(注意!!)
今回は一般の方にとって、可成り衝撃的な内容が含まれています。
気の小さい方、衝撃に弱い方、未成年の方、深酒をしている方、睡眠不足の方などは充分にご注意してご覧下さい…
ふふふふふふのふ…
--------------------------------
という事で、結局本日行ったのは倉真赤石温泉であります。
常識人から、
「これじゃあ余りに消極的すぎるじゃねえか」
との誹りを受けかねない程の消去法的いい加減さでセレクトした「東方面温泉」ですが、結構正鵠を射たセレクトだったかもです。
心配していた「初詣渋滞」は全く見られず、途中法多山最寄りのICから流出する車両は、私の視界内では確認出来ませんでした。
心配過剰だったようです。
国道1号バイパスを走って約1時間、目的地に着きました。
衝撃1.人生初めての…
ピンク色した厨房前にある[1]狭い駐車スペースに車をねじ込んでいると、何時もの如くそれを気取った温泉のご主人(以前書いたようにこのオヤジはスズキの会長兼社長のヒトに激似のため、以後このブログでは「鈴木修」「会長」「会長オヤジ」「おさむちゃん」等々等々と呼称します)が中から出てきたため、車を降りて「あけましておめでとう」と新年のご挨拶をします。
それに対して会長は莞爾とした笑顔を満面に浮かべながらゆっくりと周囲を見渡し、
「………静かだねぇ」
と、ただ一言。
まさに寸鉄のお答えであります。
うーん流石だ、鈴木会長グレイトだ。
全てを超越した、何か哲学の様なものをお持ちのご様子。
確かに温泉の中もその廻りも大変静かで、聞こえるのは風が木の葉を揺らす音だけです。
その状況は温泉客としてはWelcomeなんですけど、温泉経営者としては「静か」なのはマズいんじゃねえか、客がいないってことだもんね、等という要らぬ心配は、まあやめておきましょう。
「この倉真赤石温泉では、毎年大晦日の夜から新年の朝にかけて常連さんが泊まり込み、温泉に入ったりお酒飲んだりしてわいわい楽しくやるんだよ」
と、以前に鈴木修会長オヤジに聞いていたので、その人たちがまだ残ってるかなっと思ったのですが、どうやらもうお帰りになった後らしく、客は私一人のようです。
早速何時もの男湯の板場に入り、ばばばっと服を脱ぎ、どはっと浴室への引き戸を開けると…
なんと、お湯が張られていない!
後ろを見ると、鈴木修会長がニヤニヤして立ってます。
「ごめんごめん。今日お湯を張るの遅くなっちゃって、まだなんだよ。女湯のほうにはちゃんとお湯を張ってあるから、取り敢えずはそっちに入ってもらおうかいね」
おをうっ?!
い、いきなりかい!
いきなりジンセイ初めての女湯(幼少時を除く)が現実化かよ、おい!
「え゛っ?いいんすかマジで女湯行っても?」
小躍りしながら全裸のまま男湯の板場から一旦出て、パブリックスペースを通って女湯の板場に移動します。
全裸のままであるですよ。
中年男が腰にタオルも巻かぬ全裸のまま男湯を抜け出し、隣の女湯に侵入する…
通常であれば手が後ろに回りかねない所行ですが、今回はかの鈴木修会長のご公認であるからして、全くもってダイジョウブであります。
女湯の浴室に入り、ここから先は本当にいつも通り。
浴室構造は男湯と完全対象なので、暫くしたら完全になれちゃいます。
いやあ、本当にいつも通り。
完全に貸切。
窓を全開にして窓側の浴槽の縁を枕代わりに頭を載せ、適度な感じで入ってくる涼しい風を上半身に受けながら、次第次第に眠りに落ちて行きます。
もう、元旦から幸せの極地です。
でも冷静に考えてみれば、女性のいない女湯なんてそれは既に女湯ではないので、そんなにドキドキする必要はないのであった、ははは。
浴槽内でうたた寝する事約30分、次のお客さん(これも男性)が開ける引き戸の音で目覚めたので、そのままお風呂から出ました。
「ここの温泉って加温してるんですか?」
って訊いたら、
「うん。出ている場所(源泉湧出場所=泉源)でだいたい20℃くらいなんで、その場所で48℃まで昇温して、浴槽の湯口では42℃かそのくらいだなあ。でもそれ以外は何もしてなないよ」
と答えてくれました。
そう、ここって源泉掛け流しなんですよね。
さらにそれに続けて会長は、結構わくわくさせてくれる事を教えてくれたのです。
「実はね、ここの泉質はね、意外にも炭酸泉なんだよ。ぜんぜんそんな感じしないだろ?」
そう、全くそんな感じはしないです。
ここの泉質は、可成り高めのアルカリ性でややツル、白灰色の湯の花が盛んに舞い踊る柔らかいお湯です、入れば解ります。
会長には悪いけど、炭酸のタの字も感じられないです。
ちょっと信じられない。
わたしがそう言うと、会長は再びにやりと笑い、「ちょっと待ってな」といって奥に入って行きました。
で、携帯を持ってくるとそれに納められている写真を見せてくれました。
その写真は、どっかのむくつけきおっさん(あるいは修君かもしれないけど)のものと思しき臑毛だらけの足を写したもので、その臑毛には細かい泡がもうびっしりと、吃驚するくらいびっしりと取り付いてる様子がはっきりと見て取れます。
「これはね、この建物の下の竹やぶの中にある泉源で撮った写真だよ。湧出したての源泉はこんな感じで炭酸たっぷりなんだよ」
過去、私が入った事がある自然湧出の炭酸泉は、姫路市休養センター・香寺荘 竹取の湯(兵庫県姫路市香寺町恒屋1470:079-232-7788:姫路市民¥600:その他¥700:9:00-22:00)で、入ったときは結構凄いなあと思ったんですけど、会長の見せてくれた写真はあんなもんじゃなかったですね。
行きつけのスー銭である和合の湯にも人工炭酸泉があって結構人気なんですけど、やはりあんなもんじゃないね。
正に、サイダーに足を入れてる感じ。
会長によると、さっき書いたように入浴に適した温度に加熱すると炭酸成分が飛んじゃうんですって。
残念な話です。
あの素晴らしいお湯に、更に炭酸成分が含まれているとしたら、これはもう静岡県でもトップクラスのお湯ですぜ。
ああ、勿体ないよう、入りたいよう。
と思うのは、私だけじゃない筈ですが入れないものは仕方がないっす。
諦めましょう。
そんなときは建物の屋上に出て涼むに限ります。
で、屋上に上ったのです、そしたら…
いつもとは雰囲気が違う。
何かの構造物が設置されている感じがしますが、よくわからないんですね。
Fig.1を見てください。
階段を登り切る前の段階で撮影した写真です。
ぱっと見の感じだと(今はもうなくなっちゃったけど)、富士山頂にあったレーダーの建物っぽいものに見えるなにかが設置してある感じ。
何だろう?
よくわかりません。
物音を立てぬよう充分に留意しながら、更に近づいてみます。
階段を上り切り、問題の構造物に近づきます。
Fig.2を見てください。
三角形をモチーフに組まれた大きめのドーム状の構造物に厚手で丈夫そうな農ビ(農業用ビニール)が小器用に張られています。
なんていうんでしょうかね、丸い温室、或いは視界の効く秘密基地、そんな感じの形状です。
今日は冬にしては温かい日でしたが、それにしてもあの中に入ったらきっと随分温かい事は間違いなさそうです。
でも、構造物の目的がまだ解らん。
何なんだろう?
なんかでかい箱のようなものが二つ見えるけど、よくわかんない。
少し回り込んでみよう。
別の角度から見たら、何か解るかもしれない。
少し、回り込んでみました。
Fig.3をご覧下さい。
なんでしょうか、木製の船の様なものがやはり二つ見えます。
その木製の船のようなものにはなにか配管があり、開閉用のバルブのようなものも見えます。
なんなんだろう?
ドーム状の構造物の周辺や内部には、様々な部材、螺子、鉄パイプ等が散乱していて、いかにも制作途上を感じさせる雰囲気です。
このままでは、埒があかん!
こうなったら意を決して、ドーム状構造物の中に入るしかあるまい。
廻りを見回し、誰もいない事を素早く確認すると、ドーム状構造物に早足で近づき、農ビを捲り、内部に侵入して撮った写真が、Fig.4です。
おを!あれは!
あれは、浴槽だ!
うーんこれは、明らかに、浴室を作っているとしか思えない。
凄いぞ、修会長。
やるに事欠いて屋上にポリバス露天ですか、すげえ。
また一つ、ブレイクスルーな感じですね、すげえなあ。
と、ここまで何だか「決死の潜入ルポ風」に書きましたが実際には違います。
修会長といろんな話をしていたら、
「俺いま、屋上に露天作ってんだ」
と言い始めたので吃驚して更に詳しい話を訊き、その内容と、その後撮った写真を使って書いた文章ですスミマセン。
まあ、スズキ会長の話によればこういう事みたいです。
さっきも書いたように、ここの泉質は結構強い炭酸泉なんだけど加熱する事によって炭酸が飛んじゃう。
鈴木会長としても、そのことはヤッパリ勿体ないなあと思っててみたいです
炭酸成分は抜けちゃってはいるけれども、その状態でも充分に素晴らしい泉質だと自負はしてるけども、ヤッパリ何とかあのしゅわしゅわ感をお客さんに味わってほしいと考えた会長は、
「そうか、なんだ。屋上にそれ専用の露天風呂をオレが作っちゃえばいいじゃん。なんだ簡単な話じゃん、わははは」
って思いつき、昨年12月から100%自力で作り始めたんですって。
流石に冬だと多少は加熱が必要で、その分炭酸は飛んじゃうかもだけど、夏だとそのまま入れるので、素晴らしいしゅわしゅわ感を味わえる筈なんだって。
予定では旧年中には完成してる予定だったんだけどなにせ全部一人で作ってるんで、遅れちゃったみたいです。
でも今月中には何とかなるって言ってました。
うわあ、愉しみだなあ!
しかし、良質の温泉にポリバス。
これは正に星山温泉[2]状態。
いい温泉は、家庭用ポリバスで味わうに限りますなあ!
[1]
「いきなり『ピンク色した厨房』って書かれてもなぁ、ようわからん」と思うのが当たり前でしょうが、あなたも実際に行けば解ります。
行けばあなたもピンク色の厨房の前に車を停める事になりますって。
[2]
星山温泉にはかつて二つの浴室があり、一つは「家庭用ポリ浴槽+石油ボイラー加熱」仕様で、もう一つは「家庭用ステン浴槽+所長による薪加熱」仕様です。
諸事情により前者は現在休止していて、現在稼働しているのは後者のみ。
はっきり言って、前者が残るより後者が残っていてよかったと思うのは私だけじゃないですよね、きっと。
薪で沸かした温泉なんて、今日日なかなか体験出来ませんよ。
その泉質がまた最高とくれば、言う事なしでしょ。
今回は一般の方にとって、可成り衝撃的な内容が含まれています。
気の小さい方、衝撃に弱い方、未成年の方、深酒をしている方、睡眠不足の方などは充分にご注意してご覧下さい…
ふふふふふふのふ…
--------------------------------
という事で、結局本日行ったのは倉真赤石温泉であります。
常識人から、
「これじゃあ余りに消極的すぎるじゃねえか」
との誹りを受けかねない程の消去法的いい加減さでセレクトした「東方面温泉」ですが、結構正鵠を射たセレクトだったかもです。
心配していた「初詣渋滞」は全く見られず、途中法多山最寄りのICから流出する車両は、私の視界内では確認出来ませんでした。
心配過剰だったようです。
国道1号バイパスを走って約1時間、目的地に着きました。
衝撃1.人生初めての…
ピンク色した厨房前にある[1]狭い駐車スペースに車をねじ込んでいると、何時もの如くそれを気取った温泉のご主人(以前書いたようにこのオヤジはスズキの会長兼社長のヒトに激似のため、以後このブログでは「鈴木修」「会長」「会長オヤジ」「おさむちゃん」等々等々と呼称します)が中から出てきたため、車を降りて「あけましておめでとう」と新年のご挨拶をします。
それに対して会長は莞爾とした笑顔を満面に浮かべながらゆっくりと周囲を見渡し、
「………静かだねぇ」
と、ただ一言。
まさに寸鉄のお答えであります。
うーん流石だ、鈴木会長グレイトだ。
全てを超越した、何か哲学の様なものをお持ちのご様子。
確かに温泉の中もその廻りも大変静かで、聞こえるのは風が木の葉を揺らす音だけです。
その状況は温泉客としてはWelcomeなんですけど、温泉経営者としては「静か」なのはマズいんじゃねえか、客がいないってことだもんね、等という要らぬ心配は、まあやめておきましょう。
「この倉真赤石温泉では、毎年大晦日の夜から新年の朝にかけて常連さんが泊まり込み、温泉に入ったりお酒飲んだりしてわいわい楽しくやるんだよ」
と、以前に鈴木修会長オヤジに聞いていたので、その人たちがまだ残ってるかなっと思ったのですが、どうやらもうお帰りになった後らしく、客は私一人のようです。
早速何時もの男湯の板場に入り、ばばばっと服を脱ぎ、どはっと浴室への引き戸を開けると…
なんと、お湯が張られていない!
後ろを見ると、鈴木修会長がニヤニヤして立ってます。
「ごめんごめん。今日お湯を張るの遅くなっちゃって、まだなんだよ。女湯のほうにはちゃんとお湯を張ってあるから、取り敢えずはそっちに入ってもらおうかいね」
おをうっ?!
い、いきなりかい!
いきなりジンセイ初めての女湯(幼少時を除く)が現実化かよ、おい!
「え゛っ?いいんすかマジで女湯行っても?」
小躍りしながら全裸のまま男湯の板場から一旦出て、パブリックスペースを通って女湯の板場に移動します。
全裸のままであるですよ。
中年男が腰にタオルも巻かぬ全裸のまま男湯を抜け出し、隣の女湯に侵入する…
通常であれば手が後ろに回りかねない所行ですが、今回はかの鈴木修会長のご公認であるからして、全くもってダイジョウブであります。
女湯の浴室に入り、ここから先は本当にいつも通り。
浴室構造は男湯と完全対象なので、暫くしたら完全になれちゃいます。
いやあ、本当にいつも通り。
完全に貸切。
窓を全開にして窓側の浴槽の縁を枕代わりに頭を載せ、適度な感じで入ってくる涼しい風を上半身に受けながら、次第次第に眠りに落ちて行きます。
もう、元旦から幸せの極地です。
でも冷静に考えてみれば、女性のいない女湯なんてそれは既に女湯ではないので、そんなにドキドキする必要はないのであった、ははは。
浴槽内でうたた寝する事約30分、次のお客さん(これも男性)が開ける引き戸の音で目覚めたので、そのままお風呂から出ました。
衝撃2.この温泉の泉質
浴室から出て暫くしてもなかなか引かない汗に辟易して、思わず自販機でKIRIN FREEを購入してぐびぐびしながら鈴木修会長に、「ここの温泉って加温してるんですか?」
って訊いたら、
「うん。出ている場所(源泉湧出場所=泉源)でだいたい20℃くらいなんで、その場所で48℃まで昇温して、浴槽の湯口では42℃かそのくらいだなあ。でもそれ以外は何もしてなないよ」
と答えてくれました。
そう、ここって源泉掛け流しなんですよね。
さらにそれに続けて会長は、結構わくわくさせてくれる事を教えてくれたのです。
「実はね、ここの泉質はね、意外にも炭酸泉なんだよ。ぜんぜんそんな感じしないだろ?」
そう、全くそんな感じはしないです。
ここの泉質は、可成り高めのアルカリ性でややツル、白灰色の湯の花が盛んに舞い踊る柔らかいお湯です、入れば解ります。
会長には悪いけど、炭酸のタの字も感じられないです。
ちょっと信じられない。
わたしがそう言うと、会長は再びにやりと笑い、「ちょっと待ってな」といって奥に入って行きました。
で、携帯を持ってくるとそれに納められている写真を見せてくれました。
その写真は、どっかのむくつけきおっさん(あるいは修君かもしれないけど)のものと思しき臑毛だらけの足を写したもので、その臑毛には細かい泡がもうびっしりと、吃驚するくらいびっしりと取り付いてる様子がはっきりと見て取れます。
「これはね、この建物の下の竹やぶの中にある泉源で撮った写真だよ。湧出したての源泉はこんな感じで炭酸たっぷりなんだよ」
過去、私が入った事がある自然湧出の炭酸泉は、姫路市休養センター・香寺荘 竹取の湯(兵庫県姫路市香寺町恒屋1470:079-232-7788:姫路市民¥600:その他¥700:9:00-22:00)で、入ったときは結構凄いなあと思ったんですけど、会長の見せてくれた写真はあんなもんじゃなかったですね。
行きつけのスー銭である和合の湯にも人工炭酸泉があって結構人気なんですけど、やはりあんなもんじゃないね。
正に、サイダーに足を入れてる感じ。
会長によると、さっき書いたように入浴に適した温度に加熱すると炭酸成分が飛んじゃうんですって。
残念な話です。
あの素晴らしいお湯に、更に炭酸成分が含まれているとしたら、これはもう静岡県でもトップクラスのお湯ですぜ。
ああ、勿体ないよう、入りたいよう。
と思うのは、私だけじゃない筈ですが入れないものは仕方がないっす。
諦めましょう。
衝撃3.建物の屋上にて
こんだけ話をしていても、中々温泉で暖まって火照った体が冷めないんですね。そんなときは建物の屋上に出て涼むに限ります。
で、屋上に上ったのです、そしたら…
Fig.1
© ill-health(ruephas) 2012
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何かの構造物が設置されている感じがしますが、よくわからないんですね。
Fig.1を見てください。
階段を登り切る前の段階で撮影した写真です。
ぱっと見の感じだと(今はもうなくなっちゃったけど)、富士山頂にあったレーダーの建物っぽいものに見えるなにかが設置してある感じ。
何だろう?
よくわかりません。
物音を立てぬよう充分に留意しながら、更に近づいてみます。
Fig.2
© ill-health(ruephas) 2012
|
Fig.2を見てください。
三角形をモチーフに組まれた大きめのドーム状の構造物に厚手で丈夫そうな農ビ(農業用ビニール)が小器用に張られています。
なんていうんでしょうかね、丸い温室、或いは視界の効く秘密基地、そんな感じの形状です。
今日は冬にしては温かい日でしたが、それにしてもあの中に入ったらきっと随分温かい事は間違いなさそうです。
でも、構造物の目的がまだ解らん。
何なんだろう?
なんかでかい箱のようなものが二つ見えるけど、よくわかんない。
少し回り込んでみよう。
別の角度から見たら、何か解るかもしれない。
Fig.3
© ill-health(ruephas) 2012
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Fig.3をご覧下さい。
なんでしょうか、木製の船の様なものがやはり二つ見えます。
その木製の船のようなものにはなにか配管があり、開閉用のバルブのようなものも見えます。
なんなんだろう?
ドーム状の構造物の周辺や内部には、様々な部材、螺子、鉄パイプ等が散乱していて、いかにも制作途上を感じさせる雰囲気です。
このままでは、埒があかん!
こうなったら意を決して、ドーム状構造物の中に入るしかあるまい。
Fig.4
© ill-health(ruephas) 2012
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おを!あれは!
あれは、浴槽だ!
間違いない、家庭用浴槽だ!
しかもなんていうのかな、建築解体現場から夜陰に乗じてパチってきたとしか思えない様な、まあはっきり言って高価には見えないポリバスであります(もちろん、夜陰に乗じてパチってなんかはいませんよ、念の為)。うーんこれは、明らかに、浴室を作っているとしか思えない。
凄いぞ、修会長。
やるに事欠いて屋上にポリバス露天ですか、すげえ。
また一つ、ブレイクスルーな感じですね、すげえなあ。
と、ここまで何だか「決死の潜入ルポ風」に書きましたが実際には違います。
修会長といろんな話をしていたら、
「俺いま、屋上に露天作ってんだ」
と言い始めたので吃驚して更に詳しい話を訊き、その内容と、その後撮った写真を使って書いた文章ですスミマセン。
まあ、スズキ会長の話によればこういう事みたいです。
さっきも書いたように、ここの泉質は結構強い炭酸泉なんだけど加熱する事によって炭酸が飛んじゃう。
鈴木会長としても、そのことはヤッパリ勿体ないなあと思っててみたいです
炭酸成分は抜けちゃってはいるけれども、その状態でも充分に素晴らしい泉質だと自負はしてるけども、ヤッパリ何とかあのしゅわしゅわ感をお客さんに味わってほしいと考えた会長は、
「そうか、なんだ。屋上にそれ専用の露天風呂をオレが作っちゃえばいいじゃん。なんだ簡単な話じゃん、わははは」
って思いつき、昨年12月から100%自力で作り始めたんですって。
流石に冬だと多少は加熱が必要で、その分炭酸は飛んじゃうかもだけど、夏だとそのまま入れるので、素晴らしいしゅわしゅわ感を味わえる筈なんだって。
予定では旧年中には完成してる予定だったんだけどなにせ全部一人で作ってるんで、遅れちゃったみたいです。
でも今月中には何とかなるって言ってました。
うわあ、愉しみだなあ!
しかし、良質の温泉にポリバス。
これは正に星山温泉[2]状態。
いい温泉は、家庭用ポリバスで味わうに限りますなあ!
[1]
「いきなり『ピンク色した厨房』って書かれてもなぁ、ようわからん」と思うのが当たり前でしょうが、あなたも実際に行けば解ります。
行けばあなたもピンク色の厨房の前に車を停める事になりますって。
(参考資料)
星山温泉における家庭要ステン浴槽
左に見えるは所長手書きの浴場絵画(秀逸)
© ill-health(ruephas) 2012
※写真転載不可
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星山温泉にはかつて二つの浴室があり、一つは「家庭用ポリ浴槽+石油ボイラー加熱」仕様で、もう一つは「家庭用ステン浴槽+所長による薪加熱」仕様です。
諸事情により前者は現在休止していて、現在稼働しているのは後者のみ。
はっきり言って、前者が残るより後者が残っていてよかったと思うのは私だけじゃないですよね、きっと。
薪で沸かした温泉なんて、今日日なかなか体験出来ませんよ。
その泉質がまた最高とくれば、言う事なしでしょ。
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貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
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