2011年6月29日水曜日

温泉に行かない日(25) 詰まらない循環

詰まらない循環は人を無気力にさせるなあ、と最近つくづく思う。
なんだかんだで変に忙しく、それもひりひりするような多忙ではなく、生温くねちゃつく感じの忙しさであり、それは人を確実に無気力にさせる。
毎日そのねちゃつきは繰り返され、循環し、いつか気分は落ちて行く。

ひりつく忙しさを乗り越えた週末は、きっとそれと同じくらい、ひりつくような遊びが出来るんだろうな。
でも現実は残念ながら、ねちゃつくような、例えて云えば暖まったジャムのような忙しさなので、精神が停滞している。
精神が停滞すると遊びへの欲求も停滞する。
わたくしの場合で言うと、温泉の事が遠くに離れていく気がする。

今週末は遠くに出かけよう。
出来るだけ遠くの温泉へ。
ねちゃつき、それが循環して気持ちの悪い渦を巻いている僕の日常をどうにかする為にさ。

2011年6月22日水曜日

温泉に行かない日(24) 焦らずゆっくりと

行きたい温泉が沢山ある。
最近では温泉だけでなく、街にある昔ながらの銭湯にも興味が沸いている。
高名な温泉にも勿論行きたいが、最近は近場の温泉にも銭湯にも凄く魅力がある事が解ってきた気がする。
自分の近くにある入浴施設をしっかりゆっくり焦らず楽しもうと思う。
性急に楽しんでは、後が続かないからね。
おじさん度が高くなってきたからか、自分のすぐ近くにある入浴施設の魅力が偶然にも解ってしまったせいなのか、とにかく、焦っちゃだめだ、ゆっくりと、ゆっくりと、と自分に言い聞かせているのであった。

2011年6月21日火曜日

温泉に行かない日(23) 松乃湯攻略失敗、或いは仕事帰りの入浴考

仕事帰りにひとっ風呂入る、という事は意外にあまりやられていないのではないかと思う。
実はわたくしも余り経験がない。
わたくしの場合、風邪の引き初めの段階において、それを撃退するには何故か入浴が有効で[1]、仕事帰りに風呂に立ち寄るのはそんなときくらいだけである。
そうじゃない平時、仕事帰りに銭湯に足が向かない要因は、わたくしの場合以下の通りなような気がする。
  1. 着衣がスーツである
    しがないホワイトカラーのわたくしは、それに相応しいユニフォームを着用させられている。
    つまりスーツの事だけど、何となくその恰好で銭湯とかに行くのは憚られる。
    何でだろう?
    未だに理由は解らないけど、心理的抵抗があるのは事実。
  2. 通勤手段が車である
    この理由は、風呂には直接関係ないが、わたくしにとっては重要なファクターである。
    地方都市の場合、多くの勤め人は車通勤である場合が多いのだが、わたくしもそれに該当する。
    で、クルマの場合、風呂上がりの麦酒を楽しめないという酒好きな人間にとっては致命的な事象があるため、つまり、弱い自分から飲酒運転という人としてやってはならねえ事から遠ざけるという意味で、なかなか浴場に足を向けられない。
  3. 仕事が終わらない
    今週辺りはたまたま上がりが早いけど、平時にあっての終業時間は大抵の場合21時くらいであり、その辺の時間には銭湯は営業を終えている。
ということである。
これらに対して自分で自分に反論してみると、
  1. 意味がわからんわい
    スーツだろうが何だろうが行きたきゃ行きゃいいじゃん、別に。
    更に言うなら、これから秋まではCool Bizなんだろ。
    堅いスーツに比べりゃカジュアルじゃん。
    行けよ。
  2. 我慢すりゃいいじゃん
    そりゃお風呂出た直後に飲む麦酒は旨いよ。
    そりゃ認めるけど、だけどオマエも一応オトナだろ。
    我慢して帰って、家でがん飲みゃいいじゃねえか。
    別の良い方すりゃ、そんなに風呂好き酒好きならバス通勤すりゃいいじゃねえか。
    全ていいとこ取りなんて、ムシが良すぎるんだよ。
    まったく何が言いたいんだか…
  3. 普通の銭湯じゃなくてもいいだろ
    まあ、スー銭よりは街の小さな銭湯の方がいいに決まってるのは解るけど、例えばオマエ自分で「和合の湯」はおっけ、みたいな事書いてるじゃん。
    お湯に浸かりたけりゃスー銭でいいじゃねえか。
    なに銭湯のプロ気取ってんだ、素人のくせに、ったく。
という感じかな。

実は今日、もし夕方から晴れて、且つ明日の午前中までそれが続きそうだったら、カイシャに置きっぱのチャリに乗って松乃湯に行こうと思っていた。スーツ姿ではあるけど(おまわりさんごめんなさい)風呂上がりに麦酒を楽しんでも帰れるし。

しかし、結局は行かなかった。
こんだけ書いておいてほんとに申し訳ないけど、行かなかった理由は、
「お風呂グッズを家に忘れた」
というものです。

「わたくしってホントにバカだなあ」と自分ながらつくづく思う梅雨の中晴れの夕方であった。
くすん。

[1]
知り合いの内科医も看護師も「風邪引いている時の入浴は禁忌」と口を揃えている。
従って基本的には避けた方が良い。

真似しない方がいいと思う。
わたくしの場合は特異体質ではないかと思うが、お風呂に入って沢山汗を流して、十分に水分補給をすると(酒はだめ)、そして妙な事にキャラメルを一粒舐めると、翌朝には何とかなっている事が多い。

2011年6月20日月曜日

山王峡温泉しらかば荘(2)

あれから約1ヵ月。
失われた硫黄の香りを求めて、わたくしは勇躍車に乗り込んだ。
行き先は言うまでもない。
静岡県西部エリアで最強との誉れ高い(とわたくしが勝手に定義している)山王峡温泉しらかば荘だ。
前回入湯時、あの素晴らしい硫黄の香りが失われ、そこらの入浴施設と変わる事のないMTMM状態に陥ったこの温泉に驚き、悲嘆の涙に暮れたものであったが、これは多分、今般この国を襲った不幸な自然災害の地政学的影響なのだろうと思い、暫く時をおいてどうなるか様子を見る事にしていたのだった。

しらかば荘の日帰り温泉客対象の営業は、毎週土日の11時から15時に限られている。
その11時に間に合うよう、9時30分頃出発した。
この温泉は、時々浴槽の調子が悪く休んじゃう事があるので、ここは抜かりなく現地に電話し、本日は営業する事を確認した。
天竜川左岸を通る通い慣れた道を快速で駆け抜け、予定通り11時を数分過ぎた辺りで現地に到着した。

いつものオヤジさんに400円也を支払い、早速浴室に向かう。
脱衣する前に辛抱たまらず、浴槽への引き戸を開ける。

どうだ?

ん?



やた!

硫黄!

一ヶ月前には失われたと感じていた硫黄の香りが浴室を満たしている。
「水」と書かれた札が貼ってある蛇口(源泉が出ます)を捻ると、正に新鮮な硫黄の香りが鼻をくすぐる感じだ。
「湯」と書かれた蛇口も捻り、早速「自分で全て調整可能な掛け流し状態」を作り出す。
硫黄の香り。
(お下劣な表現で誠にもって申し訳ないが)臑毛やお○ん○んの毛にはしっかりした泡付き。
開け放した窓の外から流れ込む山の空気と白倉川のせせらぎの音。

何もかも元通りだ。
とても安心した。
以前通り、1時間入っていても誰も来ない素晴らしい浴槽に身を委ね、浴室の壁に美しく反射する水面の光をうっとりしながら眺めていた。

何もかも元通りだ。
とても安心した。

全てが素晴らしい浴室を惜しみながら後にし、付近にある水窪ダムまで走って、ロックフィルダム独特な不思議な風景の中で、用意したお結びを3つほど食べた。
とっても美味しいお結びだった。

2011年6月18日土曜日

和合の湯(3)

本日はわたくし、重大な決意を持って和合の湯に望んだ。
即ち「韓国あかすりとは何か」なる疑問を実体験を通し解決しようと思い立ったのだ。
何だか、面白いように垢がぽろぽろ取れるという噂を耳にしていて、確かにそれは面白そうだ。
また私はアトピー気味でやや肌が弱く、お風呂で体を洗う場合2回に1回はタオルを使わず、素手で行う(勿論石鹸は使うけど)。
だからひょっとして一般人より大量の垢を出せるかもしれない、なる期待もあった。
「どれだけ大量の垢をこすりとれるかが男の器を決めるのだ」
等と言う今となってはさっぱり意味の分からない思い込みがワタクシを支配さえしていた。

本日土曜日、午前の仕事を終え、一旦帰宅してから着替えて午後2時過ぎに和合の湯に出かけ、震える手で千円札3枚(たいへん巨額な投資だ、わたくしにとっては)を券売機に投入し、出てきた切符をなくさないよう大事に握りしめ、韓国あかすり専用受付カウンターに歩み寄る。
気持ちはうわずっており、そのため微かに足が震えているのが自分でも解る。
未知の体験に怯え、多分そのときのわたくしの顔は蒼ざめていたであろう。
緊張のため掌は少し汗ばんでおり、3000円もするあかすり切符は少し湿っていた。
そして遂に、受付の瞬間がきた。
運命の時だ。





……。
おかしい。
受付には誰もいない。

通りがかった職員にわたくしは訊ねる。
「あかすりの受付人はいないのか?」
「おきゃくさぁん。韓国あかすりは4時半からですょ〜」

わたくしは3000円もするのにすっかり湿ってよれ切ったあかすり切符を職員に返却してカネを払い戻してもらい、和合の湯自慢の炭酸風呂に普通に大人しく浸かり、露天の岩風呂に普通に大人しく浸かり、暑さ(熱さ)を感じたため水風呂に普通に大人しく浸かり、普通に大人しく和合の湯を後にしたのだった。
それだけの話ですわ。
詰まらん話ですまんかったのう。

2011年6月17日金曜日

温泉に行かない日(22) しらかば荘は復活したか?

前回入浴してから約ひと月、週末は山王峡温泉しらかば荘に行こうと思っている。
前回来訪時、あの硫黄の何とも言えない良い香りが弱まって、MTMM[1]状態になってしまっていたので残念だったが、あれから一ヶ月、多分復活したと信じたい。
楽しみと同時に不安を抱えつつ…。

[1]
Mushoku Toumei Mumi Mushu(無色透明無味無臭)。