2021年5月9日日曜日

プロジェクト "山神社"(73) 大原子神社

昨日に続き本日も大山くんの日とした。
行き先は大原子神社(おおばらこじんじゃ:静岡県掛川市千羽2423−2:神社前の道路に1台程度何とか路駐可能)で、静岡県神社誌で境内社に山神社があると確認済みの神社じゃ。
国1バイパス千羽ICを降りて少し北側にある。
隣には子安観音もあるので多少であれば駐車場があるかと期待しておったが正式なものは見当たらず、神社前の道路にクルマを停めて参拝することになる。
こじんまりした神社じゃが、階段になった参道を登った少し高いところに建っておって中々気持ちが良い立地じゃ。
ただ、境内の面積は結構狭くて本当に境内末社として別個に大山くんの祠があるかどうかがやや心配じゃ。
個人的には本殿内の「合祀」よりも、本殿とは別に存在する「境内社」の方が好きじゃ。
ダイレクトに大山くんにお参りできる感じがするからじゃな。

© ill-health(ruephas) 2021

参道登り口左側には、神社の由緒経緯が可成り詳しく書かれた掲示がある。
いつも思うんじゃけど、神社夫々いろいろ事情はあるとは思うが、ここまで詳しくなくとも簡単な略歴を書いたものがあると、神社ファンとしては嬉しい限りじゃ。
ここ大原子神社の掲示は、その意味で大変満足できるものじゃった。
それによれば、元々この地域には3つの神社(天神社・白山神社・八幡神社)があったんじゃが、その同じ地域の中で異なる神社を信仰する人が混在するのは色々都合が悪いじゃろうという事になり、話し合いを通じてそれらを一つにして、昭和31年に大原子神社として建立したとのことじゃ。
詳しくはこの写真をご覧召されい。

懇切丁寧に書かれた由緒
© ill-health(ruephas) 2021

ワシは階段をとんとんとんと軽快に登り、まず大原子神社本殿にお参りした。
その後、本殿の裏側に回り込むと左手に小さな石祠が2つあるのを見つけた。

まだ新しくてきれいな石祠が二つ
どっちが大山くんちであろうか
© ill-health(ruephas) 2021

参道脇にある掲示によれば、境内社として山神社と土神社(つちじんじゃ?)があるとなっておる。
土神社とはあまり聞き慣れぬ社名じゃが、御祭神として書かれておる埴安比売命(はにやすひめのみこと)を調べてみると土の神となっておる。
成程。
この辺りは山や茶畑が広がっておるので、そういう意味では大山くんと並んでうってつけの神様かも知れん。

© ill-health(ruephas) 2021

まあ兎に角、この2つの石祠が大山くんと埴安ちゃんの住処であろう。
問題はどっちがどっちの神社じゃろうかという点じゃが、石祠に神社名を書かれたものはついておらずわからん。
ただ、掲示では山神社の方が先に書かれておるため多分格としては山神社の方が上じゃと勝手に判断し、わしは大きい方を山神社と認定した。
我ながら勝手じゃと思うが、思うだけじゃから構わんじゃろう。
お賽銭を用意してお供えしてからお参りしようと思ったが、当然ながらこのような小さな祠には賽銭箱などと云うものは無い。
かと云ってその辺にぽんと置くのも何となく憚れる。
なので石祠正面のドア(っていうのかね。石製の扉)と祠本体にある隙間に50円玉を押し込もうと思ったがうまく入らん。
隙間を少し広げてやろうと思って石扉を少しずらしたら、ガサッと音がしてドアが外れて全開になり、祠の中が丸見えになってしもうた。
これはいかん、ヤバい。
一般に祠の中を覗き見るのは、神様に対して失礼な行為とされておると聞いたことがある。
また、誰かがこれを見ておったとしたら「ワシらの大事な神社に狼藉を働くとんでもねえ初老だ。やっちまえ!」という事態にもなりかねん。
なのでワシは思わず素早く周囲を見回し、誰もいないことを確認し先ずは一安心した。
大山くん、ごめんなさい。
わざとじゃないんじゃよ。
で、こうなってしまっては仕方ないので祠の中に50円玉を素早く置き、さらにこうなってはもう仕方ないので、ものはついでと中を迅速かつしげしげと観察した。
それだけではなく、写真も撮った。

© ill-health(ruephas) 2021

注連縄に良く使われておる紙垂(しで)があしらわれた木札が収められており、それには「山の神…」と小さな字で書かれており、その左側に「大」の字と思われる字が書かれておる。
これはもう確定じゃろう。
恐らく「山の神 大山祇命(若しくは神)」と書かれておるに違いない。
思わぬ偶然から、こちらが大山くんの祠であることが奇しくも判明したわけじゃ。
ワシは大急ぎで石のドアを元に戻し、お詫びを含めてしっかりとお参りをしたのであった。
すまんかった大山くん。
わざとじゃないんじゃ、許してくれろ。



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貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。