2011年7月10日日曜日

焼津黒潮温泉元湯 なかむら館(2)

気温35°を越える暑い日曜の午前、熱い湯が苦手な男が向かったのは、斯界において「熱くて濃厚な湯」として名が高い(事もないか…)焼津黒潮温泉元湯 なかむら館であった。
わたくしはやや天の邪鬼な所があり、
「おーし今日も暑いじゃねえか。こうなったら熱い湯に入って汗を流しまくって暑気払いと行こうじゃねえか」
と全く意味の分からない衝動に駆られたのである。
衝動に駆られた以上、それを押しとどめるのは難しい。
で、何時もの通りケロリン桶に温泉グッズを詰め込み国1バイパスをひた走り、12時過ぎに現地に到着した。
クルマを降りて建物を見るとまだカーテンがかかっている。
さらに、日陰に品の良さそうな婆さんが2人坐っていて世間話をしていた。
婆さん達も開くのを待っているらしいので、ここは何時から開くのか訊こうと思ったら婆さんの方が先に、
「あれあんた、このクルマ浜松ナンバーじゃない。あんた浜松からわざわざ来たのかい?」
と逆尋問を受けてしまった(;^_^
なので元気よく、
「はい!わざわざ入りにきました」
と答えると、
「そうかい。いや私は実は浜松からこっちに嫁いできてね、浜松の字を見たら懐かしくって思わず声をかけたんだよ」
との事だった。
開場時間の事を訊いてみたら、
「14時だけど、大抵は少し早く開けてくれるんだよ。ここは源泉掛け流しでいいお湯だからねえ」
と教えてくれた。
その後も温泉が開場するまでの間、暫く温泉話をして楽しく時間を過ごしたのであった。
以上!お〜しまいっ!





いやいや、婆さんと共有した時間は楽しかったけど、温泉の事も書かなくちゃ。
やがて内側から温泉の扉が開き、出てきた温泉の女将さんにその婆さんが、
「ねえあんた。ここの湯がいいと言ってわざわざ浜松から来てくれたお客さんがいるよ」
と声をかけてくれながら一足先に建物に入って行き、その後わたくしも建物に入っていった。
優しい婆さんだ。
早速全裸になり(温泉入るんだから当たり前か)、例の如く充分にかけ湯をして汚れを洗ってからお湯に浸かる。
相変わらず塩味苦みのいいお湯である。
で、何故か前回よりもややぬるい気がする。
気がするだけかな?
ひょっとして私の体は温泉向けに正常進化をとげ、大抵の湯温に適応出来るようになったのかもしれない。
まあそんな事はありえないだろうけど、一部の温泉マニアみたく、温度計を持ち歩いている訳ではないので絶対的には云えないが、うーんぬるい気がするなあ。
これならわたくしにも入りやすいと喜びながらお湯に浸かり、剰え浴槽の中で居眠りさえして1時間以上も温泉を楽しんでしまったわたくしであった。

…で、どうも湯疲れしたようで帰宅途中激しい眠気に襲われ、東名高速下り小笠PAに寄り、風の良く通る東屋で近くをうろつく野良猫とともに小一時間ヒルネを貪り、さっき帰着したのであった。
いい温泉は力があるから、湯当たりしやすいと知り合いが言ってたけど、ホントにそうなんですね。
皆さんも気をつけましょう。

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