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2019年10月19日土曜日

サンライフ焼津(1)

ここ数週間西方面、即ち愛知県方面にある温泉を求めて出掛けておったが、今回は東の方にある未湯の温泉に行ってみようと決めた。
あまり遠くても疲れるので、適当な距離にある焼津辺りにしようと思ったが、さてどこにしようか。
ワシにとって焼津と云えば勿論焼津黒潮温泉元湯 なかむら館にとどめを刺すと思っとって何回も行ったことがあるが、実は行くたびに気になっとった別の場所があった。
それが本日入りに行ったサンライフ焼津(静岡県焼津市中港3-3-12:054-627-3377:¥510:ポイントカードあり♪)じゃ。
ワシはどっちかと云うと、いやはっきり云うと多くの人で溢れかえっとるような大規模施設型の温泉銭湯が好きではなく、何と云うかひっそり系というかこじんまり系というか、そっち系の温泉銭湯が好きであり、焼津黒潮温泉元湯 なかむら館はそういうワシに非常にピッタリの場所じゃ。
しかし温泉銭湯の場数を増やしてくると、大規模施設と云ってもまあそんな毛嫌いすることもないような気分になってきた感じがする。
最近大規模施設に対する抵抗感がまあまあ弱くなってきたということじゃな。
たまにはいいかなと。
ということで焼津に向かった。
土曜日の午前というのにR1の上りは混んでおって思ったより時間がかかった。
現地についてみると駐車場が半分ほど埋まっとる。
ここの施設の正式名は「焼津市勤労会館」であり公的なものじゃ。
運営は指定管理じゃろうと思うが、温泉だけでなくトレーニング室や会議室なども装備しており、こういった温泉施設以外のサービスを利用にしくる人も多そうじゃ。
多分お風呂は混んどらんと思う。
入り口の券売機で大人510円也の入浴券を購入し脱衣室に入ると案の定余り人はおらん。
マッパになって浴室に入るとこっちにも余り人はおらん。
内湯に1人の爺様が浸かっとるだけじゃが、外湯の様子はいまいちわからん。
シャワーで掛り湯をしてまず外湯に入ることにした。
外湯は岩風呂で、こっちにも爺様が1人だけ入っとる。
温泉の温度を表示しとるパネルをみると39.4℃となっとる。

おほ。

ワシにとって大変都合の良い温度じゃ。
早速入る。
お湯はほぼ透明じゃが、微かに緑がかっとるような気もする。
泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉ということじゃが、その香りはなかむら館のそれと良く似とる。
舐めてみるとそうじゃな、自分の汗と同じくらいかやや濃い目の塩味で、この間入った松風園の半分くらいかなあ。
あとやはり苦味がある。
泉源での湧出温度が50℃ということじゃから恐らく加温はしとらんじゃろうが、循環はさせとるから塩素は使っとると思う。
しかし塩素臭は全く感じなかった。
少しではあるがオーバーフローさせとって、若干ではあるが掛け流し気分が味わえるのがいい。
外湯の大きさはかなりでかくて、深さは座ると顎にお湯がかかるくらい。
もう少し浅いといいんじゃが、その代わり浴槽内には岩で座れたり横になれる程度の段差が作ってある。
そのためか、ワシより後に入ってきた爺様たち(ここホント、入浴客の100%が爺様)の寝湯率がかなり高かったことは特筆すべきじゃろう。
内湯にもトド化した爺様が出現しとった。

普通の人にしては多分可成り温めじゃろうと思うが、入浴客は何れも流汗淋漓状態であり、流石にナトリウム泉は体の温まり方が違うと思う。

危惧しておった「芋洗い状態」「オイルサーディン状態」はまったくなく、市街地から少し離れた立地的であるから周辺からの嫌な騒音もなく、聞こえるのは湯口から注がれる温泉と、オーバーフローしている温泉の音だけで誠に落ち着けた。
穴場だと思う。
想定外によい温泉じゃった。


温泉銭湯コスパ算出表
泉質ポイント
3.0
風情ポイント
1.5
やぎさんポイント
0.0
入浴料
510
温泉コスパ
0.8

2012年8月28日火曜日

焼津黒潮温泉元湯 なかむら館(6) & 倉真赤石温泉(7)

本日の静岡での所用は予定通り終わり、流石に焼津港から約10㎞東沖合の和歌山県にある温泉であるサロン咲里香に行く事は叶わないため、午後からはそこではない別の温泉に行こうと考えました。
所用が終わった後クルマに乗り込み、すぐには発車させず行くべき温泉を捜すため、カーナビ(新きゅ~ちゃん)とケータイ(当たり前だが須磨保ではない(^^ゞ)をパケ代気にしながらにらめっこしてました。
その過程で、あーオレって本当に保守的だなあとつくづく思い知らされたのですが、例えば、東静岡駅に最も近い天神の湯とか、極めて謎めいている滝ノ湯温泉センターとかには、少し行く気になれないんですよね。
いずれも一度も行った事はないので、普通であれば(例え失望しても入湯数を稼ぐ為には)行くべき場所なんですが、天神の湯の場合、平日である昨日の早い午後にも関わらず駐車場にぎっしり詰まったクルマの大群を見ただけで気持ちは萎え、滝ノ湯温泉センターは結構引かれる気持ちはあるのですが、多分がっかり系のなんちゃって温泉だし、今度でいいやって気持ちになっちゃって。

ああ、オレって本当に冒険心がない安定志向なんだなあ。
トシを食うと共に、呑み屋にしても温泉にしてもなじみじゃないとダメな体質になってきてる感じ。
でも、長年の性格を急に変える事も出来ないでしょ。

で結局、東静岡から自宅まで戻る途上にある焼津黒潮温泉元湯 なかむら館と倉真赤石温泉をはしごする事にしました。
温泉ハシゴは久しぶりで、平日やるのは初めてじゃないかなあ。

焼津黒潮温泉元湯 なかむら館には14時前に到着。
先客が3人。
老人2人と私より10歳くらい年下に見えるおにいちゃん一人。
お兄ちゃんはケツの上に幾何学的デザインの刺青をしてて、湯には浸からず浴槽の縁に坐ってしきりに体を伸ばしたり前屈したりしてます。
老人Aは死んだように押し黙ったまま瞑目して、じっと動かず半身浴してます。
彼は余りに長い時間ぴくりともしない為、私は本当に「死んでいるのではないか」と思い声を掛けようとしたくらいです。
正に彫刻(桂文珍師匠の「老楽風呂」聴いたことあるヒトなら、情景が目に浮かぶでしょ?)
もう一人の老人Bは無闇矢鱈と元気であり、浴槽で温泉に浸かっている私に背を向け、洗い場でラジオ体操第一と思われる感じで体を動かしており、可成り深い前屈などもするため、彼のケツの穴が私には丸見えであります。

浴槽に浸かりぴくりともしない彫刻状態の老人A。
ケツの上に幾何学模様の刺青を入れて風呂の縁で体操をする兄ちゃん。
洗い場で恥ずかしげもなく他人に自らのケツの穴を見せつけながら体操を続ける老人B。
ぴくりともしないじじいの横で、踞ったような体勢で温泉に浸かっている老人C、つまり私。
4人の午後は、とても静かに流れているようです。
今回はちょっと特徴のある温泉客が多かったけど、いつもフツーじゃつまらないからそれはそれで楽しいね。

そんななかむら館を後にし、バイパスに乗って次なる温泉、倉真赤石温泉に向かいました。
ここは全く相変わらずです。
もちろんこの「相変わらず」っていうのは悪い意味じゃぜんぜんないよ。
鈴木会長も元気そう。
平日午後、夕方前という時間なのに私と前後して客が3組。
商売繁盛しています。
先ず入った内湯は誠に絶妙の加温であり、じっくりゆっくり入って浴槽から出ても変に汗が出る事はなく、全くもってさっぱりしている感じです。
お湯のなかで大量に踊っている灰褐色の湯の華も何時もと同じ。
そして肝心の屋上露天風呂。
屋上の非加熱無加工超源泉炭酸温泉の浴槽及び浴槽周辺環境は少しづつパワーアップしており、前回入浴時より浴槽にたまってる源泉の量が大幅に増えていて入りやすかった。
暫く入浴していると体中が泡に包まれ、温泉から立つ硫黄の香りと、浴槽の木の香りが相まってすばらしいです。
このさっぱりした源泉風呂は、夏の暑い夕方入るのには誠に相応しい冷泉です。
多分今後、倉真赤石温泉はこの屋上源泉風呂抜きでは語れないでしょうね。
屋上露天風呂はまだまだ発展途上であり、浴槽の周囲は建築現場そのものですが、そんなのヘーキと思う源泉好きの方、ここは絶対に入るべき温泉ですよ~!

2012年1月1日日曜日

温泉に行かない日(64) 連休4日目に相応しいお風呂を今こそ検討する

なんだかんだ言いつつ、連休は早や4日目に入りました。
例年だと朝から酒など呑みつつ、意味のないテレビを見たり本を読んだりの時間を過ごす事が多いのですけど、今日はひょっとしたら車で外出する可能性があり飲酒は控えます(残念ですけど)。

昨日は「あらたまの湯にでも行こうか」等と書きましたが実際にはどの温浴施設にも行っていなくて、自宅のシャワーで済ませました。
考えようによっては、今日は案外温泉行きの結構いいチャンスかも知れず、確実にやっていて、且ついい温泉に行ってみようと考えています。

ただ、今日(或いは明日明後日もそうですけど、特に今日)温泉に行くにあたっては、一つだけ頭に入れておいた方がいい事があります。
一般的な日本人は、理由は良く解らないけど何だか1年のウチでもこの数日だけに限って神仏に有り難がったり縋ったりする習性性質行動癖があるようで、私から言えばそんなに有り難がるのであれば普段から有り難がっておきゃあいいのにと思える。
そうすれば今日とかみたいに、混雑する日にわざわざ行かなくても済むのにね。
合理性に欠けてる気がする。
私の場合、普段から余り(というか全然)神仏に縋る様な事はないので(ただし、仏像を拝むときだけは別ですけど)この時期にどっかの神仏にわざわざ縋りに行く事はないです。
まあ兎に角、そういった「テンポラリー的神仏縋り人」が今日は大量に発生して道が混んでますので、それを我慢するか或いは避ける方法を考えねばなりません。
まあそれは、出発してから考えましょう。

今から、この場所をスタートして温泉に行く場合、大きく分けて2方面が考えられます。
  1. 北方面(山の方ですな)
  2. 東方面
1,の北方面は、まあ例えば
  • 山王峡温泉しらかば荘、とか
  • 愛知県に入っちゃうけど、湯の島温泉、とか
ですね。或いは少しエリアが違うけど、
  • 湯谷温泉、や、そうだねぇ〜、
  • 兎鹿嶋温泉(とがしまおんせん:湯~らんどパルとよね愛知県北設楽郡豊根村上黒川長野田20:0536-85-1180:¥500ただし2012年3月31日まではオープン15周年記念で¥300:11:00-19:00:定休基本木曜だが要確認)
も入るかも知れません。 こちら方面は、風情のある静かな温泉施設が揃っていて、いずれもそこそこの泉質。
だから結構タイプなんですけど、最大の弱点は「営業面及びアクセスの不安定さ」
まあ、湯~らんどパルとよねとか湯谷温泉はあまり心配ないですけど、不安定の筆頭である山王峡温泉しらかば荘なんぞはちょっと多めの雨が降ると忽ち設備がやられてしまってすぐに休業する(実はそんな状態も含めてタイプなんですけどね…)。
湯の島温泉は荒天により温泉そのものが休む事は先ずないのだけど、営業時間が午後からという事と、荒天になると温泉へのメインルートである(メインも糞も、基本はこれしかないのだけど)静岡県1号線⇒愛知県道1号線が直ぐに土砂崩れを起こして不通になります。
土砂崩れの発生が現地に赴く前であればまだマシですけど、現地についていいお湯に浸かって「はぁ〜、いい湯だなぁ〜、今日もなんだかいいぞぉ〜それそれぇ!」等と温泉に浮かれている間に何だか土砂崩れが起こってしまうというのが最悪のパターンで、数日は山の中から帰れないという悲惨な状況に陥ります。
まあここ数日は荒天の報道を聞きませんので大丈夫だとは思いますし、この不安定さこそがこれらの温泉を比較的秘湯に近い存在にしてくれてるんですけどね。

2.の東方面は、要するに国道1号線バイパス(或いは東名高速道路)を上り方面に走って行くとある温泉という事で、具体的には、
  • 倉真赤石温泉、とか
  • 焼津黒潮温泉元湯 なかむら館、とか
  • 平山温泉龍泉荘
あたりの温泉ですね。
こちらは営業的にもアクセス的にも安定していて、急に思い立って「行こう」と言う事になっても略確実に営業しているので安心感があります。
いずれも風情ある温泉で、その割には俗化しておらず、メインの客は近所の爺婆を中心としたリピーターが殆どですので、意外に心安らかに入浴出来るというのもポイントです。
この3つの温泉全て、本日は確実に営業しております(ただし、焼津黒潮温泉元湯 なかむら館は営業開始が午後なので注意の事)。

神社仏閣的に言うと、1.の北方面には言うまでもなく日本最大の防火の神様が山上にでんと控えており、 2.の東方面にはやはり言うまでもなく静岡県西部エリアに留まらず京都辺りまでの厄だったら全部引き受けまっせと鼻息の荒い仏さんのご自宅があります。

まあ、どっちにしても、激しい渋滞を引き起こす程のものでもないので、ここは一発営業面での安定性を優先し、東方面に行ってみようかな。

こんだけ真剣に検討しても、結局普段通ってる温泉に落ち着くというのが「馴染みが好きだ」という性格を持つ私らしいっちゃあ私らしいですけどね、ははは。
じゃあ行ってきます。

2011年12月20日火曜日

焼津黒潮温泉元湯 なかむら館 (5)

私が勝手に「浴槽の黄金比」「風情界のジャイアント馬場」などと呼称している平山温泉龍泉荘を後にし向かったのは、もおぉーここしかありえんでしょ、って感じの焼津黒潮温泉元湯 なかむら館です。

実はですねここでも書いた通り、なかむら館のお湯は熱いです。
ところがですね、私の親友が変な事を教えてくれたんです。
その友人は先日静岡方面に所用があり出向いたのだけれど、その所用は午前中で終わっちゃったんで、以前より噂に聞いていたなかむら館に行ってみようと決意し、実行に及んだ訳なんですね。

私からの情報で兎に角あそこのお湯は熱くてたまらんらしいと激しく思い込んでいたその友人が、実際になかむら館の浴槽に浸かってみると、
「なんだ、普通じゃん。これって全然熱くないし」
ちゅー事だったらしいのだね。

「友よ、そんな事はないです。少量ながらも煮えたぎる様な熱さの源泉が、浴室壁から無骨に突き出した湯口から注がれているんだよ。だから、友よ、言いたくはないが君、温度を感じる人体センサが経年劣化しているのはないのかい?」

等と思っていたのです。
熱くない訳がない。
この温泉に来るたんびに逆上せちゃってるのは伊達じゃないぜ!
等と心の中で意味なく粋がり、早速なかむら館に乗り込んだわたくし。
洗面器を掴んでそれをぐいと浴槽に突っ込み、お湯を汲み、ざばと体にかけて感じたのは…
「ん!なんだ?ちょうどいい温度じゃないの」
でした。
要するにぬるいってことです。
うーんおかしいなあ。

今日はこのなかむら館、結構混んでまして、私の他に3人程いたかな。
上腕部に倶利伽羅紋紋してるオヤジと、隻腕オヤジと、寡黙なオヤジ。
倶利伽羅紋紋と隻腕の両オヤジがとにかく「ぬるいぬるい」って、姦しい[1]ったらありゃしない。
寡黙なオヤジは黙ってはいるものの、倶利伽羅と隻腕の発言にしきりに頷いているんです。
隻腕:「こんなぬるくちゃ入ってられない」
倶利伽羅:「風呂が寒いから、ちょっと熱いの(つまり燗酒を)引っ掛けて体の中から熱くしてから帰ろう」
寡黙:(ただ黙ったまま、うんうんと頷いている)
隻腕:「夏ならいいけどいまこれじゃあなあ。けちなんだよここわぁ」
倶利伽羅:「風邪引いちゃうよなあマッタク」
寡黙:(ただ黙ったまま、うんうんと頷いている)
というようなことを兎に角しきりに言いあってる。
挙げ句の果てには隻腕の方が、
「この浴槽のぬるい湯を掻き出しゃあ、熱くなるぜきっと」
等と言いながら、一本の腕で洗面器を巧みに操ってお湯をざばざば掻き出し始めちゃってもう大変。
そんな苦労をしても、別段湯温は上がる事なく変化なし。
「ぬるいぬるい」
としきりに言い合いながら、隻腕と倶利伽羅は2人仲良く一緒に浴室を後にしていきました。
要するに、彼らにとっちゃあ犯罪的にぬるいってことなんですよね。
たまらんくらいにぬるい、と。
いやあ、おっちゃんたち、あんたら江戸っ子だなあ、等と思いましたね。

ところがですな。
私もしっかり暖まって脱衣場に行くと、「ぬるくてやってられない」と云っていた筈の倶利伽羅が、着衣もしない素っ裸のまま、つまりちんちんも放り出したまんま、全身汗まみれになりながら両手に団扇を持ってばたばた仰いでるんですね(^^ゞ
一方の隻腕の方は何してたかって云うと、脱衣場の窓を全開にして上半身を屋外に出して涼んでるんですよ(感心したことに「今日の風呂はぬるかったなあ」と言い続けながら)。

おいおまあら、実は熱かったんじゃないの[2]
なに虚勢張ってんだよって感じでした。
まあ、ほほえましいけど。

で、浴室を振り返ると、二人に同意してしきりに頷いていた寡黙オッサンがじっと瞑目して、実に気持ちよさそうに浴槽に浸かっている。

結論。
この温泉の湯温は、このままでヨシ!

[1]
「姦しい」ってのは多分、女性に対する形容詞だと思うんですけど、あれはまさに性差を超えて姦しかったため、敢えて使いました。

[2]
でもまあ、湯温そのものがそんなに激しく熱くなくても、特に塩化物泉なんかだとしっかり暖まると聞いた事がありますから、2人の板場での行状はそのせいでしょうね。
寧ろ、ホンマモンの江戸っ子系銭湯(激烈に熱い銭湯)は、意外に結構湯冷めしやすい様な気がするんだけど
なあ。

注)このポストは、通算156ポスト目になります。

2011年11月4日金曜日

焼津黒潮温泉元湯 なかむら館 (4)

文化の日か。
つまり勲章の日だな。
文化にも勲章にもとんと縁のない私は、
  • それらを報道するメディアに一切目を通すこともなく朝寝坊を楽しみ、
  • 小腹が空いていたが飯がなかったためチャリに乗って近所のスーパーに言って格安おにぎりとサラダで腹ごしらえをし、
  • 眠気を感じたため再びベッドに入りうたた寝をし、
  • 11時過ぎに目が覚めたので顔を洗い、
  • クルマにガソリンを入れ(134円/L × 20L)、
  • 例により国道1号バイパスを東に向かい、
焼津黒潮温泉元湯 なかむら館に行ったのであった。

本当は平山温泉龍泉荘に行きたい気もしたのだが、今日から今回20回目を迎えたという大道芸ワールドカップが始まっており、これ即ち静岡市内が混雑している事を意味するため、混雑行列大嫌いな私としては外したまでの事。
平山温泉龍泉荘は来週以降、ゆっくりと楽しむことにしよう。

なかむら館は相変わらず地元民で適度な(=好ましい)混み具合。
混んでいると言っても私の他に2人だけなんですけど、ここの浴槽のベスト入浴人数[1]は4人なので、3人というのは好ましい混み具合なのですな。
焼津のヒトの多くは(少なくともなかむら館に来る人の多くは)、なんていうのかな、礼儀正しいというか、そういう感じのヒトが多く、浴室に入る時と出る時には挨拶をしてくれる方が多い。
私もそうする。
しかし私は基本的には(意外にも)人見知りであり、同じ湯つぼに浸かっている地元民も私の事を「ヨソモノ」と判断しているため、大抵は会話までには至らない事が多い。

しかし今日は違った。
ほぼ同時に駐車場に到着した70前くらいのオヤジ、喋る喋る。
昨日行った飲み屋の件、孫の件、今日のお天気の件、最近の体調の件、腰が痛いが何とか歩ける件等々、にこにこしながら大きな声で喋る喋る。
しかし残念なことにオッサンの言葉は地場のものらしく、内容の50%以上は聞き取れない。

こういうときの会話のコツは、
「兎に角ニコニコして頷いている。で、わかる単語があったらそれには食いつく」
である。
それだけで爺さんも私も楽しい時間を過ごせるのだ。

この爺さん、昨日行った呑み屋が高い(焼酎1杯1000円、はんぺん頼んだら普通の1/8位の大きさなのに800円取られた)とか、かなり具体的な地元的話題ばかり喋っているため、
「俺の事を近所のにいちゃんと勘違いしているんだろうなあ」
と思っていたが、さにあらず最後に爺さんは、

「儂は近所で毎日来れるからもう上がるが、あんたは遠くてなかなか来れないだろうから、出たり入ったりして湯あたりしないようにしてゆっくり楽しんで行け。ここのヒトにもそういっておくから。そこの高窓の下のあたりに座ってると風が入って良い具合だよ」

と言い残して浴室を出て行ったのであった。
爺さんめ、駐車場に着いた時に私のクルマのナンバーを抜かりなく確認していたらしい。
爺さん、かっこいいな、脱帽だよ。
ヨソモノと解ってていろんな話をしてくれて、気遣いまでしてくれて。
楽しかったよ。
だから地方小都市に或る銭湯や小さな温泉に行くのはやめられないんだ。

[1]
私は、お風呂には「ベスト入浴人数」というものがあると思ってます。
「物理的最大入浴人数」とは全然異なる概念。
まあ、あくまで主観なんですが、お風呂でもなんでもガラガラに空いている状態がベストという状態ではないよねえ。
それにふさわしい人数というのがある筈なんです。
例えばね、超でかい露天風呂に俺一人というのは決して好ましい状況ではないよね。
勿論逆に、物理的最大入浴人数或いはそれを超えた人数がさあ、あたかも缶詰オイルサーディンの如くぎっしりと浴槽を埋め尽くしている状態も同様(ほら、大規模温泉施設とかによくある「源泉風呂」って大抵バカみたいにちいさくてさ「オイルサーディン状態」になりがちだろ。ああいうのは嫌だろ?)。
そうじゃなくて、なんていうのか、その浴槽なり浴室に最もふさわしい人数を個人的(主観的)にはじき出したのが「ベスト入浴人数」というものであります。

2011年10月16日日曜日

和合の湯(5)&焼津黒潮温泉元湯 なかむら館(3)

2011年10月16日は日曜日であったが、やりたいことが幾つかあってどうしようかと考えていた。
すなわち、
  1. 例の「iタウンページの情報だけで『のみ可』を探索する
  2. 余りに酷い状態である我が車の清掃活動を推進する
  3. すすきを見に、高原へドライブする
  4. 入浴(可能であれば温泉)に行く
である。

で、まず1.の選択肢は「めんどくさい」という理由で消滅。
次に2.については、「暑い」という理由で没(この日は外気温が30℃超えていた)。
さらに3.については、「先日既に行っている」ので却下。
残るは4.だ。

最近、山王峡温泉しらかば荘に行っていない為そこにしようと決心し、念のためしらかば荘に電話してみると、
「この間の颱風15号の影響で風呂釜他がクラッシュしている」
との返事。
まただ。
ここは颱風とか大雨の後、設備のどこかしらが必ず故障するんだよね。
でもそれが人間的で好きなポイントでもある^^。

仕方ない。
では焼津黒潮温泉 なかむら館に方向転換しようということになった。
ただ問題は、なかむら館は開始が14時であり、行こうと思ったのが10時であるという点だ。
それまで時間をつぶさねばならぬ。
洗車は暑いからしたくないし、ブログを書くのは面倒だ。
と言うことで、これまた最近少しご無沙汰していた和合の湯へ行った。
「時間つぶし扱い」は少し失礼かな、とも思ったけど、まあ考えて見りゃあ、まったく従来と変わりなく頑張っていることがわかり一安心。
和合を後にし、幸楽苑で拉麺を食べ、国道1号バイパスを東に向かい一路、焼津黒潮温泉 なかむら館へ。

うーん、相変わらずいいね。
スクウェアな感じの端正な浴室と浴槽、きっちり熱くてきっちり苦み塩味のお湯、換気を拒否した窓、入浴中の萎びたジジイ2人。
全ての要素が理想的な典型的温泉銭湯だ。
失神寸前まで楽しみました。
ここのお湯は、体の水分を激しく絞り出すので、出来れば店頭に自販機を置いてもらえるか、中で飲み物を販売してもらえると助かるんですけどねー。
なかむら館に来たヒトは必ず買うと思うんですけどね。
なかむら館様、是非ご検討の程お願いいたします。

2011年7月10日日曜日

焼津黒潮温泉元湯 なかむら館(2)

気温35°を越える暑い日曜の午前、熱い湯が苦手な男が向かったのは、斯界において「熱くて濃厚な湯」として名が高い(事もないか…)焼津黒潮温泉元湯 なかむら館であった。
わたくしはやや天の邪鬼な所があり、
「おーし今日も暑いじゃねえか。こうなったら熱い湯に入って汗を流しまくって暑気払いと行こうじゃねえか」
と全く意味の分からない衝動に駆られたのである。
衝動に駆られた以上、それを押しとどめるのは難しい。
で、何時もの通りケロリン桶に温泉グッズを詰め込み国1バイパスをひた走り、12時過ぎに現地に到着した。
クルマを降りて建物を見るとまだカーテンがかかっている。
さらに、日陰に品の良さそうな婆さんが2人坐っていて世間話をしていた。
婆さん達も開くのを待っているらしいので、ここは何時から開くのか訊こうと思ったら婆さんの方が先に、
「あれあんた、このクルマ浜松ナンバーじゃない。あんた浜松からわざわざ来たのかい?」
と逆尋問を受けてしまった(;^_^
なので元気よく、
「はい!わざわざ入りにきました」
と答えると、
「そうかい。いや私は実は浜松からこっちに嫁いできてね、浜松の字を見たら懐かしくって思わず声をかけたんだよ」
との事だった。
開場時間の事を訊いてみたら、
「14時だけど、大抵は少し早く開けてくれるんだよ。ここは源泉掛け流しでいいお湯だからねえ」
と教えてくれた。
その後も温泉が開場するまでの間、暫く温泉話をして楽しく時間を過ごしたのであった。
以上!お〜しまいっ!





いやいや、婆さんと共有した時間は楽しかったけど、温泉の事も書かなくちゃ。
やがて内側から温泉の扉が開き、出てきた温泉の女将さんにその婆さんが、
「ねえあんた。ここの湯がいいと言ってわざわざ浜松から来てくれたお客さんがいるよ」
と声をかけてくれながら一足先に建物に入って行き、その後わたくしも建物に入っていった。
優しい婆さんだ。
早速全裸になり(温泉入るんだから当たり前か)、例の如く充分にかけ湯をして汚れを洗ってからお湯に浸かる。
相変わらず塩味苦みのいいお湯である。
で、何故か前回よりもややぬるい気がする。
気がするだけかな?
ひょっとして私の体は温泉向けに正常進化をとげ、大抵の湯温に適応出来るようになったのかもしれない。
まあそんな事はありえないだろうけど、一部の温泉マニアみたく、温度計を持ち歩いている訳ではないので絶対的には云えないが、うーんぬるい気がするなあ。
これならわたくしにも入りやすいと喜びながらお湯に浸かり、剰え浴槽の中で居眠りさえして1時間以上も温泉を楽しんでしまったわたくしであった。

…で、どうも湯疲れしたようで帰宅途中激しい眠気に襲われ、東名高速下り小笠PAに寄り、風の良く通る東屋で近くをうろつく野良猫とともに小一時間ヒルネを貪り、さっき帰着したのであった。
いい温泉は力があるから、湯当たりしやすいと知り合いが言ってたけど、ホントにそうなんですね。
皆さんも気をつけましょう。

2011年6月5日日曜日

焼津黒潮温泉元湯 なかむら館(1)

11時過ぎに車に乗り込み、セルフのガススタンドで給油をしてから、例によって国1バイパスに乗り約1時間30分、取り敢えずJR焼津駅に到着。
焼津というと漁港の町、大漁旗をはためかせた漁船が海上を埋め尽くし、威勢のいい漁師達が闊歩し、住む人は誰もが毎日かつをのたたきを食べて大声で笑いながら酒飲んで盛り上がってる、みたいな妙なステレオタイプ的イメージを持っていたのだが、実際に行ってみると全然そんな事はなく、駅前もその周辺も大変静かなもので、元々そうだったのか町が衰退しているのかは解らない。
Webでの情報によれば、目的の焼津黒潮温泉元湯 なかむら館(静岡県焼津市駅北1-14-7:054-628-4397)には2台分の駐車場しかないとの事だったので、焼津駅北にある市営駐車場に車を放り込み、そこから5分程歩いて目的地に向かった[1]

ところでこの温泉施設の名称だが、正式名称がいまいち解らない。
わたくしが最も信頼を置いている温泉情報サイト日帰り温泉へ行こう! 愛知県刈谷支部によると「焼津黒潮温泉湯元なかむら館」、iタウンページGoogleプレイスページなんかだと、単に「なかむら館」、他にWebをちらほら見ていると「湯元なかむら館」「元湯なかむら館」「焼津黒潮温泉 元湯なかむら館」などまさに百花繚乱状態であり、どれが正しいのだろうと思う。
一応ここでは、玄関の硝子戸に書いてあった「黒潮温泉元湯 なかむら館」Web上での表記が最も多いように思われる「焼津黒潮温泉元湯なかむら館」を元にし、現場の玄関の硝子戸の表記に順して「焼津黒潮温泉元湯 なかむら館」としておこう。

到着したのは13時30分頃だった。
Web情報では、営業開始は13時とか14時とか諸説があるのだが、到着時点では既に開いていた。
正解が13時なのか、本当は14時開始なのだけど今日はたまたま早く開いたのかは解らないけど、まあどうでもよいことだ。
お昼ご飯を食べ終わったくらいには、まあ大抵は開いているとでも覚えておけば良い。

店の方が誰もいなかったので声をかけると、奥から品の良さそうなご婦人が出てきた。
挨拶し、料金400円を払って早速浴場に入る。
女湯の方には既に先客がいるとみえ、世間話らしい会話がしきりに聞こえてくる。
男湯の方は、貸切状態(まただよ。わたくしが行く温泉は何故こんなにも客がいないのだろう)。
浴槽はなんて言うんだろう、きちっとしたスクェアな感じの形状で、ベスト入浴人数は3人くらい。
一部が浅くなっており、腰湯状態で寛げる感じ。
壁面から鉄パイプを突き出させてあるだけの無骨な吐湯口からは、少量ながら温泉が注ぎ込まれており、同等の量のお湯が浴槽の縁から静かに流れ出ている所謂掛け流し。
見るからに、まことにいい感じである。

掛け湯をすると、成る程確かに可成り熱いお湯だ。
熱いは熱いけどしかし、静岡市の山の中にある口坂本温泉浴場(静岡市葵区口坂本652:054-297-2155)の内湯程には熱くない感じだ。
ぬるめのお湯が好きなわたくしでも、何とかなるくらいの湯温だ。
浴槽に身を沈め、お湯を手にすくって、噂に違わぬ塩辛くて強い苦みがする温泉を味わいながら、
「うん、熱めのお湯も中々いいじゃないか」
…等と思っていられたのは最初の5分だけ。
それを過ぎるとしきりに汗が噴き出し始め、その量は尋常ではなく、10分過ぎる頃には頭がぼーっとしてきた。
これはいかん倒れるぞ、と感じたため一旦浴槽から出て、洗面器に水を溜め、それにタオルを浸して首の後ろ側と手首を冷やす。
落ち着いたらまた浴槽に身を沈め、またぼーっとし、浴槽を出て手首と首筋を冷やす。
それを、そうだなあ、4回くらい繰り返して温泉を楽しんだ。

で、結論。
いい温泉を、近場でまた見つけちゃった。

[1]
実際には、建物の玄関すぐ脇にある3台分(2台だと余裕、車庫入れが上手い人ばかりであれば3台分)のスペースの他に、建物すぐ裏(JRの線路側)に数台分(3〜4台分くらいかな)と、JRの路線と反対側徒歩数秒の場所に可成り多くのパーキングスペースを確保しているので、車で来ても全然問題なし。