槽に入ってきて、ううーとか唸りながら腰まで浸かりました。
引き続いて、古漬け爺さんより若く、私よりトシ喰ったおっさんが浴槽に入り、うううーとか唸りながら腰まで浸かりました。
で、古漬け茄子の方が、
「なんか今日はお湯が熱いな。うめよう」
と言って、水道の蛇口を半分ほど開きました。
オッサンもそれに対して全面的賛意を示し、
「もっと沢山水ださなきゃとても入れない」
と発言し、実際に蛇口をすぐさま全開にしました。
わたくしは浴槽を指差しながら古漬け茄子の方に、
「これってやっぱ、 熱いんですか」
と問うと茄子は、
「うん、凄く熱い。普段はもっとぬるいんだ」
とあっさり回答。
普段よりも可成り熱いということがこれで確定しました。
なんで私が来る時に限って、ここ巴湯は熱いんだ?
ただでさえ私は普通よりぬるいお湯が好きなのに。
神の配剤、いたずらってやつかね。
その後浴室内では古漬けやオッサンや私の間で「適切な湯加減その他」に関する検討及び考察が続き、
茄子爺さんは「熱いお湯に入ると血液がどろどろになる」主義者のようで、他の客にその後も4回くらいその主張を申し述べておりました。
私としては、血液がどろどろになる前に脳の血管が破裂しそうな気がしたので、早めに浴室を出て脱衣場に戻り、超美人女将の許しを得て扇風機のスイッチを入れ、火照った体をクールダウンしてました。
もうこれで確定だ。
次回巴湯に入った時に熱いと感じたら、水道の蛇口を開く事にもう躊躇しないぞ。
私が真っ先に水でどばどばうめてやる。
自分に素直になってやる、次からはな。
でも、本当にいい銭湯だよねえ、ここは。
客筋がいい店は、ここにに限らずどんなとこでもいい店が多いですよね。
銭湯でも飲み屋でも。
ということで、だいぶ熱くはあったけど、いい気分で巴湯を後にしました。
で、その後プレスタワー前のハイボール屋さんで2杯引っかけ、アクトに行って文珍師匠の噺を堪能してLa-Jannでさらに少し呑み、最終のバスで帰宅しました。
疲れていたためか車中深い眠りに落ち込み、3区間ほど先の終点まで乗り過ごしちゃったけど、それを除けば全く上々な午後でした。
私は初めてだったのですが、高座で師匠本人が語った所によると、浜松での独演会は始まってからもう10年にもなるということで、寡聞にして私はそれを知りませんでした。
私は文珍師匠の創作落語、特に老人ものというか、爺さん婆さんの事をテーマにした噺が好きで、時々車で「老楽風呂」とか聞いたりしています。
今日も「老人と耳」(なんのパロディか解りますね?)という傑作で、浜松アクトシティ大ホールの狭い座席の中を笑い転げてた次第です。
本日は文珍師匠の高座に備えて午後カイシャを休み(贅沢ですが、必要な事です)、一旦帰宅して着替え、バスに乗って16時前に駅前に到着しました。
独演会の開場は18時、それまで2時間があります。
となると当然行く所は決まっています。
というか、最初からそのつもりで午後のプランを立てたという方が正確だけど。
バスを降り、会場とは逆の西の方に歩みを進め、到着したのは巴湯です。
前回、カイシャの忘年会前に行った銭湯で、今回が2回目の来訪。
上のリンクでその時の事を書いているので読んでもらえれば解りますが、それこそ落語の強情灸を銭湯バージョンで地でいく様な体験をした銭湯です。
簡単に言うと、兎に角湯加減が熱すぎて10秒も入っていられなかったのですが、それがここ巴湯の標準的湯加減かもしれず、下手に水でうめると常連さんに白眼視されるのではないかと思って我慢して入っていたんですが、実際には矢張り普通より熱すぎで、結局その常連さんが水でうめてたというような体験でした。
きょうはまさかそんな事もないだろうと思い、前回と同じく番台に坐っている超美人女将に料金を払って浴室に入り、石鹸で体を清めてから浴槽に入ると、何てことだ、前回と同じくらいに熱い…
冷静になろうと思いました。
そう言えばここ数日、急に寒くなった。
今朝もカイシャに向かうため乗り込んだ車のインパネに表示されていた外気温は15℃だったじゃないか。
だから、実際以上に熱く感じるのではないか。
そういえば既に先に浴槽にはいっているおじさんを見ると、確かに普通な感じでお湯に浸かっているように見える。
見えるがしかし、10秒程肩までお湯に浸かったあと、やや荒い呼吸で浴槽を後にしたな。
ふうん、これは判断が難しいぞ。
熱かったから早めに出たのか、それとも何時もそう言う感じの「烏の行水」的入浴スタイルなのか?
果たして今日の巴湯は熱いのか、それとも普通なのか?!
オレとしては確かに熱いと思う。
出来れば水でうめたい。
そうは思うがしかしここは一発、他の常連さんの反応を伺ってから水の蛇口を捻った方がいいだろう。
そう思って、我慢して浴槽に踏み留まりました。
ああ、全く前回と同じ進行であります。
と、萎びた古漬け茄子の様な風体の爺さんが浴槽に入ってきて、ううーとか唸りながら腰まで浸かりました。
引き続いて、古漬け爺さんより若く、私よりトシ喰ったおっさんが浴槽に入り、うううーとか唸りながら腰まで浸かりました。
で、古漬け茄子の方が、
「なんか今日はお湯が熱いな。うめよう」
と言って、水道の蛇口を半分ほど開きました。
オッサンもそれに対して全面的賛意を示し、
「もっと沢山水ださなきゃとても入れない」
と発言し、実際に蛇口をすぐさま全開にしました。
わたくしは浴槽を指差しながら古漬け茄子の方に、
「これってやっぱ、 熱いんですか」
と問うと茄子は、
「うん、凄く熱い。普段はもっとぬるいんだ」
とあっさり回答。
普段よりも可成り熱いということがこれで確定しました。
なんで私が来る時に限って、ここ巴湯は熱いんだ?
ただでさえ私は普通よりぬるいお湯が好きなのに。
神の配剤、いたずらってやつかね。
その後浴室内では古漬けやオッサンや私の間で「適切な湯加減その他」に関する検討及び考察が続き、
「やっぱりそうだな、40℃から42℃くらいが丁度いいんじゃないの」(オッサン)などという発言が目立ちました。
「こんな熱いのに入っていたら血液がどろどろになって不健康だ」(古漬け)
「そうですよねえ。熱いですよねえ」(わたし)
「まだ熱い。きょうは兎に角熱い」(オッサン)
「こんな熱いのに入っていたら血液がどろどろになって不健康だ」(古漬け)
「ここ明日休みだから、あさってまで湯冷めしないよう、今日は特別熱くしているんじゃないか」(オッサン)
「しかし熱いですね」(わたし)
「こんな熱いのに入っていたら血液がどろどろになって不健康だ」(古漬け)
茄子爺さんは「熱いお湯に入ると血液がどろどろになる」主義者のようで、他の客にその後も4回くらいその主張を申し述べておりました。
私としては、血液がどろどろになる前に脳の血管が破裂しそうな気がしたので、早めに浴室を出て脱衣場に戻り、超美人女将の許しを得て扇風機のスイッチを入れ、火照った体をクールダウンしてました。
もうこれで確定だ。
次回巴湯に入った時に熱いと感じたら、水道の蛇口を開く事にもう躊躇しないぞ。
私が真っ先に水でどばどばうめてやる。
自分に素直になってやる、次からはな。
でも、本当にいい銭湯だよねえ、ここは。
客筋がいい店は、ここにに限らずどんなとこでもいい店が多いですよね。
銭湯でも飲み屋でも。
ということで、だいぶ熱くはあったけど、いい気分で巴湯を後にしました。
で、その後プレスタワー前のハイボール屋さんで2杯引っかけ、アクトに行って文珍師匠の噺を堪能してLa-Jannでさらに少し呑み、最終のバスで帰宅しました。
疲れていたためか車中深い眠りに落ち込み、3区間ほど先の終点まで乗り過ごしちゃったけど、それを除けば全く上々な午後でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。