2020年5月24日日曜日

Ride before you look!(43) 謎の洞窟を見に行った

旧奥山線完全制覇を目指すと云っておきながら何だが、先週Google Mapを見ていて気になった場所があったんで、そっちを先に行くことにした。
どこかと云うと祥月洞(しょうげつどう:静岡県浜松市北区三ヶ日町平山1234:駐車スペースはやや厳しいが可能)という洞窟っぽい名前のところじゃ。

ワシにとって洞窟と云えば矢張り鷲沢風穴(静岡県浜松市北区鷲沢町穴ノ久保428:¥400)に止めを刺すわけじゃが、ワシは鷲沢風穴だけではなく何故か山肌にぽっかり空いた洞窟のようなものが好きで、他にも青谷鍾乳洞とか幾つか来訪しておる。
地図で見つけたこの祥月洞なる穴ボコももしかして鷲沢風穴に負けず劣らず魅惑的かもしれん。
行ってみるしかあるまい。
ルートを確認してみると、国道に立ちはだかる先ず3つの峠をやっつけた後三ヶ日に出て暫く走り、最終盤の3km弱の距離で一気に130m程も登らねばならんことがわかった。これはいけません。
ZAMST様のお陰で最近膝の痛みが余り気にならなくなっておるがそれでもやはり怖い。自宅から出発するのはリスクが高いと思えた軟弱なワシは、真っ黄っ黃のスイスポくんで気賀まで行ってそこから自転車に乗って目指すことにした。
気賀を出発し、先ず寸座峠が出てくる。
次に立ちはだかるは佐久米峠じゃ。
最後に控えるは引佐峠じゃ。

全く何故人は峠に道を通すのか。
何故頑張ってもっと平坦な道を作らんのか。

等と毒づきながらえっちらおっちら峠を登って下る。
この3つの峠をやっつければ暫くはまあまあ平坦な道が続くが、R301に入り三ヶ日長根簡易郵便局のすぐ先を左に切れ込むと、イヤ〜な感じのダラダラ坂が長く続いておるのが目に入る。
ゆる〜くカーブしておるため先を見通せず、どこまで続いとるかわからん
実にイヤ〜な坂道じゃが、この程度の勾配ならばまだ頑張れる感じじゃ。
云うまでもないが、頑張れると好きは当然異なる概念であり、ワシは好きではない。
カーブを過ぎたら平坦になってほしいとのワシの願望は無残にも打ち砕かれ、ワシにとっては永遠とも思われる長さのだらだら坂道が更に続いておる。

全く何故人は坂道を造るのか。
何故頑張ってもっと平坦な道を作らんのか。

等と毒づきながらえっちらおっちらだらだら坂を登り続ける。
最後に控えた10%前後の坂道を2kmほど死にながら登ると、やがてこれが見えてきた。

物置とモバイルトイレ
© ill-health(ruephas) 2020
うむ。
道の反対側には湧水が引き込まれておる。

ちょろちょろ
© ill-health(ruephas) 2020
苔生したコンクリ製の樽にちょろちょろと水が注ぎ込まれておる。
ワシは事前にこのようなものがあると調べておったので、ここに来たら自転車用の水筒にその水を詰めて飲みながら帰ろうと思っておったので、蓋を開けてそこに近づいた。
が、理由は書かんがワシはそっと水筒の蓋を閉めて自転車に戻した。

でろんでろん
© ill-health(ruephas) 2020
さて、水は諦めたワシは本命の穴ボコを探索するため、水樽の脇から続いておる坂道を登り始めた。

© ill-health(ruephas) 2020
まずあるのが朽ち果てたプレハブ小屋じゃ。
洞窟と資料館と云えばほれ、例の鷲沢風穴(静岡県浜松市北区鷲沢町428)の科学資料館じゃ。

© ill-health(ruephas) 2020 / 2009

© ill-health(ruephas) 2020 / 2009
この半端ない場末感煽るる科学資料館が鷲沢風穴というところにあるんじゃが、それと同じ匂いをワシはここに感じた。

鷲沢風穴と同じニオイを感じる資料館
© ill-health(ruephas) 2020
プレハブには看板が吊るくられとって、そこには、
三遠洞窟研究会
岩石コレクション展示館
平山祥月洞洞友会
とある。

© ill-health(ruephas) 2020
興味を覚えたワシは、傍らの引き戸を開けようとしたが堅く施錠されておって入ることは叶わんかった。
中に入るのを諦めたワシは更に坂道を登っていった。
すると別の朽ち果てたプレハブが見えてきた。
「祥月洞」と書かれた看板が掲げられておる。

鷲沢風穴と同じニオイがここにも…
© ill-health(ruephas) 2020
恐らくここが本拠地、ショッカーで云うならば基地なんじゃろうと判断したワシは傍らにあるドアのノブを回して引き開けようとしたが、施錠されておって入ることは叶わんかった。
ちなみに手前の茶色い机のようなものの下にはビールの空き缶空き瓶が大量に溜め込まれており、ここでは恐らく三遠洞窟研究会の面々による酒宴がたまさかに行われているのではないかと想像されるわけじゃ。
さて、本拠地若しくは基地の右手には、ワシが目的の洞窟の入り口がぽっかり穴を開けておるのが見えた。

うむ、入れん
狭い
© ill-health(ruephas) 2020
狭い。
相当狭い。
入り口が狭い穴ボコと云えば、国鉄旧飯田線の夏焼第二隧道に入って200mくらいのところに開いとる横穴があるが、あれより小さい。
屈んでも入れるかどうか。
しかも、写真ではわからんじゃろうが可成りの量の水が奥からじゃんじゃん流れて来とる。
従いまして、本日ワシの身なりでは洞窟内部に進入することは出来んと判断して諦めた。
残念と思う一方、何だろ、なぜかはわからんが何か妙な安心感を思えたのも事実じゃとも。
ということで、ワシは祥月洞を後にした。
あ、そうじゃ。
ワシには入れんかった洞窟じゃけども、このようなものたちはきっと出るも入るも自由自在じゃろうと思うよ。

右手がデカいカニさん
© ill-health(ruephas) 2020
その後ワシは近くにある伊雑皇神社(静岡県浜松市北区三ヶ日町平山918−1−2)に行き、境内社として健気に生きる二柱の大山くんをお参りしてから帰ったのじゃった。

巧みに山道を避けて通った証跡

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貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。