2012年7月16日月曜日

和合の湯(8)

もう、素直に抵抗をやめた。
家にいても時間と電力を無駄に浪費するだけだ。

わたしゃー、朝9時時点で早くもそう判断しましたよ。
気温はその時点で既に30℃を僅かに突破しており、このまま推移すればもしかして35℃を越えるかもしれない。
そうなれば暑さに耐えかねて冷房全開にしてしまうかもしれない。
俺の心は弱いんだ。
どうしよう…

取り敢えず風通しの良くて涼しそうな木陰のある駐車場に避難して車の窓を、出来れば窓だけではなくてドアを全開にして静かに音楽を聴いたり、手軽な本でも読んで過ごそうとしようと決意し、浜北区にある静岡県立森林公園に行ったのですが、そこは既に満車。
単に木陰に涼を求める日本人と、酷暑でも極寒でも関係なく間抜けな半袖ジャージ姿をしたブラジル人に占領されてました。
日本人は東屋の元、お茶飲んだり本を読んだり昼寝したりという過ごし方をしているようですが、ブラジル人たちは他にする事が解らないのでしょう。
何時ものようにBBQしています。
この糞暑いのにそれが解らないのかこの酷暑の元、赤々と熾っている炭火を前にして嬉しそうにしてます。
ヘンタイだね。
まあいいや、彼らの事は。

しかしうーん、困った。
木陰で読書の計画は脆くも崩れ落ちました。

じゃあ、どうしよう。
と、暫く考えあぐねていたのですが、ふと思いついたのが、自宅からさほど離れていないところにある市立の図書館。
そこは市役所のサテライトや体育館も併設されている為、「混んでるんじゃないかなあ」と何の根拠もない固定概念があったんですが、意外に穴場かもしれないと思って、森林公園から自宅方面に車を戻しました。
走る事数十分。
現場に着くとまったく意外にも図書館の駐車場はがら空きであり、皮肉な事にいつもはシビアな競争の結果でしか手に入らない盧ではないかと思われる「木陰の駐車スペース」も見事に空いており、私はそこに車を停めて、4枚の窓をそれぞれ僅かに下ろしておいてから図書館に向かいました。

図書館は、節電の為なのか元々そうであったのか、程よく抑制された冷房が爽やかで、大変快適[1]
この図書館にはそれぞれの書架の脇に簡単な椅子が備えられていて、座り心地は決して快適ではない[2]ものの、私の様な本好きで且つ金のない暑がりにとっては誠に好都合な環境です。
それから可成り長い時間を、最近気になっている有川浩さんの著書を読む事に費やし、午後遅くになってから、和合の湯に行きました。
和合の湯では、チアノーゼ寸前になるまでひたすら水風呂に入ってました。
そう、唇が紫に変色する寸前まで、手足ががたがた震え出す寸前まで水風呂に入っていて、いよいよヤバくなったら隣にある人工炭酸泉に入り、汗が滲んできたらまた水風呂に入り…、って感じで入浴を繰り返し、暑気払いを致しました。
気持ちよかったよ。

なんか普通の日記ですね、これ。
でも、このポストのラベルは「原発反対」なんですよ。

うーん、このポストのタイトル、「温泉に行かない日」にするか、はたまた「和合の湯」にするかで、個人的には結構迷いました。

[1]
公共的施設や街中の商店等を「避暑地」っていうのかな、用事や買い物がなくても入って涼んでいって下さい、みたいな活動が各地で行われているようです。
公共的施設や店舗ってのは、利用者やお客がいなくても営業時間中は最低限の空調をしているので、家庭でのエアコンを切ってそう言った場所にみんな集まれば節電になるし、地域のコミュニケーションも図れるじゃん。
という事なんでしょうね。
そこまで行かなくても、自宅内に複数のエアコンがあるのであれば、家庭のルールとして「2台以上のエアコンを同時に動かさない」ってのを決めるのも節電の一つの方法かな。

[2]
個人的には、図書館には座り心地が快適な椅子をたくさん用意してほしいと思うけど、管理者的に言うと、
「そんな事したら、あんた(つまり私のこと)のような不届きものが沢山やってくるから、そんなんする訳ないじゃん」
という事になるんでしょうな。
正論です。
従って、多少座り心地が悪くても、椅子を用意してくれているというだけで、感謝であります。

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貴方のコメントは世界とワシとあなたを救う。
たぶん。