問題は、JR福知山線伊丹駅から歩いて僅か数分の場所にある力湯(兵庫県伊丹市伊丹3-2-2:072-782-0481:15時30分~23時:¥410:サウナ+¥100)であります。
そして数日後、その人に場所を訊いて行ってみました。
「ミシマの泉」という名前の銭湯だったんですが、現地に行ってみたら既に廃業してました。
調べると2006年頃すでに廃業してたそうです。
こういう大変残念な思いをして以来、いつかきっと人間洗濯機で洗濯されたいという願望が芽生え、未だに消える事はありません。
それほどまでに憧れているのに、何故あのとき試してみなかったのか、大変悔やまれます。
実はわたくし、関西の銭湯力に最近気付きつつありまして、例えば上りの新幹線で新大阪を発車して数分すると、左側の車窓から銭湯らしきものがちらっと見えます。
街中、市街地です。
まだ新幹線が全力疾走に入る前の状態ですので、皆さんも窓を眺めていればゼッタイに気付きます。
この間なんかは、車窓からその銭湯を眺めていたら、やや高齢気味のおばはん(おばはんは漏れなく「やや高齢気味」だけどね)が洗面器を小脇に挿んで暖簾をくぐる所まで見ちゃいましたよ、ははは。
どうも関西には未だに地域の中でしっかり息づいている銭湯が数多く存在する予感がしています。
力湯というちょっと変わった名前の銭湯が伊丹辺りにあるという事は何かの情報で以前からおぼろげに把握してましたので、行ってみた事があります。
JR伊丹駅を降り、西口(っていうのかね?関西スーパーとか長寿蔵とかニトリの方で、イオンの逆方向です)を出て、レンタカー屋の方に階段を下り、暫く歩くと力湯にはすぐに着きます。
銭湯が入っているビル(マンションかな?)の地下に何台か入れられる駐車場もありますので車でもOKですが、こんな交通至便な場所であれば電車で行って湯上がりに一寸麦酒でも引っかけて帰る方が極楽でしょうよ。
銭湯ではおなじみの暖簾をくぐって中に入ります。
古い銭湯だと、入った時点でもう男女別れ別れになるんですが、ここ力湯はそうではなく、ソフトドリンクやビールの入った冷蔵庫がある一寸した待ち合わせスペースのような所が先ずあって、そこから先で男女の脱衣場になります。
脱衣場で脱衣し(ヘンな言葉の使い方ですね)、引き戸を開けて浴室に入ると、まあなんとインダストリー感覚に溢れた空間です。
浴室の中を見て一番に頭の中を流れた曲は、The BeatniksのInevitable/来るべき世界(nicovideo viewerが開きます。別途ログインが必要です)という曲。
銭湯に来てBeatniksを連想するときがあるとは思いもよりませんでした。
銭湯に来てBeatniksを連想するときがあるとは思いもよりませんでした。
銭湯には珍しくステンレス(アルミかも知れないですが、そっちの方は全く詳しくないのでどっちかわからん。以後は一応ステンレスで通します)を多用しており、浴室全体が輝いてて、何だかSF的な感じ。
浴槽・柱など、浴室の主要な部分には殆どステンレスを使っています。
各種配管がむき出しになっている事もインダストリー感を増しています。
構成上、リベットを使っている部分があるのですが、それらのアタマはキレイに削って表面は平滑化されています。
その削った部分を敢えて(かな?)補修していないのも工業的なイメージを強くさせてます。
輝く浴槽は男女湯を分かつ壁側に設置されていて、静止湯部分とジャグジー・ジェットバス部分に大きく分かれてます。
その壁がまた変わってて、生きた金魚のはいった水槽なんです。
タイル絵ではありません。
ホンモノが泳いでいます。
モノホン。
「はぁ?水槽が壁ぇ??」
と思うでしょ。
でもその通りなんです。
行って実際に見てみて下さい。
形状が説明しづらいのですが、兎に角水槽です。
水槽なので念の為、一応、隣の女湯が見えるかどうかくまなく確認してみましたが、残念な事に隣が透視出来るということはありませんでした(^^ゞ
湯温は私にとってはほんの少し熱め。まあ、一般的にはちょうどいい具合の湯加減で、お湯からは不思議なことに塩素臭は全く立ってきません。
そしてなんと、人間洗濯機と思われる浴槽と打たせ湯まである。
人間洗濯機は私のあこがれ[1]で、一度は入ってみたいと思っていたのですが、並み居る常連さん達は人間洗濯機を全く「無視」しているみたいに見えて、誰も気にしていないし入ってもいない。
流石に恥ずかしいのでそちらは断念。
何回か通ったら是非試してみたいです。
銭湯に打たせ湯なんてとても珍しいと思うんですが、こちらの方も人間洗濯機同様で、誰も使って無くて、みなさんただただ温和しく主要浴槽に浸かっておしゃべりを続けています。
で、心も落ち着いてきたので更に良く周りを見渡すと、上の方に上がっていく階段が見えました。
昇っていくとそこは(かろうじて)露天状態になっていて、そこにも大ぶりなステンレス製浴槽。
中は濃い茶色のお湯で満たされてて、何か人参関係の薬草湯のようであります。
結構濃密な漢方薬系の香りがしてて、いかにも体に効きそうな感じですが、そちら方面もわたしは詳しくないので実際のところはよくわかりません。
この銭湯はマンションの1階にあるのですが、どうかつて屋上だった2階を無理矢理露天風呂化しているようで、JRの方にある隣のマンションの最上階ベランダからは丸裸な当方が丸見えであります。
まあ、おっさんの全裸を見たがるヒトはそうはいないだろうから、逆にどんだけでも見なさいって感じだけど。
壁には、かつて公衆電話置き場だったと思える台が撤去もされずそのまま設置されてたりする。
まあそれはそれで面白いでしょ。
以上、暫く前の情報なので、いまもこの通りかどうかはわかりませんが、いやあ面白い銭湯です。
銭湯には付き物の刺青入れた人の数も意外に少なく、私が入ったときはたったの一人だけだったし、そういう意味ではフツーのヒトでも気兼ねせず入浴できる感じ。
そのかわり(といっては申し訳ないが)、空自伊丹基地所属と思われる若くて体格よくて短髪のオニイサン達が沢山いました。
誠に活気あるいい銭湯です。
伊丹方面に行かれた際は、ゼッタイに寄った方がいいですよ。
[1]
2007年頃、人づてに「人間洗濯機が置いてあるスー銭が浜松にはある」と聞いたため、これは行かねばと決意しました。そして数日後、その人に場所を訊いて行ってみました。
「ミシマの泉」という名前の銭湯だったんですが、現地に行ってみたら既に廃業してました。
調べると2006年頃すでに廃業してたそうです。
こういう大変残念な思いをして以来、いつかきっと人間洗濯機で洗濯されたいという願望が芽生え、未だに消える事はありません。
それほどまでに憧れているのに、何故あのとき試してみなかったのか、大変悔やまれます。
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。