2012年3月10日土曜日

みよし湯(5)

みよし湯に行ってきましたよ。
営業開始するのは15時ですが、自宅を出発したのは15時20分過ぎ。
現地到着は15時40分くらいでしたかね。
既に銭湯前の駐車スペース3台分は埋まっていて(軽自動車・湘南ナンバーのヤン車・BMWという不思議な組み合わせ)、西側の駐車スペースに辛うじて1台分だけ残っていたスペースに車をねじ込むことが出来ました。
相変わらず商売繁盛で、嬉しい限りです。
お湯は何時もの通り素晴らしかったです。
浴室内の雰囲気も同様に何時もの通りだったのですが、それにしても相変わらず入れ墨率が高かったですねえ。
今日は浴室内で私を合わせて6人の入浴客がいたのですが、うち2人が胸と背中に倶利伽羅紋々[1]、1人が肩口辺りだけの入れ墨という感じで、割合としては〆て50%ですか。
凄い凄い。

スーパー銭湯系の場所は入れ墨入れたひとは出入り禁止になっているせいか、旧来タイプのトラディショナルな銭湯にはそこそこの割合で入れ墨の人が来てます。
各地の銭湯に行き始めた当初の数年前は、まあはっきり言って凄く怖かったんですけど、彼らは別に浴室内で暴れるでもなく騒ぐでもなく、ただ普通にお風呂に入っているだけであり最近じゃもう慣れてしまったので、何にも感じなくなってしまいました。

で、ゆっくり暖まって浴室を出て着替えていると、若い人が入ってきたんですな。

彼は番台のおばさんににこやかに挨拶して入浴料金を払い、姿形にまったく不釣り合いな感じのショッキングピンクのタオルを購入して板場に上がってきたんですけど、そのとき彼の体に私の手がぶつかっちゃったんです。
「あ、ごめんなさい」って謝ると向こうも会釈してくれて、まあそれだけの事なんですけど、彼が全裸になるとまあ色もデザインも鮮やかな見事な入れ墨で…。

でね、なんか私最近思うんですけど、 私は別にその手の種類の人を弁護したり応援したり擁護したりするつもりは全然ないけれども、お風呂屋さんで見かける彼らはホントに紳士的なのは事実なんです。
で、寧ろ今日日はその手の人じゃない市井に生きる普通の人々の方がいろいろよっぽど怖いですよね。
「何するか解らない、さっぱり読めない」
という点では、普通の人の方がよっぽど怖い。
直ぐにキレる普通の人々[2]は是非銭湯に来て、世間を勉強してほしいよ。
ホントにそう思います。

[1]
倶利伽羅紋々って言葉は、筒井康隆の何かの本で知った単語で、本来は大きく彫った不動明王の入れ墨というような意味らしいですけど、今はその意味が広く変化して、不動明王に限らず大きく彫った入れ墨というような意味で使われているようです。

[2]
私もややそのような傾向があるので、反省しています。
もっと銭湯に通って世情の勉強をします。

追記)
結局このポストの翌日、つまり2012年3月11日の午後4時過ぎに再度みよし湯に行きました。
14時46分、1分間の黙祷を自室で捧げているとなんだか知らないうちに涙が出てきて、妙に人恋しくなり、結局半自動的にみよし湯に行ってしまいました。

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コメントどうもありがとうございます。
貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。