2012年1月14日土曜日

温泉に行かない日(66) 銭湯のお湯を水でうめられない件

先日、初めて行った銭湯ではお湯がめちゃくちゃ熱くても水でうめられないという話をポストしました。
要するに、初めての銭湯だと、そこの湯温のデフォや常連客の様子(気性)がわからないので、下手に水でうめたりすると常連さんとトラブルになりそうで怖い、というような内容です。
神経が細やかなのか、ビビリなのか、地元民尊重の精神なのか、常識知らずなのか、我慢強いのか、単なるバカなのか、自分でも判断に迷うところですが、私自身はやはり、
「初めて訪れた銭湯ではお湯がめちゃくちゃ熱くても水でうめられない」タイプの謙譲なヒトであり(ホントかなあ)、でも実はそれはそれでいいのではないかと思っていました。
同じような事を思ったり体験したりする人は他にもいて、この弱小ブログに最近「松の湯評論家」として勝手に出演願っているYさんから、次のようなメールを貰いました。
本人の了承も得ず、これまた勝手に転載します(ごめんなさいYさん)。

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Tさま
Yです。
貴重な情報(注:巴湯の情報の事ですね)ありがとうございます。
ブログの記事はいつもと少しテンションとか文体が違っているような気がするのは私だけでしょうか。
いつもの脱力系[1]ではなくて、なんだかおもしろかったです。
風呂の湯が熱すぎてもうめられない、というのは私にも経験があります。
なんたって、志ん生の強情灸(銭湯好きは必聴)ではありませんが、
「ぬるすぎらー。おい、動くんじゃないよ、バカだね。息をするな。」
といいたいわけです。
うちの母親の実家はF市の某温泉で、ここの共同風呂(50円!)もどこも熱いところが多く、私はいつも湯船につかることができません。
ある時、少し離れた公共の風呂に連れて行ってもらった時、男風呂は私1人しかいなかったのですが、1つだけある大浴槽のお湯が熱いのなんのって。
多分、45度はあると思うのですが、入れるもんでありません。
お水を入れようか迷ったのですが、それも躊躇して体を洗いもう一度トライするも、まったく無理。
湯が「じーっ」と音がしているような、、、という志ん生の枕を思い出します。
すると、どやどや音がして、地元のおじさん達が数人で入ってきて、かけ湯をしようと洗面器で浴槽の湯を汲んで土地の言葉で一言。

「あっつぅ。なんだ、この湯は?熱くて入れないよ。(私に)あんた、これに入ったのかい?入れるわけないよなあ。水うめろ」[2]

この時から、熱いと思ったら、迷わずぬるくするようになりました。
私が大学生の時の体験談です。
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わははははは、おもしろいおもしろい。
ええっと、Yさんって人は常識人かつ知識人で、カイシャや世の中の事をソツなくこなしていろいろ上手く計らう事ができるんですけど、その一方で例えば、
「大学の時にさあ下宿で寝ていたらさあ、遠くから『どんがらどんがら』って音がだんだん近づいてきたから何かと思って外を見てみたら、坂道の上からでかいタンクローリーがこっちに向かって転がってきたんだ。吃驚したよ。でさあ、音が凄い。何が凄いって『どんがらどんがら』だぜ」
等と嘘か真か解んない事を喋って、わたしみたいな善良な市民をケムに巻く様な大変諧謔味が有る人です。
こんなYさんですが、流石に「熱い湯を水でうめたいけどうめられない問題」に関しては結構おろおろしてて別人のようですねえ。

わたしの場合でいうと、私はお風呂好きなんですが、その割に普通の人より熱いお湯が苦手なので、自分では熱いお湯だなあと思っても普通の人や常連さんにとっては丁度いい湯温なんだろうと考えてしまうんですね。
でも、今後はダイジョウブ。
Yさんのサゼッションも貰った事だし、浴槽に少し体を入れてみて、
「余りに熱い、熱すぎる」
「まるで痺れる様だ」
「あたかも湯が『じーっ』と音がしているようだ」
「これはあかん、ゼッタイあかん」
などと感じたら、素直にお水でうめることにします。

[1]
私は意外にも、カイシャの事業計画書とか公的なものに関しては可成りきちんとした文章を書ける(と少なくとも自分では思ってる)んですけど、実はそう言うのはあまり好きではなく、脱力系統の文章が好み。
同様の好みを持つ男(以前まで私の部下だった)とやってたブログ(現在更新中止)がその集成でした。

[2]
Yさんの原文では、ある地方の方言で非常に見事に表現されているのですが、ここでは念の為に敢えて標準語に直しました。
私の場合、それ読んだだけでリアルな情景が頭に浮かんできた程の秀逸な方言でした。

4 件のコメント:

  1. 返信
    1. どなた様かは存じませぬが、当ブログ初コメントどうもありがとうございます。
      ということで、初見参の銭湯でお湯が熱かった場合、お水でうめられない人がこの世に少なくとも3人存在する事が判明し、私は今、猛烈に感動してます。
      銭湯はこれも含めていろんな意味で、馴染みになるが一番。
      マイ入浴グッズを現場に置けるようになるまでは、ヒヨッコですね。

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  2. ill-health さま

     Yこと吉田柴犬です。了承を得るほどの文章ではありませんので、お気遣いなく。

     松の湯廃業、かえすがえすも残念です。合掌

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    1. どうもありがとうございます。
      正に残念で合掌ですが、どうしようもないですもんね。
      未湯の大栄湯に行ったあとは、出向く先を中部地方くらいに広げようかとも思いますが、マニアっぽくなるのも何だかヤだしなあ、と悩み中です。

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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。