2020年2月1日土曜日

あらたまの湯(3)

近くにあるのに何故かあまり行くことのないあらたまの湯(静岡県浜松市浜北区四大地9-92-1:053-582-1126:電話番号いいふろじゃよ:¥680:9:00〜21:00:定休第1月曜:ポイントカードあり♪)に本当に可成り久し振りに行ってきた。
何年ぶりじゃろか。
あらたま(麁玉)という名前が冠されておるのはこの温泉の近くに麁玉という名前の場所があるからじゃろう。
皆様御存知の通り和歌の枕詞であるあらたまと同じじゃが、一説によればこの「あらたま」の語源はこの「麁玉」にありとのことじゃ。

閑話休題。
ここはこの辺にしては珍しいぬるつる系のまあまあいい泉質なんじゃが、実際なかなか行っとらん。
行こうとする気持ちより、萎える気持ちのほうが上回っとる。
なぜかと云うと、これじゃからじゃ。

写真じゃと満車感がなかなか表現出来ん
© ill-health(ruephas) 2020
ここには広〜い駐車場があるんじゃが、いつ行ってもこのように満車。
そしてワシは人混みが大嫌いじゃ。
駐車場を埋め尽くしとるこの大量のクルマを見ると、今から入る浴室もこれと同じなんじゃろかと想像するだけでゲンナリしてしまうわけじゃね。

しかし皆様ご安心召されい。
これらすべての者共が入浴客というわけではない。
一部は酒を飲み飯を喰らっており、一部は物産店で野菜などを贖っており、一部はロビーでうたた寝をしており、そして残りの者共が入浴しておる。
従って浴室内は混んではおるものの芋洗い状態では決してない。
意を決して中に脚を踏み入れさえすれば、まあまあ普通の大規模温泉じゃ。

入る前に表の別棟にあるお土産屋と云うか物産店というか直売所と云うかなんと云うかを見に行った。
店が目的ではなく、その横にあった足湯がまだ健在かどうかを確かめるためじゃ。
実を言うと、以前入ったときの感想として泉質に関して云えばもしかして本棟の入浴する温泉よりこっちのほうが上回っとるのではないかというのがあって、是非なくしてほしくないと思っとるからじゃ。
タダじゃし。
ややドキドキしながら行ってみるとやれ安心した。

誰も入っとらんかった
© ill-health(ruephas) 2020
やあ、ちゃんとまだあった。
特徴的な弧を描いたようなデザインじゃが、因みにここあらたまの湯の浴槽はすべてこのRを描いたようなデザインをモチーフにしておる。
で、これは確か前にも書いたが、この足湯は多分源泉で、加温するために温泉を直接暖めるのではなくて浴槽内に熱い湯を通したパイプを回して保温しとる(多分)。

浴槽底の縁に回されとるのが
熱い湯が通った保温用パイプ
(と思われる)
© ill-health(ruephas) 2020
じゃからその分お湯のヘタリがなくて済んどる(と思われる)。
確かめたわけではないので真偽の程はわからん。

さて、早速中に入って入浴した。
客数的には決して空いとるとは云えないんじゃが、駐車場の溢れ返したクルマの数から想像するような激混みというわけではなく、適度に混んどる程度の感じじゃ。
内湯のメイン浴槽の3分の1くらいの面積を占めとる源泉かけ流し浴槽も決してオイルサーディン状態ではなくて容易に入浴することが出来るし、残り3分の2の普通の源泉浴槽であれば余裕じゃ。
露天風呂の各浴槽も同様じゃ。
そして、ちょいと特徴のあるぬるつる感がある泉質は以前と変わっておらん。
まあ流石に赤石温泉白樺荘やそれが移転した南アルプス赤石温泉白樺荘などが持つ超絶ぬるつる感には遥か及ばぬし、平山温泉龍泉荘が持つあの硫黄の香りなどはないけれども、普段温泉に入りつけん人からするとまあまあ結構「わあ、ここなんかローションみたいなお湯だよねえ。いいねえ」的な感想を抱かせるに充分なものは持っとると思う。
この辺にはこういったぬるつる泉質はここしかないので、そういう意味では貴重だと思う。

ただ、適当に混んどるとは云っても決して空いとる訳ではない。
我慢できんということはまったくないが、人混みが嫌いな人だとちょっとヤだなあと思うかもしれん。
そんな人への情報を授けようと思う。
浜松市中区にいそのシティホテル(浜松市中区小豆餅3-1-15:053-472-6000:¥500)という宿泊施設がある。
そのホテルが果たしてシティホテルなのかどうなのかは読者諸賢の判断におまかせするしかないがそれはさておき、そのホテルのウリは「天然温泉が堪能できるホテル」じゃ。
以前はその詳細について公式ウェブサイトでは書かれておらんかったが温泉分析表はのっとって、それを見るならばこれがまさしくあらたまの湯の温泉分析表そのものじゃったので、このホテルはあらたまの湯からローリーしとると確信しとった。
今ではちゃんと「地元浜北温泉よりいで湯を直送し」と書いてある。
サイト内では日帰り入浴の可否について一切書かれておらんが、えへん、ワシは知っとる。
以前、このホテルの1階にある飲み屋で飲む機会があり、その時にワシは従業員に日帰りについて訊ねてみた。
従業員はフロントに行って確認してくれて、その回答は「500円で受けてます」じゃった。
まあ、浜松市街地からやや外れた場所にある小さなホテルじゃから決して広くはないじゃろうけども、その代わり人混みから逃れられるのは間違いない。
浜松近隣の人は是非試してみるがよかろうよ。

なーんて偉そうなことを書いとる割に、ワシはまだいそのシティホテルの日帰りを体験したことはないんじゃ、わははは。
誰かワシより先に入って感想を申し述べてくれろ。
たのんだじゃよ。

あらたまの湯


温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
2.5
風情ポイント
1.0
やぎさんポイント
0.0
入浴料
680
温泉コスパ
0.5

いそのシティホテル

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貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。