2020年7月26日日曜日

やぎさんが好き!(30) ㈱樹

やぎさん好きであり、それだけでなく「やぎさんに関してはセミプロ三歩手前」と自他共に認めておる[要出典]ワシとしては、温泉銭湯同様「新しいスタイルでのやぎさんとの交流」を追窮すべきであろうと持って任じとる。
即ち、3密を避けつつやぎさんと遊ぶ方法はどうあるべきかということじゃ。
実はそんなこたあ簡単な話であって、追窮じゃもって任ずるじゃと構える必要はなにもない。
人が行かないやぎさんポイントに行けば良い。
但し、人が行かないやぎさんポイントの多くは個人宅若しくはそれに近い個人経営の店舗などである故、そういった個人の方々と直接間接問わずある程度の関係性が必要なことと、やぎさんが柵の中に住んどることが多くて直接の触れ合いが少しむつかしいという難点はある。
しかしいろいろやりようがある筈じゃ。

そのようなやぎさんポイントは探せば容易に発見することが出来るが、その一つとして㈱樹(いつき:静岡県磐田市新貝1401:0538-84-9993:やぎさんはアトリエいつきのほうに住んどるよ:アトリエいつきの横に数台と少し離れた庭の展示場に数台)が挙げられるじゃろう。
この会社のことは昨年の11月に既にご紹介済じゃが、主な事業内容は造園・ガーデニング関連グッズ販売などで、本業の他にその時期時期に相応しいちょっとした文化的イベントなども開催しとる。
また、アンティークグッズなども販売しとる。
ワシの大好きなCafe de Clarkにも、ここで買ったアンティークグッズを店内に飾っておられる(想像じゃ)。
樹さんのInstagramを見ると、アンティークだけでなく陶器や小物、盆栽なども売っておられるらしいことがわかったので、やぎさんを見るついでにいいものがあったら買って帰ろうと思って早速行ってみた。
むう、前段のテキストは改めて読み直すと変じゃ。
普通の人ならば「いいものを見つけに行って、ついでにやぎさんと触れ合おう」になるんじゃろうなあ、多分。
到着してまず見るのは、だからやぎさんじゃ。

© ill-health(ruephas) 2020
この写真には2匹のやぎさんしか写っとらんが、実際には3匹おらっしゃる。
ワシの写真の腕は篦棒に低級なのに加え、動物の写真を好んで撮影するものであらばわかってくれるじゃろうが、写真を取ろうとするやいなや小奴らときたら必ずワシが向いて欲しい向きの逆を向く。
その結果、なんとかかんとか3匹同時に撮れた写真はこれじゃ。

「真逆」の意味を端的に説明できる得難い資料写真
© ill-health(ruephas) 2020
この写真でそれぞれのお名前を説明するならば、
一番左の茶色っぽいやつ:ざくろ
一番手前の白いやつ:まんさく
奥の角が上むいたやつ:そてつ
それぞれ植物の名前を頂いとるようじゃ。

は?何だって?写真がわかりにくい?
よしわかった。
クソ悔しい限りじゃが仕方ない。
誰にでも絶対にわかる写真を、あなたに授けよう。

Copyright ©  株式会社 樹
これは当然ワシの撮影ではなく、同社の公式ポートレイトじゃ。
やぎさんたちの住処の柵に掲示されておった。
さてやぎさんたち、到着時には結構な雨が降っておったこともあって全員大人しく小綺麗な小屋の中にこもっておった。
「へいへい、やぎさんほれ草を食べんかい」
と路傍の草を引きちぎって差し出すと、ざくろさんがぐいと進み出て小首を振りながら口にする。
ワシとしては皆平等に付き合いたいので残りのまんさくさんとそてつさんにも草をあげたいんじゃが、遠慮がちなのかワシが手にしとる草がたまたま嫌いなのか、若しくは既に満腹なのかわからんがなかなか寄ってきてくれん。
仕方がないので主にざくろさん相手に草をあげとると、草だけでなく草を掴んだワシの指先をも、はむはむし始めた。
やぎさんによる指のはむはむを体験したことがない人は大変不幸じゃ。
ぜひはむはむしてもらうが宜しい。
大抵のやぎさんはワシの指のことを食べ物ではないとわかっておるのか、がぶりとは来ない。
唇の部分だけではむはむする。
いやあ、気持ちがいいんじゃよ、はむはむ。
但し、ゆめゆめ油断なされんように。
やぎさん本人がはむはむの範囲だと思っておっても、ワシら人間にとってはむはむの限界を超えておって、がぶりの領域まで達してしまうくらいにやられる事がたまさかにある。
やや警戒しつつはむはむされることを強く推奨したい。
すこしでもがぶりの雰囲気が感じられたら、名誉ある撤退を迷わず判断なさるが宜しかろう。
そのうち雨が小やみになり、やぎさんはみなさん小屋の外に出てうろつき始めた。
そうなるとざくろさん以外のそてつさんやまんさくさんも、ワシが手にした草を食べてくれる。
もしかしてお二人さんはざくろさんに遠慮しとったのかもしれん。
しかしざくろさんの名誉のために書くが、ざくろさんは威張り散らしておるわけでは決してない。
皆さん仲良く暮らしておるようじゃから、ご安心召されい。

ところで「やぎさんに貴賎なし」なる名言があるわけじゃが[要出典]、それでもやはり個人的にはコイツが好きじゃという感情は存在する。
ここ樹のやぎさんはもちろん皆大好きじゃけれども、どうしても一番好きなのを選びなさいと云われたら、ワシはまんさくさんが好きじゃ。
いつも実に柔和な表情をしとって、きっと優しい性格をしとる。
落ち着いた感じじゃし、ワシはまんさくさんが好きじゃな。
これで軽く頭突きさえしてくれれば云うことはないんじゃが、大人しいもんじゃから他人と喧嘩するのは好まぬものと思われる。

優しい表情で周囲を和ませるまんさくさん
© ill-health(ruephas) 2020
この流れの中で、事務所でワシが使っとる業務基幹システムのログイン後の顔写真は、実のところこのまんさくさんのやつを使っとる。
ついでに書くと、OS(くそったれWindows10じゃ)のプロフィール写真は、Cafe de Clarkのマサオじゃよ。

さて、ひとしきりまんさくさんそてつさんざくろさんと(平仮名ばかりで読みにくいのう。スマンな謝るワイ)遊んで満足したワシは、アトリエの方に入ってみた。
アトリエは古民家風の建物(「風」ではなく、ほんとに古民家若しくは蔵を改修しとるのかもしれん)にあり、事前情報通り古い道具や各種陶磁器が置いてあり、その一部は実際に販売されとるようじゃ。
ワシはいろいろ見てみたが、審美眼が無いため何がいいのか悪いのかが今ひとつわからん。
わからん中でも、ワシが欲しいなあと思ったのはこれじゃ。

作者や窯元などを確認し忘れました
© ill-health(ruephas) 2020
写真ではサイズ感が掴みづらいと思うが、高さは10cmほどで、多分信楽焼じゃと思う。
ワシは磁器より土っぽい陶器が好きで、アトリエ内でこれを見つけた時はこれで酒を呑みたいなあと感じた。
これで呑めば美味そうじゃなあと思えたわけじゃ。
しかし来訪しとったその時は、アトリエの方が見当たらんかったので本日は見送り、次回早めに再訪して、もしまだ展示されておったらぜひ買おうと思っとる。

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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。