2021年2月28日日曜日

やすらぎの湯(3)

旧Cafe de Clark(天竜区谷山)を過ぎて、更にR152を北に進むとJ-POWERの秋葉ダム(静岡県浜松市天竜区龍山町戸倉445-3)が現れて天竜川をどんと堰き止め、せっせと電気を作っとる。
その秋葉ダムのすぐ東にあるのがやすらぎの湯(静岡県浜松市天竜区龍山町戸倉711-2:053-969-0082:浜松市民及び通勤通学者¥200:それ以外は何と¥830:水木10:30〜16:30:金土日10:30〜20:00:定休月火)じゃ。
ここには本当に随分前から行っておる。
余りにも前のことじゃから然とした記憶記録がないが、多分2000年前後か、もしかしたら1900年代かもしれぬ。
ワシが行き始めた当初は人工トロン温泉あり、白瀑湯(シルキー湯と行ったほうが通りが良いか)あり、打たせ湯あり、無料マッサージ機あり、アイスクリーム販売あり、持ち込み自由制度あり、という正にいたれりつくせりな場所じゃったんじゃが、いつの時か白瀑湯が透明化し、いつの時か打たせ湯の横には「故障中」の掲示が張りっぱになり、いつの時かアイスクリームの販売が止められ、いつの時かマッサージ機が撤去され、今ではタダの風呂、水道局源泉の普通の風呂になってしまっておる。

で、ワシにとってはそれがいいんじゃ。

清潔な浴室にあるシンプルな浴槽。
源泉は水道局かも知れんが、塩素の使用量は極力抑えられており、その手の匂いに敏感なヒトでも気にはならない程度じゃろう。
浴槽の深さは極めて適切で座ると肩に湯が被るかどうかで、もし眠り込んでも鼻から水を吸い込むことはない。
また浴槽の一部はぐんと深くなっており、腰掛けられるようになっておる。
要するに、一つの浴槽でありながら浸かる場所でいくつかの深さのバリエーションがあり、緩めのジェットバスコーナーも有り、気分や茹だり次第で自由自在に移動できる。
もうどうしようもなく茹だってしまったら、一旦浴槽を出て、今は使われず打ち捨てられてしまった打たせ湯の前にあるホットベンチに腰掛ければ宜しい。
ご安心召されい。
ホットベンチとは云っても、今は中にお湯は通っておらず謂わば完全なる「コールドベンチ」じゃ。
火照った体にヒヤッとする冷え切ったタイルベンチは誠に気持ちが良い。
しかし心臓が弱い人は止めておいたほうが良いじゃろう。
こう書くと、なかなかいい場所に感じるじゃろう?
そう、苦渋の決断の結果いろんな設備を切って捨てていき仕方なくシンプル化された結果、案外いい空間になってしまったという稀有な存在じゃ、ここやすらぎの湯は
浜松市民にとっては1回200円と極めて安く、ワシにとって云うことはない。

ただし、やはりみなさんも思わえるであろうことじゃ。
つまりこれじゃ。

なんだあ?
浜松市民じゃねえと830円じゃとお!ふざけてんのか?
おいおい、こないだまで確か800円だったのになんだ市外だけビミョ〜に値上げしやがってこの野郎。

そう。
ワシが「シンプル化された結果、案外いい空間になってしまったという稀有な存在」とか云ってしきりに持ち上げておるベースになっておるのはこの「200円」という激安な価格設定に違いない。
これがもし830円じゃったら、行くことさえないじゃろうと断言する。

そこでワシは浜松市長(ロカビリー鈴木)に提案したい。
今こそ浜松市外利用者料金の値下げを!
例えばじゃ、浜松市民が湖西市の友達を誘って天竜川に遊びに来ての帰りがけ。
「おい、そこにやすらぎの湯っていう眺めのいい風呂があんだよ。ひとっ風呂浴びてから帰ろうぜ」
となったと思いねえ。
二人で階段を上がりカウンターに座るおばちゃん(多分地元のボランティア)に、
「あんた、浜松市民?」
「そうっす」
「はいよ、200円ね。ありがとね」
「あんたは?」
「湖西です」
「はい、830円ね」
「わし、止めとくわ」
となるに違いない。
同額とは云わん。
せめて+100円の300円位にしておきなさいよ。
だってさ、もう830円って聞いた時点でそもそも誰も入らないって。
それは所謂「機会損失」、英語で云うならChance Lossってやつじゃ。
830円狙って結果0より、着実に300円狙うのが正道じゃろう。
聞いてるか、ロカビリー。
今週にも条例改正しとけ

温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
1.0
風情ポイント
1.5
やぎさんポイント
0.0
入浴料
200
温泉コスパ
1.3

価格200円の破壊力がこれでも解るじゃろう。
経験的には「温泉コスパ」が1を超えたら「行くべき温泉銭湯」という結果が出ておる。

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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。