2012年3月25日日曜日

やすらぎの湯(1)

なんにも用事がないけれど、車に乗って白倉峡ってとこに行ってきました。
大阪じゃなくてね[1]
まあ、 用が全くなかった訳でもなくて、渓谷の素晴らしい風景を楽しむついでに、以前から気になっていた「白倉峡バイオトイレ[2]で実際に、そう正に「用でもたしてみようか」と思った訳です。
3月も下旬だというのに寒い日で、白倉峡に向かう山道の途中からあろう事か雪がじゃんじゃん降り出して、外気温は2℃。
しかも、白倉峡に通じるメインルート(とは言っても平均1.0車線の狭ーい道です)であるr361の途中が崖崩れを起こしてるとの事で、それよりも更に狭くシビアな名もない林道を迂回するというおまけ付きでありました、楽しかったけど。
ま、ここはその手の話を書くとこじゃないので詳細は省きますが、まあ兎に角寒くて、熱い珈琲か熱燗のポン酒が非常に恋しかったです。

で、こんなに寒いとあれば別に温泉じゃなくても是非風呂に浸かりたい、と思うもので、白倉峡の帰り道、やすらぎの湯(静岡県浜松市天竜区龍山町戸倉711-2:053-969-0082:浜松市民¥200・それ以外¥800:10:00-16:30<水木>10:30-20:00<金土日祝>:月火定休)に寄りました。

少なくともこの入浴施設には2007年以前から何度も行っています。
当時からなかなか気に入っていたので、以前@nifty温泉に投稿もしてます。
ここは実は入浴施設がメインではなくデイサービスや診療所がメインで、それに併設される形で皆が入れる入浴施設があるという訳です。
露天はなく内湯のみですが、浴槽は可成り大きく、ベスト入浴人数は10人くらいかな。
勿論物理的にはもっと入れますので、多少混んでいても気にはならないと思います。
天竜川側には可成り大きな窓があり、所謂リバービュー、マウンテンビューってやつですね。
秋葉ダムも望める感じですし、春になれば眼下に綺麗に咲いた桜を眺める事も出来そうですね。
お湯そのものは普通に水道水を沸かしただけですので、なんの感動もありません。
塩素臭も少し気になるかもしれません。
でもこの景観が素晴らしく、時々行ってしまうのです。

ところで、この価格はなんだ?と思われるヒトがいると思います。
 「多分」の話で実際は違うかもしれないんだけど、この辺は元々「龍山村」という行政区画だったんですが、2007年7月1日、浜松市に合併されました。
それ以前の施設設置主体は龍山村であり、つまりこの施設は龍山村民のために作られたものであり、村民以外のヒトを全く受け入れない訳ではないけれどヤッパリ村民にメリットが感じられる価格設定にしたい、と全村民は思った事でしょう。
従って入浴料は、かつてはそう貴方の予想通り「龍山村民は¥200でそれ以外は¥800」でした。
そりゃそうだわな。
地元民からすれば、そう言う事になると思うなあ。
「ワシらのカネで作ったワシらの風呂じゃ」
ってね。
でもやがて龍山村は浜松市天竜区に変化し、従って設置主体は浜松市になり、施設の正式名称は浜松市条例に基づき「浜松市龍山入浴施設」となって、「浜松市民は¥200」になったと、そう言う事ですね。
私も「¥800時代」に何回か行った事がありますけど、まあはっきり言って¥800は高いと思いました。

でも当時は、
  1. 浴槽の一部が「白爆湯(細かい空気の泡でお湯を白濁させている)」だったり
  2. 打たせ湯があったり
  3. それよりも何よりもお湯が「トロン」を使った人工温泉だったり
  4. 大広間は使用料無料で持ち込みフリーだったり
  5. マッサージチェアが無料だったり
  6. アプローチに関しては、ほんの僅かながらに秘湯感あったり
というスペックでしたので、そこらのスー銭で飯喰ったり風呂入ったりという事を考えれば結局コスト的にはどっこいどっこいじゃん、という感じもしてました。
しかし今は上記のうち1.・2.・3.の要素は既に喪失しており、以前は建物に大きく掲げられていたトロン温泉の文字は既に撤去されています。
やすらぎの湯2007年
私が撮影して@nifty温泉に
投稿した2007年当時の写真
建物上部のR部分には、誇らしげに
掲げられた「トロン温泉」の文字
(c) NIFTY 2012
やすらぎの湯2012年
本日撮影した同施設

「トロン温泉」の文字は綺麗さっぱり
消されている
よく見ると薄ーく残ってるけどね

©ill-health(ruephas) 2012
そう。
「眺めはいいけどタダの風呂」になっちゃった訳です。
ですので、浜松市民じゃない人にしたら、やや(だいぶ?)割高な入浴施設だと思いますよ。
わたしゃあ浜松市民なんで、みなさんごめんなさい、今後も¥200で楽しませてもらいますね。 

ところで今日、この手の入浴施設には珍しく両肩口に入れ墨を彫ったヒトが入ってきました。
35歳前後と思われるその人は私と別のオッサンに軽く会釈して浴室に入ってきたんだけど、私とほぼ同時に入ってきたその「別のオッサン」よりも遥かに入浴マナーが良くて、別に何も気にならなかったんだけど、なんか俺って「風呂好きで入浴マナーに優れた893さん」との遭遇確率が最近富みに高い様な気がします。
なんでだろうなあ??
まあいいけどね。

風呂に入れば人間皆兄弟。

[1]
内田百閒の猿真似。 

[2]
以前にも少し触れた通り、私は「Jimotyのためのトイレマップ」というへんな地図を作る事をライフワークとして細々とやってますが、その関係で気になってました。

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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。