現代に残された秘湯、星山温泉(神奈川県三浦郡葉山町下山口230:0468-78-8377:正式名称は「稲龍神山スポーツランド」だが、スポーツを楽しむ要素はそこには一切ない)に行ってきた。
ここについては、ちょっとググればいくらでも情報が取れるので、詳細はそちらに譲る。
いろんな意味で兎に角グレイトな場所であり、非常にお気に入りの場所でもある。
今回は2回目の来訪。
敷地には源泉加熱用の薪として集められた住宅廃材が山を成しており、その奥に浴槽が格納された掘っ立て小屋が二つ。
一つは今でも薪で沸かしており、もう一つはかつてボイラで沸かしていたとの事だが、ボイラの方は現在故障中で、修理するカネもないため、休止中との事。
しかし薪で沸かした湯の方が風情があるため、これはこれでよしと思う。
浴槽は家庭用ステン浴槽。
壁面にはお世辞にも上手とはいえない、所長お手製の温泉絵画。
しかし、侮るなかれ。
わたくしの数少ない温泉経験では有るが、つるすべのいわゆる「美人の湯」系統では日本屈指の泉質である事は間違いない。
前回(このブログを始める前)の入湯時は温泉のご主人(入湯料と引き換えに貰える領収書によれば「所長」)と殆ど何も話せなったのだが、今回はたまたま他の客がいなかったため、今回の大震災の事や、この温泉の事や、所有しているスーパーカブの事や、昔持っていた車の事など1時間以上も話し込んでいた。
月並みな言い方だけど、この温泉は一昔前のインドと同じで病み付きになってしまって、
「何回も行きたいぞ」と思う人と、
「二度と行くかあんな廃墟みたいなとこにボケ!」と思う人ときっぱり二分されるだろう。
で、わたくしの場合は前者であったわけだ。
もう少し入っていたい、というところで浴槽を出て帰途についた。
帰りは、EXPRESS予約で溜まったポイントを利用して、人生初の新幹線グリーン車に乗ったのだが、そもそもわたくしにはグリーン車に乗る人間的器は皆無であり、更にわたくしが選んだ席の車両にはわたくし以外は誰も乗っていない状態であったため、どうも尻がうまく落ち着かず困った。
ただ、誰も乗っていない事これ幸いと、ケータイで写真を撮れたことは嬉しかった[1]。
下車後、近くのスーパーでお酒とおいなりさんを購入し、自宅で食した後就寝。
この温泉は、場所が非常に解りにくい為、わたくしなりのアプローチマップ星山温泉への道を作ってみた。
参考になれば幸いだ。
[1]
通常、グリーン乗車客がその車内を撮る事は「田舎者」の所作とされている。
しかし、筋金入りの田舎者であればそんな不文律を無視して写真を撮りまくる。
わたくしのような弱っちい田舎者は隙を見て写真をこっそり撮るのだ。
下の写真は決死の思いで撮影したグリーン車内の様子。
撮影後、座席にあった「WEDGE」と「ひととき」を密かに鞄に納めたのは言うまでもない事だ。
© ill-health(ruephas) 2011 |
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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。