2011年11月4日金曜日

焼津黒潮温泉元湯 なかむら館 (4)

文化の日か。
つまり勲章の日だな。
文化にも勲章にもとんと縁のない私は、
  • それらを報道するメディアに一切目を通すこともなく朝寝坊を楽しみ、
  • 小腹が空いていたが飯がなかったためチャリに乗って近所のスーパーに言って格安おにぎりとサラダで腹ごしらえをし、
  • 眠気を感じたため再びベッドに入りうたた寝をし、
  • 11時過ぎに目が覚めたので顔を洗い、
  • クルマにガソリンを入れ(134円/L × 20L)、
  • 例により国道1号バイパスを東に向かい、
焼津黒潮温泉元湯 なかむら館に行ったのであった。

本当は平山温泉龍泉荘に行きたい気もしたのだが、今日から今回20回目を迎えたという大道芸ワールドカップが始まっており、これ即ち静岡市内が混雑している事を意味するため、混雑行列大嫌いな私としては外したまでの事。
平山温泉龍泉荘は来週以降、ゆっくりと楽しむことにしよう。

なかむら館は相変わらず地元民で適度な(=好ましい)混み具合。
混んでいると言っても私の他に2人だけなんですけど、ここの浴槽のベスト入浴人数[1]は4人なので、3人というのは好ましい混み具合なのですな。
焼津のヒトの多くは(少なくともなかむら館に来る人の多くは)、なんていうのかな、礼儀正しいというか、そういう感じのヒトが多く、浴室に入る時と出る時には挨拶をしてくれる方が多い。
私もそうする。
しかし私は基本的には(意外にも)人見知りであり、同じ湯つぼに浸かっている地元民も私の事を「ヨソモノ」と判断しているため、大抵は会話までには至らない事が多い。

しかし今日は違った。
ほぼ同時に駐車場に到着した70前くらいのオヤジ、喋る喋る。
昨日行った飲み屋の件、孫の件、今日のお天気の件、最近の体調の件、腰が痛いが何とか歩ける件等々、にこにこしながら大きな声で喋る喋る。
しかし残念なことにオッサンの言葉は地場のものらしく、内容の50%以上は聞き取れない。

こういうときの会話のコツは、
「兎に角ニコニコして頷いている。で、わかる単語があったらそれには食いつく」
である。
それだけで爺さんも私も楽しい時間を過ごせるのだ。

この爺さん、昨日行った呑み屋が高い(焼酎1杯1000円、はんぺん頼んだら普通の1/8位の大きさなのに800円取られた)とか、かなり具体的な地元的話題ばかり喋っているため、
「俺の事を近所のにいちゃんと勘違いしているんだろうなあ」
と思っていたが、さにあらず最後に爺さんは、

「儂は近所で毎日来れるからもう上がるが、あんたは遠くてなかなか来れないだろうから、出たり入ったりして湯あたりしないようにしてゆっくり楽しんで行け。ここのヒトにもそういっておくから。そこの高窓の下のあたりに座ってると風が入って良い具合だよ」

と言い残して浴室を出て行ったのであった。
爺さんめ、駐車場に着いた時に私のクルマのナンバーを抜かりなく確認していたらしい。
爺さん、かっこいいな、脱帽だよ。
ヨソモノと解ってていろんな話をしてくれて、気遣いまでしてくれて。
楽しかったよ。
だから地方小都市に或る銭湯や小さな温泉に行くのはやめられないんだ。

[1]
私は、お風呂には「ベスト入浴人数」というものがあると思ってます。
「物理的最大入浴人数」とは全然異なる概念。
まあ、あくまで主観なんですが、お風呂でもなんでもガラガラに空いている状態がベストという状態ではないよねえ。
それにふさわしい人数というのがある筈なんです。
例えばね、超でかい露天風呂に俺一人というのは決して好ましい状況ではないよね。
勿論逆に、物理的最大入浴人数或いはそれを超えた人数がさあ、あたかも缶詰オイルサーディンの如くぎっしりと浴槽を埋め尽くしている状態も同様(ほら、大規模温泉施設とかによくある「源泉風呂」って大抵バカみたいにちいさくてさ「オイルサーディン状態」になりがちだろ。ああいうのは嫌だろ?)。
そうじゃなくて、なんていうのか、その浴槽なり浴室に最もふさわしい人数を個人的(主観的)にはじき出したのが「ベスト入浴人数」というものであります。

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