2021年2月21日日曜日

やぎさんが好き!(40) しあわせ野菜畑

掛川市上西郷にしあわせ野菜畑(法人格は株式会社:静岡県掛川市上西郷2454:0537-28-0712:ネットショップ中心の展開のため営業日・時間などは不明)という所があって、オーガニック野菜の栽培と直販を主な事業としとる。
そこにやぎさんがおるとの情報が飛び込んで来た。
よく飛び込んで来る。
ちなみに通常「とびこんでくる」を発語する場合のイントネーションは「とびんでくる」じゃけども、ワシの住んどる地方では「びこんでくる」じゃ。
あなたへのどうでもいい情報は以上です。
そこにおるやぎさんの名前は「メイ」と云うらしい。
上西郷と云えば云うまでもなく倉真赤石温泉があり、謎の土管トンネルがあり、粂田鉄筋工業所というやぎさんの聖地がありと、地味な感じの土地にしてはワシにとっては重要なエリアじゃ。
そこに今回、しあわせ野菜畑という新たなポイントが加わった(わわった)。
ワシは直様真っ黃っ黄のスイスポくんに飛び乗り(びのり)、国1バイパスを東に向かって数十分、難なく現地に辿り(どり)着いた。
全部で10台程は停められる駐車スペースの脇に「しあわせ野菜畑」と書かれた看板のようなものがたたっておる(スペルミスに非ず。方言)。
しかし周りには誰もおらず、営業している風ではない。
営業中と書かれたような幟旗もたたっとらん(スペルミスに非ず。方言)。
それっぽい建物があったので中を伺って見ると、店っぽい設えになってはおるが伽藍堂であり、どうも本日はリアル店舗での営業はやっておらん様子じゃ。
もし手頃な野菜があれば是非入手したいと思っておったんじゃけども残念。
しかし、しあわせ野菜畑の人には大変に申し訳ないんじゃが、本日の主たる目的は野菜購入ではなくやぎさんのメイちゃん。
クルマから降りて敷地を探すと、メイちゃんの小屋はすぐに見つかった(つかった)。
しかし遠目にはめいちゃんの姿が認められん(とめられん)。
ならば近づいて(かずいて)みるまでの事。
寄って中を覗くと、やぎさんスペースの一部に板で囲まれた居住スペースにちゃいろいめいちゃんがへたりこんで(たりこんで)おって、こっちをかったるそうに見て歯をむき出してニヤリとしておる。
しかし直ぐに頭をヘナヘナと下げ、どうやら半分イネムリしとるようじゃ。
半落ちしとるのにも関わらず僅かに反芻しとる。
メイちゃんはかなりかったるい様子であり、いくら「べへへい」と呼ばわってもいっかな動き出す様子は見えん。
平時ならばその辺の路傍に生えておる草を毟り、それをやぎさんの目の前に差し出すならば大抵の場合はそれにつられてワシの方へ寄ってくるんじゃが、何せここはオーガニック野菜を売っておるとこじゃから、やぎさんスペース内には大量の野菜が積まれておる。
もう食い飽きる位に食い込んでおる筈じゃから、メイちゃんにとってはこの手は桑名の焼き蛤じゃろう。
そこでワシは一か八かの作戦を試みた。
これ即ち「やぎさんの目の前における掌ひらひら作戦」じゃ。
メイちゃんの目の前に掌を差し出し数回ひらひらさせると、彼女なりに何か思い当たる事があったんじゃろう、藪から棒にのそりと立ち上がり、ワシの方に近寄ってきてくれた。

眩しいお日様の光に目を細めつつ
ワシを見てニヤリとするメイちゃん
© ill-health(ruephas) 2021

顎髭が篦棒に立派であり、角も形良く生え伸びとる。
どうも大分に人懐っこい様子でワシの方にしきりに顔を近づけてくる。
角と角の間の辺りをカキカキしてあげると満足そうにじっとしとる。
誠に大人しくて優しそうなやぎさんじゃ。
そして油断しとると、ワシが持っとるスヌーピーのサコッシュをカジカジしようとする。
口の辺りをきゅっと掴んでも余り抵抗はせんし、お腹の辺りをさわさわしても逃げようとはせん。
頭を押しても押し返してこんし、誠におしとやかなやぎさんじゃ。
先日会ったサ高住の庭に住んどるゆうちゃんとぴあちゃんは結構べへへいべへへいと鳴いとったし、旧Cafe de Clarkのマサオと諭吉もたまには鳴くんじゃが、このメイちゃんはおとなしくして黙っとる。
黙っとるけど、ワシの方に付いてきてこっちを見たり柵の間から顔を出したり、隙を見てはスヌーピーのサコッシュを齧ろうとする。
なかなか可愛いやぎさんじゃった。

やあ、メイちゃん脚が短いなあ
やぎさんは脚が短いと可愛いし
長いと凛々しいヨ
© ill-health(ruephas) 2021

ハードな頭突きをカマして来るマサオも好きじゃし、べへへいべへへい鳴くやぎさんも指揮じゃけど、このメイちゃんはまた別のタイプであり、これもワシは好きじゃなあ。

この後ワシは、クルマで数分の距離にある粂田鉄筋工業所に行ってやぎさんたちに会ってきたのは云うまでもなかろう。
粂田鉄筋工業所は何だか動物方面が更に進化しており、前からおったやぎさんやあひるさんに加え、うさぎさんが2羽とポニーさんが1頭参戦しとった。
ここは全く予断を許さん。
いついかなる時どんな動物さんが出し抜けに参戦するか予測もつかん。
従って今後も注視しつづける必要があるじゃろう。

© ill-health(ruephas) 2021


© ill-health(ruephas) 2021


© ill-health(ruephas) 2021


© ill-health(ruephas) 2021

以上、遠州弁講座でした。

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貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。