2020年2月2日日曜日

プロジェクト "山神社"(49) 西山神社

本日はプロジェクト "山神社"開闢記念日じゃ。
開闢したのは2014年2月2日、場所は静岡県富士市。
爾来6年細々と活動を継続し、その割には開闢時期に持った高邁な目的思想はどこへやら、現在は兎に角「大山くん物件を潰していく」事が使命になっておるプロジェクトとなっておる。

本日はかくなる特別な日じゃから、この辺では数少なくなってきている未参拝物件に参拝しようと思い極め、ちと遠いが西山神社(静岡県牧之原市勝俣2826−2−2:駐車場ありません)に思い切って行ってみた。
国道1号バイパスを東に向かい、途中で降りてお茶畑を霜から守る扇風機状のものがどっかの異星の如く林立する、ある種不思議な風景が広がる牧之原台地を登って降りて暫く走ると勝俣という集落に入る。
目的の西山神社はこの集落を抜けた更に外れにあるはずなので、集落内のクソ狭い道を用心しながらゆっくり進んで目的地周辺になんとかたどり着いた。
真っ黄っ黃のスイスポくんのカーナビも、念の為に併用したスマホのGoogle Mapも口々に「目的地に到着しました」とワシの告げてくれておるが、それらしい神社は愚か、神社臭さえも感じられん。
わかってくれるか、神社臭。
大抵の場合、どんな小さな石祠だけの神社でも鎮守の森っぽい雰囲気があったり、幟旗立て(正式名称がわからんが、わかるじゃろ)があったりして近くまでこればそれと判るんじゃけども、ここのはそのようなものがいっかな感じられん。
かてて加えてクルマを停めるスペースが全く無い。
このようなときには一旦クルマを降りて脚で探すのが正攻法じゃがそれさえも出来んというわけじゃ。
仕方なく目的地を後にして狭い未舗装路農道を更に進み、集落を完全に抜けるとやれありがたや、道の脇にクルマがなんとか停められるスペースを発見。
地元の人的には「なんじゃいこの見慣れないこっ恥ずかしい色のクルマは。通報!」という感じかもしれんが背に腹は変えられん。
もし地元民に誰何されたならば「いや、この近くにある神社にお参りに来たんです」と答えることで多くの場合警戒心を解いてくれるとワシは心得とる。
車を停めて集落に戻り、神社があるはずの辺りに来るとそれっぽい山道を発見した。

どうもこれが神社への入り口らしい
幟旗立てがないから違う可能性もあり
© ill-health(ruephas) 2020
その入り口には案内も目印もへったくれもなく、ただ山の方に通じておるらしい小道があるばかりじゃが他に可能性がありそうな要素が全く見当たらん為ここを進むしかない。
結構な勾配がある山道じゃ。
数10mほど進むと勾配は更にキツくなってくる。

写真では分かりづらいが
左側の土の部分がそのまま勾配角度
© ill-health(ruephas) 2020
そして依然として神社を感じさせるものは何もなく、ただ茶畑があるばかりじゃ。
この道は単なる茶畑専用の農道という可能性もあるがしかし、Google先生はこの先に神社があると言い張っておる。
じゃから更に進むとやれ安心した。
やっと灯籠と幟旗立て(正式名称が全然わからん)が見えた。

これさえあれば神社確定じゃ
© ill-health(ruephas) 2020
幟旗立て(しつこいと思われるかもしれんが正式名称がわからんのじゃよ)の間を通って先に進むと石段が現れて、上の方には鳥居と建屋のようなものが見えた。
あれが西山神社じゃろう。

この石段も結構急
© ill-health(ruephas) 2020
へい、ほい、へい、ほいと掛け声を掛けながら急な石段を登っていくとやっと到着。

奥に見えるが西山神社拝殿
© ill-health(ruephas) 2020
社殿に近づくとまず目に入ったのがこれじゃ。

なかなか威勢がいい
© ill-health(ruephas) 2020
八海山の一升瓶がどんと置かれておる。
神社と云えばお神酒が付きものじゃろうが、このような小さな極めてマイナーな神社には似合わぬ豪勢さじゃ。
ただ中身は酒ではなく、水であることだけは申し添える必要があるじゃろう。
あとやはり、どうせなら地元の酒をお供えしてほしいものじゃ。
因みに八海山は新潟の酒じゃよ。

まあよい。
兎にも角にも参拝せねばならん。
パンパンと柏手をうち早速参拝。
ここ西山神社の御祭神は蛭児命と大山祇命なので、等しく行き渡るように20円を投入。
喧嘩しないように仲良く分け合ってほしいものじゃ。

アプローチにちょいと苦労したし、批判覚悟であけすけに書くならばまあこの神社は大したことはない。
そのへんの村にあるような小さくて目立たぬ神社じゃ。
まさに大山くんらしい神社と言えるかも知れん。
しかし多分昔からこの程度の大きさの社殿を備えており、その割にはわかりにくくてアクセスが全く良くない山上の場所に隠れるようにして建っておるから、近くにあるもっとデカい神社(今で云う村社以上の社格の神社)にお上に強制的に命ぜられてM&Aされることもなく独立独歩の道を進むことも出来たのかも知れん。
立地が立地だけに、近所に住まうじいさまばあさま達が気軽に参拝できなさそうなのが残念じゃが、山上から勝俣の集落を末永く見守ってほしいものじゃと思う次第じゃ。

なあんて書いたが、実は少し遠回りすれば軽トラックくらいの車幅のクルマであれば西山神社に横付け出来る道があるのが現地に行って判明したけどね。
相当遠回りじゃが、神社の裏手に到達できる道がありますじゃよ。

拝殿内部
もう絶対に集会とか休憩に使っとるじゃろう
© ill-health(ruephas) 2020

神社を背に振り返り見るならば
このようなまっこと素晴らしい風景が広がっておる
良うみなされ
遥か遠くに見えるは太平洋じゃ
© ill-health(ruephas) 2020

 

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たぶん。