2013年8月4日日曜日

瓜島温泉旅館 翠紅苑(1)

金曜日は元いた事務所に出張で、夜は課長会と称する呑み会に付き合いその夜は久し振りに自宅で寝ました。
翌日にはこっちに戻り、ダラダラしながら時間を過ごし何となく一日が終わり本日は日曜日。
朝7時過ぎに起きて(これでも相当遅くまで寝てたことになりますけど)掃除洗濯布団干しを済ませ、直前のポストで書いたようにモロヘイヤのそうめん添え(笑)を食したあと、MacBookに向かい行けそうな温泉を探してみました。
前から書いているように、富士市内の温泉銭湯事情は誠にお寒い限りなんで、目的地は必然的に富士市周辺の市町村になります。
伊豆・熱海というエリアはそのうち放っておいても勝手に足が向く筈なので今は放置プレイ。
現在個人的にやや注目しているのは、富士宮市の西部というか北西というか、芝川とかの辺りです。
その近辺を中心に探していて見つけたのが、瓜島温泉旅館 翠紅苑(すいこうえん:静岡県富士宮市内房385:0544-65-0366:¥500/1h:予約なしで食事も可能)というところ。
敢えて公式ウェブサイトは見ず、電話をして所謂「のみ可」かどうか確認してみると、
「はい。ご利用いただけます」
と嬉しい即答。
すぐさま車に乗って出発しました。



アパートから車で僅か30分弱走ったらあっさりと現地に到着。
えらく立派な旅館で、私のごとき軽薄中年とは全く不釣り合いな建物で少し引きましたが、
「なんのこれしき。四十数年生きてきた男の経験にモノを言わすんだ」
と心中決意し、建物に入ると女将が待ち構えていました。
緊張の度がいや増しましたが、しかしそれを相手に悟られないよう平静を装った表情をして心を落ち着け、女将の方に一歩足を踏み出すと女将が、
「ちょっとお客さん、靴脱いでくださいね(^^)」
と注意を受けちゃいました^^;
緊張のあまり、靴を脱ぐのを忘れてしまったようです。
非礼を詫びて靴を脱ぎ、フロントに行ってお金を払いました。
因みに1時間500円。
安っ!
その他に3時間800円とか、終日1300円のプランもあります。
浴室に向かい「殿方」と書かれた暖簾をくぐり脱衣場に入ると、一人先客がいるようです。
そう言えば玄関の下駄箱にはいかにも立ち寄り湯に来ました、って感じの靴が揃えて置かれてたな。
服を脱ぎ、浴室に入りました。
内湯は、香りのいい木材をしつらえた浴槽がひとつ。
岩風呂風の露天風呂もあります。
露天風呂の方に先客はいました。
内湯浴槽の前に屈んで洗面器を手にし、下半身を充分に清めてからその内湯に入ります。
うん、少し熱いけどまあ良い感じ。
普通の人なら適温です。
お湯は(申し訳ないけど)限りなくMTMMな状態であり、ただほんの僅かに温泉らしい香りがします。
香りのもとの温泉成分はわかんないんだけど、温泉の香りがほんの薄く感じられます。
有り体に云えば可成りリーン・ライトな泉質で、事実風呂あがりに廊下に掲示してあった分析表を見ると、メタほう酸がギリ温泉法に引っかかる程度のものでした。
さあってと、じゃあ露天岩風呂に行くかなと思って内湯浴槽を出て外に出ようとすると、先客がなんかしきりに喋ってるのがガラス越しに内湯まで聞こえる。
あれ、脱衣場には一人分しか服がなかったのにな、二人いたのか。
と思いつつ良く観察してみましたが、先客はやはり一人で、でもしきりに喋っている。
いやあ、この人結構まずい感じの人なのかなと少しく怯えつつ、でも露天に入りたかったんで思い切って露天浴槽に近づくと、分かりました。
仕切り壁挟んで隣にある女湯露天にいる嫁(相方・恋人、どれに該当するかは不明)と話してたみたいです。
何だビビらせやがって、でも一安心です。
露天風呂は庭園風になっていて、大変風情ある空間。
聞こえるのは蝉の声とお湯が浴槽に注ぎ込まれる音と緩やかな風の音だけであり、それらの音は周りにある木の葉に静かに吸収されています。
露天風呂は内湯より結構ぬるくて、体温+数度、恐らく38℃前後かな。
私にとってベストな温度だと言わざるを得ないです。
先客が帰って貸切状態になった露天風呂で残りの40分、半分居眠りしながら入浴を楽しんでました。
確かにお湯はライトですが、風情の一本勝ち。
僅か500円で味わえる安らかな時間を楽しみました。

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