2020年8月22日土曜日

プロジェクト "山神社"(63) 天宮神社 奥宮

蜘蛛の巣空間を探していると、偶然大山くん物件を発見することがある。
大抵は特定地域の地名(市町村の粒度やもう少し細かく町の粒度くらい)に「大山祇命」とか「山神社」とかを組み合わせて検索するんじゃが、今回は「周智郡森町 大山祇命」でやってみたら、天宮神社(あめのみやじんじゃ:静岡県周智郡森町天宮576:0538-85-5544)の奥宮(あめのみやじんじゃおくみや:静岡県周智郡森町葛布17−2:0538-85-5544)というところに大山くんがおるらしいと判明した。
わしゃ早速出かけることにした。
自宅からは1時間もかからんかった。

あ、そうじゃ。
これは実は先週8月16日の話を書いとるわけじゃが、その日浜松では最高気温40.2℃をマークしており大変暑かったわけじゃ。
それにより頭が少しぼうとしており、例えば天宮神社の拝殿や、県指定文化財である舞殿や、女陰石なるトンデモナイ名前の石など、撮るべき写真をすべて撮り忘れておる。
ただまあその辺は、蜘蛛の巣世界をちょっと探せばいくらでも出てくることじゃろうからそちらに任せる。
ちなみに翌日8月17日には遂に41.1℃という日本タイ記録叩き出したのは、みな知っとるとおりじゃろう。
この暑さのせいで、今回はいろんなことをやり忘れてしまった。

閑話休題。
真っ黄っ黃なスイスポくんを巧みに木陰に停めて室内排熱のためほんの少しだけ窓を下ろしておき、麦わら帽子を被り日傘をさし、首からミスト機能付きのUSB小型扇風機をつるくってまずは大家さんたる天宮神社拝殿をお参りした。
御祭神は、田心姫命・市杵島姫命・湍津姫命という所謂宗像系の女神様たちであり大山くんとの関わりはない。
その後、名物の御神木のナギの木とか井戸とかを見物したんじゃがあまりの暑さで身に入らん。
大量の境内社を纏めてお祀りしておる長屋にも参拝した。

© ill-health(ruephas) 2020
神様リストは撮ったのに肝心の長屋を撮り忘れておる。
暑さのせいさ。
さてこのリストの中には末社として山神社…大山祇命と書かれておる。
末社じゃから、近所にあった大山くんが色々事情があってこの天宮神社に移ってきたんじゃろう。
奥宮におられる大山くんとは別人じゃろうと思われる。

さて奥宮に行って単独型の大山くんに早く会いたい。
境内の案内板を見ると、大山くんがおるはずの奥宮への道案内が書かれておる。
普通であればこのような写真はくまなく撮っておくんじゃが、またもやこれも忘れておる。
図によれば現在地から奥宮まではそんなに長くなさそうじゃけど、いやいやこの手の案内図は結構デフォルメがかかっておることも多い。
ある程度覚悟を決めて歩き出した。
未舗装のやや狭い道で、最初のうちはお陽さまがカンカン照りでしんどかったが、暫くすると木陰の道に変わり、そよ風が吹くと案外涼しい。
矢張り日本の夏は木陰に限るなあと思いつつ更に進んでいくとこのような看板が現れた。

赤い四角が祠の位置じゃヨ
© ill-health(ruephas) 2020
小高い丘があり、そちらに続く道を赤い矢印で指し示して「奥宮」と書いてある。
「御祭神:天宮神社大神・大山祇命」とも書いてある。
丘の上を見やれば、その頂に小さな木製の祠が見える。
これじゃろう。
そんなに急でもないし長くもなさそうな感じで大変助かる。
へい、ほい、へい、ほいと掛け声をかけながら丘の道を歩くとすぐに大山くんの祠に到着した。

何だろこれって所謂、静謐ってやつか
しかし暑かった
© ill-health(ruephas) 2020
小さいがきれいで立派な祠で、誰かの手によりお神酒もお供えしてある。
丘とは云え、地面の出っ張りの一番上にあって如何にも大山くんに相応しい祠じゃと思う。
パンパンと柏手をうち早速お参りをした。
大山くんの相方である天宮神社大神は、名前からしてこの天宮神社神域全体の大元締めなんじゃろうと思われるが、調べてみてもどのような神様なのかはよくわからなんだ。
暑い中ではあったが、とにかく新規大山くんを参拝できて大変に嬉しい思いがするわけじゃ。

ところで度々書いとることじゃが、ワシは「静岡縣神社志」(昭和16年発行:昭和59年復刻:復刻版の価格は脅威の¥9300也!)という資料で静岡県内における大山くんの所在については一通り調べをつけておる。
この本には比較的大きめの神社(村社以上くらいの感じ)については結構細かく記載されとるが、小さな神社についてはあまり書かれておらんのが残念なところじゃ。
しかしこの天宮神社は県社という立派な社格であるから、静岡県神社志には載っとった筈じゃ。
しかしてワシの大山くんメモに無いということは、ワシの見逃しか静岡県神社志の記載漏れのどちらかかと思われる。
そういう可能性もあるわけじゃから、今後の探索方法を少し見直す必要があるやもしれぬ。
境内社、合祀などとしておられる大山くんがもしかしてまだまだおるかもしれん。
ということで最近始めたのは、Google Mapでキーワードを単に「神社」として検索し、手当り次第適当に選んでは、サイドメニューにある一般人がアップした写真を確認するというある意味気が遠くなる方法じゃ。
なんじゃそりゃ、と思われるかもしれんが下のリンク先の写真を見よ。

https://goo.gl/maps/3Zer8eLxw5qkDaBM7

これは森町にある西宮天王八幡神社(静岡県周智郡森町亀久保720−1)で、上記の方法でたまたま確認してたまたま発見した物件じゃ。
山の神様とあり、説明文の中には大山くんについて具体的記載はないが、大山くんは時として女装する場合もある故、もしかして物件として計上するわけじゃ。
どうせ暇じゃしね。

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貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。