2012年1月21日土曜日

温泉に行かない日(67) 強情灸

今回も「銭湯の熱いお湯」の事で進んでしまう感じで申し訳ないのです。
前回ポストの中でYさん(今後ここにご登場願う場合には吉田柴犬さんとお呼びします)のメールを引用したのですが、その中で気になったのが、
 「なんたって、志ん生の強情灸[1](銭湯好きは必聴)ではありませんが…」
の一文でした。

わたしは自分でいうのもなんですが、文化不毛人間であり(関係ありませんが、最近は頭部不毛人間への道を少しずつ歩んでいる始末)、文化的活動といえば、大昔にやってたバンド活動・トマソン物件探索・顔ハメ探索&実行・公衆トイレの温水洗浄状況調査くらいしかありません。
そんな男ですので、落語などという文化とはこれまで一切の接点はなく、せいぜいタレントとしての落語家を知っているに過ぎませんでした。

例えば、桂小枝師匠が探偵ナイトスクープで活躍しているところはよおーく知っているのですが、落語をしているところは想像もつかないわけです。
同様に、笑福亭鶴光師匠がオールナイトニッポンで際どい、あるいはモロなエロ話をしていたことはよおーく知っているのですが(わたしはその現役世代)、古典落語「くしゃみ講釈」の名語り手であるなんていうのは想像もつかない訳です。

一方、吉田柴犬さんは若いときから落語に親しんできたとの事で、かつ銭湯好きらしい。
そんな人に「銭湯好きは必聴」などといわれてしまうと、流石に触手が動きます。
いや、触手が動くという程度ではなく、是非聴きたいと激しく思いました。
普段のわたしは、何事に対しても下調べをしない男なのですが[2]、余りに気になったものだから、噺の中身をちょっとだけ調べてしまいました。
で、調べると興味が消えるという事は一切なく「聴きたい」と思う気持ちは変わらないというか、寧ろ強くなる。
うーん、不思議だ。
また、私の勤めてる職場にも落語好きな人がいるので訊ねたところ、
「うん。強情灸面白い。志ん生のがやっぱりベスト」
と言っていたので、早く聴きたい。

柴犬さんから借りられそうですし、職場の落語好きの人からもご好意を頂けそうな気配ですので、楽しみです。
先週までの私であれば、そのセイカツの中に落語のらの字も出てこなかったのに、本当に不思議なものです。

[1]
「灸」の代わりに「炙」の字を使ってる場合もあるようです。

[2]
だって、事前に解ったらわくわく感がなくなるじゃないか。

2 件のコメント:

  1. ill-health さま

     吉田柴犬です。
     金曜日に強情灸が入った志ん生のCDを焼いたCD-Rを届けるのを忘れてしまいました。m(__)m

     忘れなければ、月曜に。

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    1. 柴犬様(なんだかヘンだなあ、柴犬様って…)、ありがとうございます。
      今回のポストは「強情灸のCD、早く貸しなさーい!」と強要するのが目的ではなく、セイカツの中での不思議な巡り合わせというのが主旨ですので、お気遣いなく。
      という心算ではあるけど、矢張り何処かで「早く貸してください」という心のつぶやきは否定しません、ごめんなさい。
      つぎの月曜日、楽しみにしてます。

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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。