2011年7月18日月曜日

南アルプス赤石温泉白樺荘(1)

本日は3連休最終日。
普通に仕事してるだけのわたくしのよーなへたれサラリーマン(だけでなく、教諭や教授等、人にモノを教える関係者もそうらしいが)にとっては迷惑極まりない政策的月曜休みである。
まあそれはどうでもいいけど、 その3連休中日(決して「ちゅうにち」と読むな。わたくしは阪神ファンなのそれは禁句である。「なかび」と読みなさい。因に本日2011/7/18時点で、阪神となかびのゲーム差は0.5。期待出来る[1])の昨日、半年ぶりくらいに南アルプス赤石温泉白樺荘(静岡市葵区田代1110-5:054-260-2021)と森林露天風呂(静岡県榛原郡川根本町犬間165-6)に行ってきた。
森林露天風呂については別ポストで書く。

南アルプス赤石温泉白樺荘(新施設)の前身である「赤石温泉白樺荘」(旧施設)については結構有名なので知っている人も多いだろう。
以前、旧施設で湯に浸かりながら常連客(本人曰く、週に3回は来ている強者だそうだ)に聞いた謂われ話はこうだ。
細かい所は事実と異なるかもしれないが、大筋はあってる気がする。
それによると旧施設は、元々は中部電力が1960年代に建造していた「畑薙第一ダム」(畑薙第一発電所)の現場作業員が宿泊する施設(所謂「飯場」ってやつですね。これ禁止用語じゃないよね?)であり、そこには少し離れた所から湧出する名泉「東河内温泉」(を引き込んでいた。
中部電力はダム建築終了後「施設及び温泉を市民に無料で開放する事」を条件に静岡市に宿舎を温泉付き無償で提供した。
そのため、極めて良質の温泉を楽しめるのに無料の温泉施設として、市民だけでなく、長く広く温泉愛好者に親しまれていた。
本当に玄関先に置かれた記銘帳に住所と氏名を書き入れるだけで入湯出来たのだ。
そこにはわたしの名前もいくつか記入されている筈。

旧施設に関してのわたくし個人的な感想はつぎのとおりだ。
その温泉は、硫黄の香り高く、とろみがあり、肌にまとわりつくような感触で、もう最高にぬるぬるつるつるの泉質であり、極楽。
湯口周辺だけでなく、浴槽全体に湯の花が踊っており、巧みに作られたひょうたん型浴槽も相まって、無上の時間を過ごせる素晴らしい温泉であった。
客筋も良く、地元の方も観光客も騒ぐような輩はいなかったように思う。

で、力のある温泉で少し疲れたら、これまた無料の個室休憩所で少し休んで、庭の犬と遊んでから再び入浴する…。
素晴らしい温泉、ひょっとしたら静岡県内最強の温泉だったかもしれない。

時は過ぎて2009年6月、旧施設は閉鎖・解体され、同年7月に旧施設から少し離れた所に新施設としてオープンした
閉鎖・解体・移転の理由はきっと耐震性の問題なんだろうと想像する。
あんな極上の湯に浸かりながら死ねるのなら、別にそれでもいいかなと思うけどね。
旧施設は良く云えば鄙びた、有り体に言えばぼろぼろの建家であったが、新施設は当然の事ながら最新の設備が装備され、UD的な工夫が随所に見られる清潔感のある使いやすい施設となった。
内湯はとても広くなり、旧施設にはなかった(一般客にとっては念願の、常連客にとっては別にあってもなくてもいい)露天風呂も出来、シャワー付きカランが沢山完備され、かつて洗い場の片隅に積まれていたレモン色の石鹸は姿を消し、その代わりにボトル入りのボディソープとリンスインシャンプーが設置されている。

うん、いいぞ。

いい感じなんだけど、でも本当はあのぼろぼろ感(つまり湯治宿的雰囲気)が好きで通ってた人も多かっただろうし、実はわたくしもそうだったんだなぁ…(続)。

[1]
その期待に全く応えてくれなさそうな感じの阪神だが、それでも私を含めファンが付いて行くのは地球七不思議の一つ。
O野さん、今年もヤッパリダメそうですよね…
くすん。

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