2021年5月3日月曜日

プロジェクト "山神社"(70) 根川山神社

この根川山神社(ねがやまじんじゃ?ねがわさんじんじゃ?:静岡県浜松市中区富塚町2641−1:駐車は厳しい)には2014年11月15日に一回参拝しておる。
その時の感想は、
参道登り口にある掲示板には手書きで何か書いてあるのだが、記載内容が隔靴掻痒の感あり。
なるものなんじゃが、この感想自体が既に何のことかよくわからず、正に隔靴掻痒の感がある。
何故か写真などは残っておらず、更には恥ずかしいことにここに来たことさえ記憶にもなく、今回改めて参拝し直してきた。
根川山神社は住所的には浜松市中区富塚ということになるが、あの辺は金持ちの持ち家が多い割には非常にせせこましく、駐車スペースが厳しいことが予測されるので、安全策として直線距離で300m程のところにある佐鳴湖公園 安座であい橋南駐車場(静岡県浜松市中区富塚町2621:基本は24時間あいている:駐車可能台数はそうだなぁ、20台はないと思う)に停めて歩いていくことにした。
利用した駐車場は結構狭くて、到着したときには既に満車というか、正規の駐車スペース以外のところにも無理矢理クルマが停まっていて満車以上という状態じゃったが、運のいいことにちょうど出ていくクルマが1台あり、そこに無事駐車して徒歩で向かった。

因みに目的地である「根川山神社」の名前についとる「根川山」という山は神社近くに実在しており、標高は32m。
浜松市の掲示によれば、
根川山(標高32メートル)
国土地理院の地形図に記載されている静岡県で一番低い山です。この森は、四季を通じていろいろな植物が見られます。
立ち止まってじっくり草木を見てみませんか。
きっと、ふるさとの緑を発見できるでしょう。
とある。


ははあ。
ワシはかつて平成15年3月8日、大阪南港にある天保山(てんぽうざん:標高4.53m)の登頂に何とか成功したことがある。


うっかり間違えて山頂とは別のピークに登ってしまうという致命的なミスを犯しつつ、それを挽回して何とかやってのけた。
しかしてここ根川山は天保山より約8倍もの標高がある。
異なったピークに間違って登ってしまった天保山より遥かに高くてチャレンジングな山岳であるが、準備不足で本日は通常の食料やテントや酸素と云った装備は愚か、緊急時における非常食やビヴァークテントといった命を守る装備も一切用意していなかったため、根川山へのアタックは本日のところは泣く泣く諦めた次第じゃ。

断腸の思いで根川山ピークへのアタックを諦めてワシは根川山神社に向かうことにした。
経路を確認するためGoogle Mapsを見ると、根川山神社の方角にある佐鳴湖公園の中に「佐鳴湖公園ミニ鉄道」なる極めて興味深いものがあるらしいことがわかったので、出来ればそこを経由して行きたかったが、そのような都合の良い道は無いことが判明したためそちらは諦めた。


この地図で云うと、右下のPがワシがクルマを停めた佐鳴湖公園 安座であい橋南駐車場、真ん中に佐鳴湖公園ミニ鉄道があり、肝心要の根川山神社は上の方に見えるカトリック浜松教会というのの少し北あたりにある。
10分も掛からず神社に着いた。
来てみたが矢張り来たような記憶が呼び戻らない。
クルマ一台通れるかどうかの道から、幟旗がたたっておる階段参道が簡素な本殿がある上に続いておる。

© ill-health(ruephas) 2021

階段参道の登り口右手には掲示板があり、そこにはストレッチ教室のご案内や神社の会計報告などに混じって、由来に関して数枚の資料が貼ってある。

© ill-health(ruephas) 2021

かなり詳しく書かれた由来書があり、まずは当然それに興味が惹かれる。

© ill-health(ruephas) 2021

読んでみると、この神社の社名はGoogle Mapsに記載のある「根川山神社」ではなく「安座山之神神社」であるらしい。
安座(あんざ?)というのはこの辺りの集落の地名らしく、もともとここで祀られていた氏神様である山之神大明神のところにサルタヒコくん(山関係)とミズハメちゃん(水なんで佐鳴湖関係)が合祀された神社のようじゃ。
この資料の中には「山之神大明神=大山くん」というクリアな記載はなかったが、
山仕事や農事の無事豊作を願い
ということからすると、これはどうも限りなく大山くんのような気がする。
もう一枚このような資料もあった。

© ill-health(ruephas) 2021

これは多分、社殿内にあった棟札を書き写したものだと思うんじゃが、真ん中に「山之神神社(山之神大明神)」と書かれておるが、大山祇命といった感じでズバッと大山くん系の名前は出てておらん。
大山くん関係の神社は、一般的に地元の方々が古来山や石といった自然物を自然神として崇めておったのを、後になってそこに大山くん(大山祇命)の名前を後付けしたパターンのやつが結構多い。
この神社も恐らくそうじゃろうと思う。
いずれにしても、まずここは大山くん物件と判じて間違いはなかろう。
ワシはそう思って石階段をえっちらおっちら登り、質素な本殿のところまで行った。

© ill-health(ruephas) 2021

このように小さくてシンプルでスクエアな感じの本殿じゃ。
軒先には「安座山之神社」(上記資料では「山之神神社」となっておるので微妙に異なる)と緑で書かれた社名札が架かっとる。

注連縄で見にくいじゃろうが右書きで
社神之山座安
と書かれておる
© ill-health(ruephas) 2021

早速お参りしようとしたが、賽銭箱が見当たらん。
さてどうしようか、本殿扉の隙間あたりから投入しようかと思ってよくよく見てみたら、扉右上の方に直径3cmくらいの丸い穴が空いておるのに気づいた。
そこの部分の板だけが新しくて茶色であったのを見ると、参拝者から「どこにお賽銭を入れればいいんじゃ」との問い合わせを受けて後年修繕したのであろうな。
ワシはその穴から10円玉2枚を投入し、パンパンと柏手を打ちお参りを恙無く済ませた次第じゃ。


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