2024年9月29日日曜日

温泉に行かない日(550) 奈良近辺の昼呑み事情(2) COIN☆カフェ昼呑み

自宅アパートから近鉄奈良駅まで行くには、呑みに行くにしても呑み目的ではなくてもバスで行くか歩いていくかのどちらかじゃ。
クルマは使わん。
呑みに行く場合は当然クルマは使えんが、駅まではアパートから徒歩40分程度だし駐車場を見つけるのが面倒なのでどんな所要で駅前に行くにしてもバスか歩きが定番。
ワシのアパートは駅のだいぶ南側にあるので歩く場合はならまちの通りを北に向かい、高御門から下御門商店街を通り抜けることが殆どじゃ。
下御門にさえ到達してしまえばそこから先はアーケードになっているので、厳しいお日さまや雨風を気にすることなく歩いていけるのがよい。
その下御門商店街の一番南側の端っこに、奈良に引っ越してきた頃にはなかったたこ焼き屋さんが出来たことに暫く前に気づいた。
COIN☆カフェ昼呑み(奈良県奈良市下御門町38:090‐4908‐4668)という店じゃ。
Google Mapsでの地点表示をそのままコピペすると、
「COIN⭐︎カフェ昼呑み たこ焼き たこせん ビール なないろかき氷 アイスクリーム 大トロホルモン塩焼き おつまみ各種200円~」
で、どこまでが店舗名なのかが判然とせんが、個人的希望を含めここでは表記のとおり「昼呑み」を含めた店名としてみた(間違ってたらごめんなさい)。
いつもは行き先を決めているのでこの店に入ることはなかったが、情報を探ると安くて美味そうなおつまみや奈良の地酒を出してくれるようなので、本日は是非ここに来ようと思いアパートを出かけた。
店の近くにあるおにぎり屋の呼び込みを軽やかにいなし、早速店内に入ると店主のお姉さんが出迎えてくれた。
店内は白をキーカラーにした内装で、できるだけお金を掛けず品良くシンプルに仕上げたような感じ。
もしかしたらお姉さんのDIYかもしれない。
開店直後の11時なのでまだ誰もお客さんはおらん。
店内には4人がけのテーブルと2人がけのテーブルが2つずつあり、ワシはキッチン側の2人がけテーブルに腰をおろして、まずたこ焼きとビールを注文した。

橋は割り箸ではなく箸置きも用意してくれる
© ill-health(ruephas) 2024

たこ焼きは淡路島の塩とマヨネーズのやつ。
熱いので口をはふはふさせながら食べ、冷たいビールで口を冷やすのはなかなか良い。
そのうちお客さんがだんだん入ってきて、しばらくするとすべてのテーブルが埋まってしまった。
なかなかの繁盛店のようじゃが、そんな中でもお姉さんは孤軍奮闘1人でこまねずみのように店を切り回しておる。
たこ焼きを頬張りながら壁に貼られたメニュー短冊を眺め、次に注文すべきは何かを慎重に検討し、淡路島産のハツを塩で炒めたものにした。
さっきのたこ焼きは淡路島産の塩を使っとったし、このハツも淡路島産、これとは別に「淡路島」という地名を冠したメニューがいくつかあったのでワシはお姉さんに、
「もしかして淡路島出身なんですか」
と訊ねたところ、
「みなさんによくそう訊かれるんですけど、近くに淡路島の美味しいお肉を卸してくれるお店があるんですよ。私自身は生粋の奈良の人です」
とのことじゃった。

塩は軽めでハツの1つ1つに柚子胡椒がのっけてある
© ill-health(ruephas) 2024

ハツはほんわりとして柔らかく、塩も控えめで美味しい。
付け合せのきゅうりとトマトもなかなかいい役割でいい箸休めになっとる。
酒は奈良の地酒、八咫烏じゃ。
プラカップでポイッと出されたらちょっと雰囲気ないけど、枡に入れて出してくれるのはありがたい心遣いじゃとおもう。
あっという間に食べ尽くし、次に選んだのは大トロホルモン塩焼き。
頼む前はなんだろう、デカくてぶよぶよした感じのいかにも「ホルモン!」って感じのやつかなと思っとたけどそうではなく、柔らかいスジのような見た目で口に入れて噛むと美味しい油がじわっと染み出てきて、軽めの塩ととても良く合う。
どんなお酒にも合いそうな良いおつまみじゃ。

トマトとキュウリは注文のたびに切ってくれるのでみずみずしい
© ill-health(ruephas) 2024

まあ今日は初回だし、こんなもんじゃろう。
他にもいろいろなメニューがあるので、次回行くのを楽しみにしよう。
もう1種類くらい日本酒のバリエーションがあると嬉しいんじゃけどなあ。

 営業時間:10:30~17:00
 定休日:無休
 評価:

2024年9月28日土曜日

温泉に行かない日(549) 感染性胃腸炎に罹ってしまった(疲れが出たかな)

蜂窩織炎の寛解を確認した9月9日月曜日の外来は午後じゃったから、午前中は仕事をした。
仕事嫌いなワシではあるが一応勤勉家なので当然のことをしたまでじゃ。
ただ実はその前の日曜日昼前くらいから蜂窩織炎の影響ではなくちょっとだるいと言うか随分としんどい感じで、食欲も飲酒欲もなく、いつも行く大好きな昼酒にも行かずアパートの部屋でインスタントラーメンだけ啜り、その後の午後はベッドに寝転んでおった。
17時になってヤクルト阪神戦のラジオを聞き始めたが依然として食欲も飲酒欲も全く湧いてこず、おまけに2回3回には西勇が打たれやがったので余計に気分体調は下降し、そのまま寝てしまった。
翌9日の朝も結構しんどかったけど外来に行かんとならんし、動いて動けんこともなかったので午前仕事をしたわけじゃ。
午後は最初から有給扱いにしとったので直帰し、除湿運転で少し冷やしたアパートでそのまま寝てしまった。
食欲も飲酒欲もまったくないので飯も酒も抜き。
2日にわたって酒も飯も抜くのはワシにとっては極めて異例の事態じゃ。
肝臓にはいいかもしれんが、しんどいのは困る。
何も飲み食いしとらんから排便排尿はまったくなく、当たり前かもしれんがそれも気持ちがよろしくない。
10日朝も同じ体調じゃったけど、関連部門での研修会講師という外せない仕事があったんで出勤したんじゃがやはりどうも良くない。
昨日の午前中は頑張れたが今日はちょっと厳しそうな体調じゃ。
なので前日9日と同様に職場関係者に事情を話し、あと研修をする部門の部長にも詫びを入れて研修は延期して貰い、そのまま近隣のクリニックに受診した。
胃腸症状は武漢ウイルス感染時の前駆症状として出現するケースもあるので、やはりまずはその辺の検査をされたが感染時特有の熱発などの症状はなく、検査結果もシロで恐らく消化器系の感染症じゃろうとの見立て。
となると普通の胃腸炎か、はたまた運が悪ければノロとかロタとかそのへんかなあと思っとったら案の定、
「この2キットで検査します。お尻の穴にこの綿棒を入れて抜き取ってここに入れて提出してください」
採便じゃ。
しかも人間ドックの時とかみたいに便を直接採取するのではなく、綿棒を自らケツに突っ込むという非常に苦しい検体採取方式。
それを何とか済ませると食事の状況を聞かれ、日曜の午後から水分も飯も殆ど摂っとらんことを伝えると、
「じゃあとりあえず点滴ですね」
と言われて、昨日に引き続き点滴をカマされた。
輸液はソルデムってやつとフィジオってやつで、よくわからんから後で調べたらどっちも同じようなもんじゃった。
目的が違うんじゃろう。
検査結果はノロもロタもシロとのこと。
一般的な感染性胃腸炎のようじゃ。
ノロとかだと職場の対応が大変(ワシが歩いたり触ったりした場所を消毒とかするんじゃないかなあ)じゃからそうじゃなくて良かったと胸をなでおろした。
「そのまま寝ててください」
たしかに眠い。
ここ数日はどれだけでも寝られる。
点滴を受けながら2時間ほど眠ってしまった。
点滴が終わって午後になったが、今帰るとふらついて危ないかもしれないのでそのまま寝てていいという嬉しいことを言われたので、ワシは喜んでそのまま寝させてもらった。
夕方になり、何とかアパートまで帰り着いた次第じゃ。

受診時医師からは、
胃腸の中に悪玉菌みたいなやつが溜まってるような状態だからそれを追い出すのが一番で、善玉菌みたいなやつも増やさにゃあいかん。
そのためには今処方する薬をちゃんと飲むのもそうだけど、しっかり食べて電解質な水分を呑んでじゃんじゃんトイレに行かねばならん。
あとは兎に角寝ておいてくれ。
ちなみにイタリアでの論文に、消化器系炎症に際しての食事はおかゆと梅干しがいいと書いてあるのがある。
日本人医師としてものすごく悔しいが、イタリアの臨床医がそう書いとる。
だからここ暫くはおかゆメインの食事にしなさい。
と言われた。
最後の部分をワシに伝える際の医師の顔は本当に悔しそうで面白かった。
リゾットじゃなくておかゆなんじゃなあ、イタリア人のくせして。

多分今回の胃腸炎(書き忘れたが、頭が少しふらつく症状もある)は、この半年のお疲れが出ちゃったのかなあ、と思う。
単身赴任には慣れとるとは言え、この年で全く新しい職場で全く新しく会う人と仕事をするというのは、自分で気づかなくてもいろいろ体や頭に負担がかかっとったんじゃと思う。
何より数ヶ月でもう還暦じゃ。
まあじゃから、いい骨休みにすればいいと割り切って今日11日も休みを頂いた。
明日については明日の朝決めようと思う。
しかし、酒が呑めんなあ。
いや、呑みたいのに呑めんという嘆きではなくて、まだ呑みたいという気持ちがわかん。
体が拒否をしとるんじゃろう。
まあよい。
呑みたいと思うまでは呑まんでよろしい。
偶には酒なしでもいいじゃろう

2024年9月27日金曜日

温泉に行かない日(548) 蜂窩織炎に罹ってしまった

これ書いているのは9月11日の水曜日だけど、今週はなんかビョーキが一気に押し寄せとる。
先々週くらいだったと思うけど、夜寝てて寝返り打ったときに右手が体の下に入ったんじゃけどその時右手の中指がなんか痛いなあと感じた。
夜だったし眠たかったんでそのまま寝て、次の朝は中指を気にもせずそのまま仕事に行ったんじゃけど、数日すると中指の第二関節あたりが腫れてきとるのに気づいた。
こりゃ虫にやられたなとおもい、ありあわせの薬を塗っといたんじゃけど更に次の朝、関節がもうパンパンに腫れ上がっておった。

2024年9月2日 6時52分
ぱんぱかぱんに腫れ上がったワシの指
© ill-health(ruephas) 2024

普通の虫刺されとは明らかに異なる症状じゃ。
腫れすぎとって指を曲げることが出来んくらいじゃったからワシは少し焦って仕事場にいった。
関係者に事情を説明し、近くの総合病院の皮膚科に駆け込んだ。
皮下が腫れるというとどうしても「人食いバクテリア」の感染が頭をよぎってしまう。
物騒な名前じゃが、正式にはレンサ球菌というやつのことで感染するとその部位がじゃんじゃん壊死していって最悪切断となる恐ろしい感染症じゃ。
そんな事はまずないじゃろうとは思うが万が一ということもある。
診察室でまず症状を見て貰った。
医師はワシの指を観察したり腫れた部分を少し押してみたりつまんだりしてから指全体を観察してワシに訊いてきた。
「この中指の先がすこし傷になってますがこれは?」
「えっとこれ、怪我したとかじゃなくて、なんか最近爪の下の辺りとか左手人差し指の付け根とかがボロボロに荒れてきてて、それと同じような感じでここも荒れてて荒れすぎて穴があいちゃったって感じです」
「ふうん、確かに荒れてますね。荒れ始めたのは最近なんですか」
「うーんそうだなあ、ここ2〜3ヶ月ってとこですかね」
「なにか生活上の変化あったりします?」
「実は私単身赴任でして、半年前に浜松から引っ越してきました」
「うーん…なんで荒れたのかなあ。でもまあ多分今回の関節の腫れの原因はこの指先の傷から入った細菌によるものだと思いますね」
指先の傷は手荒れが原因なのはそうだけど、手荒れそのものの原因がいまいちわからん。
その後、
「とりあえず血液検査してそのあと抗生剤の点滴します。1階にある注射室に行ってください」
と指示された。
検査には少し時間がかかるんで、結果は点滴のあと説明してくれるということじゃった。
1時間かからず点滴は終了し再度診察室に戻ると、医師は検査結果が印字された紙をワシに見せて説明してくれた。
診断名としては「蜂窩織炎」。
ほうがしきえん?
初めて聞く診断名じゃ。
後で調べると、
蜂窩織炎(ほうかしきえん)は、皮膚とそのすぐ下の組織に生じる、広がりやすい細菌感染症です。 この感染症の最も一般的な原因はレンサ球菌またはブドウ球菌です。 患部の皮膚に発赤、痛み、圧痛がみられるほか、しばしば皮膚を触ると熱く感じたり、一部の人では発熱や悪寒が生じたり、より重篤な症状が現れたりすることもあります。(MSDマニュアル家庭版:蜂窩織炎
とのことじゃ。
心配だったレンサ球菌(溶連菌)の感染っぷりを示すASLOというやつの数値は標準上限値240に対して36。
炎症っぷりを示すCRPは同じく0.14に対して0.08。
何れも問題なかった。
レンサ球菌とか溶連菌以外の他の雑菌による炎症ということなんじゃろう。
「これだったら今入れた抗生剤の点滴でだいぶ症状は改善されるはずですけど、あと1週間は経口で抗生剤を服用してください。それくらいでほぼ治りますから」
と言われた。
その1週間後に再度外来にかかってくださいということを指示され、処方箋を渡され、院外薬局で薬を貰い受け帰宅した。
その後の経過はこんな感じじゃ。

2024年9月2日 21時5分
受診当日なのにすでに腫れが引き始めとる
すごいぞ抗生剤
© ill-health(ruephas) 2024

2024年9月3日 5時40分
老人の朝は早いんじゃ
腫れは引いてきとるが曲げるとまだ腫れとる感じ
© ill-health(ruephas) 2024

2024年9月4日 6時7分
初日の改善っぷりよりはだいぶスローな感じ
© ill-health(ruephas) 2024

2024年9月6日 6時29分
治癒速度がだいぶスローになってきたが
確かに良くなって来とる
それが証拠に患部が痒くなってきた
© ill-health(ruephas) 2024

2024年9月8日 17時59分
腫れが引いてきたせいか患部に小皺が発生中
もう殆ど治っちゃったのでこれ以降11日まで写真撮ってない
© ill-health(ruephas) 2024

医師の予言どおりこの9月8日くらいで腫れは殆ど引いて、皮膚に赤みを残すのみとなった。
その翌週の9日、予定通り再度外来にかかり蜂窩織炎に関しては問題ないと判断され、ただ指先の荒れは根気よく薬を塗る必要があるため地元の開業医への逆紹介状を手渡され、その日は帰途についたのじゃった。
ちなみに本日先程、患部がいやにむず痒いなあと思って見てみたらこんなんなっとった。

2024年9月11日 10時23分
痛くないからね、しかし痒い
© ill-health(ruephas) 2024

患部の皮膚が日焼け跡みたいにぺろりと捲れて剥がれてしもうた。
多分これは腫れて膨らんでいた患部が萎んだもんじゃから皮が余っちゃったからじゃろう。
これも治癒に伴う一つの原因じゃろう。

しかし皮膚科から帰還したその日の翌日に、まさか別の病がワシに降りかかるとはその時は想像さえしとらんかった…。

2024年9月26日木曜日

温泉に行かない日(547) 奈良近辺の昼呑み事情(1) 今まで行った店とこれから行きたい店

今年の1月末に浜松から奈良に引っ越してきて半年過ぎた。
奈良という都市には特に思い入れとか好き嫌いがあるわけではなく、イメージとしては鹿とか大仏とか修学旅行とかしかなくて、住んどる今もそれに変わりはない。
やたらめったら観光目的外人が多いだけの街じゃ。
どっちかを選べと言われたら、そりゃ住み慣れとる浜松を選ぶに決まっとる。
しかし自分で決めて現に今ここ奈良に住んどるわけじゃし、これから先少なくとも5年はいるつもりじゃ。
ならばここ奈良で、仕事以外にも楽しみを見つけないと精神的に干上がってしまう。
いや、嘘じゃ。
仕事は特に楽しくはないから余計に楽しみを見つけねばならん。
こちらに来てからの週末の楽しみといえば、
  • 新規にやってみたのは山の辺の道を通しで歩いた
  • 秋になったら自慢のメルくん(Eddy Merckxのことじゃよ)にも活躍してもらうつもりじゃけど今はクソ暑すぎて遠慮しとる
    CAMPAGNOLO ZONDA(WH-17 ZOCFRX)を入手したので早く試してみたいもんじゃ 
  • 孤独のグルメをまとめて見る
  • 大山くん(大山祇命)巡りと情報の集約
  • 浜松に比べて多く中継される阪神戦中継視聴
  • 温泉銭湯巡り(まだ行けとらんので情報収集中)
くらいのもの。
これらの中で山の辺の道については新しい試みじゃが、言ってみりゃこれだって元々歩くのが好きという趣味の延長線上なわけで、まったく新たな趣味ではない。
歳を食うと芸幅を広げるのが大変というか面倒になってくるのでこんなもんでいいとは思う。

あと重要なのは昼呑みじゃ。
ワシは寝るのが早い。
下手すると19時台にはベッドに行ってぐうと寝ることもある。
そして酒が好きじゃ(弱いのに好きという困った感じ。すぐ酔っぱらうので量は呑めない)。
こういう事じゃから、以前から夜に居酒屋に行って呑むことは稀じゃ
平日の夜はアパートで少し呑んで寝てしまう。
となると、休みの日にややしっかりと酒を嗜もうと思うと昼酒しかない。
休みの日にアパートで一人昼酒を嗜むというのもそれはそれでオツなもんかも知れんが正直侘しい。
じゃから休みの日の昼前になるとワシは近所にある昼呑み出来る店に向かったり、徒歩若しくは奈良交通バスに乗って近鉄奈良駅やJR奈良駅方面に向かうわけじゃ。
この半年いくつか行った飲食店のうち、ワシなりに昼呑みにはいいなあと思う店を書き出してみよう。
順不同じゃ。
また評価はあくまで「昼呑み基準」であり、普通に食事だけする場合とはかなり異なるのであしからず。

昼呑みの一例
かっちゃんの大衆酒場 the STAND
2024年4月14日 15時46分
この日はやや遅めに入店
© ill-health(ruephas) 2024
  • お好み焼き 風流一(奈良県奈良市古市町1199‐1:0742‐62‐1401)
    風流一は「ふるいち」と読みます。
    奈良市古市町というところにあるお好み焼き屋さんで、屋号の風流一は「古市」をもじったもの。
    建設会社の社長さんが店主(まだ現役かな)で、ふわっとした舌触りのあっさりしたお好み焼きを焼いてくれます。
    お好み焼きとしてはちょっと高めですけど、美味しいから納得感があります。
    大将も楽しい人だし、ちょっとしたおつまみもお願いすることが出来て、昼呑み環境としては必要十分と思います。
    くだくだしくは書きません。
    昨日始めてうかがって3品ほど注文していただきました。
    風流一玉(普通のソースでもいいですけど、ぽん酢だとさっぱりいただけます)・焼きそば(かす。たっぷりはいってます)・へのかっぱ(きゅうりを塩と七味で揉んだ一品。それだけの品ですけど不思議にとても美味しい)ですがいずれも美味しく、店を営まれているご夫婦も素晴らしいご対応で、店内の雰囲気も良いです。
    ほんとにいい店で、行かない手はありません。(Google Mapsのワシの書き込み)
     営業時間:11:00~14:00・17:00~21:00
     定休日:水曜日
     評価:★★★★



    2024年4月21日 12時19分
    オリジナルブランドの焼酎
    © ill-health(ruephas) 2024

  • お好み焼き 太郎(奈良県奈良市古市町1675‐1:0742‐62‐1490)
    風流一と同じく古市町にあるお好み焼き屋さんで、こちらは昔ながらのどっしりとした関西風お好み焼きを出してくれます。
    家族経営で店員さんが楽しいです。
    フォーメーションが決まってて、お母さんがお好み焼きとか焼きそば担当、奥さんが厨房担当、旦那さんがお好み焼き等以外の鉄板と担当とその他全般的な遊軍担当って感じ。
    旦那さんは新メニュー開発に興味があるようで、立派な鉄板をもっと活用しての海鮮鉄板焼きとかをいずれはやってみたいとのこと。
    是非お願いしたいです。
    お好み焼きや焼きそば以外のおつまみも充実していて、お好み焼き屋さんは珍しくたまにお造り(お刺身)系統のメニューがあったりします。
    お酒もいろいろ揃っています。
    奈良の古市という街にある、とても歴史のあるお好み焼きの店です
    店先の装飾がやや派手めですけど、恐れずに入りましょう
    昔ながらのお好み焼きを食べさせてくれる良いお店です
    地元の人がメインの客筋ですが初めて入る地元以外の客にも普通にフレンドリーに接してくれる店員さんとお客さんです
    お好み焼き以外にもたくさんのメニューがあるので、食べたい人、呑みたい人、味わいたい人、どんな人でも楽しめるお好み焼き屋さんだと思います(Google Mapsのワシの書き込み)
     営業時間:11:00~17:00
     定休日:月曜日
     評価:★★★★



    2024年4月29日 11時55分
    ワシの指が映り込んどってすまんのう
    謝るワイ
    © ill-health(ruephas) 2024

  • サイゼリヤ 近鉄奈良駅ビル店(奈良県奈良市東向中町28 奈良近鉄ビル3F:0742‐20‐0365)
    ここはもちろん安くて旨いイタリアンレストランじゃけど、一部のおっさんたちにとっては安くて旨い呑み屋という存在。
    勿論ワシもそうで、結構な頻度で利用している。
    間違い探しをやりながら最初にビールとパスタ、次にデカンタでワインを頼み、たくさんあるアンティパストを2〜3品注文してワインで流し込むパターン。
    弱点としては、アルコールの種類が少ないことじゃろう。
    ビールとワイン、あと酎ハイ的なのがあったかなあ、程度。
    注文方式が最近進化して、注文用紙記入方式から自分のスマホからの注文飛ばす方式になってます。
    個人的には後者のほうが好き。
    残念ポイントとしては駅ビルにあって多種多様な客が来るから仕方ないっちゃ仕方ないけど、大騒ぎする客が結構な頻度で湧いているのが嫌だなあ。
    若い人とか外人さんではなく、日本人の高齢者集団でそういうバカがいます。
    子供客の空気を劈くような高音の奇声はかなり苛つきますが(声自体にもそのバカ親にも)、傍若無人なジジイババアの大騒ぎはもっと苛つきます。
    お前らだけの店じゃねえんだぞ常識知らずめ。
    しかし安いので文句は言えないなあ。

     営業時間:10:00~23:00
     定休日:なし
     評価:★★★☆☆


     
    2024年3月3日 12時44分
    サイゼリヤ昼呑み状況の解説図
    注文用紙の裏を利用
    図の斜線部分の客は全員1人客で9割方の客が昼呑みしていた
    お雛様の日の昼日中から何やってんだかもう
    © ill-health(ruephas) 2024

  • 奈良スタンド ヤマトモダン(奈良県奈良市角振町24-4:050-5493-7569)
    小西通の南側、ローソン東側にあるちょっとおしゃれな居酒屋さん。
    店名にスタンドとあるけど立ち呑み屋ではないです。
    ちなみに関西には「スタンド」がつく呑み屋がありますが(関東にもあるかもだけど関東で呑んだことがないので)、名前に関係なくいずれも座って呑めます。
    有名どころだと、京都は新京極の京極スタンド(京都府京都市中京区新京極通四条上ル中之町546:0752-21-4156)が有名じゃな。
    さて奈良スタンド ヤマトモダンで旨かったのは、吉野の鹿肉の燻製みたいなやつで、ちょっと高いけどどんな酒にも合うつまみ。
    ほかにもいろいろあります。
    日本酒はワイングラスで出してくれます。
    鹿肉だけでなく、全体的にちょっと高めなのでお酒が控えめになってしまうのが残念ポイント。

     営業時間:土日 12:00~23:00 土日以外 15:00~23:00
     定休日:なし
     評価:★★★☆☆



    2024年5月25日 13時12分
    非常に美味かった鹿肉の燻製
    © ill-health(ruephas) 2024

  • KASUYA JR奈良駅前店(奈良県奈良市油阪町11-4:0742-27-0188)
    基本的には関西特有のかすうどんを提供する店ですが、かすうどん以外にもまあまあな種類のおつまみがあって昼酒を呑めます。
    ちなみにかすというのは牛ホルモンを揚げたもので、関西ではうどんや焼きそば、お好み焼きとかに普通に使ってます。
    先日行ったときはビールと、日本酒の呑み比べセットをいただきました。
    あと、関西でもなかなかお目にかかれない「平田ヘッドコーチの例のポスター」を拝むこともできます。
    やや高めです。

     営業時間:11:00~27:00
     定休日:なし
     評価:★★★☆☆



    2024年6月8日 12時24分
    日本酒の3種呑み比べ
    左から 壽・コイクマ・田村
    って書かれても写真じゃ違いはわからんなあ
    © ill-health(ruephas) 2024

  • 餃子の王将
    奈良市街地には近鉄奈良駅前店(奈良県奈良市小西町20:0742-27-6151)とJR奈良駅近くの奈良三条店(奈良県奈良市油阪地方町6-6:0742-26-4827)の2店舗があります。
    王将での王道はやっぱり餃子にビールなんでしょうが、餃子以外にも「ジャストサイズ」(通常の半分サイズ)の各種一品物が頼めるので、以前より昼呑みがしやすくなりました。
    どういうタイミングでやるのかイマイチわかりませんが、時々ビール半額だったか何杯呑んでも同じ値段だったかという特売やってるので、たまたま入った日にその特売日だとラッキーですね。
    普通のラーメンにもジャストサイズがあるので、少食なワシでも締めのラーメンが安心して食べられます。
    ただなんで評価が低いかというと、この2店に関してだけだと思うけど最近少し不味くなってきたと感じてるから。
    ラーメンはぬるいし、餃子も身離れがよくなくてやはりぬるい。
    これだとほかの町中華のほうが安くて旨いことになってしまうなあ。
    再起を求めます。

     営業時間:11:00~22:30
     定休日:なし
     評価:★★☆☆☆





    2024年3月30日 21時13分
    近鉄奈良駅前店
    名古屋からの帰りに珍しく夜に寄った
    写ってないけど当然ビールもセットで注文してます
    この日のラーメンはちゃんと熱かった
    © ill-health(ruephas) 2024

  • くら寿司 奈良古市店(奈良県奈良市古市町1352-1:0742-50-1512)
    普通にあの回転寿司屋です。
    奈良市街には意外にも大手の回転寿司の店舗がとても少なく、近鉄奈良に地元の店が1店あるくらいで、少し離れたところにいくつかあるくらい。
    ここも市街地ではなく郊外型のロードサイド店。
    11時からやってるんでその時間から寿司をつまみながら呑めるのがいいんだけど、酒とサイドメニューの種類が僅少なのと、寿司ネタがちょっとアレな時があるため評価は低め。
    ちなみに、個人的に昼呑み回転寿司屋として秀逸だと思っているのははま寿司で、酒の種類がそこそこあるのとサイドメニューが充実していること。
    あとはお寿司もまあまあしっかりしていて基本110円なのでね。
    しかし奈良には大和郡山・押熊・天理にしかなく、何れもワシ的にはアクセスがよろしくないので行きたいのに行けてない。

     営業時間:11:00~23:00
     定休日:なし
     評価:★★☆☆☆



  • ゆるり JR奈良本店(奈良県奈良市三条本町1-1 JR奈良駅1F:0742-21-8818)
    JR奈良駅の1階、やよい軒やうどん屋さん、魚民が並んでいるエリアにあります。
    駅ナカという非常にいい立地にあるのにすごく安くてメニューも充実してるし、そして理由は不明ですが外人客がほとんどいないので落ち着いて呑めます。
    アパートからバスで行く場合、近鉄奈良駅よりJR奈良駅の方が遠い位置関係になるんだけど、歩いていけば距離はそう変わらないし、安いから結構通ってます。
    評価がやや低いのは14時で中休みになってしまうから。
    ちょっと遅めに入店して気持ちよく呑んでると、あっという間に時間が過ぎてはい閉店ってなるのが残念。

     営業時間:11:30~14:00 16:00~23:00
     定休日:なし
     評価:★★☆☆



  • ゆるり 近鉄奈良店(奈良県奈良市西御門町11-11 プライムビル1F:0742-81-3623)
    上記ゆるりJR奈良本店の姉妹店で、近鉄奈良駅5番出口の真ん前にあります。
    最近までその存在を知らずにいたんですが先日、それこそゆるりJR奈良本店で呑んでバスで帰宅するとき、ちらりと「昼呑み」と書かれたポスターが掲示された店が目に入り気になってました。
    その時点で店の名前などは確認できませんでした。
    Google Mapsで居酒屋とか引っ掛かりそうなキーワードで付近を探してみたんですがそれっぽいのが見つからず、先日とりあえず行ってみました。
    ちょうど12時でしたが店は営業していて、看板を見るとなんと「ゆるり」と書いてある。
    早速入ったんですが、正直言って本店より全然いいです。
    本店と同じメニューが基本ですがそれに加えてかなりオリジナリティにあふれたフードメニューが充実してて、旨いんですわこれが。
    生ビールお代り時に同じジョッキを使うと50円引きは本店と同じだし、豊祝中心の日本酒の品ぞろえもうれしいし、12時前後から中休みなしで通し営業しているし、もういう事ないです。
    ご店主の愛想もいいし、行って絶対損はない店です。
    評価満点。
    JR奈良駅の方のゆるり本店にはたまに行くんですけど、先日同じ商号の店が近鉄奈良駅前にもあるのを発見して、昨日早速行ってきました。姉妹店なんだそうです。
    個人的には本店よりこっちのほうがお気に入りになりました。
    何より昼から呑めるのと、メニューについては本店のものに加えて相当な種類のオリジナルメニューがあり、どれも安くて美味い。
    普通の居酒屋にはない創作系のものがあるのが嬉しいです。
    なお、本店では昼のランチメニューがありますがこちらにはありません。
    その代わり、日本そばを焼いたもの(日本そばを炒める?マジかよ、と思いつつ頼んで見たらこれが実に美味かった)やそうめんなどの軽食はあります。季節により変えているかもしれません。
    訪れた日は店主さんが一人で切り盛りされてましたが、だからといって調理に手抜きはないし、奈良の豊祝という蔵元が醸している日本酒も一通り揃っていて、しかもこれまた安い。
    ここは間違いないです。いい店だと思います。
    営業時間ですが、公式には(というか以前までは?)15時スタートだったそうですが、昼にはお店に来て仕込みを始めているので、それだったらついでに営業しちゃえという感じで今は12時前後開店とのこと。
    12時「前後」と曖昧なのは、仕入れのために回る卸さんが多いと遅め、少ないと早めになるからだそうです。

    ここはいいぞ。
    個人的には、近鉄奈良駅周辺ではかなり上位、いや1位にランキングできる店だと思います。(Google Mapsのワシの書き込み)
     営業時間:公式には15:00~22:30 実態としては12時前後~22:30
     定休日:なし
     評価:★★



    2024年8月24日 12時40分
    期間限定で呑める「夏の無上盃(冷酒)」
    今シーズンは完売
    © ill-health(ruephas) 2024

  • からあげ専門店 鶏笑 南肘塚店(奈良県奈良市南肘塚町47-4:0742-26-2441)
    ここ最近唐揚げ屋さんの閉店倒産が相次いでますが、ここに関しては踏ん張って営業を継続しています。
    一応全国チェーン店みたいですが全然そうは見えなくて個人店みたいな雰囲気です。
    地元の人に聞くとだいぶ前から営業していて味も確かという事だったので一度行ってみました。
    いつもかどうかはわからないけどその時はおかあさんが一人で切り盛りしていてましたが、注文したものが遅いとかは特になく、唐揚げとあと何だったかな、手羽先をお願いして王道のおいしさでした。
    おいしい唐揚げを出してくれるいい店ですが、タイミングによっては看板料理のチキン南蛮が品切れにある時があり、それで1個星が減ってしまいました。

     営業時間:木曜日、11:00~14:00 16:00~20:30
     定休日:火曜
     評価:★★☆☆



  • 和食ダイニング拓(奈良県奈良市橋本町32:080-7700-2277)
    ここはいい意味でちょっと変わったお店で、兎に角日本酒の品揃えが圧倒的なのとその注文方法(っていうのかな)がいいです。
    日本酒に関しては完全セルフサービスで、センターテーブルに置かれた大小のお猪口や升を自分のテーブルに持ってきて、自分でお酒を注いで呑むというシステム。
    1回使ったお猪口などは再使用せずそのままテーブルに並べておくわけです。
    昔あったほら、焼き鳥屋の会計を串の本数でやる、あれと同じです。
    このシステムは、ほんのちょっとだけお酒を呑みたいときとか、兎に角いろんな種類のお酒を自分で選んで少しずつ呑み比べたいときには大変いいし、好きな銘柄のお酒をガツンと呑みたいときには升を使えばいいので便利ですなあ。
    おつまみも充実していて、定番物のほかに季節のメニューもあるみたいです。
    フード関係のオーダーは、卓上にあるオーダー用紙に記入して店員さんに渡す方式。
    ここは外人客が少なくて落ち着いて呑めます。
    少ないのは恐らく、オーダーのシステムが複雑すぎて外人さんには対応が難しいからだと思われます。
    五月蠅い外人客が苦手なワシにとっては、このオーダーシステムは継続してもらいたいなあ。
    あと、昼呑みあとの食器を自ら下膳するとなんと10%割引になるのは特筆しておかねばいかんでしょうなあ。
    弱点としては不定休なことかな。
    LINEで確認できますが、お休みの日に餅飯殿とか東向の商店街あたりをぶらついてる時に「そうだ、拓やってるかなあ」と思って行ってみても、かなりの確率でお休みの時があるのが残念ポイントかなあ。

     営業時間:11:00~20:00
     定休日:不定(LINEで確認可能)
     評価:★★



    2024年4月27日 13時11分
    原型精米 みがき 2024
    © ill-health(ruephas) 2024


  • かっちゃんの大衆酒場 the STAND(奈良県奈良市東向南町14 ほていやビル1F:0742-22-1221)
    近鉄奈良駅(「近奈良(きんなら)」と表現するのがプロっぽいらしいです)から南に向かう東向商店街(ややこしいね)の比較的駅側といういい立地にある呑み屋さん。
    店名にスタンドつきますが、ここもちゃんと座って飲食できます。
    いい立地なので早めに席が埋まっていきます。
    ここに来るなら予約するか12時直後に飛び込むかどちらかが吉です。
    上記の和食ダイニング拓にはやや劣るけど日本酒はそれなりに揃っていて、オープンキッチンなのでカウンターに座れば調理の様子を眺めながら楽しく呑めます。
    あとホール係のおにいさんおねえさん方もはきはきしていて、呼べばすぐに来てくれて注文もスムースにできるのがいいです。
    客席で喫煙できるので愛煙家にとっては魅力的ですが、嫌いな人にとってはその点つらいかもしれません。
    客単価的にはやや高めですが、それだけの内容があるので気にならないかなあ。

     営業時間:12:00~22:00
     定休日:水曜
     評価:★★



    2024年3月10日 12時4分
    開店直後の店内
    あっという間に席は埋まっちゃうよ
    © ill-health(ruephas) 2024

  • 目利きの銀次 JR奈良駅前三条通り店(奈良県奈良市三条町500-1 三条ビル2階:0742-26-7388)
    多分モンテローザ系のチェーン居酒屋で、奈良に転勤する前の下見の時に1回だけよったことがあります。
    兎に角奈良の居酒屋昼呑み事情が全く分かんなかったので、昼の時間に開店していて値段がそんなに高くなさそうなここに入った感じ。
    まあまさに「ザ・チェーン居酒屋」で、出されるものは可もなく不可もなく。
    期待したお造りは目利きを名乗る割にはレベルはスーパーのパック並み。
    あと、開店直後の早い時間だったためか店員さんの数が少なめで、新規オーダーのレスポンスがちょっと遅かったのが残念ポイントですな。
    まあ安いチェーン居酒屋にはよくある話なのでどうってことないけど、昼呑み事情がだいぶ明らかになってきた今になっては行くことはないだろうなあ。
    念のため繰り返しますけどチェーン居酒屋としては至って普通で、決して「二度と行くか!」的な店ではないですからね。

     営業時間:11:00~23:00
     定休日:なし
     評価:★★☆☆☆



  • 粉もん屋八 JR奈良駅前店(奈良県奈良市三条本町1:080‐4396‐5488)
    JR奈良駅東口出てすぐにあるたこ焼き屋さんです。
    オーダースーツのツキムラの隣ですな。
    パッと見るとテイクアウトのお店で、実際も殆どのお客さんは持ち帰りですが、店の隅っこに2~3人掛けのカウンターがあり、そこで食べることが出来ます。
    こう書くと結構競争率が高く思えますが、必然か偶然かはわかりませんが今まで座れなかったことはないです。
    定番のたこ焼きや焼きそば以外にどて焼きや鉄板焼き、揚げ物などビールやハイボールに合いそうなメニューがしっかり揃ってます。
    値段も良心的。
    残念ポイントは日本酒がないこと、店員さんによるけど店内に流れるHip-Popの音がデカすぎること、あと基本イートインを考慮した店舗構造ではないので仕方ないですが夏は店内がくそ暑い!
    勿論お店としても手を拱いているわけではなく、店内エアコンからは白煙(水蒸気じゃからね)を吹き出すくらいには空調を最強にしてくれているんだけどそれではとてもおっつかない。
    でもまあこれはどうしようもないですな。
    狭い店内の狭いカウンターに座って、すぐ横を通り過ぎる外人観光客を眺めながらたこ焼きやどて焼きをつまみに1人昼呑みするのは非日常的でなかなかいいもんです。

     営業時間:11:00~23:00
     定休日:なし
     評価:★★



    2024年5月26日 11時24分
    たこ焼き屋さんだからやっぱり最初はこれでしょ
    © ill-health(ruephas) 2024

  • ニコト(奈良県奈良市白毫寺町835-1 大和紀寺ビル1F:080-9707-6485)
    引っ越してきてから気になっていたカレーと唐揚げの店。
    若い夫婦(だと思う)だけでやっているんですが、ここのカレーと唐揚げは間違いない旨さです。
    一部のお客さんからは「辛くないのがどうもなあ…」なる評価があるみたいだけど、ここのカレーは辛さ勝負ではなく旨さ勝負だと思います。
    ちなみに最近、辛めの味付けにした新メニューを出したみたいです。
    カレーは意外にも酒のつまみとして機能しますが、ここはやはり唐揚げです。
    カレーと唐揚げのセットみたいなのがあって、それについてる唐揚げをつまみにビールを呑み、さらに追加の唐揚げを注文してビールのお代りがここでのルーティン。
    カレーと唐揚げの店としてはなんですけど、お酒がビールしかないので低めの評価です(なんて自分勝手な)。

     営業時間:水曜11:00~22:00 水曜以外11:00~16:00
     定休日:月曜
     評価:★★☆☆



    2024年7月20日 11時41分
    追加した塩麹の唐揚げとお代わりしたビール
    © ill-health(ruephas) 2024

  • 小川又兵衛商店 ならまち店(奈良県奈良市鵲町8:電話不明)
    小川又兵衛商店というのは基本日本酒の卸のようですが、ならまちの通りにそこの出店があって、1回しか行ったことないけどなかなか面白い店。
    元興寺のど真ん前にあって、正確には忘れちゃったけど「恐れ多くも元興寺真ん前で営業中」とか言う感じの自虐なのかなんなのかわからないコピーが書かれたハリガミもあったりします。
    兎に角ハリガミだらけの店。
    角打ちっぽい雰囲気で、店の前にあるベンチとかに座って呑む感じです。
    まあお酒屋さんの店先で呑めるので角打ちでいいか。
    だからおつまみは乾きもの中心、いや、乾き物しかなかったかな。
    店先で少し呑むほかに、お酒屋さんなので日本酒のお土産とかも購入可能。
    英語で書かれたメニューもあるし、もちろんあの辺は外人だらけなので呑んでいる半分以上が外人で、しかも長っ尻だもんだから行ったら必ず呑めるとは限らないためやや低めの評価。
    店員さんは結構面白かったです。

     営業時間:土日10:00~19:00 土日以外15:00~19:00
     定休日:なし
     評価:★★☆☆



    2024年3月31日 9時38分
    秩序感ゼロのハリガミの群れを横目に呑む
    年度末日の朝っぱらから何やってんだかもう
    © ill-health(ruephas) 2024

  • 居酒屋ニシオカ(奈良県奈良市古市町1369-2:0742-61-6136)
    Googleのストビューとかで見たらわかるけど、ここは店に入るのにちょっと勇気が必要な外観。
    郊外地にある店な割に職場の中でも結構その存在を知っている人が多いんだけど、その外観ゆえに入店に二の足を踏んでいるらしい。
    ワシはその辺まったく気にならずズカズカ入っていくタイプなんだけど。
    しかしここは何屋さんなんだろうなあ。
    店の名前には「居酒屋」とあるが、表の看板には「てんぷら屋」とも書いてある。
    普通の天ぷらや天丼(安くて旨いです)も出してくれるけど、ワシの好きなのはホルモンの天ぷらで、セットメニューみたいなやつもあるけどもちろんアラカルトっぽい感じで好きなものをお好みで注文することは可能。
    ワシは内臓は好きだけどあまり詳しくなくて、メニューに有る部位の名前を読んでもそれが実際何なのかよくわからない。
    ハツの語源がheartで部位は心臓とかくらいはわかるけど「はちのす」とか「ふく」なんてどの部分かさっぱりわからない。
    なので、そういう未知の部位を頼んで何が出てくるかを待つというのも楽しみの一つ。
    ご夫婦で営んでいて、時々オーダー忘れやオーダーミスがあったりするけど、まあご愛敬かな。
    見ていると常連さんなんかは、生ビールとかいちいち親父さんに通さず自分で勝手に厨房内に入り勝手に注いで勝手に呑むという、保健所の担当者が見たら卒倒しそうなことを平気でやっとる(ワシは別に気にならないけど。しかし会計は大丈夫かなあ)。
    評価が★★と少し控えめなのは、旨いけれどもいちいち量が多いからという全く自分勝手な理由によります。
    量がもう少し控えめならたくさんの種類を食べられるのになあ。
    孤独のグルメの五郎さんだったら大満足だと思います。

     営業時間:11:00~22:00
     定休日:火曜
     評価:★★☆☆

2024年1月28日 19時10分
通りすがりに夜撮った写真ですが夜に行ったことはないです
© ill-health(ruephas) 2024

奈良に来て昼呑みしたのはこのくらいかなあ。
でもこれらとは別に、行ってみたいがまだ行けてないお店が結構ある。
  • まついし(〒630-8115 奈良県奈良市大宮町1-1-4:0742‐22‐4778)
    JR奈良駅旧駅舎北側にある立ち呑み屋さん。
    存在は把握していたんですが12時前後はまだやっていなくて店内を伺うことが出来てないです。
    職場の人による評価は結構高くて行ってみて損はないとのこと。
    その人が力説するに「瓶ビールは赤星(サッポロのラガービールでラベルにでっかい赤い星が書かれているやつですね)。これを出す店は間違いない」。
    なるほど何となく分かるなあ。
    いい立ち呑み屋としては地元浜松にもLa-Jannという店があって結構通っていたけど、この年になると立って呑むのに耐えられるかどうかが若干心配です。
    弱点は、開店が15時とやや遅めなこと。
  • ネパールキッチン クマリ(奈良県奈良市南紀寺町5-52-10:0742-26-7721)
    評判が高いネパール料理屋さんで、通りすがりにちらっと店内を伺うとどうもネパールの人がやっているらしい。
    旨そうだしビールが安いので行きたいんだけど、ここも結構量が多いっぽいのと、酒のつまみになるメニューがあるかどうかイマイチわからないのでまだいけてない。
    前を通るたびにいい匂いがするんだよなあ。

  • ラーメンまこと屋 奈良紀寺町店(奈良県奈良市紀寺町630-1:0742-81-3343)
    普通のチェーン店みたいだけど、唐揚げや餃子という定番メニューのほかに、チャーとろ盛合せとか自家製 辛子高菜といった少し気になるおつまみがある。
    ビールもちょっと安い。
    あと、ラーメンとかチャーハンのハーフサイズがあるみたいなので、ワシみたいな小食なおっさんでも安心して楽しめそう。

  • なか尾(奈良県奈良市古市町1232-18:0742-61-6005)
    Google Mapsではたこ焼き屋となっていて、徒歩圏内でたこ焼きが食えるのはここと、京終駅近くにある山田たこやき店(奈良県奈良市南京終町27:0742-24-3348)くらいなので近いうちに行ってみたい。
    まだ行ってないのは、どうもアルコールのメニューがビールしかなさそうだということによる。

  • 京都北白川ラーメン魁力屋 奈良北之庄店(奈良県奈良市南永井町146:0742-93-3334)
    上記ラーメンまこと屋より若干ではあるがおつまみメニューが充実しているらしいので(アジフライなんてやつもある)ちょっと魅力的。
    歩いていくにはちょいと遠いのが難点。

  • TAKO LABO(奈良県奈良市大宮町2-2-1:0742-93-5351)
    レギュラーメニューは少ないけど、黒板メニューがそこそこ充実しててお酒呑むのには十分な感じ。
    弱点は日本酒がなさそうなこと。
    季節ごとの創作たこ焼きがうまそうなので、JR奈良駅から少し脚を伸ばす価値はあるような感じです。

  • 369 ミロク(奈良県奈良市小西町1-7 西口ビル1階:070-1807-0369)
    いつぞや東向商店街近辺をうろついているとき、小西通へ抜ける横道で発見した立ち呑み屋さん。
    何といってもガツンと目に飛び込んできたのが「朝から呑めます」(だったっけなあ)と書かれたデカい提灯。
    もう昼時だったのでそこそこ混んでいました。
    一般的に朝とは10時前までを指す概念だと思うので、少なくともそのくらいの時間にはやっているだろうとは思いますが、店頭に営業時間が書かれた掲示はなかったので開店時間はわからないです。
    立地的に外人さんが多い可能性があり、それが懸念点かなあ。

  • タケルのタ(奈良県奈良市東向北町9:0742‐93‐5683)
    基本は弁当や惣菜のテイクアウトが本業らしいんだけど、店舗2階がイートインスペースで、テイクアウトしている焼き鳥や唐揚げなどの惣菜をつまみに呑める店。
    お酒も色々揃っているようじゃ。
    一度行ってみたいんだけど土曜及び祝日が11時から15時、日曜は定休という感じで若干厳しくまだ行ってない。

  • COIN☆カフェ昼呑み(奈良県奈良市下御門町38:090‐4908‐4668)
    Google Mapsでの表示をそのままコピペすると、
    「COIN⭐︎カフェ昼呑み たこ焼き たこせん ビール なないろかき氷 アイスクリーム 大トロホルモン塩焼き おつまみ各種200円~」
    で、どこまでが店舗名なのかが判然とせんが、個人的希望を含めここでは表記のとおりとした。
    「COIN⭐︎カフェ昼呑み たこ焼き たこせん ビール なないろかき氷 アイスクリーム 大トロホルモン塩焼き おつまみ各種200円~」が正式名だったら面白いとは思う。
    店主が電話に出て「はい、「COIN⭐︎カフェ昼呑み たこ焼き たこせん ビール なないろかき氷 アイスクリーム 大トロホルモン塩焼き おつまみ各種200円~です。どういった御用ですか?」などと答えていたらすごいと思うけどなあ。
    ちなみに偶然ながらこのブログで絵文字を使ったのは初めてではないかと思う(好きではないので)。
    この店は下御門商店街の南側入口すぐにあって、ワシはこの商店街を何回も歩いとるから存在は知っとる。
    以前はなかったような気もするので多分最近できた店じゃと思う。
    この商店街を通るときはたいてい目的の店が決まっとるのでまだ入ったことはないが、小振りで清潔そうな店なこと、お財布に優しい価格設定であるらしいこと、何より10時30分から営業開始という昼呑み店の鑑のようなとこなので、今度ぜひ行ってみたい。

  • 楽Luck!(奈良県奈良市大宮町1-1-12木村ビル:080-3567-9892)
    店名を何と呼ぶのかイマイチわからん立ち呑み屋。
    まあ「ラック」なんだろうな。
    前に書いているマツイシと同じブロックの北東側、JR奈良駅前交差点付近にあります。
    ネットで探してみると結構安くて旨そうなものを出してくれそうなので行ってみたいんですが、営業開始が16時と昼呑みと夕呑みの境界線にあるので「昼呑み非該当」なのかもしれない。
    しかしまあ世間一般的には「16時から呑むやつは怠惰な奴」と見做されてるのでOKかな。
    Google Mapsではチロリで温めた酒の写真があったのでちょいと期待しています。

  • 中田洋酒亭(奈良県奈良市寺町1-1:0742‐93‐7887)
    引っ越してきて間もない3月上旬の午前中にJR奈良駅近辺を散歩していて偶然見つけた。
    殆ど普通のお宅(新築)という感じの店構えで、入口に小さくて朱色の「中田洋酒亭」と書かれた看板と洋酒樽が置かれているだけ。
    洋酒亭ということはバーだから流石にやってないみたいで、営業時間とかメニューやその価格など何もわからんかったけど、兎に角気になる店じゃ。
    後で調べてみたら水曜日以外の15時からやってるみたい。
    15時だから何とか昼呑みと言えそうなので、近いうちに1〜2杯やりに行くかなあ。
まだ知らない昼呑みスポットもあるだろうし、今後せいぜい楽しむことにしようと思う。
これ書いてるのは2024年8月31日なんだけど、史上最高の鈍足台風がちょうど奈良のあたりにあって、昼呑みに出かけるかどうか悩み中。
行ってやってなかったらショックだしなあ。
今日は家呑みにするかなあ。
でも行きたいなあ。

2024年9月25日水曜日

プロジェクト "山神社"(97) 平群神社

大きめで少しヤバそうな台風10号が近づいて来ていて、本日2024年8月24日あたりからは少し不安定な天気になりそうじゃという情報じゃ。
しかし気温は上昇しそうでアパートに籠もるのも暑いだけだしエアコン代もかかる。
幸いなことに今朝の段階では天候に不安定さは見られなかったので、エアコン代をかけて部屋に籠もっているよりは、同じコストがかかるのならガソリン代を使って神社に行こうと考えた。

ここ最近は奈良の東側とか南側にある大山くんのところに行くことが多かったので、今回は西側に何処かいい大山くん神社がないか見てみたら、平群神社(へぐりじんじゃ:奈良県生駒郡平群町西宮1-3-19:やや入庫が厳しいが境内横に数台停められる駐車場あり)に行くことにした。
社号は地名タイプじゃが祭神は大山くんで間違いなさそうじゃ。

国道24号線経由で18km、Google Mapsでの所要時間は50分かからないことになっとったが実際には道は混んでいて1時間かかった。
法隆寺の前を通るルートだったから余計に混んどったのかもしれん。
168号線を西に入って橋を渡り神社までの最後の100mくらいは非常に道が狭く、クルマの運転に自信がないんじゃったら平群中央公園駐車場(奈良県生駒郡平群町若井)に停めて公園を歩いていくのが良いじゃろう。
歩いて5分程度じゃ。
ワシは境内横にあるスペースに停めさせてもらったが、入庫には少しく苦労した。
クルマを降りてまずは正面から神社を見た。

神社南側公道からの全景
© ill-health(ruephas) 2024

南側の公道から石段を上り、石畳の参道の先に木製の鳥居がある。
詳しくないが分類としては神明鳥居になるのかなあ。
鳥居の笠木って言うのかなあ、一番上のところに屋根のようなものが設えてある。
どこだったかは忘れたが、いつぞや大きな神社に行ったときに屋根がかかった鳥居を見た記憶があるような気がするが、この規模の神社では初めて見た。
この規模といっても式内社で由緒ある神社ではある。

大事にされているのか、過保護なのか
© ill-health(ruephas) 2024

鳥居の先に続く石段を登ると賽銭箱と本坪鈴があり、その他書き置きの御朱印を入れた箱などが置かれておる。
100円じゃ。
御朱印のほかに絵馬もあってこちらは500円。
いずれも支払いは賽銭箱投入システムを採用しとる。
これらとは別におみくじの自動販売機もあり、運試し料金は100円。

おみくじは100円です
ちょっと高いなあ
© ill-health(ruephas) 2024

まずはお参りじゃろう。
最初に正面奥に見える本殿に向かって参拝。

大山くんの住処
凝ったデザイン
© ill-health(ruephas) 2024

その後、本殿左手にある境内社にも参拝。

天照大神の住処
大山くんちよりはちょっと小振り
© ill-health(ruephas) 2024

境内にあった由緒記によると境内社には天照大神が鎮座なさっとるとのこと。
ワシは神様には上下なしと思っとるんじゃけど、有名無名は事実として存在する。
天照大神の名前を知らない人は多くないが、大山くん(大山祇命)の名前を知っとる人は殆どおらんじゃろう。
有名どころを抑えてメインの祭神としてどんと鎮座されておる。
ワシは嬉しい気分になったなあ。
拝殿内の壁を見ると、平群町観光ボランティアガイドの方が書かれた「平群神社に関する歴史資料(年代順)」が掲示されとる。
書き写してみよう。

平群神社に関する歴史資料(年代順)
  1. 延喜式神名帳[延喜5年(905年)〜延長5年(927年)にかけて編纂]
    延喜式神名帳には五座(ござ)・並大(ならびにたい)・月次(つきなみ)・新嘗(にいなめ)とある。祭神の五座の詳細はわからず。
    社格の並大は1社に2神以上がある大社で1社に1神の大社の場合は大のみの表記になる。月次(案内板は月並と記す)と新嘗は行っていた祭事のこと。

    月次祭:古くは毎月行われていたようであるが延喜式においては6月と12月の11日に行うが規定され幣帛を受ける祭り。その意義については不明。

    新嘗祭:天皇が国家と国民の安寧と繁栄の為、収穫された新穀を天神地祇に供えて感謝の奉告を行い、これらの供え物を神からの賜り物として自らも食し、その年の収穫に感謝する儀式。毎年11月に幣帛を受けその1年の収穫を祝う。
    日本書紀で皇極天皇元年(642年)11月16日に新嘗祭の記述があるのが文献に出て最初のもの。

  2. 検地帳(延宝7年・1679年) 春日大明神と呼ばれている。

  3. 西之宮村報告書(天保3年・1832年) 春日大明神とある。

  4. 明治時代の神社明細帳(明治12年・1879年) 大山祇神と記している。

  5. 大和志料(明治23年・1890年〜明治27年・1894年)
    大神神社宮司の斎藤美澄が当時の県知事、小牧昌業の依嘱によって明治23年編纂に着手し明治27年に完成した大和国の地誌で大正3年(1914年)奈良県教育会から刊行。その中で平群神社を以下のように記載。 ※平群町は明治22年〜29年まで平群郡明治村であった。明治村大字西宮ニアリ、俗に西宮ト稱󠄁ス、延喜式ニ平群神社五座並大月次新嘗ト見ユ、今村社タリ、祭神詳ナラズ

  6. 昭和の宗教法人法登記(昭和25年・1950年)大山祇神と記している。

    (以上)

    令和4年10月17日 平群町観光ボランティアガイドの会 松名 記
ふうむ。
最初は春日神社だったのか。
社殿には春日っぽい雰囲気は感じられなんだけどなあ。
朱色は一切用いられておらん。
あと明治までは祭神情報がなかったみたいじゃが、明治になるといきなり大山くんが躍り出てきたのが不思議じゃ。
春日系の神社じゃと、天児屋根命とか経津主命のイメージなんじゃが。
決めたもん勝ち、なるフレーズがなんとなく頭を過る。
最初は5柱の神様が祀られとったようじゃけど、忘れ去られたようでちょっと不憫な気もする。
更に地方地誌の類は行政の首長とか教育関係の実力者あたりがかなり気合を入れて編纂するのが普通じゃと思うんじゃけど、大和志料では御祭神について「祭神詳ナラズ」とあっさり片付けちゃっててちょっと残念。
少し調べればわかるような気がするけどなあ。
ついでに最後の宗教法人登記の件じゃ。
今の法律だと祭神名の項目はないと思っとるんじゃが(今調べたらやっぱりなかった。そりゃそうだよなあ。エグザイルみたいに数十柱の神様を抱えていたら大変じゃ。そういう神社は普通にある)、当時は必須項目じゃったのかなあ。
今も必須項目じゃったら、時として祭神を確認出来ていいんじゃけどなあ。

参拝を終えて南側を見やると、神社の立地が少し高いところにあるので平群町が一望できる。
なかなかいい眺めじゃ。

© ill-health(ruephas) 2024

あと、境内でちょっと気になったオブジェ。

神様用なのか人間用なのか、はたまた兼用?
© ill-health(ruephas) 2024

おみくじが結ばれとるのでその目的かなと思ったが、左側のやつは少々高すぎる。
運動用の鉄棒かなあとも思ったがデザインがかなり神社寄りな感じだし、鉄棒だけ神社にあるのは何だか不自然。
ビールケースが置かれておるがこれは腰掛け用ではなく、小さなお子さんが高い方の鉄棒にぶら下がるための補助用とも思われ、つまり目的は良くわからないままなのであった。

最後に境内にあった由緒記を転記しておこう。

由緒記
一、鎮座地 生駒郡平群町西宮六一七番地
一、本社御祭神 大山祇神
一、境内社御祭神 天照大神
一、由緒
御祭神大山祇神は山野を司る神で、平群氏の祖武内宿弥が神功皇后と共に朝鮮へ出兵の際、戦勝を祈願しこの地に祀ったと伝う。
のち五穀豊穣と、武運長久、家内安全の守護神として信仰をあつめ今日に至る。
延喜式神名帳に「平群神社五座(並大、月並、新嘗)」とあり、神宮寺として龍?華山西宮密寺があった古い社格の神社である。
一、秋季大祭 十月十五日
延喜式内社 平群神社

© ill-health(ruephas) 2024


2024年9月24日火曜日

プロジェクト "山神社"(96) 墨坂神社の大山祇神社と山乃神

戒場神社を無事参拝できたワシは返す刀で墨坂神社(奈良県宇陀市榛原萩原703:0745‐82‐0114:駐車場わかりにくい)にそのまま向かった。
この神社は「猛威を振るった大和のはやり病に心を痛めた第10代・崇神天皇が(公式サイトより)」創建したという非常に由緒ある神社で、かつ、何度か移転したのにもかかわらず今も変わらず立派な神社(旧社格は県社)ということから健康の神社として夙に高名な神社じゃ。
ここ暫くは例の武漢ウイルス(こう呼称すると眉を顰める人も居るけど、武漢発祥なのは事実じゃろ。未だに姑息に隠しおってケシカラン)はやや影を潜めとるが、今だと軽いやつで手足口病、ひどいやつだとエムポックス(所謂「サル痘」)が欧米でも感染例が見られるなど、今も昔も流行り病は引きも切らん。
じゃから勿論こういった疫病を祓ってくれるこの神社については敬意を持っておるわけじゃがその一方でこう言っちゃなんじゃが、かつ大分に失礼じゃがこれだけでわざわざワシが行くわけはない。
ワシが神社に行くときは9割方、ある存在によるものじゃ。
言うまでもなく、大山くんがおるかどうかじゃな。
事前に調べた所、墨坂神社には多くの境内社があり、その中の一つに大山祇神社があるということはわかっておる。
単なる末社か摂社かはわからんが扱いの良さを見ると摂社じゃと思う。
社号的には四国出身の方じゃろう。
加えて、大山祇神社とはまた別に「山乃神」が存在している様子もある。
公式サイトなどを見ると、境内社の中では大山祇神社と罔象女神を祀る龍王宮、祓戸の神を祀る祓戸の神という神社が別格で小さいながらも個別に社殿を持っておるようじゃ。
その他の境内社として恵比須社・菅原社・市岐島社・天神社・金比羅社・愛宕社・稲荷社・八幡社の8社があるが、これらはワシが言うところの所謂「長屋」にまとめて祀られとる。
いろいろ不遇な扱いを受けておることが多い大山くんじゃけど、ここではなかなかの厚遇にあずかっておるみたいじゃし、山乃神もおる。
これはいかねばならん。

戒場神社の駐車場でカーナビをセットし出立。
墨坂神社まで6kmちょっと、15分ほどで到着。
神社の境内とは別に駐車場があるはずなんじゃけどよくわからず、白砂利が敷き詰められた境内に已む無く車をおいた。
着いたのが8時過ぎで参詣者も神社関係者も境内には誰一人おらなんだから結果的にはまあ大丈夫じゃったが、社務所や売店が開くと思われる9時過ぎに参拝なさる場合は駐車場をちゃんと確認してからのほうが良さそうじゃ。
それにしても立派な社殿じゃ。
春日大社系の朱色で塗られており、横幅が非常に長い。
まずは本殿に祀られとる墨坂大神(天御中主神・高皇産霊神・神皇産霊神・伊邪那岐神・
伊邪那美神・大物主神の6柱の神様の総称とのこと)をお参りせねばならん。
6柱もおるからちょっと奮発して賽銭箱には500円投入した。
今計算してみたら、1柱あたり83.33333333…円。
やあしまったこりゃいかぬ。
3が永遠に続く。
割り切れん。
ケチらず600円にすればよかった。
メインの墨坂大神に参拝してから、さて大山くんはどこじゃろうとあたりを見渡すとちゃんとわかりやすい案内がある。

墨坂神社の本殿だけじゃなく大山くんにも参拝するんじゃよ
皆のもの
という雰囲気に満ち溢れた案内
後方は長屋に住まう8末社
© ill-health(ruephas) 2024

お、やるなあ墨坂神社。
案内に従って墨坂神社右手に進むと更に大振りな案内が2連発。

隙のない案内表示
懇切丁寧
もう誰であっても間違いなく大山くんとこに行ける
© ill-health(ruephas) 2024

本殿脇を右に進めばなんだろ、一本道というか間違えようがないのに、これでもかこれでもかと言わんばかりに極めて丁寧に案内がされておる。
ワシが大山くん本人じゃったら、
「いやあ、痛み入ります」
と神社の施設設備担当者にお礼を申し上げるところじゃ。
案内に従い茶色い案内のとこから左に進んでいくと、ダメを押すが如くにまたさらにこれが。

社号と神号のフォントサイズが拮抗
もちろんこれでいい
© ill-health(ruephas) 2024

これこそ厚遇の証。
剰え神号にルビさえ振られておる。
この間の耳成山口神社はこのルビが思いっきり間違っとったがここではちゃんと正確に振られておる。
ひと安心じゃ。
しかし気になるのは、公式サイトその他では大山くんの神号を大山祇神、あるいは大山祇命としとるのに、これだけ大山津見神としとることじゃ。
例えば参道にある由緒書きでは「神」を使っているけど、本殿の祭神説明では「命」を使っているなど神と命が混ざって使っとる神社はままあるものの、大山祇と大山津見をごっちゃにしているのはあんま見たことないような気がする[1]
しかしまあこんなのは表現の違いというだけで大山くんの本質には関係ない。
そんなことより参拝しなければ。
どシンプルな基本通りの神明鳥居を脱帽して潜り大山くん方面に進む。

小振りながら教科書通りの神明鳥居
© ill-health(ruephas) 2024

すぐ先に祠オンリータイプの、小さいが立派な意匠の本殿がある。
祠なのにわざわざ本殿と言ったのは、祠の前の賽銭箱に屋根がかかっとってそれが拝殿っぽい感じになってたからじゃ。

うーんこれはなかなかいいなあ
関西では覇権していない大山くんじゃが
鳥居と同じく小振りながら立派
ワシゃこれ好きじゃなあ
© ill-health(ruephas) 2024

ワシは早速拝殿兼賽銭箱に100円をば投入し、本殿の中におる大山くんを参拝した。
奈良では数少ない大山くんじゃ。
素直に嬉しい気分になる。
参拝後、本殿裏側に回り込んでみると、ああこれか。
大山祇神社とは別にあるらしいとの情報を事前に得ておった「山乃神」が確かにある。

日本における現代芸術の先駆け
© ill-health(ruephas) 2024

写真ではわかりにくいが「山乃神」とちゃんと刻まれておる。
なかなか趣深い形状の、味のある石碑じゃなあ。
現在芸術的というか。
またその左側には大きな石があって、これもまあ神様になるのかなあ。

何故か何となく猿蟹合戦の石臼を思い出した
© ill-health(ruephas) 2024

当然ワシは石碑と石にも恭しく参拝したわけじゃが、一つ疑問が。
端的に言うと大山祇神社と山乃神は同じなのか別の存在なのかということじゃ。
大山くんは多くの場合山の神様じゃから、もしかしたら最初は山乃神の石碑があって、そののち後付けで山乃神を祭神とする大山祇神社を作ったのか、はたまたそもそも全く別の出自なのか興味を惹かれるところじゃ。
個人的にはそれぞれ別の存在という方が面白いけどなあ。
僕のとなりに僕がいる(チャーリー浜っぽい)てな感じでお互い思っとったら面白いんじゃがなあ。

あ、忘れてた。
これがメインの存在である墨坂神社の威容じゃ。
カスガイッシュバーミリオンで彩られた素晴らしい社殿じゃ。

© ill-health(ruephas) 2024

[1]
実をいうと「神」と「命」の違いがよくわからんかったので今調べてみたら、
”命”とは、尊称の一種です。”天の定めが有る存在”に対して使用します。日本書紀ではあまり使われていません。古事記では、『神⇒命』という風に明確な意図が有り使い分けています。例として「伊邪那岐神⇒伊邪那岐命」と言う風に使用されています。つまり○○○命とは『○○○という天の定めが有る』という事なのでしょう。神名=その神の存在意義を指しているという意図が感じられますね。
人間に例えれば、「公」が「神」。「私」、つまりはプライベートが、「命」なのです。「神」としての務めと能力を発揮している時がそのまま「神」でして、性格や心が表れる時が「命」なのです。
ううむ成る程さっぱりわからん。

2024年9月23日月曜日

プロジェクト "山神社"(95) 戒場神社

本日2024年8月18日はアパートを早めに出立して戒場神社(かいばじんじゃ?えびすばじんじゃ?:地名の読みは「かいば」:奈良県宇陀市榛原戒場388:駐車場6台程度)に行ってきた。
ちなみに奈良に引っ越してきてから宇陀方面に行くのは初めて。
アパートからは名阪国道経由で35kmくらいの距離。
時間的には約1時間。
早く出たので特に飛ばしたわけではないけど50分くらいで現地に着いた。
一応駐車場はあるらしいとの情報は得とったが、戒場の集落を抜けてやや細くて急な登り坂に入ると、これホントにこの先に駐車場なんてあるのかとかなり不安になったんじゃが、神社のすぐ下にぎっちり停めれば6台くらいは行ける駐車場があって安心した。
祭神情報については、一部不明とするサイトはあるが、Wikipediaの戒長寺のページでは大山祇命、jinja-net(結構間違っとるのであまり信用ならん)の戒場神社のページでは大山祇神、Omairiというサイトでは大山祇神としておるので、まあ大山くんじゃろうと思われる。
確かに戒場の戒を「えびす」と読めば事代主命(ある意味ワシの天敵)や大国主命の可能性はあるけど、それらしい情報は皆無じゃった。
ホントは奈良県神社庁あたりから正確な情報を出してくれれば一番いいんじゃが、以前にも触れた通り奈良県神社庁は情報公開に全くやる気が無いらしく、このザマじゃからなあ。
また、境内には後述の戒長寺に関する由緒書きはあり、そこには戒場神社についての簡単な記載はあるが祭神情報はなく、戒場神社単独の由緒書きはなかった。
つまり現場情報はなしじゃ。
残念。

クルマを降りて石段を上がっていくと参道の正面にはまず鐘楼があり、そのまっすぐ奥に戒長寺(奈良県宇陀市榛原戒場386)が見える。
鐘楼の右側に鳥居があって奥に戒場神社があるという位置関係じゃから、戒場神社はなんていうんだっけな神宮寺の逆でえ〜っと、そうそうお寺の鎮守社ということになるんじゃろう。

ややか細い春日鳥居
© ill-health(ruephas) 2024

ということはこの境内の大家さんはお寺の方なのでまずはそちらから参拝するのが礼儀じゃろう。
ちなみに中の人は薬師如来じゃ。

戒長寺
やや古びた歴史ある山寺という雰囲気
© ill-health(ruephas) 2024

その後木製の鳥居(詳しくないけど春日鳥居になるのかな)を潜って大山くんに参拝。

拝殿
本坪鈴と賽銭箱のみという最低限の装備
© ill-health(ruephas) 2024

手前に賽銭箱と本坪鈴を装備した拝殿があり、その先少し登ったところに本殿がある。

うーんなんだか普通のお宅の玄関っぽいなあ
サザエさんみたいな奥さんがこんちは〜って出てきそう
© ill-health(ruephas) 2024

通常の神社の場合この先には入れないことが多いんじゃが、ここにも一応本殿敷地内への入口に普通のお宅にあるような引き戸っぽいデザインの扉があり、こりゃなんて言うんじゃろ、ガチャリと扉をロックして風などで勝手に開かんようにするやつがあるのはあるんじゃけど、そこに南京錠などの錠前が掛けられているわけではないのでアクセスフリーな状態。
ただまあそこから先は厳かな神域と言うことになるのでワシは侵入するのはご遠慮申し上げ、玉垣の脇から写真を撮らせてもらった。

小さいけど立派な社殿
祠のレベルは越えてるぞ
© ill-health(ruephas) 2024

小さいけれども丁寧に細かいところまで彫刻というか装飾がされた立派な本殿じゃ。
ありがたいことじゃ。
気になったのはその右側に小さな祠があったことじゃけど、こっちの方の情報は本当に皆無。

祭神不明の小さな祠
© ill-health(ruephas) 2024

境内にはワシ以外の人はおらず、誰かに訊ねることが出来んかったのは残念じゃ。

勝手な想像じゃけども、もともとお寺の鎮守社として創建されたんだけど最初の祭神は後ろに聳える戒場山そのものとかその磐だったのではないかなあ。
その後に、村人が山に入って狐だか狼だかに襲われたときに神様が現れて助けてくれたという言い伝えに従って、山や磐そのものではない神様を祀んなきゃって話になり、山の神様といえばあなたこれはもう大山くんにトドメを刺すでしょという流れで大山くんにおいで願って立派な祠を建立したということじゃないかなあ。
そうだけどもやはり、山や磐への信仰を忘れちゃいかんという気持ちもあり、この右脇の祠を改めて建立みたいな。
この小さな祠が大きな磐のすぐ下にあるんでこのような想像をしてしもうた次第じゃ。

駐車場の状況
写真右手奥に神社と寺への参道入口あり
© ill-health(ruephas) 2024