ラベル 浜松市中区 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 浜松市中区 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2021年10月10日日曜日

プロジェクト "山神社"(81) 権現谷山神神社

前回は浜松市中区和合町にある大山祇神社の例大祭に参列したヨ、というお話を書いたんじゃが、その関係で調べ物をしておるとその大山祇神社の近くにもう一つ大山くん物件と思しき神社があるのを偶然発見した。
権現谷山神神社(ごんげんやさんじんじんじゃ:静岡県浜松市中区和合町211−23:駐車場は勿論無いが、住宅地ゆえ短時間ならば路駐は可能)という神社で、ソースは和合町自治会の公式サイト内にあったPDFじゃ。
ファイル内の2ページに「山神神社」の記載があり、更にその先の4ページに有る「町内の神社」にその場所が指し示されておる。
神社名からして如何にも大山くん臭いが、この神社は今までどの文献にも出てきておらなんだ。
要するに初めて知った神社ということじゃ。
小さい神社じゃから文献には載らんかったんじゃろう。
ワシは早速でかけてみた。
勿論Google Mapsに記載はないが(ただし昨日ワシが登録済み。「PPM6+JW 浜松市、静岡県」で検索できます)、近くに「権現谷片身が池公園」(静岡県浜松市中区富塚町1560)が対面にあるのでそれが目標じゃ。
着いてみると、大きなお宅の端っこにお社がある。
個人宅のため全体像をカメラに収めるのは流石に憚れたが、その代わりGoogle StreetViewで確認できる。

赤枠内が権現谷山神神社(多分)
著作権表示は画像右下参照(Google)

私有地内、家の西側にあるようじゃ。
しかも参道入口にはフェンスが設けられておって、基本ヒトをシャットアウトしておるように見える。
ただしその扉には鍵がかかっておらず、誰でも入れる。
ワシは扉を開けて入ることにした。
まあ真っ昼間じゃし、もし誰かに誰何されるようなことがあっても、これこれこのような経緯でこの神社を見つけたのでぜひ参拝したいんです、と答えれば許してくれるじゃろう。
砂利が敷き詰められた参道が伸びており、きれいに保たれた祠と云うか本殿と云うかに続いておる。
小振りながらも全体に大変綺麗に保たれておる。

擁壁と住宅に挟まれとる
© ill-health(ruephas) 2021

参道脇の黒くマルチされた部分を進んで奥まで入り込んでみた。
参拝前に拝殿(神殿兼用かな)の中を覗き込んでみたが賽銭箱の類のものはない。
大きめの木の祠が1つ、その左右に小さめの祠が2つ置いてあるのが見える。
供えられておる榊は真新しく、もしかして隣の家の方がこまめにお手入れなさっとるのかもしれん。

© ill-health(ruephas) 2011

ワシはお賽銭を扉の隙間から床に落とし込んでからお参りを済ませた。
普段ならば祠の裏に回り込んだり、しつこく社殿の中を観察したりするんじゃが、矢張り私有地内かもしれないと思うとさっさと退散したほうが無難に思えたため今回はやめておいた。
帰宅後、更に情報がないか調べてみたところ、浜松市高台公民館が発行している「台地と水と輝き」という書籍にやや詳しい記載があるのを見つけたので引用してみる。
権現谷山神神社(和合町権現谷)
祭神 正一位山神大明神・稲荷大明神・大弁財天
建立 万延元年(1860)
Aさん(原典には氏名が明記されていますがここでは伏せます)が所有する山林の谷合いに、権現谷川が流れている。そのかたわらに、かつては湧水地であった片身の池がある。この池のほとりに山神神社(さんじんじんじゃ)がある。
山神神社は、近くの住民の氏神様として祭られている。
例祭日:毎年10月17・18日
ふうむ、やはり大山くんが主祭神と見て間違いないじゃろう。
左右の祠のどっちがお稲荷さんでどっちが弁天さんかはわからん。
さて余談じゃが、上記由来書きの中にある「片身の池」というのが気になる。
変な名前じゃが、往々にしてこのような名前のスポットには特異な話がつきものじゃから。
で、調べてみるとやはりあった。
サマって書くと、この池はこのあたり(浜松市高台地区)によくある家康話(「銭取」とか「小豆餅」でググってみなされ。色々出てくるよ。まあ殆どはギャグ話ですわ)の1つの舞台で、家康が武田にボロ負けした例の三方原合戦のとき、この辺に陣を敷いていた家康が何故か急に魚が食べたくなり、家来に探させて近くの池でデカい鱸を捕えた。
早速片身をおろしてうまそうに食っておったら急に敵が踊り込んで来たため逃げ出したんだけど、半身が残っておった鱸をみやって「こいつも命が惜しかろう」と思い元の池に逃がすと、その鱸は片身のまま嬉しそうに泳いで逃げていったとさ。
その池というのが「片身の池」ということじゃが、今はもうなくなっておる。
この話を読んでワシがすぐに思ったのは、
「自分がとっ捕まえておろして食ってたクセに『こいつも命が惜しかろう』もクソもないじゃろう」
ということじゃ。
そう思わんか?
まあいいや。
例えば銭取の話にしても要約すれば「三方原合戦の際、家康が茶店に寄って小豆餅を食っとったら、急に敵が踊り込んできたんで馬にまたがるや金も払わず慌てて逃げ出した。それを見て激怒した茶屋のババアが走って追いかけて追いついて金を払わせた」などというにわかには信じられない話だし、この辺のヒトはまあこんなんが好きなんでしょうな。
「敵」とは当然武田じゃろうが、騎乗の武田氏よりこのババアのほうが速かったわけじゃ。
ワシ(浜松出身ではない)に云わせりゃあり得ん話じゃが、浜松市民の98%はこの話はガチじゃと思っておるらしい[ 要出典 ]。
家康という人物は戦に負けてようがなんだろうが、食い物に目がなかったらしい。
何かを食っていたら急に敵が踊り込んできて慌てて逃げるが、その後にありえない何かが起こる、という共通項があるな。

兎に角新たな大山くんを発見できてワシは大変に満足したヨ。
あと、このような小さな神社のことは発行元がメジャーどころな書籍(例えば静岡県神社庁の資料とか)には未記載じゃけど、市内各地区が自主的に編纂しとる郷土史系の資料を丹念に当たれば、もしかして未知の大山くん物件を見出すことが出来るかもしれんと思った今回の一件じゃった。

2021年10月9日土曜日

プロジェクト "山神社"(80) 大山祇神社の例大祭

いやあ、今年は8月から9月末にかけてガチ猛烈に仕事が忙しく、土日祝出勤も多く、たまの休みはぐんなりしてベッドで横になっておることが殆どじゃった。
じゃから前回の投稿から間が空いてしもうた。

最近になってやっと余裕が出てきたもんじゃから、以前からぜひ見てみたいと思っとったお祭りに行ってきた。
浜松市和合町にある大山祇神社(静岡県浜松市中区和合町189)の例大祭じゃ。

いつもは閉じられておるお社も今日は全開♪
氏子さん方や町内関係者が中で段取りなさっとる
© ill-health(ruephas) 2021

神社のお祭りというとたくさん出店がきて賑わうというのがイメージじゃが、武漢ウイルスのこともあり神事のみというシンプルな内容じゃ。
あ、ちなみにワシはこの神社の氏子ではない。
氏子の正しい定義をワシは知らんが、まあその神社の近隣に住んどる信者ということになろうが、ワシはこの神社からだいぶんに離れたところに住んどる。
ではなぜお祭りに出たいかと云うと云うまでもなく、御祭神の大山くんが好きじゃからじゃな。
また社名も「大山祇神社」とそのものズバリであり、それも気に入っておる。
まあ「崇敬神社」に近い感じじゃろう。
例大祭は10月6日となっておるが、実際には多くの神社と同様にその周辺の土日に執り行われることが多く、今年は10月2・3日に開催された。
ワシは神事が行われる3日に行ったわけじゃ。
事前の情報では「オリジナルお守りや安全運転ステッカー、更には大山だんごさえ売られとる」とのことであった。
この規模の神社でオリジナルのお守りやステッカーを作るというのはそうそうないと思うのでワシはぜひ買おうと思っておった。

境内に入ると右手にテントが張ってあり、そこで大山くんグッズを販売しておる。

やあ、事前情報通りじゃ
これは買わねば!
© ill-health(ruephas) 2021

早速行ってみると「大山祇神社」と縫い込まれたお守り(500円)、「無事かえる」という文字と「大山祇神社」の名を印刷しておる交通安全ステッカー(100円)、そして大山だんご(みたらしとあんこの2種類:300円)が事前情報通り売られておる。
ワシは屋も盾もたまらずすべて購入した。
売店のお母さんは「今回のお祭りで最高額のお買い上げ」といっておった。
ちなみに大山だんごのチョイスはみたらしじゃ。

見事な品揃えと云わねばなるまい
「無事かえる」のコピーはどストレートすぎてむしろ秀逸
© ill-health(ruephas) 2021

ワシは買い物するのは好きでも嫌いでもないが、今回は珍しく「ああ、買ってよかった」ととても満足できた。
大山くんの名を冠したグッズは三嶋大社とか四国の大山祇神社など、デカい金持ち神社くらいでしか売っておらんじゃろうし。

境内を暫くウロウロしておると、女性の宮司さんとそのアシスタント役っぽい男性が現れた。
いずれもマスクをなさっとる。
この女性宮司さんは新聞でも紹介された方で、もともとはキャビンアテンダントとか大手商社で受付をしておったというヒトじゃ。
拝殿にはパイプ椅子が並べられ、マスク姿の氏子さんが腰掛け始めた。
ワシは氏子でもなんでもないので拝殿の外から見物しようと思ったおったんじゃが、売店担当のおっちゃんが「おーい、◯◯さん(多分氏子総代のヒト)。まだ座れるじゃろう。このヒトも上にあげられんか」と声をかけてくださった。
「おう座れるよ」とそれに答え、ワシに向かって「ぜひご参列下さい」と云ってくれた。
「氏子じゃないですけど大丈夫ですか」
「大丈夫ですよ」
これはもしかしたら、高額購入者たるワシへのサービスかも知れぬな。
ワシは恐縮しながら拝殿に上がり、用意してくれたパイプ椅子に神妙な面持ちで腰掛けた。
前には式次第が掲示されとる。

いくつもやることがあるようじゃが
時間的には全部で30分程度
© ill-health(ruephas) 2021

ワシは大山くんが好きでたくさんの大山くん物件に来訪しとるが基本は無宗教であり、この例大祭のような正式な儀式に参加するのは実は2回めで作法も何も知らぬ不心得者じゃ。
なにか間違いを犯して神事をぶち壊しにすることだけは避けたいものじゃと思ったが、実際には進行役の総代さんがポイントポイントで頭をお下げ下さい、お直り下さいなどと指示をくれるので助かった。
最初に宮司さんが神事とは関係なく「最近はやっとコロナウイルスも下火になってきましたが、まだまだ油断せず気をつけて生活いたしましょう」などという感じのご挨拶があった。
それから本番の神事が始まるわけじゃ。
式次第を書き写してみると、
一 修祓(お祓いのこと)
二 宮司一拝(宮司さんが御祭神に深くお辞儀すること)
三 開扉の儀(神殿の扉を開けて御祭神に出てきてもらうこと)
四 献饌(お米とかお酒を御祭神に献上すること)
五 祝詞奏上(宮司さんが御祭神に祭文を申し上げること)
六 玉串拝礼(玉串を御祭神に掲げて拝礼すること)
七 撤饌(御祭神に献上したお米とかお酒を下げること)
八 閉扉の儀(神殿の扉を締めて御祭神に戻ってもらうこと)
九 宮司一拝(宮司さんが御祭神に深くお辞儀すること)
本当は最後に「直会」(御祭神に捧げたお供え物をみんなでいただくこと。まあ打ち上げの軽い宴会みたいなもんじゃろう)というのがあるらしいんじゃが、今回は武漢じゃしやめておきましょうとなっとるようじゃ。

神事は滞りなく進み「開扉の儀」になると、宮司さんが前に進み出て大山くんが住まわっておる奥の神殿の扉を開き始めた。
わしは、
「おお!凄い!大山くんの家の中を見れるぞ、やったなあ!」
と思わず目を凝らしてその様子を見ようとした。
他の氏子さんたちも同じ思いらしく、皆さん前に座っとるヒトの頭と頭の間から何とか奥の方を見ようとしとる。
ぎぎぎぎぎ〜っ、という音がして、さあ開き始めたぞいよいよじゃなあと胸熱になりながら更に目を凝らしたその瞬間、氏子総代の「頭をお下げ下さい」という重々しくも冷徹な一言が放たれ、ワシは渋々頭を下げた。
他の氏子さんたちも同じく悔しそうにして頭を下げとる。
「お直り下さい」の声がかかったのでワシは頭をあげ、開かれた扉の奥を見てみたが中は真っ暗でなんも見えなんだ。
残念じゃ。
また、祝詞奏上は宮司さんが唱えておる内容は殆ど読み取れるのがお寺の儀式と異なりいいところじゃと思う。
祝詞の最後のあたりでは「この禍々しき(まがまがしき)疫病が速く退散して平和な生活が戻りますよう、大山くんよろしくお願いします。私や氏子さんたちもがんばります」みたいなことを付け加えてくださっとった。
有り難いことじゃと思う。

そんなこんなで30分ほどですべての儀式は終了と相成った。
外国と違い日本では仏教と神道を同時並行に信仰しても問題ないし、事情が許せば拝殿に上げてもらえることもあるようじゃから、機会があれば一度例大祭に参列するのもいいことじゃと思う。
ワシも今回の件で味をしめた。
ここ大山祇神社での次回イベントは年末にある「年越しの大祓」じゃろう。
これにもぜひ参加して心身を清めて次の年を迎えようと思うヨ。

ああ、いつ見ても立派な幟旗じゃなあ
© ill-health(ruephas) 2021



2021年7月17日土曜日

温泉に行かない日(502) 恐怖の台灣料理屋 福満楼和合店

その商品が私のテーブルに届くまでは「今日は暑いからさっぱりした冷麺を食べたい」と思っていただけなので、食前に写真を撮ることはなかった。
680円の冷麺。
3種類あって、今回はキムチの冷麺を選択。
冷たくさっぱり頂けそうだ。
因みにセットにすると880円、組み合わせ可能なのはフルサイズ(ハーフではない、フルサイズである)のチャーハン・麻婆飯・カレー鶏カツ飯・天津飯などだ。
繰り返すが、セットされる各種飯はフルサイズだ。
ここに最初に来た数年前、迂闊にもチャーハン+担々麺のセットを注文し、そのあまりに度外れた量に驚き、結果どちらも完食できず惨めな敗退を喫して以来、私はセットでは餃子しか頼まない。

私は相当昔の一時期、平成ヒトケタの時分には大阪で営業をしていた。
ある日お昼になったので確か本町あたりだったと思うが、ある中華料理屋に入りチャーハンを頼み食い始めたら、なぜか更に1皿届けられた。
当然1皿しか頼んでいないので店の人にそのように申し述べると、
「いやお客さん。この時間は全メニューに無料でチャーハンをつけてるんですよ。そこにちゃんと貼ってあります」
指差された方を見ると確かに「平日11時から14時までは全品チャーハンサービス!」と書かれた紙が掲示してある。
「は?そうなんですね。成程それはわかりましたが、私はチャーハンを頼んだわけですので、それに更に被せてチャーハンは要らないしとても食べられそうにもありません」
「(クソ忙しいのに篦棒に厄介な客だなこいつは全く)何を頼んでもチャーハンがセットになるサービス時間帯なんですよ、今は。そこにちゃんと書いてありますし。チャーハンおいときますね」
そんなことをふと思い出した。

今回も当然餃子セットを頼んだ。
先ず餃子が来た。
美味いので(今思えば)後先考えず半分ほどを一気に食った。
メインの冷麺は中々来ないが、やがて目の前に置かれた冷麺を見て私は絶望感に襲われた。
明らかに、いや確実に多い。
そのへんのラーメン屋で頼むと皿の上に1玉(下手すると1玉弱)ちんまり乗った上品なヤツが出てくるが、ここでは大きくて深い丼に大量の麺が、たっぷりとしたゴマダレスープとともに入っている。
しかしまあ上げ底な器かもしれないし、巧みな技を駆使して見た目だけ多くさせているかもしれないと思い、私は早速冷麺に箸をつけた。
が、箸はどこまでも深く深くズブズブと突き刺さって行く。
器は上げ底でもなんでもなくただ単にデカい丼であり、そしてその中にはぎっしりと冷麺が満たされていることが確認された。
それにより私の絶望感は更に増した。
食べ始めると、大変美味い冷麺でありキムチとゴマダレスープが冷麺に大変に合うことがわかる。
本当に美味い。
麺は普通のものではなく、冷麺専用っていうのか弾力がある麺だが、時々専門店で出されるようなじいさまの入れ歯が外れそうなほどに硬い輪ゴム相当のものではなく、大変適度な好ましい弾力。
ただですね。
いくら食っても減らない。
全体の半分ほど食い進めた時点で私の腹の充足具合は100%を優に突破していた。
冷麺なのに何故か額には汗がうっすら滲んでいる。
2玉以上盛られているのではないかとの疑惑が頭を過る。
不味ければここで躊躇なく打ち切りとして残して店を後にするが、如何せん美味い。
残すのはもったいない。
ということで、この後ゆっくり時間をかけて何とか完食は出来たが、その日の夕食は必要なかったことは云うに及ばない。
皆さんへの警告としては「下手にセットを頼むと地獄を見ますよ」ということに尽きる。
冷麺単品+軽めの野菜餃子でこの始末なのに、フルサイズのチャーハンやら麻婆飯やらつけた日にゃあどうなるかわかったものではない。
もしあなたがそれを完食できる人だとしたら、あなた今すぐ病院に行ったほうが宜しい。
世にはJAROという公益社団法人があって、商品やサービスを優良誤認させる広告をじゃんじゃん摘発しているが、この福満楼和合店についてはまさに「逆JARO」状態。
写真に騙されてはいけない。
上手いラーメンや飯が、写真の見栄えを遥かに超える分量であなたの前に届けられる。
警戒したほうがいい。
来週もここに行って冷麺食べる気満々だが、その際には特にお願いして麺の量を半分にしてもらおうと思っている。

福満楼和合店
(ふくまんろうわごうてん:静岡県浜松市中区和合町936-219:053-401-0021:基本11:00〜14:00・日曜は11:00〜15:00:17:00〜0:00:定休月曜:どうやらランチ関係のポイントカードあるみたい:駐車場潤沢)


2021年5月3日月曜日

プロジェクト "山神社"(70) 根川山神社

この根川山神社(ねがやまじんじゃ?ねがわさんじんじゃ?:静岡県浜松市中区富塚町2641−1:駐車は厳しい)には2014年11月15日に一回参拝しておる。
その時の感想は、
参道登り口にある掲示板には手書きで何か書いてあるのだが、記載内容が隔靴掻痒の感あり。
なるものなんじゃが、この感想自体が既に何のことかよくわからず、正に隔靴掻痒の感がある。
何故か写真などは残っておらず、更には恥ずかしいことにここに来たことさえ記憶にもなく、今回改めて参拝し直してきた。
根川山神社は住所的には浜松市中区富塚ということになるが、あの辺は金持ちの持ち家が多い割には非常にせせこましく、駐車スペースが厳しいことが予測されるので、安全策として直線距離で300m程のところにある佐鳴湖公園 安座であい橋南駐車場(静岡県浜松市中区富塚町2621:基本は24時間あいている:駐車可能台数はそうだなぁ、20台はないと思う)に停めて歩いていくことにした。
利用した駐車場は結構狭くて、到着したときには既に満車というか、正規の駐車スペース以外のところにも無理矢理クルマが停まっていて満車以上という状態じゃったが、運のいいことにちょうど出ていくクルマが1台あり、そこに無事駐車して徒歩で向かった。

因みに目的地である「根川山神社」の名前についとる「根川山」という山は神社近くに実在しており、標高は32m。
浜松市の掲示によれば、
根川山(標高32メートル)
国土地理院の地形図に記載されている静岡県で一番低い山です。この森は、四季を通じていろいろな植物が見られます。
立ち止まってじっくり草木を見てみませんか。
きっと、ふるさとの緑を発見できるでしょう。
とある。


ははあ。
ワシはかつて平成15年3月8日、大阪南港にある天保山(てんぽうざん:標高4.53m)の登頂に何とか成功したことがある。


うっかり間違えて山頂とは別のピークに登ってしまうという致命的なミスを犯しつつ、それを挽回して何とかやってのけた。
しかしてここ根川山は天保山より約8倍もの標高がある。
異なったピークに間違って登ってしまった天保山より遥かに高くてチャレンジングな山岳であるが、準備不足で本日は通常の食料やテントや酸素と云った装備は愚か、緊急時における非常食やビヴァークテントといった命を守る装備も一切用意していなかったため、根川山へのアタックは本日のところは泣く泣く諦めた次第じゃ。

断腸の思いで根川山ピークへのアタックを諦めてワシは根川山神社に向かうことにした。
経路を確認するためGoogle Mapsを見ると、根川山神社の方角にある佐鳴湖公園の中に「佐鳴湖公園ミニ鉄道」なる極めて興味深いものがあるらしいことがわかったので、出来ればそこを経由して行きたかったが、そのような都合の良い道は無いことが判明したためそちらは諦めた。


この地図で云うと、右下のPがワシがクルマを停めた佐鳴湖公園 安座であい橋南駐車場、真ん中に佐鳴湖公園ミニ鉄道があり、肝心要の根川山神社は上の方に見えるカトリック浜松教会というのの少し北あたりにある。
10分も掛からず神社に着いた。
来てみたが矢張り来たような記憶が呼び戻らない。
クルマ一台通れるかどうかの道から、幟旗がたたっておる階段参道が簡素な本殿がある上に続いておる。

© ill-health(ruephas) 2021

階段参道の登り口右手には掲示板があり、そこにはストレッチ教室のご案内や神社の会計報告などに混じって、由来に関して数枚の資料が貼ってある。

© ill-health(ruephas) 2021

かなり詳しく書かれた由来書があり、まずは当然それに興味が惹かれる。

© ill-health(ruephas) 2021

読んでみると、この神社の社名はGoogle Mapsに記載のある「根川山神社」ではなく「安座山之神神社」であるらしい。
安座(あんざ?)というのはこの辺りの集落の地名らしく、もともとここで祀られていた氏神様である山之神大明神のところにサルタヒコくん(山関係)とミズハメちゃん(水なんで佐鳴湖関係)が合祀された神社のようじゃ。
この資料の中には「山之神大明神=大山くん」というクリアな記載はなかったが、
山仕事や農事の無事豊作を願い
ということからすると、これはどうも限りなく大山くんのような気がする。
もう一枚このような資料もあった。

© ill-health(ruephas) 2021

これは多分、社殿内にあった棟札を書き写したものだと思うんじゃが、真ん中に「山之神神社(山之神大明神)」と書かれておるが、大山祇命といった感じでズバッと大山くん系の名前は出てておらん。
大山くん関係の神社は、一般的に地元の方々が古来山や石といった自然物を自然神として崇めておったのを、後になってそこに大山くん(大山祇命)の名前を後付けしたパターンのやつが結構多い。
この神社も恐らくそうじゃろうと思う。
いずれにしても、まずここは大山くん物件と判じて間違いはなかろう。
ワシはそう思って石階段をえっちらおっちら登り、質素な本殿のところまで行った。

© ill-health(ruephas) 2021

このように小さくてシンプルでスクエアな感じの本殿じゃ。
軒先には「安座山之神社」(上記資料では「山之神神社」となっておるので微妙に異なる)と緑で書かれた社名札が架かっとる。

注連縄で見にくいじゃろうが右書きで
社神之山座安
と書かれておる
© ill-health(ruephas) 2021

早速お参りしようとしたが、賽銭箱が見当たらん。
さてどうしようか、本殿扉の隙間あたりから投入しようかと思ってよくよく見てみたら、扉右上の方に直径3cmくらいの丸い穴が空いておるのに気づいた。
そこの部分の板だけが新しくて茶色であったのを見ると、参拝者から「どこにお賽銭を入れればいいんじゃ」との問い合わせを受けて後年修繕したのであろうな。
ワシはその穴から10円玉2枚を投入し、パンパンと柏手を打ちお参りを恙無く済ませた次第じゃ。


2021年4月5日月曜日

湯風景しおり(1)

本日ワシは人間ドックじゃった。
良く「人間ドッグ」と間違える人が居るから気をつけなされ。
人間犬ではない、人間ドックじゃ。
それがだいたい14時に終わったんで、ワシはニガテな胃カメラを何とかやってのけた自分へのご褒美として日帰り風呂に行くことにした。
本日は月曜であり、しかもこの時間じゃから週末には混むような施設も多少は空いとるじゃろうと予想し、以前確か1〜2回行ったことがある湯風景しおり(静岡県浜松市中区高林1-13-13:053-478-2626:¥750:電話番号ふろふろじゃよ:10:00〜0:00:年中無休)に行くことにした。
この施設は何年か前に大規模な改装をしておるが、ワシが行ったのはその改装の何年も前じゃ。
相当に久しぶりの再訪じゃ。
以前行った時の感想は、街中にある大規模施設なのに元々あったと思われる緑(樹木)や地形を巧みに生かして、街中感をまったく感じさせない素晴らしい設計の施設じゃなということじゃ。
すぐ横に片側2車線と3車線の大きな道路に挟まれた立地なのに、それを全く感じさせない。
これは素晴らしいことじゃと思う。

若干の所要を済ませた後、しおりには15時位に着いたんじゃが驚くべきことに施設前にあるかなり広い第1駐車場が満車。
少し距離のある第2駐車場も殆ど半分以上埋まっておる。
ワシはげんなりした。
人混みが大嫌いなんじゃ。
しかし折角来たんじゃからそのまま帰るのも癪に障る。
意を決して中に入っていった。
街中にある大きな入浴施設らしく、複合的なサービスを提供しておるのがわかった。
レストランは勿論、マッサージ・アカスリ・散髪屋などなどいろんなサービスをしとるからお客はそれぞれに分散しておる。
これだったら大丈夫かと思う。
また記憶では浴槽もたくさんあるから、そんなに混雑感は無いじゃろうと思い中に入ると、まさにそのとおりじゃった。
確かに沢山の入浴客がおるんじゃが、混雑感は殆ど感じられん。
まずワシは変わり湯(「替湯」と書いてあった)に入った。
今の季節らしく桜湯。
お湯の色はピンクではなくどっちかっていうと紫に近かったが、まあよいじゃろう。
41℃でワシにとってはやや熱いが、こういった変わり湯は楽しめる。
次に外に出て高濃度炭酸泉に入った。
お湯だけ見ると「これのどこが炭酸泉?」と思うくらい何の特徴もなさそうなただのお湯なんじゃが、一旦湯に身を沈めるならば直ぐに身体中に泡々がまとわりつく。
温度は低めで、ワシにとってはありがたい。
また浴槽も大きいため、他の人に遠慮すること無く長い時間楽しめるのもよい。
その強烈さは天然の炭酸泉である姫路市休養センター・香寺荘 竹取の湯(兵庫県にあります)並かそれ以上で、名前を出すのは申し訳ないが和合の湯(浜松市中区)を遥かに上回る。
炭酸泉ならばここに来るのが一番と思う。
あと、ワシ的に大変好ましいのは「ぬる湯」。
ただの白湯なんじゃが、温度が38℃。
これ、ワシ的にはベスト。
どんだけでも入っておられる温度。
あと、バーデンバーデンを模した人工温泉あり、シルキー湯ありと多様な浴槽が用意されており、客が多少多くてもゆったり入れる。
あと、ここは交通の便が大変良い(浜松で云えば、の話じゃが)。
近くにバス停があり、多くのバスが停まる。
それ即ち、時間があるときはクルマではなくバスで来て、お酒を飲んだり飯を食べたりお風呂に入ったり長い時間楽しむことが出来る。
都会では普通なことじゃが、浜松のような地方都市ではこのような施設は殆どない。
そういった意味で貴重な日帰り施設じゃと思う。

 

温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
2.0
風情ポイント
1.5
やぎさんポイント
0.0
入浴料
750
温泉コスパ
0.5

2013年6月16日日曜日

和合の湯(9)

今月は地元の温泉銭湯にできるだけたくさん行こうと思っていたんだけど、中々そう上手くは事は運ばないもので、今朝は町内会の溝掃除、午後には25年くらい使い続けて遂に壊れた冷蔵庫の入れ替えのため自宅を離れられず、結局16時過ぎまでまとまった時間が確保出来ませんでした。
そんな時には大抵みよし湯か和合の湯のどちらかに行くのが常道なんですけど、今日は少し蒸し暑く、風情は満点なものの換気がお世辞でもいいとは言えないみよし湯ではグロッギーすること必定と思われたため、露天風呂と水風呂のある和合の湯に行きました。

日曜日の遅い午後とあって、和合の湯は結構多くの入浴客がいたんですけど、なぜか理由はわからないけど一応ここの名物となっている炭酸浴槽が見事なまでに空っぽだったため先ず20分ほどそこに入ってました。
炭酸浴槽に入る客の多くはできるだけ長く入っている人が多いんですけど、今日はそういった客さえいなくて、殆どの時間私の貸切でした。
珍しいことです。


2013年6月2日日曜日

みよし湯(12)

この6月下旬以降、ご当地の銭湯にも中々行けなくなる環境に変わるため、今月は住居地周辺の銭湯・温泉・スー銭等、行けるところには出来るだけ行っておこうと思います。
先ず本日はみよし湯の日です。
しかしここは相変わらず、馴染客に愛されていますなあ。

(言っとくけど「馴染客」だぜ。どっかの会社の吹けば飛ぶような自称マーケティングリサーリ担当の薄っぺらい男みたいに「リピーター」なんて言葉を使ったら、みよし湯のお客に張り倒されるぜ)

私といえば、幾つか所用を粉した後、開店時間である15時ジャストに到着したのですが、もう既に結構な人数のお客さんが入ってて、その上驚くべき事に板場でパンツを脱いでいると早くも浴室から引き上げてくる爺さんもいたりして。
開店同時に浴槽に飛び込み、ひとっ風呂楽しんでからさっと出てコーヒー牛乳飲み干して帰宅する。
何とも粋ですよねえ。


2013年5月5日日曜日

みよし湯(11)

実に約1週間ぶりのポスト。
今年は例年と違い、仕事が連休まで食い込んでくることはなかったのですが。何時もの如く連休中は出来るだけ外に出ないように心がけようと思ってました。
とは言っても、近所の公園で昼酒しちゃったし、灯台に登りに御前崎に行ったりはしましたが。
でもまあその程度であり、その他は暫く読んでなかった鬼平ものをまとめ読みしたり、友人が貸してくれた小田和正の八景島ライブDVDを鑑賞したりと、云えば「ごろ寝タイプ」の休日でした。
で、今日はみよし湯に行って来ました。
街中に基地外及び彼らの特殊車両が溢れかえって前進すら儘ならぬのではという恐怖があったのですが、想定外にも普段の日曜日よりも道が空いており、14時30分過ぎに家を出たのですが、みよし湯が開く15時だいぶ前についてしまって拍子抜け。
基地外及び彼らの特殊車両は、主戦場たる駅前方面に集結してバカ基地外パワーを蟻の如く蝟集した地元民に見せつけている模様です。


2013年4月14日日曜日

巴湯(4)

午前中お仕事をし、午後一旦帰宅して少し昼寝してから16時台のバスに乗って市街地に出かけました。
呑むためですが、そんな時には矢張り巴湯でしょう。
浜松駅手前のバス停(鍛冶町)で下車し歩いて数分。
巴湯へ来るのはもうこれで4回めかな。
やや狭いものの大変清潔な浴室は相変わらずでホッとします。
寡黙な男湯に対してかしましい女湯というのもいつもと変わらず。
ただ一点普段と違うのは、非常に若くて背の高くて髪が長くて足も長くてかっこいい感じのお兄さんが誠に慣れた感じで入浴してたことです。
銭湯に来るようなタイプには全然見えないのですが、まああんな感じの若い人が銭湯に通ってくれるというのは大変に嬉しいですね。
何で嬉しいかは自分でもわかんないけど、嬉しいものは嬉しい。
大げさに言えば、お客としてこの銭湯文化を未来につなげていって欲しい、って感じかね。

で、その後、下地作りも兼ねてプレスタワー近くにあるハイボール主体の立ち飲み屋ちょこっと浜松家(静岡県浜松市中区旭町11-1:053-450-8801:16:00〜22:00:確か日曜定休:お店の入り口でコインを購入してそれで支払:コインは1枚100円だけど1000円買えば11枚:ハイボール1杯3コイン)に行って呑んでました。

で、私の横で呑んでる人は結構ガタイのいい、まあ言えば一寸怖い雰囲気だったんですけど、何となくどっかで見かけたことがあるような感じ。
でもそういう既視感ってのはよくある話なので普通に呑んでたんですけど、そのうち横の人が少しずつ話しかけてきたんで(立ち飲み屋ではよくある事、というか、それがあるから立ち飲み屋は楽しい)、語らいながら美味しいハイボールを呑んでると、そのうち彼は私と同じように銭湯好きな人ということが発覚。
かなり話が盛り上がり、
「さっきまで僕、大工町にある巴湯に言ってたんですよ」
「へえ。俺は主には曳馬のみよし湯だけどね」
もしかして、どっかで見たことあるってのはみよし湯での事なのかな。
「私も行きますけど、今日はこのへんで呑むから巴湯に言ったんですよ。みよし湯よりかは少し狭いけど、清潔でいい銭湯ですよ」
「そうかあ。その巴湯って、体に絵を書いた人って入ってるの?」
「今日はいなかったですけど、いる時もありますね。でも僕最近そういう人があんまり気にならなくなってるんで、目に入らなかっただけかもです」
「そんなもんかね。でも子供とかが見たら教育的にどうなのかな」
「どうってことないですよそんなの。逆にちゃんと教えてあげればいいんですよ。ああいう人も含めていろんな人が世の中にいて、それで世の中が回ってるんだって」
「そうだねえ」
「うん。寧ろあの手の人のほうが入浴マナーがよかったりするし。かけ湯もしないでいきなりジャボンなんてのは、普通のおっさんのほうが多いですね」
そんときその人は私を見て、
「実はねえ、俺も昔そっちの方の業界にいてね。彫っちゃってるんだよねえ」
こりゃ吃驚だ。
長袖を少しめくってちらっと見せてくれましたが、確かに藍色の刺青が彫ってあった。
うわぁ。
「もう今は普通の仕事しててね、ダイエットのためにスポーツクラブに通ったりもしてるんだけどさ。タバコやめたら太っちゃって」
刺青以外は私と全く同じような状況じゃないですか。
「でもさあ、こんなのあるから運動後に風呂に入れなくて困ってるんだよねえ」
ああ、それはそうだろうなあ。
それは不便な話だ。
スーパー銭湯とかもそうだけど今日日「刺青お断り」ってところが多いし、それがなくても彼は彼なりに、こんな俺がジムのお風呂に入ったら他のお客さんが不快に思うかもしれない、と考えて遠慮しているに違いない。
だからさっき、巴湯に刺青入れた人はいるのか、って訊いたんだな。
関係ないですって。
マナーさえ良ければ誰だって楽しめるのが銭湯ですんで。

せっかくの機会なので、前から疑問に思ってたことを思い切って訊いてみました。
「あの、それって彫る時ってどんくらい痛いんですかぁ?」
スネークマンショーじゃあるまいし、全く我ながらおかしな質問です。
「痛い、というかなんというか。実は俺注射が大嫌いで、注射針見ただけでドキドキして脂汗が出てくるんだけど、なんとか彫れたね」
注射嫌いまで私と同じだ^^;
違うのは体格と刺青だけだ。
あとはホントに共通点が多いぞ。

でも注射嫌いなんだったら、そんな無理してやらなきゃいいのにとも思いましたが、その時の状況や彼なりの考えがあったのでしょう。
「でもね、極彩色っていうのか、色んな色を使ったヤツのほうはすごく痛いらしいよ。俺は違うけどね」
ふうん。
色によって痛さが異なるってのは初めて聞いたな。
でも面白い話が聞けてよかった。
河岸を変えるという彼と、みよし湯での再会を約して別れました。
顔も覚えたし、会えば絶対にわかると思うよ。
しかし世間は狭いねえ。
いろんな出会い、再会があって面白いなあと思います。


より大きな地図で 温/泉/週/記Map を表示

2013年3月10日日曜日

みよし湯(10)

正午前後にはなんと22℃もあった気温が強い風に吹き飛ばされたのかどんどん下がり始め、少し肌寒い程度になってしまったため、お風呂に行きたくなって来ました。
というか、実を言うと今日は焼津黒潮温泉元湯 なかむら館に行くつもりでいたんだけど、なかむら館は換気があまり良くなくて、この陽気じゃ多分グロッギーしちゃうかもと思ってやめたんですね。
で、家でゴロゴロしてたら昼過ぎになってどんどん気温が下がってきちゃったんで、近場の銭湯に行くことに決めました。
近場の銭湯といえば巴湯かみよし湯なんですが、巴湯のほうは残念なことに日曜日はお休み。
従って足を向けたのはみよし湯の方。
開店直後の15時数分過ぎにつきましたが、既にもう駐車場は殆ど一杯で、最後に残ったスペースに辛うじて車をねじ込めたくらいの盛況ぶり。
すごいなあ。
どこの銭湯もそういう傾向があるようなのですが、ここみよし湯も地元の常連のため、ややフライング気味に開店しているようですね。
ここみよし湯はもう今では全くもって馴染みの空間となっている訳ですが、番台に座るおばちゃんも最近ではようやく私の顔を覚えてくれたみたいで嬉しい限りです。
しかし、浴室内は人が犇めいているといって差し支えない程度に混み合ってます。
脱衣場には5人。
そして浴室内には10人。
そしてその10人には珍しく4歳くらいの子供も含まれています。
珍しいことですね。
大抵は私が最も若輩なんですが。
で、いつもの様に湯船に浸かってると、眼鏡をかけた爺さんが一人入って来ました。

2013年1月3日木曜日

みよし湯(9)

賭けに勝ちました!
みよし湯は営業していて、近隣からのお客さんやみよし湯専門家たちで大盛況!
ああ、安心した。
普通に営業して、みんな番台のおじさんに「おー、おめでとう」「またよろしくなー」等と声かけてる。
毎日こんな感じの日が続いてくれたら、大安心だ。
体を洗って湯船にどっぷり浸かって感じた。
みよし湯の近所の人たち、ありがとう。
ボクが外様のまま、この銭湯を味わえるのは皆さんのおかげです。
銭湯は地元の人の為にあると銭湯主(こんな言葉ないけど、わかるでしょ)は思ってて、地元の人は銭湯が無くなっては本当に困るぜと感じてる。
この事が今日、改めて感じられたよ。
私はその事にちゃっかり乗っかってる人ですけど、地元の人たちと同じくらいみよし湯が好きですよー!

2012年12月16日日曜日

みよし湯(8)

午前中には倉真赤石温泉に行って体をあっためてきたばかりなんですけど、流石今は冬。
今日は結構気温の高い日ではあったのだけど夕方にはだんだん体が冷えてきて、こりゃたまらん、銭湯だ銭湯だという気分になり、そんな時にはみよし湯に限ります。
車に飛び乗って(いや、実際には飛んで乗ったりはしないが)みよし湯のある東へ走りました。
車中、今朝国道1号線バイパスから非常にクリアに見えた富士山のてっぺんを思い出したりしながらほどなくして現地に到着すると、おおなんと駐車場が満車。
いや、よおく見ると西側の駐車場に何とか1台ねじ込めるスペース発見。
3回くらい切り返しを繰り返し、殆どフランスにおける超人的な路上縦列駐車の状態で駐車完了。
後ろの人、車出せたのかしら。

車は満杯だったんだけど中は程よい混み具合。
服を脱ぎながら浴室内を覗き見れば入浴客は5人。
長く伸ばした髪を後ろに束ね、全身を刺青で覆った大柄な人が、隣に坐ってるカタギらしき爺さんと大笑いしながら話してる。
ううむ、シュールだなあ。
で、私の方は、その髪束ね兄さんが浴槽から出て丁寧に体の雫を拭き取っている横をすり抜け浴室へ。
午前中既に倉真赤石温泉で体を綺麗に洗ってはいますが、他の入浴客の気分を害さぬ様、石鹸を使って、だけど形だけささっと体を清めて入浴。
うわ、流石に熱いねえ。
激熱ではないけど、熱いなあ。
でもまあ銭湯はやっぱこうなくっちゃ、と最近感じるようにはなってきました。
浴槽に入り、限界に達して一旦洗い場に出て体を冷まし…、という事を3回程繰り返し、非常に満足な気分になって浴槽を出ました。
いやあ、今日は結構幸せな一日だったな。
みよし湯を車で後にして10分程あと、自宅近くのスーパーで買い物をしようとしてたらみよし湯仲間からケータイにメールが。
「今からみよし湯いくよー」
うーん、残念。
まあこんなこともあるね。

2012年11月24日土曜日

みよし湯(7) & みどり湯(1)

で、結局優柔不断な私はやや遅めの午後になって、予てより気になっていたみどり湯(静岡県湖西市新居町新居1127:053-594-0344)に行く事に決めました。
みどり湯はここでも書いてるように、浜松市の西隣である湖西市(旧新居町)にある銭湯で、今年の1月くらいから行きたいなあと思ってた銭湯ですが、その割に約1年放置してました。
行きたいと思った温泉や銭湯なのに長期間行かないまま放置というケースが私にはたまにあり、平山温泉龍泉荘なんかがその好例です。
特に街の銭湯なんかはあっさりと廃業してしまうケースが多いので、本当は兎に角早く行かないとまずいとは解っているのだけど、ケツが重いというか、めんどくさがりというか、本当に自分の性格が嫌になります。
平山温泉龍泉荘は幸いな事に営業を継続してくれているからラッキーなんですけどね。

車で国道1号線バイパスを西に走り、新居の関所の辺りまで行き、旧新居町という宿場町に相応しい狭い道をくぐり抜けた所にみどり湯はありました。
駐車スペースを心配していたのですが、みどり湯の道を挟んだ向かい側に3台分の駐車場が確保されていて一安心。
全部空いています。

ん……?
全部空いている?

到着時間は16時前後。
この銭湯は初めてなので営業状況の情報がなかったのですが、一般的な銭湯であればまあ15時開店で21時に閉めるというのが普通だと思います。
銭湯には大抵一番風呂好きの固定客がいるもので、16時と言えばそういった地元固定客が風呂から上がるくらいの時間。
従って普通であれば数台の車が停まっていても不思議ではないと思うのだけど、1台も停まってない。
駐車スペースに車を停めて、銭湯の建物に向かいましたが、銭湯特有のあの暖簾がかかっていないです。
どうもやってないみたいです。
今日は土曜日で、銭湯によっては土日は休みの所もありますので、ここみどり湯もそういう営業形態かもしれません。
建物の全面上部に掲げられた「湯りどみ」という緑色の文字も撤去はされていませんし、駐車スペースも確保されているし、廃業を示す様な掲示もなかったし、だから廃業ではないと思いたいです。

こんなこと電話一本掛ければすぐに解る事だと思うのだけど、何となく自分の目で確かめたい性格なので、年内近いうちの平日夕方に再度訪問して状況を確認してこようかなと思いました。
何て言うんでしょう、「廃業感」みたいなものをそんなに感じなかったので、三連休の半ばでもあるし、臨時で休んでる可能性もあるしね。

で、みどり湯を後にして向かったのは、自分ではもう既に定番銭湯として確固たる地位を占めているみよし湯。
夕方17時過ぎという時間に来たのは初めてこのみよし湯を訪れた時以来。
そのときは結構混んでたんで、「今日も混んでるんじゃないかなあ」と思いつつ現地に到着しました。
で、駐車場は…

ん……?
全部空いている?

おいおいまたかよ。
でもダイジョウブ。
こちらの方はちゃんと電気はついてたし、もう見慣れた感のある富士山デザインの暖簾もかかってたし、ちゃんと営業しています。
出入り口から硝子戸越しに浴室を見やれば、予想に反してお客さんは極少なく、私の他には2人だけ。
そのうち一人も私と入れ違いで浴室から出てきました。
入湯料300円と石鹸代20円を支払い、浴室に入って体を清め早速浴槽に入ると今日はそんなに熱く感じない。
適温であります。
熱くないと感じるのは、どうも巴湯に行き始めて以来「銭湯は熱い」という考えにとらわれているような気がしてる為かも知れません。
事実、暫く入っていると正に流汗淋漓。
誠に気持ちがいいです。

ここみよし湯の浴槽は銭湯の規模の割には大きくて、感覚的には巴湯の倍くらいあります。
それをたった2人で使うのですから大変のびのび出来ます。
2人と言ってももう一人のおじさんは念入りに体を洗っているので浴槽は私の独占。
もう何も言う事なかったです。

40分程銭湯を楽しんで浴室を出て、コーヒー牛乳を一気飲み。
旨かったですねえ、ふふ。

2012年10月25日木曜日

巴湯(3)

今夜は桂文珍師匠の独演会が浜松であったのです。
私は初めてだったのですが、高座で師匠本人が語った所によると、浜松での独演会は始まってからもう10年にもなるということで、寡聞にして私はそれを知りませんでした。
私は文珍師匠の創作落語、特に老人ものというか、爺さん婆さんの事をテーマにした噺が好きで、時々車で「老楽風呂」とか聞いたりしています。
今日も「老人と耳」(なんのパロディか解りますね?)という傑作で、浜松アクトシティ大ホールの狭い座席の中を笑い転げてた次第です。

本日は文珍師匠の高座に備えて午後カイシャを休み(贅沢ですが、必要な事です)、一旦帰宅して着替え、バスに乗って16時前に駅前に到着しました。
独演会の開場は18時、それまで2時間があります。
となると当然行く所は決まっています。
というか、最初からそのつもりで午後のプランを立てたという方が正確だけど。

バスを降り、会場とは逆の西の方に歩みを進め、到着したのは巴湯です。
前回、カイシャの忘年会前に行った銭湯で、今回が2回目の来訪。
上のリンクでその時の事を書いているので読んでもらえれば解りますが、それこそ落語の強情灸を銭湯バージョンで地でいく様な体験をした銭湯です。
簡単に言うと、兎に角湯加減が熱すぎて10秒も入っていられなかったのですが、それがここ巴湯の標準的湯加減かもしれず、下手に水でうめると常連さんに白眼視されるのではないかと思って我慢して入っていたんですが、実際には矢張り普通より熱すぎで、結局その常連さんが水でうめてたというような体験でした。
きょうはまさかそんな事もないだろうと思い、前回と同じく番台に坐っている超美人女将に料金を払って浴室に入り、石鹸で体を清めてから浴槽に入ると、何てことだ、前回と同じくらいに熱い…

冷静になろうと思いました。
そう言えばここ数日、急に寒くなった。
今朝もカイシャに向かうため乗り込んだ車のインパネに表示されていた外気温は15℃だったじゃないか。
だから、実際以上に熱く感じるのではないか。
そういえば既に先に浴槽にはいっているおじさんを見ると、確かに普通な感じでお湯に浸かっているように見える。
見えるがしかし、10秒程肩までお湯に浸かったあと、やや荒い呼吸で浴槽を後にしたな。
ふうん、これは判断が難しいぞ。
熱かったから早めに出たのか、それとも何時もそう言う感じの「烏の行水」的入浴スタイルなのか?
果たして今日の巴湯は熱いのか、それとも普通なのか?!

オレとしては確かに熱いと思う。
出来れば水でうめたい。
そうは思うがしかしここは一発、他の常連さんの反応を伺ってから水の蛇口を捻った方がいいだろう。
そう思って、我慢して浴槽に踏み留まりました。
ああ、全く前回と同じ進行であります。
と、萎びた古漬け茄子の様な風体の爺さんが浴槽に入ってきて、ううーとか唸りながら腰まで浸かりました。
引き続いて、古漬け爺さんより若く、私よりトシ喰ったおっさんが浴槽に入り、うううーとか唸りながら腰まで浸かりました。
で、古漬け茄子の方が、
「なんか今日はお湯が熱いな。うめよう」
と言って、水道の蛇口を半分ほど開きました。
オッサンもそれに対して全面的賛意を示し、
「もっと沢山水ださなきゃとても入れない」
と発言し、実際に蛇口をすぐさま全開にしました。

わたくしは浴槽を指差しながら古漬け茄子の方に、
「これってやっぱ、 熱いんですか」
と問うと茄子は、
「うん、凄く熱い。普段はもっとぬるいんだ」
とあっさり回答。
普段よりも可成り熱いということがこれで確定しました。

なんで私が来る時に限って、ここ巴湯は熱いんだ?
ただでさえ私は普通よりぬるいお湯が好きなのに。
神の配剤、いたずらってやつかね。

その後浴室内では古漬けやオッサンや私の間で「適切な湯加減その他」に関する検討及び考察が続き、
「やっぱりそうだな、40℃から42℃くらいが丁度いいんじゃないの」(オッサン)
「こんな熱いのに入っていたら血液がどろどろになって不健康だ」(古漬け)
「そうですよねえ。熱いですよねえ」(わたし)
「まだ熱い。きょうは兎に角熱い」(オッサン)
「こんな熱いのに入っていたら血液がどろどろになって不健康だ」(古漬け)
「ここ明日休みだから、あさってまで湯冷めしないよう、今日は特別熱くしているんじゃないか」(オッサン)
「しかし熱いですね」(わたし)
「こんな熱いのに入っていたら血液がどろどろになって不健康だ」(古漬け)
などという発言が目立ちました。
茄子爺さんは「熱いお湯に入ると血液がどろどろになる」主義者のようで、他の客にその後も4回くらいその主張を申し述べておりました。
私としては、血液がどろどろになる前に脳の血管が破裂しそうな気がしたので、早めに浴室を出て脱衣場に戻り、超美人女将の許しを得て扇風機のスイッチを入れ、火照った体をクールダウンしてました。

もうこれで確定だ。
次回巴湯に入った時に熱いと感じたら、水道の蛇口を開く事にもう躊躇しないぞ。
私が真っ先に水でどばどばうめてやる。
自分に素直になってやる、次からはな。

でも、本当にいい銭湯だよねえ、ここは。
客筋がいい店は、ここにに限らずどんなとこでもいい店が多いですよね。
銭湯でも飲み屋でも。
ということで、だいぶ熱くはあったけど、いい気分で巴湯を後にしました。

で、その後プレスタワー前のハイボール屋さんで2杯引っかけ、アクトに行って文珍師匠の噺を堪能してLa-Jannでさらに少し呑み、最終のバスで帰宅しました。
疲れていたためか車中深い眠りに落ち込み、3区間ほど先の終点まで乗り過ごしちゃったけど、それを除けば全く上々な午後でした。

2012年7月16日月曜日

和合の湯(8)

もう、素直に抵抗をやめた。
家にいても時間と電力を無駄に浪費するだけだ。

わたしゃー、朝9時時点で早くもそう判断しましたよ。
気温はその時点で既に30℃を僅かに突破しており、このまま推移すればもしかして35℃を越えるかもしれない。
そうなれば暑さに耐えかねて冷房全開にしてしまうかもしれない。
俺の心は弱いんだ。
どうしよう…

取り敢えず風通しの良くて涼しそうな木陰のある駐車場に避難して車の窓を、出来れば窓だけではなくてドアを全開にして静かに音楽を聴いたり、手軽な本でも読んで過ごそうとしようと決意し、浜北区にある静岡県立森林公園に行ったのですが、そこは既に満車。
単に木陰に涼を求める日本人と、酷暑でも極寒でも関係なく間抜けな半袖ジャージ姿をしたブラジル人に占領されてました。
日本人は東屋の元、お茶飲んだり本を読んだり昼寝したりという過ごし方をしているようですが、ブラジル人たちは他にする事が解らないのでしょう。
何時ものようにBBQしています。
この糞暑いのにそれが解らないのかこの酷暑の元、赤々と熾っている炭火を前にして嬉しそうにしてます。
ヘンタイだね。
まあいいや、彼らの事は。

しかしうーん、困った。
木陰で読書の計画は脆くも崩れ落ちました。

じゃあ、どうしよう。
と、暫く考えあぐねていたのですが、ふと思いついたのが、自宅からさほど離れていないところにある市立の図書館。
そこは市役所のサテライトや体育館も併設されている為、「混んでるんじゃないかなあ」と何の根拠もない固定概念があったんですが、意外に穴場かもしれないと思って、森林公園から自宅方面に車を戻しました。
走る事数十分。
現場に着くとまったく意外にも図書館の駐車場はがら空きであり、皮肉な事にいつもはシビアな競争の結果でしか手に入らない盧ではないかと思われる「木陰の駐車スペース」も見事に空いており、私はそこに車を停めて、4枚の窓をそれぞれ僅かに下ろしておいてから図書館に向かいました。

図書館は、節電の為なのか元々そうであったのか、程よく抑制された冷房が爽やかで、大変快適[1]。
この図書館にはそれぞれの書架の脇に簡単な椅子が備えられていて、座り心地は決して快適ではない[2]ものの、私の様な本好きで且つ金のない暑がりにとっては誠に好都合な環境です。
それから可成り長い時間を、最近気になっている有川浩さんの著書を読む事に費やし、午後遅くになってから、和合の湯に行きました。
和合の湯では、チアノーゼ寸前になるまでひたすら水風呂に入ってました。
そう、唇が紫に変色する寸前まで、手足ががたがた震え出す寸前まで水風呂に入っていて、いよいよヤバくなったら隣にある人工炭酸泉に入り、汗が滲んできたらまた水風呂に入り…、って感じで入浴を繰り返し、暑気払いを致しました。
気持ちよかったよ。

なんか普通の日記ですね、これ。
でも、このポストのラベルは「原発反対」なんですよ。

うーん、このポストのタイトル、「温泉に行かない日」にするか、はたまた「和合の湯」にするかで、個人的には結構迷いました。

[1]
公共的施設や街中の商店等を「避暑地」っていうのかな、用事や買い物がなくても入って涼んでいって下さい、みたいな活動が各地で行われているようです。
公共的施設や店舗ってのは、利用者やお客がいなくても営業時間中は最低限の空調をしているので、家庭でのエアコンを切ってそう言った場所にみんな集まれば節電になるし、地域のコミュニケーションも図れるじゃん。
という事なんでしょうね。
そこまで行かなくても、自宅内に複数のエアコンがあるのであれば、家庭のルールとして「2台以上のエアコンを同時に動かさない」ってのを決めるのも節電の一つの方法かな。

[2]
個人的には、図書館には座り心地が快適な椅子をたくさん用意してほしいと思うけど、管理者的に言うと、
「そんな事したら、あんた(つまり私のこと)のような不届きものが沢山やってくるから、そんなんする訳ないじゃん」
という事になるんでしょうな。
正論です。
従って、多少座り心地が悪くても、椅子を用意してくれているというだけで、感謝であります。

2012年6月3日日曜日

みよし湯(6)

宿酔いとのシビアな戦いに最後のケリを付けるため、残れる力を振り絞り、みよし湯に行ってきました。

宿酔いへの対策としては、一般的には、
  • 水分を取って兎に角、寝る
  • 塩水・味噌汁等を飲む
  • 運動して汗をかく
  • お風呂に入って汗をかく
等が高名ですが、そのうち「兎に角、寝る」「塩水・味噌汁等を飲む」は完了し、運動嫌いの私としては「 運動して汗をかく」のは嫌いなので、最後に残った「お風呂に入って汗をかく」を、どうせだったら好きな銭湯でしたいなあと思ったからです。

午後まで寝てたら少しながら食欲も出てきた。
私は拉麺が大好きで、自分では1日3食365日全て拉麺でもぜんぜんおっけだと思ってるんですが、流石に今日は喰う気にはなれず、結局近くにあるかっぱ寿し浜松泉店(浜松市中区泉2-2-53:053-478-0971:午前11:00<日・祝は午前10:25>〜午後11:00:最終入店(ラストオーダー)午後10:30)に行って、お寿司数皿と味噌汁を食した後、15時少し前にみよし湯に着きました。
みよし湯には何回か来てますが、開く前の時間に着いたのは初めてです。
既にじいさんが数人、あたかも10時前のパチンコ屋のようにドアの前に行列を作ってて、一寸吃驚しました。
恐らく「一番湯マニア」なんでしょうなあ。
待つ間もなく時間は15時となり、私も自動ドアをくぐってお金を払い、裸になって浴室に入りました。
午後もまだ半ばの時間帯。
浴室内には広い窓から入ってくる光でとても明るく、透明感の溢れるなかなかいい雰囲気です。

ただし、その透明感溢れる空間にいるのは全員肌の弛んだおじさん、或いはしわくちゃのジジイであります。

体を洗って浴槽に入り、心の中で「ふんふんふん」等という感じの鼻歌を歌ってだらけた表情をしていると、いかにも高橋留美子の漫画に出てきそうな雰囲気の、痩せて眼鏡をかけて禿げたジジイがよろよろ入ってきて、私の坐ってる縁の部分から浴槽に入ろうとしてきました。
少し足腰が弱っている様だし、私の横でこけられても寝覚めが悪いやと思ったんで、そのジジイにニコっと笑いかけて、ジジイの為にスペースをあけるために反対側の縁に移ってあげました。
そのジジイの様子が気になった(というか、おもろそうと感じた)私は、観察する事に決めました。

そのジジイは可成り厳しい表情を浮かべながら慎重に浴槽の縁に手をかけ、慎重に縁をまたぎ、慎重に浴槽に足を入れ、慎重に身を沈め、慎重に坐ると、慎重に廻りを見回していました。
そこでやっと緊張が取れたのか厳しい表情が薄れ眉毛の両端が下がり、きりっと結ばれていた口元がだらしなく緩み、私の方を見ました。
そして、さっきまでの慎重ぶりが嘘のように軽やかな感じで私の方の縁っこまでやってきて隣に坐り、私にこう訊ねました。
「おにいちゃん[1]。あんたも眼鏡掛てるな。度数はどのくらいかの?」

町の銭湯ではいろんな世間話が飛び交うもので、私も何度か見知らぬヒトに語りかけられたりしましたが、それらは大抵、
「おう。あんま見いひん顔やな。この辺か」
「いまから雨振ると思うか?」
などという無難なものであり、今回のようにいきなり技術的・哲学的質問を投げかけられる事は全く想定外でありました。

さらに私を困惑させたのは、ジジイの質問にある「眼鏡の度数」という言葉であります。

確かに我々は時々「また近眼が進んじまってよう、眼鏡作り替えて少し度数上げたわ」などという会話をたまにしますよね。
しかしそれは例えば、
「前回作成した眼鏡の度は3.42度であったが、その間の視力の低下がこれだけあって、それをこのマイプニッツ係数を用いた計算に当てはめると3.46度、つまり前回より0.04度あげる事にした」[2]
等と言う事実を基準にしたものではないよねえ。
だからそうでしょ、あなた。
もし友人にさあ、
「お、眼鏡買えたじゃん。かっけーじゃん。フレームもいい感じだけど、レンズの方、度数どんだけ上げたんだよ?」
って聴かれたら、返事出来ないでしょ?
私もそのジジイに度数を言われてどのように答えればいいものが困惑してたんですけど、まあ裸眼視力を言うのが適当だろうと考えました。
しかし実は私、自分の裸眼視力を覚えていない。
なのでジジイに、

私(以後、A):
うーんたしか、0.01とか何とかって言われたような気がしますね

じじい(以後、J):
近眼か?

A:
そうですね、近眼です。
でも老眼も来てるから朝テレビのニュース見ながら新聞読む時は困るんですよねー。
眼鏡かけたり外したり。

J:
わしもそう。
近眼。

A:
へえそうなんですか。
近眼なんて、何か若いですねえ。

J:
ちょっとにいちゃんの眼鏡貸してくれ。

A:
(眼鏡を外してジジイに渡しながら)いいですよ。
掛てみてください。

J:
(顔を顰め)う。
にいちゃん。
これキツいな、もうちょっこし[3]弱くならんかな。

A:
弱くならんかなって、そんな事いったって、だってこれは僕の眼鏡だから。
今おいくつなんですか?

J:
もう90だけどなあ。
儂のこの眼鏡なあ、戦争の時つくった。
先の戦争の時。

A:
戦争?
先の戦争って、朝鮮戦争とかってことですか?

J:
違う。
大東亜戦争んとき。
だからもう60、いやあ70年も前か。
流石にツルはかえとるけど、玉はそのときのまんま。

A:
ほんとですかあ。
すごいですね。
物持ちがいいんだねえ。
あと、昔のものは最近のものと違って、長く持つようにキチンと作られてるんだろうねえ。
じいさんも視力が下がってないってことですよね。
これからもきっとこのまんま行けますよね。

J:
(表情がもの凄く不安そうに激変して)そう思うか?
儂はずっと見えてたいんだけど、最近白内障って言われて薬を指してるんだけど…
見えなくなるのがこわいんじゃけどなあ。

A:
ダイジョウブですよ。
お医者の言いつけ守ってしっかり薬を続ければだいじょうぶですからね

こんな会話を少しばかり楽しんでから、ジジイより先に出てきたんだけどね。
でも不思議な時間でした。

眼鏡の玉(レンズ)って、果たして70年も持つものなのかなあ?

フレームだけは変えているとすれば、フレームに合わせる為にレンズを少しずつ削っている筈で、でもジジイの眼鏡のレンズは充分に大きかった。

私はそのジジイに担がれたのか、ジジイの話はマジだったのか、そのジジイと語り合った事自体が白昼夢だったのか、そもそもそのジジイそのものがマボロシだったのか…?

[1]
ジンセイを大きく「青年期」と「老人期」に分けるとすると、私は問題なく後者に属するものですが、そのジジイなんかに言わせりゃあ私何ぞはまだハナタレなんでしょうなあ。

[2]
当然この部分、当然全部嘘ですからね。
マイプニッツ係数などというものはこの世に存在しないから、ググる必要はないからね。

[3]
「もうちょっと」と「すこし」のハイブリッド。

2012年3月10日土曜日

みよし湯(5)

みよし湯に行ってきましたよ。
営業開始するのは15時ですが、自宅を出発したのは15時20分過ぎ。
現地到着は15時40分くらいでしたかね。
既に銭湯前の駐車スペース3台分は埋まっていて(軽自動車・湘南ナンバーのヤン車・BMWという不思議な組み合わせ)、西側の駐車スペースに辛うじて1台分だけ残っていたスペースに車をねじ込むことが出来ました。
相変わらず商売繁盛で、嬉しい限りです。
お湯は何時もの通り素晴らしかったです。
浴室内の雰囲気も同様に何時もの通りだったのですが、それにしても相変わらず入れ墨率が高かったですねえ。
今日は浴室内で私を合わせて6人の入浴客がいたのですが、うち2人が胸と背中に倶利伽羅紋々[1]、1人が肩口辺りだけの入れ墨という感じで、割合としては〆て50%ですか。
凄い凄い。

スーパー銭湯系の場所は入れ墨入れたひとは出入り禁止になっているせいか、旧来タイプのトラディショナルな銭湯にはそこそこの割合で入れ墨の人が来てます。
各地の銭湯に行き始めた当初の数年前は、まあはっきり言って凄く怖かったんですけど、彼らは別に浴室内で暴れるでもなく騒ぐでもなく、ただ普通にお風呂に入っているだけであり最近じゃもう慣れてしまったので、何にも感じなくなってしまいました。

で、ゆっくり暖まって浴室を出て着替えていると、若い人が入ってきたんですな。

彼は番台のおばさんににこやかに挨拶して入浴料金を払い、姿形にまったく不釣り合いな感じのショッキングピンクのタオルを購入して板場に上がってきたんですけど、そのとき彼の体に私の手がぶつかっちゃったんです。
「あ、ごめんなさい」って謝ると向こうも会釈してくれて、まあそれだけの事なんですけど、彼が全裸になるとまあ色もデザインも鮮やかな見事な入れ墨で…。

でね、なんか私最近思うんですけど、 私は別にその手の種類の人を弁護したり応援したり擁護したりするつもりは全然ないけれども、お風呂屋さんで見かける彼らはホントに紳士的なのは事実なんです。
で、寧ろ今日日はその手の人じゃない市井に生きる普通の人々の方がいろいろよっぽど怖いですよね。
「何するか解らない、さっぱり読めない」
という点では、普通の人の方がよっぽど怖い。
直ぐにキレる普通の人々[2]は是非銭湯に来て、世間を勉強してほしいよ。
ホントにそう思います。

[1]
倶利伽羅紋々って言葉は、筒井康隆の何かの本で知った単語で、本来は大きく彫った不動明王の入れ墨というような意味らしいですけど、今はその意味が広く変化して、不動明王に限らず大きく彫った入れ墨というような意味で使われているようです。

[2]
私もややそのような傾向があるので、反省しています。
もっと銭湯に通って世情の勉強をします。

追記)
結局このポストの翌日、つまり2012年3月11日の午後4時過ぎに再度みよし湯に行きました。
14時46分、1分間の黙祷を自室で捧げているとなんだか知らないうちに涙が出てきて、妙に人恋しくなり、結局半自動的にみよし湯に行ってしまいました。

2012年1月22日日曜日

大栄湯(1) *廃業*

午前の仕事を終え一旦帰宅し、昼食を摂り着替え、15時を待って車に乗り込み、静岡県浜松市中区野口町219に赴いたところ、そこはまるで一時間前に工事が終わったばかりかの様な真新しい舗装がなされた駐車場でした。
結構多くの駐車区画があり、契約募集中の掲示がされていて、本当に最近開設されたばかりと見受けられました。
大栄湯はつい最近廃業し、建物は解体され、跡地は月極駐車場に化けてしまったようです。

しかしなにせ初めて訪れる場所です。
勘違い、見間違い、場所違いの可能性も否定出来ない為、路上に車をほんの少しだけ違法停車させてもらい(ごねんね近所の人とお巡りさん)、しょぼつく雨の中徒歩で詳しく周辺を再確認しましたが、銭湯らしき建物をみる事は出来ませんでした。
意気消沈してそのまま帰宅し、バスに乗り、市街地に出て飲み屋で自棄酒を呑み、今帰宅しました。
皆様、お休みなさいませ。

■浜松市内銭湯一覧 確定版(2011/1/22現在)■
名称住所等 営業/廃業  初入湯日
みよし湯静岡県浜松市中区曳馬6-5-30
053-471-3844
営業中2011年6月11日 
大栄湯静岡県浜松市中区野口町219
053-461-3332
廃業 未湯
松の湯
(松乃湯)
静岡県浜松市中区布橋3-8-5
053-471-8041
廃業2011年7月9日
光輪湯静岡県浜松市中区海老塚町1-13-15 
053-453-0619
廃業 未湯
みその湯静岡県浜松市中区相生
電話不明
廃業未湯
巴湯静岡県浜松市中区大工町50
053-452-7571
営業中2012年1月7日

2012年1月8日日曜日

巴湯(2)

16時丁度に巴湯に戻ると、入り口には大きくて素晴らしく綺麗な暖簾がかけられていて、思わず嬉しくなりました。
私はここでも書いてる通り、このブログは基本的に文章のみで構成し、温泉や銭湯そのもののシャシンは原則使わないようにしてますが(ただしそれ以外の、温泉銭湯に直接関係ないシャシンは意味なく使ってます)、この暖簾は余りに素晴らしいので信条を曲げてシャシンを載せます。
巴湯の素晴らしい暖簾
(C) ill-health 2012
非常にひろやかでかつ大変鮮やか・華やかな暖簾で、初めて見る人は必ず感心すると思います。
ちょっとでも風呂好き、銭湯好きなヒトであれば、これ見ただけでもうふらふらと暖簾に歩み寄り、無意識のうちにその美しい暖簾を潜り、板場に上がって服を脱ぎ始めるに違いない。
でもやはり、この写真ではその美しさは100%は伝わらないなあ。
貴方自身が巴湯にいって実際に目にしないと解らないと思いますよ。

で、感心しながらその素晴らしい暖簾を眺めていると、銭湯敷地内の傍らにある細い通路から、落ち着いた色の和服に割烹着という、現在日本では既に絶滅してしまったと思っていた正しい和装スタイルに身を包んだ女性が歩いてきたんです。
服装と同様にその物腰も落ち着いた美人(そう、はっきり書きますが相当美人)で、歩く姿も背筋がぴしっと伸びていて大変あでやか。
(失礼ながら)決してお若くはないのですが、 その年齢なりの美しさを備えています。
なんでこんな美人女性が銭湯脇の通路から…?
と訝りながら見てると、その美人女性は暖簾をくぐって銭湯の中に入っていき、番台に坐りました。

!!…わああ。なんでこんな美人女性が番台さんなんだ???

と内心たいへん驚きつつ、私も暖簾をくぐって中に入り、美人の番台女性女将さんにお金を払って板場に上りました。
板場と浴室の間は透明ガラスなので、中がよく見えます。
地元のヒトと思われるおじさんが2人、既に入浴中です。
みよし湯とか旧松の湯に比べるとやや小振りの浴槽が浴室中央にあり、そうですね、ベスト入浴人数は3人かな。
入り口側の深い部分に2人、逆側の浅い部分に1人がちょうどいい感じ。
カランは10ヶ所程度でいずれにもシャワーはありません。
裸になって半自動ドア(開けるのは手動だけど、手を離せば自動で閉まる)を抜け浴室に入り、ケロリン桶と椅子をもって浴槽の前でしゃがみ、かけ湯をして浴槽へ…

おう!
っちい!!

浴槽内のお湯、もうめっちゃくちゃ熱いです。
たぶん、私がこれまで入った中で一番熱いお湯です。
ええっと、これまで例えば、
  • 口坂本温泉の内湯
  • 蒲田温泉
  • (少し前までの)焼津黒潮温泉元湯 なかむら館
等は結構熱いと感じましたが、それらを遥かに越えてあっちっちいぃ!だ。
余りの熱さに痺れる程です(この表現は誇張ではないです)。
これだけ熱ければ、例のあのオヤジ達も黙り込むに違いない。
完全江戸っ子ワールドです。
しかし私より先に浴室で湯浴みしてる二人のオッサンを始めとして、ここの常連さんはきっと、
「こうじゃなきゃ巴湯じゃねえ。うんヤッパリここの湯は熱くて気持ちいいなあ」
と思っているに違いない。
事前に少し調べた結果、
「巴湯のカランから出るお湯はやや熱め」
との情報もあった事だし、巴湯のお湯は凄く熱いのがデフォなんでしょうね。
兎に角常識はずれに熱いお湯なので本当はすごく水でうめたかったんだけど、
「ダメだ私は巴湯の新参者。常連さんには迷惑をかけられない」
となんとか踏みとどまり、必死の覚悟で肩まで湯に浸かるんだけど10秒とは持たずに浴槽の外にでて荒い息をつきつつ、火照り切った体をクールダウンするという事を何度か繰り返してました。
先に入っていたオッサン達はろくに湯船につからぬまま浴室を後にして出て行きます。
流石、常連さん達は粋ですね。
銭湯と立ち飲み屋での長っ尻ってのは嫌われるんですよね。
そうこうするうちに、別の新しいお客さんが二人、三人と入ってきました。
いずれのヒトも、板場ロッカー上の「マイ入浴グッズ置き場」に手を伸ばして自分用の桶を持ってきましたので、即ち完全常連さんだと思う。

最初は、やや長髪気味で零細企業経営者か地方文化人に見えるおっさん。
次は爺さんで、上腕部に一寸した彫り物あり。
その次は誠に見事な如来様(その彫り物の大きさも色もデザインもすべて見事)を背中全体に彫り込んだおっさんで、やっぱり元893さんなのでしょうなあ。

で、最初の零細企業経営地方文化人おっさん。
私がかなり我慢してお湯に浸かってると、そのオッサンが入ってきて浴槽脇でかけ湯をしはじめたんです。
でもなんか、
「ざばーっ!ざばーっ!」
って威勢のいい感じじゃなくて、ちょっとずつちょろちょろかけてる感じなんです。
で、ちょろちょろながらも一通り下半身を清め終わったその零細企業、非常にゆっくり浴槽に身を沈めはじめたんですけど、何か訴えかける様な目でこっちを見ているんですね。
泣き笑いな感じでこっちを見てるんです。
私はお湯の熱さに耐えながら、
「なんだろこのオッサン?不気味だな。ん!もしかして、もしかしてオッサン。さてはこのオレに気があるとでも言うのか?」
などとバカな事を考えていましたが、余りに熱くて思考が正常に回らない感じ。

次に入ってきた上腕部ミニ彫り物爺さんと如来は、先にしっかり石鹸で体を洗ってから浴槽に入るのが信条らしく(素晴らしい信条ですね)、カランの前に座り込んで体中石鹸まるけにしてます。
如来の方は本当にしっかり洗ってるんで、見ているこっちが、
「おいオッサン、余り真面目に洗い過ぎると如来様の色が薄くなっちゃうよ」
と心配になる程です。

ふと横を見ると、文化人的零細企業が浴槽の縁にあるでかい蛇口をすこし開いて水を足してます。
水を少しずつ足して、それを自分の廻りに掌で巧みに誘導している…
え゛っ!?
おかしいな?
この人常連さんで、この激熱なお湯が好きなんじゃないの?
ははあ、わかった。
この零細企業オッサン、すげープロに見えるけど、さてはオレ同様の一見(いちげん)さんなんだな。
でもヤバいって。
そんな水でうめちゃったら、常連さんが怒っちゃうよ。
もし如来とかが、
「何だこの野郎!勝手にぬるくしやがって」
なんて本気出して怒ったら、おれとあんたの訃報が明日の静岡新聞社会面に載っちゃうよ、ヤバいって。

等と心の中で怯えていると、体を洗い終わったミニ彫り物が浴槽のところにきて、ざあぁーっとお湯をかけました。
とたんに顔を顰め、
「おぅ!なんだこりゃあ!今日はバカに熱いじゃねえか!こんなに熱くては入れないよ。(地方文化人を見て)あんた良く入ってられるな!」
地方文化人がミニ彫り物にしきりに頷いて、
「○○さん、やっぱそうだろ。今日は凄く熱いんだよ」
「(文化人もミニ彫り物も揃って私の方を見て)おい、にいさん。少し水でうめるけどいいかい?」
おお、神よ。
貴方は私を助け給うた!
ミニ彫り物さん、勿論OKです。
出来るだけ早く出来るだけ大量の水を今すぐこの浴槽に足してくれ。
「はい。御願いします。私この銭湯初めてなんで、これが普通だと思っていて我慢してたんです」
「いつもはこんなに熱くないよ。でも確かにここの銭湯、一番風呂は少し熱い事が多いんだよ。よし水いれるよ」
とミニ彫り物が言って、水道蛇口を遠慮会釈なく全開にしてばんばんぬるくしてくれました。
わははは、やっぱこの温度って異常だったんだね。
わたしは、地方文化人始めとした常連さんに遠慮して熱いまま我慢してたんですけど、こういった銭湯の常連さんは他人への気遣いがすごいから、地方文化人の方も私と同じように、
「この新顔、こんな熱いのに何か気持ち良さそうにじーっとお湯に入ってるな。多分熱いお湯が好きなんだな。仕方ねえ、バカに熱すぎるお湯だが、水でうめるのはこいつが出てからにしてやろう」
って思ってたに違いない。
やっとこれで常識的な湯温になり(といっても、ぬるいお湯が好きな私にとってはまだまだ熱いけどね)、平和な気分でお湯に浸かる事ができました。
体を洗い終わった如来さんもお湯へ入ってきて、気持ち良さそうにしてました。

遠鉄バスの伝馬町バス停から徒歩数分。
夕刻に街中に来て、もし時間があるのであれば皆さんも是非巴湯に寄ってみたら如何でしょう。
たった330円支払うだけで、素晴らしい暖簾、素晴らしいお湯(ちょっと熱い)、素晴らしい風情、素晴らしい女将、素晴らしい常連客を味わえます。
出来るだけ利用して「浜松の文化施設」がこれ以上減らないようにしましょうよ、ね。

2012年1月7日土曜日

巴湯(1)

土曜日に働くのはもう飽き飽きしているんですけど、本当は金曜日の夜あたりから車で何処か遠くの温泉を目指して闇の中を走る的な時間にしたいんだけどそれは侭ならず、まあ運命なんで仕方無いですよね。
どっちみち、来週の月曜日がなんか休みらしいと昨日知ったので、その分今日少しでもやっておかないと来週やばいんだ。
ということで、本日の予定。
午前中は例の如く(旧ソヴィエト人民の如く)勤労します。
うう、やだなあ。

午後はどうする?
予定があります。
18時からはウチの課の飲み会(新年会兼新人歓迎会)が浜松の市街地であります。
それには行かなきゃなんで、行きます。
その他に特段の予定はありません。
うーん、ならばその飲み会会場に極めて近いところにある、以前から気にかかっていた場所に行こう。

それはつまり、巴湯(静岡県浜松市中区大工町50:053-452-7571:¥330:16:00-21:30:定休毎週木日)です。
少し前、松の湯(松乃湯)が廃業してるかどうか解らない時、松の湯の長年の利用者である友人(同じカイシャの別の事業部に所属)なら状況を知ってるだろうと思い問い合わせをしました。
そしたら彼はメールで返事をくれたんだけど、
「こうやって浜松市の文化施設(松の湯の事)が減って行くんだ」
と慨嘆し、続けて、
「ところで、浜松の街中に巴湯っていう銭湯があるんだけどまだ行った事がないんだ。ちょっと行ってどんな感じか教えてよ」
と逆依頼をかけてきたのです。
浜松市内の銭湯に関しては、以前少し調べた事があり、その中に巴湯も入っていましたのでその存在は知っていました。
ただ、余りに街中過ぎるため車を止める場所がなさそうだという事で(クルマ依存症には気をつけましょう)なかなか足が向かなかったという事情があります。
今日の宴会場(千歳の辺りですが)から巴湯は僅か数百mという至近距離にあります。
飲み会故にバスで行く事だし、今日は絶好のチャンスでしょう。
という事で、午前の仕事を無事終えて、帰路途中にある来来亭 浜松幸店(静岡県浜松市中区幸1-3-18:053-474-6699:無休:11:00-00:00)でラーメンを食べてから一旦帰宅し、素早く着替えてバスに乗り街中へ向かいました。
少し調べた結果によると、巴湯は毎週日曜が定休で、営業開始は15時という事だったので、15時少し過ぎに現地に着きました。
入り口には大きな正月飾りがしてあったのですが、まだ開いてない。
傍らにある掲示を見ると事前情報と違って、営業開始は16時になってました。
巴湯の営業時間を示す掲示
(C) ill-health 2012
それならばそれでよし。
されば、巴湯から10分くらい歩いて別の場所に行ってみようじゃないの。
それは「じゃんだら(武田商店)」(静岡県浜松市中区鴨江1-21-1:053-452-3075)という、まあ基本はお酒屋さんです。
このお店は、浜松駅近くにある私の行きつけのスタンディング・バーであるLa-Jannの、なんて言うんですかね出自のようなお酒屋さんで、La-Jannであんなにリーズナブルにあんないい酒を出せるのは店の元がお酒屋さんだからだったんですね。
いまは酒屋兼お好み焼き屋兼駄菓子屋兼呑み屋兼…、といった複合的営業をしてて、娘さんが切り盛りしています。
そこに少し顔を出して時間を過ごし、やがて16時になったのでじゃんだらは辞して巴湯に向かいます。

<