2019年3月2日土曜日

やぎさんが好き!(9) 里山民宿 丸

ワシはこの20年以上数字稼業で飯を食っとるが、自他共に認める数字嫌いじゃ。
小学算数及び中学高校数学は常にギリギリ以下じゃったし、大学では簿記を落とした。
減価償却というものの意味が最後まで一切わからんかった。
また今の稼業をやる前には関西で電子計算機関係の稼業をしとったが、DOS文書プログラムMultiPlanといったものは個人的には全く使えなかったので手書きの見積もりを客に出しておった。
RPGⅡという謎の呪文のような何かで「なんかやれ」と命じられた時期もあったが、命じた側は僅か数日で自らの不明を深く強く思い知ったようで、ワシからRPGⅡのマニュアルを取り上げて代わりにお古のアタッシェケースをワシに手渡し「これで街に出ろ」と命じた。
それは誠に賢明な選択じゃったと思う。
今もおんなじようなもので、業務用電子計算機及び電子計算機上でするプログラムが大変にニガテじゃ。
RPGⅡめ、貴様今も恨みに思うとるぞ。
このようなテイタラクなワシじゃが、今、勤め先の電子計算機上で動く大規模なプログラムが新しくなるせいで、キライな数字で日常業務をこなしながらニガテな電子計算機の設定を行うという最高に地獄な仕事をしとる。
先週もなんとかかんとか自分なりに設定が終わったと思ったんで、仕事を一つ流してみたら30個以上のエラーが帰ってきてがっくりとした。
その惨状についてプログラム提供先の担当者に、
「現在ワシはしょぼんとしとる。もう何が何やらワシにはもう…」
と悲哀を込めつつメールで訴えるとその担当者から、
◯◯様(ワシのことじゃ)
お世話になっております。
□□の△△です。
ヤギのまさお君の動画を見て元気を出していただければ幸いです。
という篦棒にハートフルなRe:が帰ってきた。
先方に於いてもワシのやぎさん好きに関しては可成り知れ渡ってしもうとるようじゃ。
しかしナルホドね。
しょぼんとしとるときには、そうだ、やぎさんのとこに行こう。

最初は△△さんの助言の通りCafe de Clarkのマサオくんのとこ行こうかと思ったんじゃが、新たな出会いも欲しいところじゃ。
従いまして、やぎさん関係では最近ちいと気になっとる里山民宿 丸(静岡県浜松市北区引佐町渋川1811-1:電話番号不明:宿泊予約はhttps://stayjapan.com/area/shizuoka/hamamatsu/経由で)に行ってみた。
場所は、お好み焼きさわ田からてんてんゴーしぶ川方面にさらに進んだところにある。
ここは名称通り泊まるとこで日帰り系のとこではない。
勿論ワシは本日ここに泊まる予定もない。
ただいずれは是非泊まりに行きたいとは思うとるので、偵察兼あわよくばここで飼っとるやぎさんと触れ合えんかということが目的じゃ。
R257⇨r47⇨r298と道を継いで現地に到着した。
公式Websiteに載っている建物がそのまま建っており、その前にはかわいい犬さんがしっかり門番しとる。
クルマを路駐して宿の周辺を探索してみたが、やぎさんの雰囲気は感じられん。
当然、少し登った所の山肌の敷地内に脚を踏み入れることも憚られる。
むう、今回は流石に撤退じゃろうと思い極め、路駐したクルマに戻ろうと歩き始めたその時。
未練たらたら宿の敷地を凝視しとると何と!
宿の敷地内の緑の中から、茶色やぎさんがこちらを見下ろしとるではないか!
ワシはすかさず、
「べへへへへへへ〜、へーいやぎさん、こっちも見ておくれえべへへへへへえいい」
と対やぎさんおびき寄せ用メッセージを放ってみたが、その茶色やぎさんは不審者を見る目つきでワシをちらりと眺めてから、さっさとどっかに消えてしもうた。
諦めきれんワシはその後も暫く「べへへへへへ〜、へーいやぎさんやあいい、べへへへへへ〜〜」と呼ばわってみたが、もう二度と姿を現してはくれんかった。

よしわかった。
6月までは多忙じゃからそれまでは無理じゃが、それが過ぎたらボーッとしにここに来てここに泊まろうと思う。
それまで待っとれ、茶色やぎさんよ。

因みにじゃが、一瞬見たここの茶色やぎさんは何だかお好み焼き さわ田のきいちゃんに似とるように見えた。
あと、ここに泊まった時の夕ご飯はなんと、そのお好み焼き さわ田で摂ってくださいとのことじゃ。
これらからすると、ここのやぎさんはもしかしてきいちゃんの関係者ならぬ関係やぎさんかもしれんなあと思う。

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貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。